前説
リモートサイン会を初開催!
大会開始前、リモートサイン会が行われ、通販で購入いただいた商品へのサイン会の模様がYouTubeで生配信された。その後今林久弥APと井上マイクリングアナの挨拶からオープニングVTRが流れ大会がスタートした。
オープニングマッチ 30分一本勝負
ジョーダン・ヒートリーデビュー戦
※コウモリ吊り落としぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!
ジョーダンは竹下の握手をすかして試合開始のゴング。竹下が腕を取ると、ジョーダンはバネを生かした身のこなしで腕を取り返していく。ジョーダンがしつこく竹下の足を取りに行くとグラウンドの展開に。竹下がキーロックで切り返していく。ジョーダンがロープに押し込むとビンタ。しかし竹下は強烈なエルボー、さらに逆水平チョップでダウンを奪う。竹下は何度も背中にサッカーボールキック。さらにロープ際で顔面を踏み付けていく。竹下が執拗に何度もフォールを繰り返し、スタミナを削っていく。竹下がチョップを連発し、コーナーでエルボーを連発し、さらに串刺しのニーアタック。ジョーダンがドロップキックで何とか逆転。エルボーからビッグブーツを打ち込み、串刺しのバックエルボー。さらにバックブリーカーから逆エビ固めで竹下にギブアップを迫る。竹下は足の力でリバース。追撃を狙うジョーダンに竹下はカウンターのラリアット。ダウンカウントが数えられる。カウント9で立ち上がると、ジョーダンはエルボーを連打。竹下はチョップ一発。ジョーダンは串刺しのビッグブーツからバックを取るが、竹下は串刺しのビッグブーツ。ジョーダンがカウンターのスパインバスター、カウント2。ジョーダンは背後からタズミッション。竹下は背後に叩き付けるが、ジョーダンはそのままクラッチを離さない。竹下はロープへ。立ち上がった竹下にジョーダンはキック。しかし竹下はエルボーから垂直落下式ブレーンバスター。カウント2でジョーダンは返す。竹下はザーヒーを叩き込むと、カウント途中で引き起こし、コーナートップにジョーダンを乗せる。そこからコウモリ吊り落としぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!を敢行すると、ジョーダンも返せず3カウント。
第二試合 30分一本勝負
中村と岡谷が先発で揉める。すると樋口が「2人まとめて来い」と言って試合開始のゴング。2人でドロップキックを決めるが、樋口は倒れず2人をボディスラムで投げ捨てていく。樋口が岡谷にスリーパーを決めると中村がカットに入るが、樋口は中村を場外に追放。岡谷がエルボーで樋口に向かって行くが、樋口はチョップ一発でダウンを奪う。岡谷は果敢に向かって行くが、樋口はキャメルクラッチ。中村がカットに入ると、樋口はチョップで再び場外へ追放。樋口が岡谷をカナディアン・バックブリーカーに捕らえると、岡谷が着地し、中村がスワンダイブ式ミサイルキックで飛び込み、ミドルキックを連発。ダブルのブレーンバスターを狙うが、樋口は2人まとめてブレーンバスターで投げ捨てる。樋口が中村に串刺しラリアット。2人をコーナーにセットしてラリアットを狙うが、かわした中村がドロップキック。岡谷のランニングネックブリーカーから中村がその場飛びのムーンサルト。ダブルのブレーンバスターで樋口を投げ切るがカウント2。2vs1の打ち合いも樋口が圧勝。中村と岡谷がエルボーを連続して放つと、岡谷がノーザンライト・スープレックス・ホールド。カウント2。樋口が2人まとめてラリアット。さらに岡谷にオクラホマ・スタンピード。2人にチョップを叩き込むと、岡谷にカナディアン・バックブリーカー。これには岡谷もギブアップ。遠藤との一騎打ちを控えた樋口が好調をアピールした。
第三試合 30分一本勝負
バックステージの様子、佐々木がトイレ前で「祟りじゃ!」と唱えていると、そこにやってきた高尾が「何やってんだよ、早く行くぞ!」と言ってトイレを開けると悲鳴を上げる。青コーナーが入場し、DAMNATIONの入場となるとなんとポーリーの顔が赤い。赤ポーリーが大暴走しながら襲いかかってゴング。納谷をタックルで倒していく。するとポーリーは佐々木や高尾まで襲いかかっていく。ポーリーが場外で大暴れする中、リング上では勝俣が高尾にミサイルキック。場外で佐々木が勝俣の足を引っ張り形勢逆転。勝俣が捕まる展開が続く。ここで彰人がスクリーンの横から顔を出し悶絶する。ポーリーに襲われている模様。リンダマンまでも襲われてしまう。彰人がリング内に飛び込もうとするも、ポーリーが追いかけ、会場外へ連れ出してしまう。リング内は変わらず勝俣が捕まる展開。なんとかドロップキックを決め、納谷にタッチ。納谷が高尾と佐々木を蹴散らす。高尾がランニングエルボーを連発するが、納谷はカウンターのボディスラム。さらにアトミックドロップからコブラツイストでギブアップを迫る。ここで花道からポーリーと彰人が登場。ポーリーがアルゼンチンで彰人を抱え上げると、納谷に叩き付ける。リング内に入ったポーリーに佐々木が激怒しポーリーの腹に正拳突きを一撃。するとポーリーが彰人に正拳突き。佐々木と高尾が連係を見せ、ポーリーがボディスプラッシュもカウント2。彰人が巧みにポーリーと佐々木の誤爆を誘うと、ポーリーと高尾も誤爆させる。彰人がドラゴンスクリューから足横須賀。そしてアンクルホールド。返したポーリーがマウント状態からパンチを叩き込むと、そこに納谷がランニングニー。すかさず彰人が足4の字固めを極めるとポーリーもギブアップ。
坂口からメッセージ「田中将斗を倒して、ベルトをDDTに取り戻して、この情勢が戻った時に、お客さんが会場に足を運んだ時に自分がベルトを巻いた姿を生で見せられればいいなと思ってます」
坂口がVTRでメッセージ。坂口「今この状況、情勢だとかもうこればっかしは仕方のないことで。本来はDDTにベルトを取り戻す姿を後楽園ホールで皆さんにお見せしたかったのですが、ただ、自分のやるべきことは変わらないので。新宿FACEでお客さんがいようがいまいが田中将斗を倒して、ベルトをDDTに取り戻して、この情勢が戻った時に、お客さんが会場に足を運んだ時に自分がベルトを巻いた姿を生で見せられればいいなと思ってます。そのためには必ず田中将斗を殺ります。皆さんもこういう状況であたりどころのないストレスとかいろんなものがあると思うんですけど、今の状況って何かやったら誰が悪い、これやったらあれが悪い、そういう風にストレス溜まって流されがちなんですけど、前にもリングで言った通り、個人個人が、一人一人が気を付けてれば自ずと防げるものでもあるし。安倍も守ってくれないし。小池も守ってくれないんで。自分の身は自分で守る。こういうことが凄く大事だと思うので、頑張って今の状況を乗り越えて、自分は皆さんの前に顔を出したいと思っているので、それまで楽しみにしていますので、皆さん頑張っていきましょう」
第四試合 30分一本勝負
この試合に限り都内某所の別会場で行われるとのこと。ゴングと同時に両者激しいミドルキックの打ち合い。赤井がビッグブーツで倒していくとカウント2。赤井が何度もサッカーボールキックを放ちカバーを狙っていく。朱里はカウント2で返していく。朱里がフライングメイヤーからサッカーボールキックを返してく。立ち上がった赤井は顔面にキックを返していく。朱里は串刺しの膝からハーフハッチ・スープレックス。朱里は脇固めでギブアップを迫る。赤井はロープへ足を伸ばす。朱里はロープを使って腕にダメージを与え、コーナーに赤井を叩き付け顔面を踏み付け、串刺しのニーアタック。カウント2。朱里が腕十字を極めるが、赤井はすぐにロープへ逃げる。赤井が何とかサッキーカッターを決め逆転。ここでミドルキックの打ち合いに。赤井のミドルをキャッチした朱里は腕十字へ。さらに腕固めに移行。逃れた赤井に朱里はランニングニー。カウント2。ローキックの打ち合いから、赤井がハイキック、グラついた朱里は赤井の顔面に膝を叩き込み、両者ダウン。朱里のバズソーキックをキャッチした赤井はアンクルホールドへ。避けた朱里に赤井が振り子式ニーアタック。カウント2。赤井が新人賞を狙うが、朱里が投げっぱなしのジャーマン。赤井がすぐに立ち上がり、新人賞。両者ダウン。赤井が遅れてカバーに入るもカウント2。赤井は引き起こしてケツァル・コアトルを狙うも朱里は膝、ロープに走った赤井に朱里がハイキック。カウント2。すると朱里が両腕を固めるアームバー、朱雀に移行すると赤井もギブアップ。
“おきばりやす”七番勝負第6戦、相手は安納サオリに決定!
【試合後のコメント】
朱里 赤井選手との初のシングルマッチ、ちょっと前に赤井選手とシングルマッチをやったわけではないのですが当たったことがあって、その時にずごい面白い選手だなと思って。絶対にシングルマッチをやりたいなって感じていた時にこのお話をもらったので本当に嬉しかったです。でも無観客。本当はお客さんの前で、たくさんの人の前でこの試合を見て欲しかったです。こういう状況で大変な時期だけど、パワーとかそういうのをいろんな人に感じてもらえたら嬉しいなと思ってます。赤井選手、本当にありがとうございます。次、たくさんのお客さんの前でバチバチな蹴りあい、したいです。またよろしくお願いします。ありがとうございました。
――どういう部分が面白かった?
朱里 同じ蹴りを使っているし、長身であの鋭い蹴り。いろんな選手の蹴りとは違くて、蹴りあっててワクワクするものがありました。次試合をする時は違うことができるんじゃないかなというワクワク感があります。
――赤井選手は七番勝負の最中だが、何かかける言葉はある?
朱里 七番勝負ってすごくいいなって個人的に思うんですよ。いろんな選手と闘えて。それによって赤井選手もすごい成長していくと思うし、いろんな選手のものを吸収できるチャンスなので、それを吸収して、この七番勝負が終わった後、今よりももっともっと素晴らしい選手に変わるんじゃないかなと感じます。今も素晴らしい選手ですけど、さらにさらにすごい選手になって、また試合をしたいです。
――会見の時に赤井選手の「大阪弁がかわいい」と言っていて、赤井選手は京都弁だとブチ切れていたが、知っててやった?
朱里 わからなかったです。言われた時に素で「すいませんでした」と思って。本当にすいませんでしたと思いました。京都の人はいろんなこだわりがあるじゃないですか。こういう部分は折れないというか。京都弁をしっかり勉強できなかったという部分で申し訳ないし、それは本当に謝りたいです。すいませんでした。
――京女の強さを感じた?
朱里 京女の意識はしてなかったですけど、力強いものを感じたので。京女です。
赤井 七番勝負で朱里さんと試合させていただいて、本当は4月2日の浅草大会でお客さんの前でやるはずだったんですけど、こういう形で無観客で生配信で試合をしたんですけど、画面の向こうのお客さんの声が聞こえた気がしました。朱里選手は他団体で当たらせてもらったことがあったんですけど、当たるたびに雰囲気が違うというか、その時その時の攻撃でも新鮮にキツいものがあります。七番勝負で色んなタイプと闘ってきたけど、自分も打撃を使うので打撃の選手と闘ってみたかった。(朱里は)自分が女子プロレスの中で一番打撃が強いと思っているので、リング上で触れ合えて(よかった)。この状況で引き受けてくれた朱里さんにも感謝はありますが、これで「ありがとうございます」と言ってられないので、顔面にもう一発、もう二発、もう三発、私の靴底を叩き込んでやりたいと思います。
――2勝3敗で負けられない。
赤井 そうですね。今日勝ち越せば3勝2敗でペースに乗れるかなと思ったんですけど、今日負けを付けてしまったので。もうこのあとは負けないです。(ここで千葉から第6戦の相手が安納サオリと発表される)朱里さんの蹴りが痛すぎでそこまで頭が切り替わらないんですけど、安納選手はこの間のさいたまスーパーアリーナの路上プロレスで少しだけ絡んだんですけど、ただまだミステリアスで底知れぬ選手だと思っているので、(底知れぬ底を)ほじってやりたいと思います。
第五試合 30分一本勝負
バックステージでトイレに入ろうとするベイリーと共にディーノがトイレに入ろうとするとベイリーが激怒。そのままリングインしてもベイリーの怒りは収まらず。場外でイスを叩きつける。ディーノが練習生を掘りながらリングイン。MAOが必死にベイリーを制す。ディーノはC D●ck Kとクリスと共にアピールする。ベイリーとディーノで試合スタート。ベイリーは「ペ●スに触るな!」と怒りのアピール。ディーノが急所に触れると、ベイリーは激怒し場外に行きイスを持ち出す。さらに「もう放送を止めろ!」とカメラを塞ぎ、カメラマンに「カメラを置け!」と激怒。ディーノも「まさかそこまでとは……」と怯える。MAOは「俺のチ●コも触るなよ! ブリティッシュレスリングを見せてやる!」とディーノに向かって行くが、ディーノは意に介さず股間をまさぐり、男色ナイトメア。怒りのベイリーがカットに入るが、ディーノの股間がMAOに直撃してしまう。ディーノからクリスに代わると、MAOが捕まる展開に。クリスがMAOにオクトパスストレッチを極めると、ベイリーが飛び込みカットするとクリスの首を両手で絞めていく。MAOが正面からの飛び付きレッグドロップを決めるとベイリーにタッチ。ベイリーがハンドスプリングのバク宙から、その場飛びのコークスクリューアタック。そしてディーノを呼び込む。リングインしようとしたロープをベイリーが蹴り上げると、エプロンから断崖式バーニングハンマーを場外に敢行。クリスが飛び込み、断崖式プレイングマンティスボムをベイリーに敢行。するとMAOがクリスに断崖式カナディアンデストロイヤー。全員が立ち上がり打撃の打ち合いに。ここでディーノがダブルの男色スクリューを決めると、ディーノがコーナー上で地獄門を開門。クリスが念入りにアルコール消毒をして、MAOを地獄門送りにしようとするも耐える。ベイリーも耐えるが、クリスがベイリーの急所を掴むと、ベイリーが怒りのキックのラッシュからクリスを地獄門送りに。MAOが「ディーノ、お前はやり過ぎた、ギロチンの刑に処す!」と言うと、ディーノを場外に追い出し、会場のシャッターを開ける。シャッターの下にディーノを寝かせ、股間にシャッターを下ろそうとするが、クリスが間一髪のところでカット。するとディーノは「男と男がぶつかり合う時、残るのはそう、カーセ●クスだ!」と叫び、ベイリーを駐車場に停めてあった車の中に引き込みおっ始めてしまう。MAOが車の上からムーンサルト狙おうとしたところで、クリスが追いかけ車の上でオクトパスストレッチ。ディーノがMAOを車の中に引き込み、クリスまでも車の中に乗り込むと、何とカーセ●クスが行われながら車が発進。そのままどこかに走り去ってしまい、シャッターが閉じられ、松井レフェリーが深々と頭を下げノーコンテスト裁定となった。
竹下「いかにいつも僕たちプロレスラーの力に声援がなっていたかっていうのを、強く気づかされました」
混沌とした状況の中、竹下がリングに登場。竹下「今、あえて僕がもう一度言うまでもないのですが、日本だけでなく、世界がこういう大変な状況で苦しんでいます。僕たちプロレスラーが出来ることを考えて、SNSの発信だったりとか、オンライン上でのサイン会だとか、様々なことを僕たちも試行錯誤、試している状況ではあるのですが、やっぱりプロレスラーはプロレスを皆さんに見てもらうしかないと思っています。なので今この自粛の中、こうして2AWさんの会場をお借りしまして、無観客で映像の配信をさせていただいていますが、せっかくこういう場を設けていただきましたので、本音で話させてください。本気の本音を言うとやっぱりお客さんの前で試合がしたいです。無くなって気付くことってあると思うんですけど、お客さんの声援が無い状況になって、いかにいつも僕たちプロレスラーの力に声援がなっていたかっていうのを、強く気づかされました。1日も早く、ライブで、生で、会場で、見ていただけるよう、僕たちDDTグループ、全員でこの期間踏ん張っていきます。DDTプロレス、東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレス、全員で踏ん張っていきますので、今この期間は、まだいつまで続くかわからないですけど、DDT UNIVERSEの方で過去の映像でも、無観客試合でも楽しんでいただきまして、そして、再びお客さんの前で試合が出来るようになった際は、沢山のご来場、ご声援お待ちしておりますので、よろしくお願いします! 竹下幸之介でした!」
帰国するジョーダンの元に、共に汗を流した仲間たちが集合
続いて今林APがリングに上がり、ジョーダンを呼び込む。ジョーダン「(日本語で)今日は僕のデビュー戦です。めっちゃ楽しかった。竹下さん、DDTの皆さん、ありがとうございました。もうすぐオーストラリアに帰ります。DDTのお客さん、DDTのファン、本当にありがとうございました。また、日本に帰りたいです。皆さんまた会いましょう。(英語で)お客さんのいない会場はとても悲しいですが、いつかまた日本に戻り、日本のファンの皆さんの前で試合がしたいと思います。どうもありがとうございました、またよろしくお願いします」ジョーダンのテーマ曲が流れると、若手選手を中心にリング上に選手が集まりジョーダンに声をかけていき、一枚の写真に収まった。
【バックステージコメント】
ジョーダン 今日は僕のデビュー戦でした。相手は竹下さんで僕にとっての夢のような対戦相手でした。今まで彼のキャリアを追いかけて来たし、彼のプロレススタイルを参考にしてきたし、僕にとってドリームマッチだったんですけども、とにかく当たりが強かったです。DDTのレスラーになることが僕の長年の夢であり、それが今日叶ったんですが、次の夢に移るタイミングが来ました。DDTのスタイルを世界に広める役割を担うことです。最後に一つ付け加えるとするならば、コロナウイルス、F●CKだ。
――リング上で思うような動きが出来ましたか?
ジョーダン 試合当初から握手をしないで手を叩いたことからもわかると思いますが、今日は竹下さんの本気を最初から引き出したかった、という作戦で勝てはしなかったが、自分のパフォーマンスには納得している。ただ、次は竹下さんをぶっ飛ばす。
――デビュー戦にいたるまでの一番の思い出は何ですか?
ジョーダン 僕にとっての初めての男性とのキスはディーノさんに奪われたんですが、その後いくどとなく、唇を奪われ続け、それはDDTの練習生としては誰もが通る道なんじゃないかという意味で、思い出には残っています。
――集合写真の際に涙を浮かべていましたがその時の思いは?
ジョーダン 今日の竹下さんとの試合に至るまで、他の感情を排除して竹下さんとの一戦に集中しようと思ってやって来た分、その試合が終わった時に今まで溜め込んでいた色んな感情が溢れてしまいました。少し確かに泣いてしまいましたが、あれは悲しみの涙ではなく、喜びの涙です。2018年に来日してから、練習生として色んな大変なことが、練習生としてもツラいことがあったり、オーストラリアで色々な問題があったり、様々なトラブルを乗り越えてここまでやってきましたが、練習生を経てレスラーになるということは自分の人生の中でも一番大変なことでした。それを達成してプロレスラーになれたこと、それがDDTのプロレスラーになれたこと、それをとても誇りに思っています。オーストラリアに戻ってもプロレスを続ける予定です。この状況下で次の試合はいつになるかわからないですけど、プロレスが大好きなので、これからもプロレスを続けていきます。
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セミファイナル 60分一本勝負
DDT EXTREME級選手権試合~NO MOVE,NO LIFEルール
※3ロストポイント。第48代王者が初防衛に成功。
試合前にルール説明が行われ、通常のプロレスルールに加え、1分ごとにムーブタイム、ドントムーブタイムを繰り返しながら試合が行われるとのこと。ドントムーブタイム中に動いた選手は1ロストポイントとなり、3ロストポイントで負けとなる、NO MOVE,NO LIFE.ルールで行われることがアナウンスされた。両選手が入場し、試合開始のゴング。ムーブタイムにも関わらず、両選手はにらみ合って動かず。1分が経過し、ドントムーブタイムに。ここも互いに一切動かず。そしてムーブタイムになり、互いに若干歩み寄るが、組み合うことなくドントムーブタイムに突入。どちらも動かずムーブタイムに。両者距離を取って組み合わないうちにドントムーブタイムに。両者触れ合うことなく5分経過。ムーブタイムとなり、大石が道着を掴んでグラウンドに引き込もうとするが、青木がマウントを取って道着を使って攻め込んでいく。青木がマウントから抑え込んだまま、ドントムーブとなったが、大石が乳首を舐めたことで青木が動いてしまいⅠロストポイント。ムーブタイムとなると、両者もつれあって場外戦へ。大石がイスを持ち出し、青木を叩き付けていく。青木がリング内に戻ろうとしたところで、ドントムーブタイムに。ここで青木が動いてしまい2ロストポイント。青木は肛門への攻撃があったとレフェリーに抗議するが覆らず。大石がリング内に入るとスタナー、ブレーンバスター、ギロチンドロップで追い込んでいく。大石がコーナー上に上ったタイミングでドントムーブタイムに突入。一度は静止した大石だが、確信犯的にルミナスプレスを放って、1ロストポイントも青木は大きなダメージ。大石がそこから連続でフォールを狙っていくも、青木は何とかカウント2で返す。大石が道着を使った締め技で青木を追い込むが、青木はロープへ逃げる。青木が立ち上がろうとするところでドントムーブタイム。大石は構わず顔面にドロップキックを叩き込み、2ロストポイント。大石がエルボー連発からカバーもカウント2。大石がミラクルエクスタシーを狙うが、青木は飛び付き腕十字。大石が丸め込みで返すと、ここから丸め込み合戦に。青木がエビ固めで固めたまま、ドントムーブタイムに突入。大石の両肩がマットについているため、松井レフェリーがそのままカウントを取ると、大石は八方ふさがりの状態。カウント2で大石は肩を上げるが、3ロストポイントとなり、青木が防衛に成功した。
防衛に成功した青木が指名した次期挑戦者は、まさかの中村!
試合後青木がマイクを持つと、「初防衛、成功しました。次の挑戦者、指名します。中村選手! 僕と真剣勝負、受けてください!」とまさかの中村を指名。場外にいた中村が「わかりました!」と言うと、青木は「即答まずいでしょ! 早く上がっていただいて」とリング内に中村を呼び込む。改めて中村がマイクを持ち、「はい、よろしくお願いします!」と言うと、青木が「DDTの最底辺を懸けて、真剣勝負しましょう!」と言うと両者は固く握手を交わした。
【試合後のコメント】
――今日は防衛に成功しましたがいかがでしたでしょうか?
青木 まずひと段落です。
――今日の対戦ルールについては?
青木 対戦ルールは動かないなら動かないでこれはこれで難しいですね。立ってればいいってもんでもないすね。焦れちゃいました、6分くらいで。
――試合後は次の挑戦者に中村選手を指名しましたが、その理由というのは?
青木 まぁ、みんな上を上を目指す世の中でしたけど、この騒動を機に、右肩下がりを認めて、ボトムを決めようかなと思います。
――ルールで考えていることはありますか?
青木 日時場所も含めてちょっと崩したやりたいですね。普通の会場じゃなくてやりたいなって思います。
大石 (沈黙の中、1分程報道陣をにらみ付けた後、帰ろうとする)
――今回NO MOVE,NO LIFE.ルールということでしたが、いかがでしたでしょうか?
大石 キツかったですね。動かない、動いちゃいけない、っていうのはこんなにストレスだとは。最初の5分、6分で体にしみ込ませて、ルールがわかって、僕なりに考えて考えた結果の試合だったんですが、なんかちょっと最後上手くいかなかったですね。この千葉の2AWスクエアでベルトを獲れたらカッコよかったんですけど。元々富士だったんで、地元で獲れたらカッコよかっただろうし、この2AWスクエアでも獲ったらさすが地の利があるなって言いたかったんですが。悔しいですが、青木さんの方が一枚上手だった……って感じですね。う~ん……。初めての試合形式だったんですけど、もうちょっと頭を使ったら僕が勝ったかなと。いつかEXTREME獲ったらもう一度同じルールでやりたいなと思うルールでしたね。
――青木選手の強さはどう感じましたか?
大石 それがわかんないんですよ。青木選手の強さ、別に力が強いわけでもないし、特別スピードがあるわけじゃないし、でも気付いたら負けてるんですよね。もちろん関節技とか敵ニックはありますけど、そういうのを一切今回出してないんですよ。それでも何でしょうね……圧というか……にらみ合ってる5分、6分間、それに負けないように押さえてるので精いっぱいだったというか。なんですかね……わかんないですね。肌を合わせないとわかんないと思います。あの圧は。でも勝てると思ったんだけどなーって感じです。気付いたら負けてるという。
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――EXTREMEの挑戦が指名という形で決まりましたがいかがですか?
中村 セコンドとして居て……ホントにやるんですかね? ちょっとよくわかんなくて。はいとか言っちゃったんですけど。ホントに大丈夫なんですかね? 頑張らせていただきます。すみません、僕はそれ以上コメントが出てこないので……。すみません、はい……。よろしくお願いします、ありがとうございました、すみません。
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メインイベント 60分一本勝負
KO-D6人タッグ選手権試合
※第40代王者組が初防衛に成功
遠藤と上野で試合はスタート。ハイスピードに互角の攻防を繰り広げる。続いてリンダと吉村。リンダがタックルで向かって行くが、はじき返される。リンダがタックルを連発するが吉村は倒れず次第にリンダがヘロヘロに。リンダが吉村の足を踏んでいくと、髪を引っ張って倒していく。リンダが吉村にボディスラムを狙うが、逆に吉村が押しつぶす。吉村からHARASHIMAに代わると、リンダをコーナーに設置しフットスタンプで踏み付ける。吉村と上野がT-Hawkと遠藤を捕まえると、HARASHIMAが3人まとめてフットスタンプ。上野と吉村ものしかかり3人分の体重を浴びせる。ここからリンダが捕まる時間が長くなっていく。しかしT-Hawkと遠藤が飛び込み、T-Hawkが上野にネックハンギングボム。さらにコーナーに控えるHARASHIMAと吉村を蹴散らし、リンダが花道で上野にパイルドライバー。ここから上野が捕まる展開となる。#DAMNHEARTSはセコンドにいた伊橋を何度も上野に叩き付ける。松井レフェリーが振り返ると、リング内にいる伊橋に激怒。場外に追い出す。T-Hawkがロホの体勢で上野を捕まえると、遠藤がサンセットフリップ、リンダが低空ドロップキックと次々追い打ち。改めてロホで絞り上げると、上野は何とかロープへ逃げる。T-Hawkに高いドロップキックを決めた上野が何とか吉村にタッチ。飛び込んだ吉村が3人をまとめて蹴散らす。吉村からHARASHIMAに代わると、HARASHIMAが遠藤にコーナーからチェストー。さらに雪崩式ブレーンバスターを決めカウント2。遠藤とHARASHIMAがエルボーの打ち合い。HARASHIMAは強烈なミドルキックを連発し、山折りを狙うも遠藤が切り返して顔面を股に挟んでマットに打ち付け、低空ドロップキック。遠藤からリンダに代わると、ロープを使ってのネックブリーカー。さらにリンダがコーナーに上ると、HARASHIMAが蹴り上げ。デッドリードライブで落とすと、上野にタッチ。上野がおっぴろげアタック。吉村を呼び込み、ノーチラスの連係攻撃。カウントは2。上野がバックブリーカーからフロッグスプラッシュを放つも、リンダが剣山。リンダはT-Hawkにタッチ。遠藤が肩車から落としつつ、T-Hawkがニーアッパーの合体攻撃。#DAMNHEARTSがトレイン攻撃を狙うが、かわしてDISASTER BOXがトレイン攻撃。吉村とHARASHIMAが連係を見せ、上野がリンダにフロッグスプラッシュを決めてカバーに入ると、T-Hawkが後頭部へのケルベロスでカット。ここから両チームが入り乱れる展開に。リンダが上野に強烈な投げっぱなしジャーマンを決め、吉村にもジャーマン。場外に出たHARASHIMAと吉村に遠藤がサスケスペシャルで追撃。リング内ではリンダが上野にジャーマン・スープレックス・ホールドもカウント2。続けてタイガー・スープレックス・ホールドを決めると上野も返せず3カウント。
遠藤「このベルトを、このコロナショックが落ち着くまで、そして落ち着いた後も俺たちが防衛をし続けるから。楽しみにしといてくれ」
リンダがマイクを持つと、「2AWスクエア! 今日勝ったのは業務提携改め、#DAMNHEARTSだー! ちょっとアゴがしゃくれてきましたけども、アゴのしゃくれと言えば僕が喋っていても仕方ないので、バカ野郎!と言われてしますので、本家本元、遠藤哲っちゃんにいつものやつをやってもらっても、いいですかっ! へっへっへっへ、お前らもバカ野郎だな! 哲っちゃん、バカ野郎たちが欲しがってるから」と言って遠藤にマイクを渡す。遠藤は「バカ野郎! この道を……しか覚えてないけど、ちょっとね、今日は真面目に喋ろうか。アゴを引っ込めて。本来だったら今日は観客の前で試合をするはずだったんだけど、世界的にちょっと今大変な状況なんでね。こういう方法を取らせてもらって、無観客ということで、タイトルマッチも当初決まっていた、なんだっけ? 小山? 相手の名前? HARASHIMA? 上野? 吉村? と対戦して、結果今防衛したんですけどね、物足りないよ。全然、物足りないよ。この配信を見てる、人たち、見てない人たちにも、俺は伝えたい。このベルトを、このコロナショックが落ち着くまで、そして落ち着いた後も俺たちが防衛をし続けるから。楽しみにしといてくれ。ここはTさんにも喋ってもらいましょうよ」と言って、T-Hawkにマイクを渡す。T-Hawkは「久々にマイク持ってるんですけどね、今業務提携で#DAMNHEARTSとしても活動してますけどね、僕とリンダマン、#STRONGHEARTSとして元々やっていてね、リングが無いとね、僕たちもそうですし全部のレスラーもそうですけど、リングが無いと生きていけない職業なんでね、とにかく元気出して、このプロレスというものを、DDT UNIVERSEの皆さんも、今日はいないですけど騒動が落ち着いたら、お客さんの前で精いっぱい見せていくことが大事なんじゃないかと思います。最後はちょっとこのまま僕がいったら勢いがないまま終わっちゃいそうなんでね、我らのリンダマンがね、元気出して、100%で、締め、よろしくお願いします」といってリンダにマイクを託す。リンダが「おい! 100%元気、やる気元気リンダマンがやらしてもらうぞ。DDT UNIVERSEも、今日ここにいるはずだったお客さんも次来る時は、俺たち、#DAMNHEARTSが盛り上げてみせるから楽しみにしとけ! 今日はありがとうー!」と締めくくった。
【試合後のコメント】
HARASHIMA 勝てなかったね……。
上野 勝てなかったっすね……。まぁでも#DAMNHEARTSですか。この前金沢で獲って、本来は小山で挑戦するところが、ノーピープル、無観客だったんですけど、UNIVERSEで生で配信されてて、久々にリングでの試合というのが非常にコンディション的には非常に良かったんですけど、すっごいパワーと勢いが凄かったんで。でもまぁまぁ全然これからも3人、挑戦したのは2回目とかなんですけど、これからもまだまだ挑戦して、DISASTER BOXに6人タッグのベルトも持ってきたいっすね。
HARASHIMA そうだね、このメンバーで名古屋で組まれた試合が台風で流れちゃって、今回も新型コロナウイルスの影響で小山のはずがこの千葉で、無観客でってなって。なかなかこう普通に挑戦できない感じになってしまって。でもこのメンバーで必ずまたチャンスを得て、獲りたいですね。ホント個人的なことを言わせてもらえば、僕は実は……2人に言うけど……(上野「えっ、どしたんすか」)6人タッグのベルト巻いたことが無いんだよ。
上野 そ、そうだったんですか!?
HARASHIMA なぜか、なかなか縁が無くて。
上野 いや、大丈夫です。
HARASHIMA タイトルマッチ組まれても、興行が流れちゃったり、色々あるんで、もうなんなんだろって。
上野 なんかありますよね。掘り進めていって、諦めたら何も得れないけど、もう一回掘り進めたら宝物が待ってる、みたいな風刺画。
吉村 どこにあるかわからんし。
上野 どこがゴールかわからないんで。絶対獲りたいですね。
吉村 獲れるまでこのメンツでやりましょう。
上野 僕も言いたいんですけど、背中に落書きされたんです。
HARASHIMA&吉村 ハカ?
HARASHIMA ハカっていうのは今日お休みした飯野のアレなのかな。
吉村 呪い?
HARASHIMA 浮き出て来たのかな?
上野 落書きされたんです。飯野が来てたんですかね……。
吉村 アイツ基本気持ちがたかぶってるからね。
上野 リンダマンさん、あの体格であんなにパワーがあると思わなかったし。
HARASHIMA そう思った。
上野 今回6人タッグは獲れなかったですけど、僕と吉村君のノーチラスにはこのタッグベルトがあって。また来週新宿FACEでムーンライトエクスプレス、この2人とやるのも非常に楽しみで。今日負けたからといって我々落ち込むこともなく、1週間より、この背中の落書きも消して、今日のダメージも全部なくなってよりパワーアップして、これ防衛して、また6人タッグにも、2冠王目指していきたいと思います。
HARASHIMA まだまだ大変な時期続くと思いますけど……
上野 HARASHIMAさんが締めてくれるんですか(笑)
HARASHIMA まぁ締めるのは(吉村の方を見て)僕たちは大好きなプロレスをやり続けるんで。
上野 楽しく、明るく!
HARASHIMA そうですね。
上野 プロレス好きなみんなために!
HARASHIMA みんなの前で試合出来るように。
上野 コンディションばっちり!
吉村 どんどん上げていこう。
HARASHIMA みんなも会場で試合を見たいという気持ちを溜めといてください。見たい気持ち貯金を溜めといてください。で、会場に来て応援してください。
吉村 そういうこっちゃ!
HARASHIMA また頑張ります!
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遠藤 今日勝った、今日の主役!
リンダマン 勝者インタビューをお願いします!……プロ野球開幕してないから無いですか?
遠藤 終わりすか?
リンダマン まぁまぁ今日はとりあえず小山でやるはずだった防衛戦が、この2AW スクエア、千葉でライブ配信、DDT UNIVERSEということで。DDT UNIVERSEカメラの向こうからお客さんの声援が聞こえてきましたから。
T-Hawk 聞こえたね。俺はちゃんと聞こえたよ。
佐々木 聞こえました。
T-Hawk 観客いなくても僕、髪切ってるんで、ちゃんと。
リンダマン おいおいおい! 俺観客いなかったら髪切んねぇからな!
T-Hawk 見ろこれ、伸び放題だからよ!
佐々木 汚たねぇ髪型してんな(笑)
リンダマン 観客来なかったらそりゃ髪切れないですよ、うん。
一同 (笑)
リンダマン 今日勝った上野選手はなんかタッグのベルトを持ってるらしく。
佐々木 そうだそうだ!
T-Hawk 片割れは?
リンダマン 片割れ? どっちが片割れですか(笑)若い2人、ノーチラスっていうのが持ってるらしいんで。これ(6人んタッグのベルト)は歴史があって味があるベルトも好きなんですけど。
T-Hawk エイジングがね。
リンダマン エイジング効いてるんで。好きなんですけど、僕らは欲張りなんで。何でも取って行かなきゃいけないんで。
T-Hawk 確かに! 確かに!
リンダマン あいつらの2人のベルト見たら、金ピカ、新品でしたから。あれはあれでいいんで。ちょっと僕たちも狙っていこうかなみたいな。
佐々木 アイツらメチャクチャ弱いぞ!
リンダマン 思いましたよ、それ! やっててそう思ったんですよ。
佐々木 誰でも勝てるよ、あんなもん。
遠藤 あんな奴に負けるような奴は辞めた方がいいよ!
佐々木 人生やり直せ!
リンダマン でもそんな彼らも新宿で防衛戦が決まってるらしいんですよ。MAO&ベイリーと。じゃ、MAO&ベイリーが勝っちゃうね。おい! MAO&ベイリー、お前らに挑戦するぞおら! MAO&ベイリーが負けたら、上野&吉村に挑戦するぞ! どっちに挑戦するとかじゃねぇから、あのベルトが欲しいだけなんだよ! わかったかおら! 何か質問あるか!?
――遠藤選手……。
リンダマン 遠藤選手!? こんなに喋ったのに!?
――遠藤選手、来週樋口選手との一騎打ちがありまして、さいたま挑戦剣が懸ってると思うんですが……。
遠藤 そんなのいつも懸ってるよ。
リンダマン エニタイム、エニウェアだ!
遠藤 今日も懸けてやってんだよ! 何で特別アイツに関して言わなきゃなんねぇんだよ!
――樋口選手がさいたまのメインを狙っていると言っていますので……。
遠藤 だいたい、挑戦剣じゃなくてベルトに挑戦すればいいんじゃねーの!? そうすればメインに立てんじゃん。
リンダマン 今のうちにやっちゃえばいいじゃん。お前さては樋口の仲間だな!? よく見たらお前ちょんまげしてんな!? よく見たら太ってるし、もしかしてどこの部屋のもんだ!?
――……。
佐々木 ノーコメントか、こら!?
リンダマン ちょんまげ? なんすか、まげ? まげだこら!
遠藤 そういうとこだよ、結局。欠場中に、なんも変わってないじゃん。見た目だけでしょ?
リンダマン ここまで絞ってから言えっつーんだよな!
遠藤 絞ってみろよ! お前(記者に)も! お前、そもそも誰だ!?
――はい、頑張ります……。
リンダマン 俺に質問はないのか!? 帰るぞ!
佐々木 無いよ! 無いよ! 帰ろう!
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エンディング
ディーノが涙のマイク「私の思う、最大のプロレスラーの仕事って、立ち上がること、です。どんなに追い込まれても、たとえその日の試合に負けた後でも、立ち上がって、それぞれのファイティングポーズを取る」
#DAMNHEARTSが控室に下がると、ディーノがリングに登場。ディーノ「本日は貴重な時間を視聴に使っていただきありがとうございます。今、日本、そして世界は非常に厳しい状況に追い詰められています。見えない敵と闘うために、自粛を余儀なくされて、その結果色んな産業や色んな活動が失われつつあります。働きたくても働けない人たちは今、先行きに対する不安でいっぱいでしょう。一方で、今はまだ働きに出られている人、いつ自分が働けなくなるのか、いつ自分がかかってしまうのか、そういう不安を抱えながら、それでも外へ出て、働いてくれています。みんなが不安なんです。でも私は思うんです。自分のことで恐縮なんですけど、プロレスラーで良かった。プロレスというものに携われて良かった。プロレスラーの仕事って人によって解釈が違ったりするんですけど、私の思う、最大のプロレスラーの仕事って、立ち上がること、です。どんなに追い込まれても、たとえその日の試合に負けた後でも、立ち上がって、それぞれのファイティングポーズを取る。そういうプロレスラーでいて良かったって思ってます。今、こうやって無観客で試合が逆に言うと出来てます。これがこの先何がどうなって、こういう形ですらも、届けられなくなるかもしれません。でも、プロレスラーは諦めません。必ず立って、その姿を届けます。もし、これを見てる人たちが部屋の中で不安に苛まれ、そういう人がいたら、また、そういう時が来たら、そういう時こそ、このリング、そしてプロレスを思い出して欲しい。約束する、私たちは諦めない、そして立ち上がる。みんなが倒れたら、ちょっとだけ早く私たちが立ち上がって、ファイティングポーズを取る。だから、諦めないで。私でいうと、どんな状況になろうとも、下品でくだらなくて、賛否両論あるようなことをやり続ける。それが私のファイティングポーズ。最後に私から見てる人にメッセージ。てめぇらなんざな、こういうことだ(カメラに向かって中指と突き立てながら)知ったことか! もしなんか不平不満がるだったら、この中指に文句があるんだったら、直接私に言って来い。いつか、自粛が明けた会場でな、だがな! それまでは私もおめぇらも、生き残ろうぜ」ディーノが退場し、今林APと井上リングアナが放送を締めくくった。