髙木三四郎プロデュース「M&Aプロレス」第一弾大会は壮絶過ぎる試合の連続! 永田&黒潮のイケメンタッグが発進! 阿鼻叫喚の地獄絵図の末、永田が青義のお告ゲル&白目式腕固めでバラモン兄弟撃破! ガンプロ・大家の対戦要求に永田は「いいんだね? やっちゃって?」
4月9日「髙木三四郎30周年プロジェクト『M&Aプロレス ~MatchMake & Agent~』」東京・上野恩賜公園野外ステージ大会が開催。DDT所属選手が参戦しない、髙木三四郎プロデュース大会「M&Aプロレス」の第一弾として行われた今大会。ここでしか実現しない異色のカードが全七試合ラインナップされた。
第五試合は王者組“アストロノーツ”阿部史典&野村卓矢に佐藤光留&一般人・澤宗紀組が挑戦したKO-Dタッグ選手権試合。試合途中、アクシデントか確信犯か、光留がレフェリーを締め落とすと無法地帯に。会場中を使った場外戦を展開したり、プロデューサーの髙木がリングインしたりとハチャメチャな展開に。しかし最後は阿部が師匠である澤からお卍固めでギブアップを奪い、王座V2を達成した。
セミファイナルで行われたのは葛西純と伊藤麻希による一騎打ち。通常ルールにも関わらず、葛西はフォークボードや竹串を使うなど、ハードコアマッチのような闘いを展開。しかしアメリカなどでデスマッチ経験も豊富な伊藤はピザカッターを持ち出し葛西の額を切り裂くなど負けてはいない。葛西必殺のリバース・タイガードライバーを食らってもカウント2で返した伊藤は中指を立て続ける。そんな伊藤に葛西が「デスペラード!」と叫びながらのナックルパートからピンチェ・ロコ、さらにパールハーバー・スプラッシュという波状攻撃で3カウントを奪取。マイクを取った葛西は「伊藤麻希ちゃん、まだ中指おっ立ててるのか? 俺っちも今日はお前に勝ってお前の鼻っ柱に中指をおっ立ててやろうかと思ってたがよ、今日はそういう気分じゃねぇ。伊藤ちゃん、中指じゃねぇ。人差し指だ(人差し指を立てながら)。この意味わかるか? お前はNo.1のエンターテイナーだ。そして、オンリーワンのレスラーだ。今日はやってて楽しかったぜ。次はまたこのリングで会う時があったら、中指立てあおうじゃねぇか。No.1のエンターテイナーレスラー、オンリーワンの伊藤ちゃん、もう1回だ」と人差し指を立て退場した。すると伊藤は中指を立てながらマイクを持ち「葛西純はカッコいいな! 伊藤は背中が3秒マットについただけで今日は負けてない。葛西純を必ず超える! 水曜の夜からこんなところに来ているなんて、よっぽど変なヤツか人生がうまくいってないヤツ、いいか何があっても心の中で中指を立てろ。お前ら中指を立てろ! お前らも最高、伊藤も最高、世界一可愛いのは~!」と叫ぶとファンが「伊藤ちゃ~ん!」と叫び伊藤は退場した。
メインイベントは2月3日「髙木三四郎デビュー30周年記念大会『NEVER SAY NEVER』」新宿大会にて電撃合体した“イケメンタッグ” 永田裕志&黒潮TOKYOジャパン組が“バラモン兄弟” バラモンシュウ&バラモンケイを迎え撃った一戦。開始直前この試合がエニウェアフォールマッチとして行われることがアナウンスされる。ゴングが鳴るとリングそっちのけで4選手は壮絶な大場外戦を展開。大量の水がばら撒かれ、ファンが逃げ惑う阿鼻叫喚の地獄絵図に。ようやくリングに戻ると、黒潮がバラモン兄弟の黒歴史であるデビュー曲「キープオンジャーニー」を音響に流させると、兄弟は悶絶し、一躍イケメンタッグペースに。窮地を脱したい兄弟がバケツに入れた墨汁を持ち込むが、これは髙木に誤爆。何とかパウダー攻撃、お告ゲル攻撃で永田を追い込むが、兄弟の誤爆を誘った永田は腕固めでケイを捕らえる。一気に締め上げていくと、ついに永田に神が降臨し白目に。さらになんと永田の口からは青い青義のお告ゲルがあふれ出る。神秘的ともいえるこの攻撃にケイは成すすべなくギブアップ。イケメンタッグが初陣を白星で飾った。
バラモン兄弟が「今日闘って一つわかったことがある、永田裕志は業界一の……イケメンだ!」と捨てセリフを残して退場すると、会場は永田に大イケメンコール。黒潮のジャケットを羽織り永田がポーズを決めていると、髙木が割って入り「永田さんとどうしても試合がしたっていうレスラーがいるんですよ! その男を今日呼んでます、コイツだ!」というと会場に「BAD COMMUNICATION」が鳴り響き、ガンバレ☆プロレスの大家健が登場。大家は永田の前に立つと「プロレスをメジャースポーツにしたいという気持ちでガンバレ☆プロレスを11年前に旗揚げしました。でもそんなことどうでもいいんだよ! 俺は子供の頃からものすげえプロレスラーになりたかったんですよ! Mr.IWGP、永田裕志みたいなプロレスラーになりたかったんですよ! その夢は……叶いませんでした。そう言い切れます。でもな、お前に勝ちてぇんだよ! まったく正統派でも何でもねぇ、底辺から這い上がったこのプロレスラー・大家健が永田裕志に勝ちてぇんだよ! シングルマッチ、永田裕志! 永田裕志! やってくれよ! 俺との試合!」と暑苦しく詰め寄る。すると後ずさりしていく永田だったが「わかった、わかった。とりあえず今の相手(バラモン兄弟)とは違う闘いが出来そうなんで、やろう」と対戦を受託。するとそれでも大家がさらに熱く詰め寄ると、永田からは「わかった、やってやろう。いいんだね? やっちゃって?」とかつての名セリフまで飛び出す。これを受けて髙木が6月25日新宿FACE大会でのシングルマッチを正式決定。大家が退場すると最後は永田が「今まで味わったことのない世界観を感じようと思って、バラモン兄弟という難敵と闘いましたが、とんでもなかったです。こんなに苦戦するとは思いませんでした。皆さんが喜んでいただけたなら、とりあえず良しとしましょうか。また皆さん新宿でお会いしましょう! 1、2、3、ゼアッ!」と大会を締めくくった。
バックステージで永田は「こんなの初めてだよ。ドリフ大爆笑に出てる気分だったよ」と試合を振り返ると、黒潮は「この間闘って今回組めて良かったです。また組めたらいいなと」とタッグ継続を熱望。永田は「初めて経験した世界観とはいえ、こういう世界もあるんすね。10年前だったらこういう世界観は味わえなかった。10年経ってこのキャリアだから出来た。あなたのおかげですよ」と清々しい表情で黒潮を称えた。さらに永田は「大家選手、彼の熱意に負けました。是非やらせていただきたいと思います。次の新宿大会もたくさんお客さん来ていただけることを楽しみにしてます。頑張ります」とM&Aプロレスでの次戦を見据えた。一方の大家はバックステージで「永田裕志、すげぇ正統派レスラー。そうなりたくて目指した。でも現実はどうだ。俺自身がプロレスラーだってことに胸張りたい。だから6月25日なんとしてでも永田裕志に勝ちます!」と永田からの勝利を宣言した。