KO-D** **無差別級王者・竹下幸之介が上野勇希との同級生対決を制し「D王」3年ぶり2度目のV! 12・26代々木で岡林裕二と防衛戦へ
東京・後楽園ホールでシングル最強決定リーグ戦「D王 GRAND PRIX 2021 Ⅱ」優勝決定戦が行われ、KO-D無差別級王者・竹下幸之介が上野勇希を破り、3年ぶり2度目の制覇を果たした。竹下は同団体の今年最後のビッグマッチとなる、同26日の東京・国立代々木競技場第二体育館で、岡林裕二(大日本プロレス)の挑戦を受けてV2戦に臨むことが決まった。
Bブロックを4勝1分けと無敗で勝ち上がった竹下と、3勝2敗で大混戦のAブロックを制した上野はともにThe37KAMIINAの同志であり、くしくも高校の同級生対決となった。
竹下がトップロープ超えのトペコンヒーロ、弓矢固め、テキサスクローバー・ホールドなどで攻め込めば、軽量の上野はトルニージョ、雪崩式フランケンシュタイナー、フロッグスプラッシュなど得意の空中戦で応戦。20分過ぎ、竹下は場外めがけてブレーンバスターで投げ捨てると、場外でもブレーンバスターを見舞うなどエグい攻めを見せた。上野もハーフネルソン・スープレックス、ドロップキック、ウルトラ・ウラカンラナで猛攻もカウントは2。竹下が雪崩式ジャーマン、ラリアットで反撃もフォールは奪えず。上野は必殺のWRを繰り出すも、竹下はロープエスケープ。息を吹き返した竹下はクロイツラス、変型タイガー・スープレックス、ザーヒー、そしてPlus Ultraを決めると、グラウンドの体勢に持ち込んでギブアップを奪い、優勝を決めた。
マイクを持った竹下は「高校のとき、隣の隣の隣くらいにおった上野勇希がこうして後楽園で俺の横で闘ってくれました。俺を追いかけてきてくれて、追いついてくれてありがとう。でも、今日から竹下幸之介と上野勇希、2人の物語が始まった。俺ら2人ならもっと高いところにいけるから、俺はいつでも待ってるよ」とエールを送り、健闘した上野と抱き合った。
そして、竹下が「優勝した以上、12・26代々木大会のメインイベントはKO-D無差別級タイトルマッチが決まっています。僕が挑戦者として迎え入れたい対戦相手は僕のなかでは決まっています」と言うと、名前を出す前に“意中”の岡林が登場し、「俺に決まっとるやろ。12月26日、挑戦させてもらうぞ」とアピール。
竹下は「もちろん僕もそのつもりでいました。次の挑戦者は岡林選手でお願いします」と返して、12・26代々木での王座戦が決定した。
岡林は公式戦で竹下と30分時間切れ引き分けに終わっており、Bブロックで3勝2分けで首位の竹下とわずか勝ち点1の差であったため、KO-D挑戦に誰も異論はないだろう。
バックステージで竹下は「D王、チャンピオンとして優勝した選手は初めて。正真正銘DDTのトップに立ったと胸張って言える。上野勇希、彼が僕の前に並んで立ってくれて、それが何よりの原動力になった。勇希にだけはまだ負けられないんで。それが優勝につながった」とコメント。岡林戦に向けては「無差別は60分1本。僕らのぶつかり合いなら、どんだけ体力があっても60分はおそらくできないと思う。この間は30分。もう数分あれば勝負ついてたかなっていう手応えはあったんで。(11・3)大田区の続きを見せたい。代々木を壊すくらいのぶつかり合いを、岡林選手とならできる」と意欲を見せた。
惜しくも優勝を逃した上野は「タケのことを壁とは思わない。今までいっぱい壁は超えられたり、ぶつかったりしましたけど、タケは壁じゃない。一人のプロレスラーとして、倒すべき相手で。次こそ竹下幸之介を倒したい」と前を向いた。
次期挑戦者となった岡林は「D王でのフルタイムドローは悔しかった。向こうも悔しかったと思う。優勝できなかったけど、受けてくれて。力をつけてきてるから、その竹下選手とできるのはうれしい。勝ってワンランクアップできるチャンス。DDTと大日本の勝負なんで絶対に負けられない」と話した。
なお、12・26代々木に鈴木みのる(パンクラスMISSION)が出場することが決まった。鈴木のDDT参戦は約5年ぶりとなる。
大仁田厚&高木三四郎&クロちゃんの“クロニタ軍団”が、フェロモンズからKO-D6人タッグ王座獲りを宣言!
大仁田厚、高木三四郎、クロちゃん(安田大サーカス)のクロニタ軍団が同18日、名古屋国際会議場イベントホールで行われる電流爆破デスマッチで、猛威を振るうKO-D6人タッグ王者のフェロモンズ(男色“ダンディ”ディーノ、飯野“セクシー”雄貴、今成"ファンタスティック"夢人)から同王座を奪うことを宣言した。
この日、同選手権戦の前哨戦として、高木が1vs3のハンディキャップマッチでフェロモンズと対戦。奇襲をかけた高木はプラスチックケース攻撃、スタナーで飯野に先制をかけるも、あっという間に3人に捕獲され、Tシャツを脱がされ、さらにトランクスまで脱がされそうになった。非常事態に今林久弥GMがエプロンに駆け上がり、「生中継だぞ。やめろ!」と制止に入るも、飯野の尻にぶち込まれた。フェロモンズのあまりの暴走ぶりにレフェリーが無効試合を宣したが、ディーノと飯野がコーナーで出した尻めがけて、今成が今林GMの顔を突っ込ませた。
ここで大仁田が乱入し救出に入るも、今成が負傷している右手の包帯をほどき、大仁田までもがディーノと飯野の尻にぶち込まれた。すると今度はクロちゃんが現れ、有刺鉄線バットで今成を殴打し、ディーノと飯野の尻をぶっ叩いた。
クロちゃんは「下品で気持ち悪くて、コンプライアンスに引っかかるチャンピオン。高木社長、大仁田、情けないね。何でやられてんだ。クロニタ軍団のリーダーはクロちゃん。ベルトは獲ります」と王座奪取を口にした。そこで、大仁田に「俺がリーダーだ」と突っ込まれると、途端に態度が小さくなったクロちゃんは「フェロモンズがベルト持ってると価値ないから、俺らが獲ってやるぞ」と改めてベルト獲りを宣言した。
バックステージでは、高木が「フェロモンズ、どっちのチームワークがいいかわかるだろ。電流爆破に関しては、こっちの方がキャリアも長いし経験値も高いんだ。爆破してやる」と自信満々。大仁田が「おい、クロ! オマエと変態どもとどっちが変態なんだ?」と問うと、クロちゃんは「あっちの方が変態。俺はテレビに出れる変態。あっちはテレビに出れない、コンプライアンスに引っかかる変態」と返答。
一方、ディーノは「もう勝負は終わった。あの試合後の一瞬見ただけで、ヤツらにベルトを渡す理由なんて一つもない。あの空気からDDTを救うのはフェロモンズ。18日、このベルトを持ってDDTを守るのはフェロモンズ」と王座死守を誓った。
佐々木大輔が高尾蒼馬を下しUNIVERSAL王座V2! 12・26代々木で高梨将弘が挑戦へ
セミファイナルでは、DDT UNIVERSAL王者の佐々木大輔が高尾蒼馬を下して2度目の王座防衛に成功。佐々木は同26日の東京・国立代々木競技場第2体育館で高梨将弘の挑戦を受けることが決定した。
佐々木の執ような足への攻撃を耐えた高尾はエプロンでのジントニック、ランニング・エルボーバット、みちのくドライバーⅡ、ダイビング・フットスタンプで猛攻。しかし、佐々木はミスティカ式クロスフェースから、足極め式のクロス・フェースに移行してギブアップを奪った。
試合後、佐々木が「負けたんだ。約束通りドッグフードを食え」と言い、高尾が食べようとした。すると、佐々木は「そんなことしなくていい。俺と一緒にやらねぇか」と悪魔のささやきも、高尾は無視して退場。
ここで、高梨、バリヤンアッキとともにリングインしたクリス・ブルックスが「次の挑戦者はマサ・タカナシ。マサ頑張ってください」とエール。思わぬ指名に、高梨は「クリスが応援するんだったら挑戦させろ」とアピール。これに佐々木は「引退したんだろ。テメェに挑戦する資格はあるわけない。挑戦したけりゃドッグフード食え」と言うと、高梨が食べた。佐々木は「認めてやる」として、高梨の挑戦が決まった。
バックステージで佐々木は「高尾、俺を捨てて帰りやがったな。絶対に許さない。次会ったときも俺の敵だ。高梨、アイツ引退して市ヶ谷の汚い病院でガードマンやってんだろ? 俺に勝てると思ってんのか? 俺のドッグフード食いやがって。アイツにはドッグフードは高級品だろ。アイツに食わせるのはもったいない。二度とドッグフードも食えない体にしてやる」と吐き捨てた。
高尾は「ケジメとして俺はちゃんと食べようとしたのに、アイツが変なカッコつけて止めたから。あんな仕打ちしといて、もう1回俺と? あんなのお断りだよ。二度と関わってくんじゃねぇよ。DDTのリングではまだ組んでないけど、俺には翔太がいるんだよ。これから翔太と頑張っていくつもりだから。佐々木大輔、オマエとはもうおしまいだ」と佐々木との完全決別を口にした。
火野裕士とボディガーが意気投合し、12・26代々木でHARASHIMA&吉村直巳が保持するKO-Dタッグ王座に挑戦
第4試合では、「D王」優勝決定戦に残れなかった10選手がブロック別に分かれて10人タッグマッチ(秋山準、遠藤哲哉、吉村直巳、火野裕士、ボディガーVS HARASHIMA、樋口和貞、クリス・ブルックス、MAO、岡林裕二)で対戦。
試合は10人が入り乱れた一進一退の熱闘になったが、最後はMAOを捕らえた遠藤が旋回式トーチャーラックボムからシューティングスター・プレスを決めて3カウントを奪取した。
火野とボディガーがリングに残ると、試合を通して意気投合したのか、火野が「組んでみないですか?」と投げかけた。ボディガーが「なんか気が合いそうやな。どうせやるならベルトがほしいな」と言うと、退場しかけていたHARASHIMAがパートナーの吉村とともにリングに戻り、「僕らいつでもどこでも大歓迎」と挑戦を受ける意向を示した。両軍が合意したことで、12・26代々木でのKO-Dタッグ王座戦が決まった。火野とボディガーは握手すると見せかけ、王者組にラリアットを見舞い宣戦布告。
ボディガーは「見るからに弱そう。ベルトはもらったようなもん。プロレス界一番のモンスターと俺が組んだら負ける要素ない」と、火野は「『いつどこでも誰の挑戦でも受ける』って言ったことを後悔させてやる」とベルト獲りに自信たっぷり。
HARASHIMAは「(挑戦表明に)ビックリしたけど、僕らは誰の挑戦でも受けるって言ったから。彼らの汚い態度は気に入らないけど、ガッチリやってやります」と、吉村は「どっちにもD王でやられてるし、今日もボコボコにやられたんで。火野、ボディガーが挑戦してくるっていうだけでおもしろいと思う。D王でやられた借りも、今日やられた借りもキッチリ返してやります」と防衛を期していた。
☆全試合の詳細はWRESTLE UNIVERSEをご覧ください!
https://www.wrestle-universe.com/lives/5aw7zZPqkr2SFU4gxWWpKt