アンダーマッチ 10分一本勝負
まずは12時45分からアンダーマッチのマッド・ポーリー&アレックス・エースvs岩崎孝樹&島谷常寛がスタート。エースは岩崎に高い位置での力比べを要求するが、岩崎はローキック。しかしエースもカウンターのミドルキックを返す。島谷はポーリーにエルボーで向かっていくとヘッドロックに捉える。ロープに振ったポーリーはショルダータックルからエルボードロップ。さらにチョーク攻撃で追い込むと、エースが踏みつけてからブレーンバスター。ポーリーはコーナースプラッシュからボディプレス。かわした島谷はどうにかブレーンバスターでポーリーを投げて岩崎にタッチ。串刺しジャンピングニー、フロントキック、キチンシンク、掌底、キックと一気呵成に攻め込んだ岩崎だが、PKをキャッチしたポーリーはフィッシャーマンバスター。エースは蹴りからレッグドロップ。岩崎も蹴りを返すと島谷にタッチ。人間魚雷で飛び込んだ島谷だが、これが股間にヒット。うずくまるエースをDDTで叩き付けた島谷は岩崎との連携攻撃で追い込む。しかしポーリーが岩崎を場外に連れ出す間に、エースが島谷にビッグブーツからハワイアンスマッシャーで勝利。
オープニング
「今日は台風の予報ですごく心配だった」(入江)
今林久弥APと井上マイクリングがリングに上がり、まずは前日の福山大会で肩を負傷した竹下幸之介が欠場になることをお詫び。KING OF DDTも欠場となり、1回戦は吉村の不戦勝となることが発表された。続いてこの日の主役である入江を呼び込む。無差別級のベルトを肩にかけてリングに上がった入江は「今日は台風の予報ですごく心配だったんですけど、こうやって皆さんが集まっていただけてすごく安心しています。選手一同一生懸命頑張りますので、皆さん最後まで楽しんでいってください」と挨拶。
オープニングマッチ 30分一本勝負
オープニングマッチは男色ディーノvs吉村直巳。当初は樋口を加えた3WAYだったが、竹下の欠場によりシングルマッチに。いきなりマイクを要求したディーノは「直巳ちゃん、何か執拗にワタシと目を合わせようとしないね。逆にワタシのこと意識しちゃってる?」と言い出す。それを聞いた吉村は「ここは俺の地元・大阪や。大阪でオマエみたいなしょうもないヤツとやるのがちょっとアレなだけや」と言いながらも、今日は師匠の大一番があるのでディーノをぶっ倒すと宣言。いきなりロックアップでリップロックを狙うディーノだが、吉村はどうにかヘッドロックへ。ショルダータックルを狙う吉村にも唇を突き出すディーノ。吉村はボディスラムからカバーするが、ディーノは股間をソフトタッチ。男色スクリューを決めたディーノはバックから腰を振っていく。怒った吉村はイスを持ち出すが、松井レフェリーが取り上げる。すかさずディーノがニードロップ、ブレーンバスターからナイトメアー。吉村も逆水平チョップで反撃するが、パワーボムの体勢に入るとディーノは股間に顔をうずめて何やらモゴモゴ。慌てて離した吉村はショートレンジラリアットで吹っ飛ばしてからもう一度パワーボムの体勢に。しかしディーノは体重を乗せて押し潰すとリップロック。すると何やら吉村の様子がおかしい。ここでディーノが「まさかファーストキスだった?」と衝撃発言。どうやら図星だった吉村はイスを持ち出し、ディーノを滅多打ちにする。止めに入る松井レフェリーも場外に投げ捨て反則負けとなってしまった。
第二試合 30分一本勝負
第2試合は高木三四郎&大鷲透&平田一喜vsアントーニオ本多&彰人&大石真翔。先に入場した平田だが、またもガウンと平田GOサングラスを盗まれたという。そこにアントンがガウンを羽織り、GOサングラスをかけ、アカペラ&自作の歌詞の『TOKYO,GO』を歌いながら入場。平田はアントンからサングラスを奪い返して踊ろうとするが、アントンが阻止。さらに大石がナックルからランニングエルボー。彰人がコブラツイストで追い込むが、平田はロープに脱出。カウンターのドロップキックを返した平田は大鷲にタッチ。ビッグブーツ無双からヘッドシザースで彰人と大石を投げ飛ばした大鷲は高木にタッチ。ドラゴンリングインからドラゴンスクリュー無双の高木だが、彰人がコーナーに登っていく。そこにスペース・ローリング・クロスチョップを見舞った高木はぶっこ抜きブレーンバスター。ここでタッチを求めた平田は大石にやられながらも手刀無双。大喜びの高木と大鷲にも手刀をお見舞いした平田はついにダンスをGO。しかし背後から大石が忍びより、回転エビ固めで丸め込む。切り返した平田だが、大石は直伝トルネードクラッチで丸め込んで3カウント。敗れた平田はどうにかその場を誤魔化そうとしていつどこ権を持ち逃げしようとしたが、獲得した大石はいつどこ権のアームカバーを奪い取り、平田を殴打してみせた。
第三試合 30分一本勝負
第3試合は渡瀬瑞基vs高井憲吾。渡瀬がヒップトスから顔面への低空ドロップキック。高井もボディスラムを狙った渡瀬を逆にボディスラムで叩き付けるとチョップを打ち込んでいく。胸を突き出して受け止める渡瀬に「服着ててズルいじゃねぇか! 脱げよ!」と要求した高井。上半身裸になった渡瀬はなおも高井のチョップを受け止めるが、ついにダウン。キャメルクラッチで追い込んでいった高井は、なおもチョップを連打。しかし串刺し攻撃を狙った高井を低空ドロップキックで迎撃した渡瀬はドラゴンスクリュー。串刺しジャンピングエルボー、カーフブランディング、ダイビング・フットスタンプと一気呵成に攻め込んだ渡瀬だが、高井も「入江10周年おめでとうバスター!」と叫びながらハングリークラッシャー。しかしカウンターのドロップキックを返した渡瀬はジャーマンで投げ捨てると、入江ばりのキャノンボールをお見舞い。高井もエルボーからホフラリアットを返すと、でらホフボムを狙う。これを腕決め式DDTで切り返した渡瀬はバックドロップ。しかしエルボーを狙った渡瀬に「負けるかー!」とホフラリアットを叩き込んだ高井はでらホフボムで叩き付けて3カウント。
【試合後のコメント】
渡瀬 おめでたい興行ですからなんとか勝ちたかったんですけど、高井さんは入江さんの師匠ですか? なんか闘ってて同じような匂いがするというか。やってて気持ちよくなっちゃって。
――入江選手の得意技のキャノンボールを出す場面もあったが。
渡瀬 いつも近くで見ているから体勢とかわかっていたし、あの人に入江さんの技を食らわせてやろうと思いました。
――KING OF DDTについては?
渡瀬 大鷲さんですか。長野という意味合いのカードですけど、ああやって刀を抜くと言っているので、刀を抜かせてやりたいですね。
――高井選手とやってみて熱さは感じた?
渡瀬 言葉で説明できないんですけど、そういう選手っているんですよね。相手の熱さにあわせて自分の暑さがどんどん上がっていってしまうってたまに起きるんですけど、それが入江さんと同じようにあの人にもあって。そういう師弟関係があるからこそ、今の入江さんがあるのかなと思いました。
第四試合 30分一本勝負
第4試合はKUDO&坂口征夫&高梨将弘vsHARASHIMA&グルクンマスク&レッカ。HARASHIMAと坂口のグラウンドでの攻防はどちらも譲らず。グルクンと高梨は腕の取り合いから、高梨が鼻つまみチョップ。しかしグルクンもドロップキックを返す。レッカとKUDOはエルボー合戦からKUDOがソバット。レッカもヒップトスを返すとショルダータックル。だが、キチンシンクを見舞ったKUDOから高梨がぐるぐるパンチ。坂口は強烈なサッカーボールキック。酒呑童子は三人がかりでレッカを踏みつける。KUDOが倒立からニーを落とすと、高梨が弓矢固め。そこにKUDOがスリングショット式ダブルニーを投下。高梨のパンチをかわしたレッカは飛び蹴りを返してグルクンにタッチ。スワンダイブ式ミサイルキックで高梨を吹っ飛ばしたグルクンは、KUDO&坂口のトレイン攻撃を迎撃してKUDOをフェースクラッシャーで坂口に叩き付けると、高梨にトビウオを投下。しかしKUDOがリングインして高梨と連携攻撃。さらにKUDOはグルクンと蹴り合いになるが、グルクンは蹴り脚をキャッチしてドラゴンスクリュー。KUDOはHARASHIMAに8×4。HARASHIMAも雪崩式ブレーンバスターを返してからKUDOと真っ向からミドルキック合戦。ハイキックが相打ちに。両軍タッチすると、レッカが坂口に飛び蹴りから連続串刺し攻撃。さらにミサイルキックで吹っ飛ばすが、坂口はカウンターの払い腰からスリーパー。HARASHIMAとグルクンがカットに入ったが、高梨がレッカをコーナーに乗せると、坂口が串刺しニー。しかしレッカはPKをかわして丸め込む。返した坂口はハイキックからスリーパー。胴絞め式に移行するが、レッカは辛くもロープに脱出。さらにまたもPKをキャッチして張り手。だが、次の瞬間、坂口が神の右膝をブチ込んで3カウント。
第五試合 30分一本勝負
4WAYタッグマッチ
※ベトナムドライバーⅡ。残り2組はマイク・ベイリー&MAO、ジェイソン“ザ・ギフト”キンケイド&“ネオン・ニンジャ”ファサード。
第5試合は佐々木大輔&遠藤哲哉vsマイク・ベイリー&MAOvs樋口和貞&勝俣瞬馬vsジェイソン“ザ・ギフト”キンケイド&“ネオン・ニンジャ”ファサードの4WAYタッグマッチ。DAMNATIONがKO-Dタッグ王者チームに奇襲攻撃を仕掛けていって試合開始。キンケイドが勝俣の腕を取り、トップロープに飛び乗ってのアームドラッグ。さらにパワースラムからフットスタンプを落とすと、ファサードがロープに飛び乗ってのジャンピングキック。RENEGADESを樋口がタックルで吹っ飛ばすが、ファサードはエプロンからハイキックを見舞うと、トップロープを渡って中央からミサイルキック。ここでベイリー&MAOが入ってきて場外に追いやると、ベイリーが三角跳びケブラーダ。続いてMAOもロープに飛ぶが、佐々木が足をすくって倒すと、遠藤がニードロップ。遠藤はMAOにナックル。さらに佐々木のマンハッタンドロップから遠藤が延髄斬り、さらに佐々木のネックブリーカーから遠藤はライオンサルト。MAOもエルボーでDAMNATIONに向かっていくが、佐々木は顔面掻きむしり。しかしジョン・ウーで二人まとめて吹っ飛ばしたMAO。そこにベイリーが入ってきてミドルキック。さらにその場跳びムーンサルト・ニープレス。勝俣にも串刺しランニングキックからその場跳びカンクーントルネード。樋口が次々とボディスラム無双からベイリーにビッグブーツ。飛び込んできたMAOをのど輪で捕まえると、ベイリーにものど輪。しかしベイリー&MAOはダブルドロップキックで樋口を場外に追いやると、同じコーナーに登っていく。佐々木がこれを突き落とすが、勝俣がトペコンを発射。ファサードもスワンダイブ式450°を投下。MAOをリングに戻したファサードはスワンダイブ式カナディアンデストロイヤー。しかし樋口がファサードをカナディアン・バックブリーカーでぶっこ抜くと、その上にベイリーがアルティマウェポンで合体。佐々木がベイリーをクロスフェースで捉えるが、勝俣がバズソーキックでカット。遠藤が飛び込んできてハンドスプリング・レッグラリアットで勝俣を場外に追いやると、ブエロ・デ・アギラを発射。その間に佐々木が勝俣にダイビング・エルボードロップ。カウント2で返した勝俣だが、佐々木はベトナムドライバーIIを決めて3カウント。
タッグ王者のベイリー&MAOがリングに戻ろうとするが、遠藤がロープを蹴り上げて急所攻撃。そしてマイクを持った佐々木が「今日は誰かさんの10周年記念大会ということで、あまり言いたくないけど10周年おめでとう……なんてよ、言うと思ったか! 俺たちは入江軍が嫌いなんだよ。10年やってようやく英語で曜日が言えるようになったくらいでいい気になりやがって。俺たちDAMNATIONの中の誰かが必ずKING OF DDT優勝して、あいつのベルト挑戦して、あいつのキャリアは10年で終わりだ! 終わらせてやる! とりあえず今日はメインイベント頑張れよってことで」と、佐々木なりに入江にエールを送った。
休憩明け
高木と大鷲が竹下の代わりに平田のKING OF DDT出場を提案。吉村に挑発された平田が受諾し出場決定!
休憩明け、高木と大鷲がリングに上がり、今年のKING OF DDTは史上最多32人参加が売りだったのに、竹下の欠場により31人になってしまたのだが、今日参加資格を得た選手がいると言い出す。「平田、出てこい! オマエだよ!」と、まったく聞いていない様子の平田を呼び込んだ高木は、今日の第2試合でいつどこ権を落とした平田にはKING OF DDT出場権があるという。大鷲が今林APに「平田一喜をトーナメントに出せ!」と迫ると観客も後押しするが、今林APが渋っていると竹下欠場により1回戦は不戦勝と発表されていた吉村がリング上に。平田を睨み付けた吉村は「オマエが出てくるの? 俺にとっては不戦勝でも、オマエが出てきたところで何も変わらへん。オマエが出てくるんやったら俺の相手になれるように、せいぜい頑張れよ。雑魚」と挑発。すると平田は吉村を突き飛ばし「俺は笑われようが何をされようが構わないが、テメーみてぇなヤツにナメられるのが一番嫌いなんだよ! 雑魚だ? その雑魚に負けて恥かかせてやるよ!」とKING OF DDT出場を受諾。売店にいた男色Pも紙に「OK」と書いて承諾したため、平田vs吉村は7・31トーナメント1回戦のメインイベントに決定。平田は「メインでも何でもやってやるよ! 吉村! 本気の平田一喜、ナメんじゃねぇぞ。覚悟しておけ!」と言い放った。
【試合後のコメント】
平田 あんなよくわかんない後輩に舐められたら俺だって黙ってないよ。ザコとか言ってたけどザコで結構! そのザコがオマエに勝って、オマエをクソザコにしてやるよ!
セミファイナル 30分一本勝負
18分13秒
片山ジャーマン・スープレックス・ホールド
セミファイナルはHUB&上野勇希vs原田大輔&三原一晃。竹下の代打としてHUBと組んでGHCジュニアヘビー級王者の原田&三原と対戦することになった上野は、体格差のある三原にエルボーで向かっていく。しかしエルボーでなぎ倒した三原。しかし上野もランニングエルボーでなぎ倒すとHUBにタッチ。三原の背中にダイビング・フットスタンプを落としたHUBはサーフボードストレッチ。さらにシットダウン・コブラツイストに捕らえる。HUBは上野と合体攻撃を狙ったが、ダブルラリアットで吹っ飛ばした三原は上野に逆水平チョップ。原田はエルボーとチョップで上野を痛めつけると、豪快なショルダースルー。上野も挑発され、エルボーで向かっていくが、原田はカウンターでボディにエルボー。三原はボディスラム3連発。原田もボディスラムで続くと、クイックタッチで代わる代わるボディスラムで上野を追い込んでいく。上野は何とかエルボーで三原に向かって行くが、受け止めてみせた三原はエルボー一発で上野をダウンさせて、その場跳びフロッグスプラッシュ。しかし打点の高いドロップキックをカウンターで返した上野はHUBにタッチ。尻尾攻撃無双で形勢逆転したHUBは、原田と三原を重ねるとその上にダイビング・セントーン。さらに場外に出た原田と三原にトペコンを発射。リングに戻り、ダイビング・クロスボディーを決めるが、三原もハリケーンドライバー。原田がジャンピングエルボーからノーザンライト・スープレックス。しかしHUBもカニ挟みから後頭部へのニーを返すと上野にタッチ。ドロップキックからフルネルソン・バックブリーカーを決めた上野はエグイ角度の逆片エビ固め。HUBもカットに入ろうとした三原をアンクルホールドで捕獲。しかし原田はロープに脱出。HUBのブラックマジックから上野がミサイルキック。しかしフロッグスプラッシュを剣山で迎撃した原田。三原が串刺しラリアットから原田を抱え上げると、そのまま上野にヒップトス。上野も必死にエルボーで原田に向かっていくが、原田もエルボーで応戦。上野はカウンターのドロップキック。しかし原田はボディへのエルボーからダイビング・エルボードロップを投下すると、ダメ押しの片山ジャーマンスープレックスで3カウント。
試合後、マイクを持った原田は「入江選手、10周年おめでとうございます。そしてもう一人、竹下幸之介。あいつは昨日、試合中のケガで今日は欠場です。あいつとの試合を俺は楽しみにしていたし、三原も楽しみにしていたし、HUBさんも、お客さんもみんな楽しみにしていたと思います。それに応えられなかった幸之助、あいつが何より悔しいはずです。俺たちはこのリングであいつの帰りを待っています! だから皆さん、幸之助が帰ってきたらこの試合を観に来てください。よろしくお願いします。そして、もう一人! 上野選手! 俺たち三人の中に幸之助の代わりになる人間は、ハッキリ言っていないと思います。でも上野選手、こうやって出てきた男気、俺は買ってます! あいつがまたやりたなかったらシングルマッチ……何ならこのベルトかけてもやるんで。上野! 悔しかったらいつでも来い」と、すでに朦朧として引き上げた上野にもメッセージを送った。
【試合後のコメント】
三原 初めは竹下選手とできるというので楽しみであったんで、残念な感じはあったんですけど、上野選手もフレッシュな感じで自分の中では十分楽しめました。
原田 正直、残念の一言ですよ。僕も三原もHUB選手も幸之介が小学生の時に出会って、そこからの付き合いじゃないですけど、15年ぐらい経って、僕に関しては初めてリング上でやれると思っていたので、このケガは仕方ないですけど残念でした。
――竹下選手に替わって出場した上野選手はどうだった?
原田 この3人の中に入ってきた男気だけは買いますよ。幸之介の代わりってこのカードでは誰もできないと思いますし、その中で上野選手が来たという度胸はすごいし。試合をしてみて誰が一番頑張っていたかというと上野選手なんで。この度胸はすごいなと思いました。
三原 ところどころ試合で絡む場面があったんですけど、もっともっとやりたいなと思う選手でしたね。
――竹下選手とは復帰後に改めて?
原田 僕らもHUBさんも待ってますよ、お客さんもみんな。だから試合後、ああやってマイクでしゃべりましたし。これでなかったらそれこそガッカリですよ。一番残念なことですからね。アイツが帰ってくるまでみんなで待ってます。
三原 その通りです。プロレスをやってる限りはまた会えるんで。同じカードでやりたいです。
原田 万全の状態で帰って来い。
三原 待ってます!
上野 “健康大魔神”の竹下幸之介がケガをするというのはすごく驚いたことが先にあって。これからトーナメントとかありますけど、竹下はこの日のこのカードをすごく楽しみにしていたと思うので。だから欠場するのはすごくショックだったと思う。その代わりでプレッシャーとかすごくあったんですけど、試合をやってみれば三原選手も原田選手も強烈で。コーナーに控えているHUB選手も強烈で、怖くて。それはマイナスなイメージじゃなくて、奮い立つものがすごいあったというか。DDTじゃない選手と当たる機会はそんなに多くなくて、すごく新鮮で。でもプロレスはすごくハードだなと。トーナメントもあるけど、まず一つ壁は大きいけど、鳥羽さんに勝たないと。平田さんが入ったんですけど、吉村に上がってもらって、僕も鳥羽さんに一生懸命立ち向かって勝ち上がりたいと思います。
メインイベント 30分一本勝負
入江茂弘デビュー10周年記念試合
※ビーストボンバー。もう一人は石井慧介。
メインイベントは入江茂弘デビュー10周年記念試合、入江茂弘vs石井慧介vs高尾蒼馬。高尾が距離を取っているため、入江と石井が腕の取り合いに。入江がヘッドロックに捉えたところで高尾も加わってくる。三者譲らず一旦離れると入江が石井と高尾の二人をヘッドロックで捉える。さらにショルダータックルでぶつかっていくが、倒れない石井と高尾はダブルのドロップキック。高尾は石井を場外に追いやってから入江にストンピング。スリーパーに捉えたところに石井が入ってきて高尾を場外に出してから、入江にニードロップを投下。サマーソルトドロップを投下するが、高尾が石井をどかしてカバー。怒った石井だが、高尾は顔面掻きむしり。入江は高尾を場外に出すと、石井にパワースラム。そして高尾にスーサイドダイブ。続けてエプロンに上がってきた石井にもスピア気味にスーサイドダイブ。石井をリングに戻した入江はエルボーから串刺しラリアット。さらにフワリと浮くブレーンバスターからタズミッション。エルボーで脱出した石井だが、入江はブラックホールスラム。高尾がカウント2でカットし、入江にエルボー。さらに入江の背中にダイビング・フットスタンプを落とすと、顔面に低空ドロップキック。最上段からのダイビング・フットスタンプを入江がかわすと、石井がフロントキック。エルボー合戦をしていると、入江が入ってきて1vs2のエルボー合戦に。石井はフロントキックから野球チョップ。さらに石井の延髄斬りと高尾のトラースキックでついに入江がダウン。さらに石井と高尾は合体式のフラップジャック。さらにチームドリフ時代の得意技だったgo2入江sleepから、ランニングニーアタック。高尾は石井に串刺しニーからコーナーへ。しかし入江が入ってきて石井と高尾をまとめて担ぎ上げるとデスバレーボム。だが、入江の串刺し攻撃をかわした高尾と石井はダブルのジャンピングキック。高尾が入江にバッククラッカーを決めると、その上に石井がフットスタンプ。石井は高尾を顔面をニーリフトでカチ上げるとフィッシャーマンバスター。さらに入江もジャーマンで投げ捨てるとニールキックを狙ったが、ジャンプして空中でキャッチして入江は、そのまま胴絞めタズミッション。どうにか逃れた石井はバック宙キックから足掛けDDT。高尾が入ってきて石井の延髄斬りをかわすとエルボー。高尾は串刺しのトラースキックを狙ったが、入江が飛び込んできて交通事故タックルで吹っ飛ばす。そのまま石井をデスバレーボムで叩き付けた入江は、石井を追撃すると見せかけて場外に出た高尾にエプロンからバックエルボーでダイブ。リングに戻った入江に石井がフランケンシュタイナー。入江もデスバレーを返してダウン。トリプルダウン状態から立ち上がった入江は石井にキャノンボールを狙うが、高尾が公認エンドレスワルツ。キックアウトした入江にトラースキック。ジントニックの体勢に入ったところで石井が飛び付いて回転エビ固め。入江が反転したところに高尾がトラースキック。高尾は石井にジントニックを決めるが、入江には決められない。入江はノータッチヘッドバットから強引にパイルドライバーで叩き付けるが、高尾もトラースキックを返す。だが、入江は全体重を乗せたビーストボンバー。さらにキャノンボールからもう一発ビーストボンバーをブチ込んで3カウント。
「15周年記念のときにシングルやってくれよ」(高井)「だったら今からやりますか」(入江)
メイン終了後、しばらく倒れていた入江だが、何とか起き上がると「今日は台風の中、こんなに集まっていただいてありがとうございました。石井、高尾! そんな大事な10周年の試合で僕と闘ってくれてありがとう。石井も高尾もいまはそれぞれの道に進んでいるけど、絶対に自分たちが革命を起こそうな」。これを聞いた石井は力強く頷いた。さらに入江が「こうしてベルトを巻いて(大阪に)戻ってくることが出来て、そして自分にとって関わりが深いあの二人と試合をして勝つことが出来たのはとても嬉しいし、幸せです。自分がやってきたプロレス、それは間違っていなかったんだなと思います」と締めの挨拶。そこに入江の師匠である高井が花束を持ってリングに上がり、入江の10周年を祝福。入江との出会いからでら名古屋プロレス入り、その後DDTに入ってトップを獲って王者になったことを嬉しそうに語った高井は「僕はシゲと本当だったら試合で絡みたかったですけど、今日のメインはテーマがあった3WAY。おい、デビュー15周年興行やるだろ? そのときはこの高井憲吾をリングルマッチをやってくれよ!」と言う。それを聞いた入江が「僕がデビュー15周年ということは、高井さんのデビュー25周年ですよね。高井さん、あと5年もやっていないでしょ。だったらいまからやりますか」と言ったため、急遽師弟対決がおこなわれることに。
緊急決定試合 時間無制限一本勝負
ショルダータックルでぶつかっていく高井だが、入江は倒れない。高井のチョップにはエルボーで対抗した入江。しかし高井は意地のショルダータックルでなぎ倒すと、串刺しラリアットからハングリーバスター。さすがにダメージが大きい入江だが、ブラックホールスラムで叩き付ける。そしてヘッドバットから高井を二段目のコーナーに乗せると、「ホフ! ホフ!」とシャウトしてからホフロケットを発射。続けてセントーン。高井は入江をエプロンに出すと逆水平チョップからコジコジカッター。さらにリング下からイスを大量に持ち出す。松井レフェリーから「周年興行だぞ」と注意されるが、「普通にやってこんな王者に勝てるわけねぇじゃねぇか!」と反論した高井だが、逆に入江がイス盛りの上へのパワーボムを狙う。どうにかリバースで切り返した高井は、売店のテーブルを持ってくると、入江を寝かせてイスで滅多打ちにしてからコーナーからダイブ。テーブルクラッシュで入江は大ダメージ。入江をリングに戻した高井はロープに飛ぶが、入江が追走式エルボー。高井も同じ攻撃を返すが、入江はデスバレーボム。ラリアットの相打ちが続くが、高井はジャーマンで投げ捨てるとホフラリアットでなぎ倒す。お互い四つん這いになり、どこか嬉しそうにヘッドバットを打ち合うと、さらにエルボーやチョップで殴り合う。高井はでらホフボムで叩き付けるが、カウントは2。ならばとニーリフトからロープに飛ぶが、入江はカウンターのビーストボンバー。キャノンボールドロップを投下した入江は、渾身のビーストボンバーを叩き込んで3カウント。
エンディング
「高井さん、プロレスラー入江茂弘もあなたの作品です。僕はあなたの自信作ですか?」(入江)
激闘を制した入江が「高井さん、もう1試合するのはいい考えじゃなかったみたいです」と言うと、高井も精根尽きた表情で頷く。「僕がプロレスラーでデビュー出来たのも、10年やってこれたのも高井さんが僕を育ててくれたからです。ありがとうございました」と師匠に礼を言った入江だが、ここ最近の高井は段ボールとビニールテープでガンダムとかデロリアンを作ってることばかり評価されていると言い出す。だが、「プロレスラー入江茂弘もあなたの作品です。ひとつだけ質問していいですか? 僕はあなたの自信作ですか?」と尋ねる。高井は「オイ! そんなこと俺が言うまでもねぇ! 入江茂弘はこの高井プランニングの大・大・大自信作だーーー!」と絶叫して突っ伏した。入江が「すごく、すごく尊敬する先輩です。でも僕が20周年のときは段ボールやろくでなしBLUESばっかりやってるようにはなりたくないです」と言うと、舌を出すお決まりのポーズ。入江は「それが出来て満足ですか?」と嬉しそうに語りかけると、最後はRENEGADESと高井で「僕、こうしてデビュー出来てプロレスをずっと続けてこれたのも高井さんが育ててくれたお陰で、今日集まってくれたみんなが僕を支えてくれたお陰で僕はいままでプロレスをやってくることが出来ました。これからも僕は全力で一生懸命プロレスをやっていきますので、これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました」と締めの挨拶。その後、高井と座礼をして抱き合った入江は思わず感極まって涙。高井はそんな愛弟子に「これからも頑張っていけよ!」と檄を飛ばすと、誇らしげにその腕を掲げた。
【試合後のコメント】
入江 (大会を)やる前までは台風も来てるし不安がいっぱいで。いろいろ恵まれないなと思いながらも。でもみんな温かくて、なんとしてでも来ようとしてくれたし、10年プロレスをやっていて、よかったなという気持ちですね。
――メインで闘った石井選手、高尾選手については?
入江 いいものを持っているし、みんなそれぞれ違う道に進んで、違うやり方で上を目指しているんで。僕はこれが正解だと思うやり方なので、僕はヤツらよりは自由に進んでいきますよ。
――試合後には「俺たちの世代で革命を起こそう」という発言もありました。これから「KING OF DDT 2018」も始まりますが。
入江 あの2人が僕は上がってくる、あの2人が決勝で当たるのかわからないけど、平田も出場が決まって、あの世代のみんなで危機感を感じて、奮起して、上にあがっていけたらなと思います。
――メイン終了後には師匠の高井選手と対戦したが。
入江 この人が僕の師匠だなって感じました。すごい温かくて、この人に育てられたと感じました。泣かないって決めてたけど、試合後、涙がこぼれてしまいましたね。
――師匠から教わったことで覚えていることは?
入江 「オマエは別に運動神経がいいわけでもないし、体がデカいわけでもない。だから気迫、気持ちだけは絶対に忘れるな」って言われて。僕はそれだけは絶対に守り続けている。高井さんもそれを貫いていると感じました。
――この10年を振り返って思うことは?
入江 感謝しかないですね。みんなに感謝しています。
高井 本当にメイン後に上がって、シゲがリップサービスで、冗談で「今ここでシングルやりましょう」って言ってるのかなと思ったんですけど、目を見たら本気でした。アイツの思いに応えるためにシングルをやりました。自分もやりたかったのは本当です。でもお互い万全の状態でやろうと思ったし、正直、あのメインの激闘後の入江茂弘。俺、ひょっとしたらチャンピオンに勝てるんじゃねえのか?って思ってましたけどね。ダメでしたね。コテンパンにされちゃいました。
――改めて愛弟子の成長を肌で感じて。
高井 練習生の時からセンスもズバ抜けてましたし、プロレスに対する情熱も本当に熱いものを持ってて「コイツは絶対にトップになる逸材」というのは誰の目にも明らかで、僕が鍛えたからとかそういうおこがましい気持ちはまったくないんですけど、その僕に鍛えられてここまでできましたと入江茂弘が思ってくれているということが本当に、本当に嬉しいです。
――当時教えたことでこれは守っているなという部分は?
高井 プロレスに対する熱い気持ち。それは最初から変わってないです。僕は不器用な人間なのでプロレスに対する熱い気持ち、それだけで20年やってきました。入江茂弘がまた15周年迎える時、僕は25周年ですけど、その時もリング上で対峙できる、僕もプロレスに懸ける熱い情熱だけを持ってこれからも頑張っていきたいと思います! ホフ!
石井 今は違う方向を向いてますけど、ライバルだし。あとつねに入江茂弘の活躍は刺激になっているので。最後、マイクで「俺たちの世代で革命を起こそう」って言ってたけど、それは本当に同意するし。明後日から始まる「KING OF DDT」も8度目のチャレンジで、年齢的にもキャリア的にも、ここをそろそろ取らないといけない。革命を起こして、自分が両国のメインに立ちます。今日、入江からすごくいい刺激をもらいました。この試合ができてよかった。ありがとうございました。