オープニング
広島出身のディーノが大石、上野とオープニングコール
28日、広島・福山ビッグローズにて「Road to Ryogoku 2018〜ドラマティック・ドリーム・鞆の浦〜」がおこなわれた。まずは今林久弥APと井上マイクリングアナがリングに上がり、前説がスタート。AbemaTV中継やフォトコンテストの告知したあと、広島出身のディーノを呼び込む。大石、上野と共に登場したディーノだが、どうも様子がおかしい。どうやら初恋のケンちゃんが会場にいたらしく、ゲイレスラーであることを隠したいらしいディーノは、「いつもやっているやつで」と言って、「福山を元気にするばい! DDT福山大会スタート!」といつもとは違う感じでオープニングコール。
オープニングマッチ 30分一本勝負
オープニングマッチは坂口征夫&樋口和貞vs勝俣瞬馬&岩崎孝樹。坂口&樋口という強力タッグが実現。勝俣が握手を求めるが、坂口&樋口は応じない。坂口と岩崎のグラウンドでのバックの取り合いから、樋口はロックアップした勝俣を突き飛ばす。コルバタで投げた勝俣は顔面への低空ドロップキック。樋口がショルダータックルで吹っ飛ばすと、坂口はアゴを踏みつける。さらにミドルキックから三角絞め。樋口は逆水平チョップからラリアットを狙ったが、かわした勝俣はメサイヤDDT。岩崎は蹴っていくが、キャッチした樋口は持ち上げてコーナーに投げつける。さらにキチンシンクから掌底と蹴りでなぎ倒す。しかし坂口は岩崎の蹴りを受けてから蹴りで反撃。払い腰からのPKからコブラクラッチに捉えるが、背後から勝俣がミサイルキックでカット。勝俣は坂口を樋口に投げつけるとドロップキック。すかさず岩崎が坂口にバックドロップからPK。しかし坂口が岩崎を突き飛ばすと、エプロンの樋口がヘッドバット。そこに坂口がハイキック。さらに胴絞め式スリーパーに捉えてタップを奪った。
第二試合 30分一本勝負
第2試合はKUDO&高梨将弘&ラウザvs高木三四郎&大鷲透&平田一喜。鳥取だらずプロレスのラウザが酒呑童子とタッグ。平田がダンスをGOしている間に高木と大鷲が襲いかかって試合開始。大鷲は自分への声援を煽るとルチャっぽい動きをするが、高梨は鼻つまみチョップ。ならばと今度こそルチャっぽい動きで高梨をアームドラッグで投げた大鷲。ラウザは平田をアームドラッグで投げるが、平田も低空ドロップキックを返すと、平田GOサングラスを手に取ってダンスをGO。だが、ラウザがドロップキックであっさり阻止。高梨のロメロスペシャル、ラウザのフラッシング・エルボー、KUDOのスリーパーで追い込まれた平田だが、ミサイルキックで反撃。大鷲がビッグブーツで蹴散らしていくと、KUDOに逆水平チョップ。ラウザはドラゴンリングインした高木をガットショットで迎撃するとノーザンライト・スープレックス。しかし高木もラリアットを返してからヒップトス。平田にタッチするが、ラウザがドロップキックからクロスボディー。しかし平田は手刀無双で酒呑、ラウザ、さらに高木&大鷲も蹴散らすとダンスをGO。背後から高梨が丸め込むがカウントは2。ならばとタカタニックを狙った高梨を奇跡を呼ぶ一発逆転首固めで丸め込んで平田が勝利。
第三試合 30分一本勝負
第3試合は吉村直巳vsアントーニオ本多vs“ネオン・ニンジャ”ファサードの3WAYマッチ。力比べを要求したアントンだが、吉村に力でねじ伏せられると、ファサードに共闘を申し込む。承諾したファサードと二人がかりで攻撃しようとするが、吉村はダブルラリアットで吹っ飛ばす。だが、場外に出たアントンが吉村の足をすくって倒すと、ロープに飛び乗ったファサードがジャンピングキック。アントンはハイタッチすると思わせてファサードを場外に追いやると、吉村に南部式ナックル。しかしファサードがロープの上からのミサイルキックで吉村を吹っ飛ばす。串刺し攻撃をかわされたファサードはコーナーで倒立。アントンはロープを揺らすが、ファサードはヘッドシザースでアントンを場外に投げ捨てる。エプロンの吉村が逆水平チョップ。しかしファサードもロープに飛び乗ってのミサイルキックで場外に追いやると、トップロープまでステップで駆け上がって450°アタック。リングにアントンを戻したファサードが飛び付き式ブルドッキングヘッドロック。しかしアントンは伏せかわしを狙ったファサードに躓いて転倒。ヒザを傷めたのでギブアップしようと思うが、その前に昔話を披露することに。広島ということで世良公則のコンサートに来たと思ったら、世羅“マラ”ノリだったという話に唖然とする吉村にサミングを見舞ったアントンだが、マトリックスでかわしたファサードは蹴り。キャッチしたアントンはドラゴンスクリューからシャイニングごんぎつね。しかしファサードもキャッチして、アントンのごんぎつねをアントンの乳首と股間に突き刺していく。吉村がファサードをラリアット。そこからパワーボムを狙うが、アントンがファサードの背中に飛び乗って吉村にごんぎつねサミング。そこからファサードをジャパニーズレッグクラッチホールドで丸め込んで勝利。
第四試合 30分一本勝負
第4試合は石井慧介vs飯野雄貴。ショルダータックルで石井を吹っ飛ばした飯野はエルボードロップ。かわした石井はニーを落とすと、顔面へのフロントキックを連打。飯野も逆水平チョップを打っていくが、石井はサマーソルトドロップからチンロック。首4の字固めにスイッチした石井だが、飯野はロープに逃れる。飯野の逆水平チョップに対し、野球チョップで応戦する石井。さらにフロントキックを連打するが、倒れない飯野はリープフロッグを狙った石井をキャッチしてボディスラム。串刺しラリアットからベリートゥベリーで投げた飯野は逆水平チョップから担ぎ上げる。しかし逃れた石井はソバットからヘッドシザース。飯野もアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げると、そのままバックフリップ。さらに逆水平チョップで追い込んでいくが、ラグビータックルをリープフロッグでかわした石井はフロントキックから延髄斬り。だが、飯野も返す刀でスピアー。さらに腕のサポーターを外してラリアットを狙ったが、石井は腕へのフロントキックで迎撃すると、顔面をニーリフトでカチ上げてからジャンピングニーアタック。さらにジャーマンで投げ捨てるとニールキックをブチ込んで3カウント。
第五試合 30分一本勝負
第5試合は男色ディーノ&大石真翔&上野勇希vs遠藤哲哉&マッド・ポーリー&島谷常寛。オープニングからゲイであることを隠したがっているディーノは「ゲイではございません」とアナウンスされてから入場。いつものように男性客の唇を奪うこともなく、手を振りながら爽やかにリングインしたディーノは大石と上野に「頑張ろうぜ!」と爽やかに檄を飛ばす。遠藤と相対したディーノは遠藤のリストを固めながら自分の股間に当てようとするが我慢する。さらにバックを取っても何もせず、野次る大石に張り手。その大石が遠藤をアームドラッグで投げてからナックルパート。フィストドロップをかわした遠藤はポーリーの頭に大石の拳を叩き付ける。さらにポーリーは拳に噛みつくと、ボディブローからエルボードロップ。島谷はコーナーで馬乗りナックル。ポーリーのブレーンバスターからのランニング・ボディプレスをかわした大石は上野にタッチ。ミサイルキックでポーリーを吹っ飛ばし、遠藤に串刺しエルボー。しかし遠藤も河津落としからその場跳びムーンサルト・ニープレス。トーチャーラックボムを狙った遠藤だが、逃れた上野はドロップキック。ディーノは遠藤に男色殺法を繰り出そうとするが、ギリギリのところで踏み止まる。ならばとDAMNATIONがトレイン攻撃。さらに遠藤がポーリーを踏み台にしてムーンサルトプレス。大石と上野がディーノのピンチを救うと、大石は自らタイツを脱いでTバック姿になって元のディーノに戻るように訴える。上野も自らタイツを脱いでアンダータイツ姿になるが、どうしても初恋の人の前でカミングアウト出来ないディーノ。愛想を尽かせた大石と上野がリングを降りていくと、対戦相手の島谷が「オマエにとってケンちゃんは一人かもしれなけど、俺にとってはここにいるみんながケンちゃんだ! 今日ここに来てくれた人は全員初恋の人だと思って全力で楽しんでもらう! それがプロレスラーだろうが!」と最もことを言ってから、自らタイツを下げて尻丸出しになる。ここで目を覚ましたディーノは島谷を背後からガンガン襲っていく。島谷もジャンピングショルダーを返すが、ディーノはリップロック。ここで救出に入ってきた遠藤、さらにディーノ復活を祝福しようとした大石と上野も掘っていき、最後はファイト一発からの男色ドライバーで島谷から勝利。
試合後、大石と上野が初恋の相手であるケンちゃんに立ち上がるように言うが、ばつが悪そうにしていたディーノが「よく見たらケンちゃんじゃなかった…」と言い出す。名前を確認してもケンではないことが判明。唖然とする大石に向かって「今日ここに来てくれた人は全員初恋の人だと思って全力で楽しんでもらう! それがプロレスラーだろうが! ここに来てくれた人、みんながケンちゃんだろうが!」と島谷に言われたことを、そのまんま大石に浴びせる。最後は四方に向けて「福山を元気にするばい!」と叫んで前半戦を締めくくった。
セミファイナル 30分一本勝負
セミファイナルは入江茂弘&ジェイソン“ザ・ギフト”キンケイド&渡瀬瑞基vsHARASHIMA&マイク・ベイリー&MAO。EXTREME級王者のHARASHIMAとタッグ王座のベイリー&MAOが王者トリオを結成し、RENEGADESと対戦。HARASHIMA組は握手を求めるが、RENEGADESは無視。MAOが渡瀬をショルダータックルでなぎ倒すが、渡瀬もランニングエルボー。キンケイドが入ってきてダブルのガットショット → 延髄斬り → トラースキック。さらにキンケイドはコーナー下に座らせたMAOに低空ドロップキック。入江は串刺しラリアットからセントーン。これをかわしたMAOは払い腰で投げてベイリーにタッチ。ソバットからカカト落とし、その場跳びカンクーントルネードを投下したベイリーだが、その場跳びのムーンサルト・ニープレスをかわした入江。ならばと左右のステップキックを見舞ったベイリーだが、入江は交通事故タックルで吹っ飛ばしてキンケイドにタッチ。エプロンのベイリーにロープを使って回転してのダブルニーを落としたキンケイドは、さらに変形のリバースDDTからベイリーの手首を掴んでエルボー。ベイリーもエルボーを返していくとモッドルキック。キンケイドもパワースラムからフットスタンプ。ベイリーはその場跳びムーンサルト・ニープレスを返すとHARASHIMAにタッチ。HARASHIMAは雪崩式ブレーンバスターを狙うが、背後から入江が襲いかかりファイアーサンダーの体勢に。そこに渡瀬がダイビング・フットスタンプで合体。渡瀬はドロップキックからリストクラッチ式DDT。だが、HARASHIMAが串刺し攻撃を決めると、ベイリー&MAOが入ってきて渡瀬にダブルのアームホイップ。そこにHARASHIMAがスワンダイブ式ボディプレス。ベイリー&MAOもその場飛びムーンサルトで合体。ここからベイリー&MAOはスカイラブハリケーンの体勢に。しかし渡瀬がどうにか脱出してHARASHIMAをMAOにぶつける。すかさず回転エビ固め。カント2で返したHARASHIMAはハイキック。もう一度HARASHIMAが肩車すると、ベイリー&MAOがスカイラブハリケーンで飛び込んできてのダブルインパクト式のヘディング。そこからHARASHIMAが蒼魔刀をブチ込んで3カウント。
【試合後のコメント】
ーー本日はEXTREME王者とタッグ王者のトリオでした。
HARASHIMA 僕はすごいやりやすかったですね。タッグチャンピオンチームだけあって連携もすごいし。
MAO ボスがいて、僕たちがいて。これは負ける気しなかったですよ。このハラシマオベイリー(苦笑)。
HARASHIMA 二人のタッグチーム名まだ決まってないけど、三人で組んだときはハラシマオベイリーっていうチーム名はもう決まったんで、またいろんなところでハラシマオベイリーを組みたいと思います。
MAO スカイラブハリケーンVer.0が出ましたよ、今日は。元祖ヘディング!
HARASHIMA アレね! より本物に近づいて。
MAO 最強でした。
HARASHIMA ボールは友達!
ーーいよいよKING OF DDTが始まりますが。
HARASHIMA 僕はもうまた1回戦、1回戦こなしていけばまた(無差別級王座に)挑戦出来るんで。コツコツと目の前の試合に勝って優勝したいと思います。
MAO 僕はまず三四郎に勝って、三四郎マネーで焼肉を食べたい! 不純な気持ちが勝つパワーになるんだ! 不純な気持ちで頑張ります!
ベイリー HARASHIMAは……強いです。MAOさんも。島谷は……強くない。でもワタシ、迷いません!
MAO ボールは友達!
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メインイベント 30分一本勝負
ALL OUTvsDAMNATION!
※ジントニック
メインイベントは竹下幸之介&彰人vs佐々木大輔&高尾蒼馬。ヘッドロックに捉えた竹下だが、髪の毛を掴んで引き倒した高尾。怒った竹下は馬乗りナックル。ALL OUTは連携攻撃から彰人がロープに飛ぶが、場外にいた佐々木が足をすくって倒す。そこから場外乱闘へ。佐々木は彰人を、高尾は竹下を客席に投げつける。さらに佐々木は持参した杖で攻撃。佐々木は彰人にサミングからブレーンバスター。Tシャツを脱いでチョーク攻撃を見舞った佐々木は、反則カウントを数えられてもまったく離さない。たまらず竹下がカットに入るが、なおも彰人が捕まったまま。高尾がレッグドロップからエルボー。さらにブレーンバスターからトラースキック。かわした彰人は俵返しで投げて竹下にタッチ。ダイビング・フロッグスプラッシュからカットに入ってきた佐々木にフロントキックを見舞った竹下だが、高尾もボディへのエルボーからドロップキック。さらに佐々木がダイビング・クローズラインで飛び込んで来る。コーナーに登った佐々木だが、立ち上がった竹下がデッドリードライブからブルーサンダー。佐々木も何とか丸め込むが、ロープに乗せた足にレフェリーが気付く。竹下はジャーマンで投げ捨てて彰人にタッチ。しかし佐々木が顔面にドロップキックを叩き込むと、高尾がダイビング・フットスタンプ。さらに佐々木のディランダルから高尾がダイビング・フットスタンプ。3発目のダイビング・フットスタンプをかわした彰人はキン肉大移動の体勢から前方に投げ捨てると足4の字固め。佐々木がダイビング・エルボードロップでカットすると、高尾はトラースキック。彰人もモアイ・オブ・イースターからハナマサの体勢に。高尾が回避すると、竹下がも飛び込んでくるが、高尾はうまく誤爆を誘い込む。そして竹下を場外に追いやると、佐々木がトペを発射。その間に高尾はダイビング・フットスタンプを投下。カウント2で返した彰人だが、高尾はダメ押しのジントニックを決めて3カウント。
エンディング
遠藤が高尾にヒーローインタビュー
試合後、勝った佐々木は今林APから6人タッグのベルトを強奪するが、すぐに松井レフェリーが取り上げる。するとマイクを持った佐々木は「現場の遠藤さーん」と呼び掛ける。遠藤がインタビュアーとなり、高尾にヒーローインタビュー。
遠藤 本日のヒーローは見事勝利した高尾蒼馬選手です。高尾選手、今日の最後の一発、目の覚めるよぶ…ような一発でした。
高尾 ……。
遠藤 今日はどうのようなところがよかったですか。
高尾 ……。
遠藤 中盤以降、味方の援助に助けられる場面もありました。味方は頼もしかったですか?
高尾 噛みましたよね。
遠藤 明日もゲームがあります。本日来てくださったファンの皆様にメッセージをお願いします。
高尾 ……ありがとうございました。
最後は佐々木が「というわけで福山! 俺たちがDAMNATIONだ! またここ福山に来るぞ。いいかよく聞け! 俺たちは群れない! 媚びない! 今日は嬉しいからサイン会しちゃう」と、急遽大会終了後にサイン会をすることにして福山大会を締めくくった。
【試合後のコメント】
高尾 メインイベントで竹下&彰人に勝てたんで、DAMNATIONが上って証明出来たんじゃないですかね。
ーーいよいよKING OF DDTが始まりますが。
高尾 1回戦はね飯野。全然どんなヤツか知らないけど、全然眼中にないんでアイツは。2回戦は順当にいったら坂口征夫。これもね、勝たなきゃいけないんで勝つだけですよ。あとは優勝して。対戦相手はDAMNATIONの奴らとやりたいんで楽しみです。
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