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D王 GRAND PRIX 2020 in FUKUOKA

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D王 GRAND PRIX 2020 in FUKUOKA

日時2019年12月9日
会場福岡・西鉄ホール
観衆262人(満員)
  • 前説

  • HARASHIMAが超簡潔な意気込みから開会宣言!

  • 今林久弥アシタントプロデューサーと井上マイクリングアナウンサーがリングイン。D王TOTOの紹介、今後の大会のスケジュールや現在のD王GPの得点状況など各種アナウンスを行った後に、全対戦カード発表と見所紹介があり、HARASHIMAが登場。本日の高尾戦に向け「頑張ります!頑張って勝てばいいんですよ!」と簡潔に意気込みを語り、「博多大会スタート!」の掛け声で大会がスタートした。
  • オープニングマッチ 30分一本勝負

  • 両陣営試合前からエキサイト。先発は大和と大鷲、スピーディなルチャの攻防を見せる。続いてディーノと平田。平田はディーノにケツを掘らせるが、「蚊でも止まってるのかな?」と効いている様子はない。平田は「ナイトメアきてみろ!」とディーノにナイトメアを指示するが、生尻スタンプに悶絶。大和はXを連発し平田を追い込む。高梨が追撃を試みるが、平田がコルバタで逆転し大鷲にタッチ。大鷲が赤コーナー全員を蹴散らす。大鷲がアントンにタッチをすると、アントンがリングインする際に膝を負傷。ギブアップの前に創作昔話『ごんぎつね』の朗読を懇願。結果、替え玉ではなく片玉だった。ごんぎつねでのサミングを連発するが、ディーノにはかわされ男色スクリューをくらってしまう。するとディーノがコーナー上で地獄門を開門。大鷲と平田が地獄門送りにされる中、アントンはごんぎつねを地獄門に突き刺す。ディーノはコーナー上でダウン。アントンは地獄門により強化されたごんぎつねで大和をダウンさせる。しかしダブルのごんぎつねは大鷲と平田に誤爆。さらに高梨によって自らの目にごんぎつねを突き刺され前後不覚になり、そのまま高梨に丸め込まれて3カウント。
  • 第二試合 30分一本勝負

  • VS

    VS

    8分21秒

    片エビ固め

    ※スピア
  • 先発は大石と彰人。スピーディな攻防で大石が優位に立つが、一転ALL OUTの連携で劣勢に。大石が捕まる展開となる。大石が何とかピンチを脱し納谷にタッチ。納谷が巨体を生かした攻防で相島を追い込み会場がどよめく。相島も負けじと納谷にリバース・スプラッシュを浴びせ、バックドロップ。勝俣とアズールの組み合わせとなると、アズールがブレーンバスターなどで勝俣にダメージを与えていく。トラースキックの打ち合いとなり両者ダウンからダブルタッチ。渡瀬と飯野の組み合わせとなるとエルボーの打ち合い。渡瀬がドロップキックを決めると青コーナー側が飛び出て飯野にトレイン攻撃。納谷と大石が合体式スタナーを見せる。飯野のピンチに彰人が飛び込むと、全員が入り乱れる展開に。乱戦の中、飯野が渡瀬にババボムからハカエルボー、カウント2で渡瀬が返す。続けて飯野がスピアを狙うも渡瀬が延髄斬り。飯野がヘッドバットを返すと、互いにロープを走っての攻撃を狙うと飯野のスピアがクリーンヒット。そのまま抑え込んで飯野が3カウントを奪った。
  • 第三試合 30分一本勝負

  • Bブロック公式リーグ戦

    • LOSE

      ブル・ジェームス

    VS

    VS

    8分50秒

    クロス・フェースロック

  • ゴングが鳴るやいなや佐々木はロックアップから何度もブルに跳ね返されてしまう。佐々木のタックル連発もブルには効かず。サミングからナックルを連発するが、ブルのタックルで吹っ飛ばされる。佐々木はコーナーを使ってナックル連打もブルに落とされる。佐々木はペディグリー狙いも簡単にリバースされると、ラリアットで場外へと落とされる。佐々木がブルの足を引っ張り、エプロンを使って左足を攻撃する。ブルのタックルが鉄柱に誤爆すると、佐々木はイスを使ってブルの足を痛めつけていく。佐々木はブルをリング内に戻すと左足に集中攻撃。佐々木はコーナーからダイブするもブルが避け自爆。佐々木が再びペディグリーを狙うがブルが脱出し、ラリアットからコーナーに串刺しスプラッシュ。ボディスラムからヒップドロップを放つがカウント2。ブルがニードロップを自爆すると、佐々木は場外へ。イスをリング内に持ち込む。ブルがイスを取り上げると、止めに入るレフェリーを吹っ飛ばしてし、コーナーにイスをセッティング。ブルは佐々木をそこへぶつけようとするが、佐々木がこらえてブルを突っ込ませるとDDT。佐々木はブルの上にイスをセットして、もう一つのイスを持ってコーナーからエルボードロップ。レフェリーを蘇生させカウントを取らせるがブルはカウント2で返す。佐々木はクロス・フェースロックへ。ブルはすぐにロープへ。佐々木のペディグリー狙いをブルが返すと逆にブルがペディグリー。カウントは2。ブルはドインクドロップを放ったが佐々木は避けると、クロス・フェースロックに持ち込む。ブルは極められたまま立ち上がるが、佐々木が自ら解除しペディグリーから再度クロス・フェースロック。ブルは何とか立ち上がろうとするが、佐々木が絞り上げるとブルがギブアップ。佐々木がトップの田中を追走する勝ち点8を上げた。

    【試合後のコメント】
    佐々木 主役は練馬の英雄、佐々木大輔がここ福岡・天神に凱旋だ! 見たか? あの野郎、ストリップの恨み…説明しよう! 試合が終わったあとに、もっと説明しようか! NXTを見に行って、キャンディスに会わせてやる、そのあとストリップいこうぜって言ってたのに、あの野郎、「俺は試合だ、いけねえよ、バーイ」みたいな感じでよ、ふざけやがって! あの野郎、絞め殺してやったぞ!
    ――ジェームス選手はTwitterで佐々木選手は疲れて寝てしまったとツイートしていた。
    佐々木 あんなのウソだよ! ニューヨークで寝てねえよ、俺は! 眠らない街だろ! ずっとストリップいく準備してたよ! ウソばっかつきやがって! 俺は巨体を絞め殺すのは得意だからよ。これで俺の優勝は完全に見えてるだろ。
    ――これで4勝目。
    佐々木 見えたな。だが、ブル・ジェームスにいっとけ! ストリップの恨み、こんなんじゃ済まさねえ。ニューヨークに行って、てめえを、てめえの家族も隣人もぶち殺してやるからな!

    ジェームス この腕は昨日、坂口にやられてアザができてるだろう。佐々木は俺の右腕を壊そうとした。負けたことは認める。俺はBブロックで勝たないといけない。明日のHARASHIMA戦は重要だ。俺は佐々木ともDAMNATIONとも終わってない。今度DDTが佐々木との試合を組むことがあったら、俺はアイツの顔をこの拳でぶっ潰してやる! 質問するな、俺は腹が立ってるから、質問するな!
  • 第四試合 30分一本勝負

  • Aブロック公式リーグ戦

    10分17秒

    伊藤スペシャル

  • 握手を求めるクリスが水を噴射するが、上野が避けてセコンドの高梨に誤爆しゴング。上野は場外のクリスにプランチャを放つが自爆。クリスは上野の腰をエプロンに打ち付け、さらにエプロンにバックドロップ。場外で張り合いとなると上野が逆転しブレーンバスターを狙おうとするが、クリスはエプロンを利用してのマジックスクリューを放つ。場外カウント19で上野は何とかリングに戻る。クリスが上野の腰に照準を絞り、ロープを利用したエグい攻撃を仕掛ける。クリスは片腕を固めながら両足も固める変形の逆エビ固めを極めるが、上野は何とかロープへ逃げる。エルボーの打ち合いから上野はブレーンバスター狙うが、クリスは膝でカットすると、ロープに走ったところに上野がカウンターのドロップキック。上野がロープに固定したクリスの背中にブロンコバスター。上野は場外に出たクリスにプランチャで追撃。リングに戻すやフェイマサーを放つもカウント2。突進する上野にクリスは飛び付きのオクトパス・ストレッチ。上野は脱出しハーフネルソン・スープレックスで投げる。コーナーに上った上野を追いかけ、クリスが雪崩式ダブルアーム・スープレックス。すぐに立ち上がった上野がラリアットを返すと両者ダウン。カウント7で両者立ち上がると、コーナーに上ったクリスに上野が飛び付きフランケンシュタイナーを決め、裏投げ。カウントは2。上野がコーナーから背中へのスプラッシュを狙うとクリスがキャッチしてカッター。クリスはダイビング・ダブルフットスタンプから急角度のみちのくドライバーⅡ。上野はカウント2で返す。クリスのプレイング・マンティス・ボム狙いを上野は丸め込むが、クリスがカウント2で返す。上野は腕を掴んでのビッグブーツを放つが、クリスが立ち上がってビンタからロープに走ると、上野はカウンターのドロップキック。上野はコーナーのクリスにおっぴろげアタックからスワンダイブ式ミサイルキックを放つもクリスは空中でキャッチしパワーボムで返す。するとクリスは伊藤スペシャルで締め上げる。上野は何とかロープへ逃げようとするが、クリスがリング中央に戻し一気に絞り上げると、上野もギブアップ。クリスが4戦目にして公式戦初白星を上げた。
  • 第五試合 30分一本勝負

  • Aブロック公式リーグ戦

    • LOSE

      橋本千紘

    VS

    • WIN

      石井慧介

    VS

    10分58秒

    体固め

    ※ニールキック
  • 序盤のグラウンドの攻防から石井がビッグブーツを放つと、橋本がエルボーを返し、さらにタックルで石井を倒していく。場外に出ると、橋本が場外でのオブライトを狙うが、石井は脱出し橋本を鉄柱にぶつける。石井は何度も橋本の頭をエプロンに打ち付けリング内に戻す。石井は橋本の顔を踏み付け、角度のきついサーフボード・ストレッチでギブアップを迫る。橋本は何とかロープへ。石井がボディスラムからフォールもカウント2。石井は首4の字固めで締め上げる。橋本はロープへ逃げる。橋本はエルボーを返すが、石井のビッグブーツでダウンさせられてしまう。走った石井をキャッチすると水車落としを狙うが石井が耐えると、ブレーンバスターで投げ切る。橋本はローリング・セントーン。カウント2で返した石井がスリーパーを狙うも、橋本はコブラツイストで返す。脱出した石井はサードロープに首がかかった状態の橋本の背中にダブルニードロップ。エプロンに橋本を出すと、スリーパーからネックブリーカーで橋本を叩きつける。石井がリング内に橋本を戻しカバーもカウントは2。石井が走ったところを橋本は捕らえてオブライトを狙うが、石井が膝と水面蹴りとダブルニーの波状攻撃。蹴りを狙った石井をキャッチした橋本は水車落とし。石井はコーナーに走ってきた橋本を飛び越えジャーマンを狙うが、橋本がバックを取り返し投げっぱなしジャーマンからラリアット。カウントは2。橋本が続けて投げっぱなしパワーボム。カウントは2。橋本は石井を引き起こし、ラリアット狙いも石井がバックドロップ。両者ダウン。エルボーの打ち合いへ。打ち勝ったのは橋本だが石井が延髄斬り、橋本がビンタを連発で返す。石井が延髄斬りから低空ニーアタック。カウント2。石井が両腕極めドライバーを決めるがカウント2で橋本が返す。石井が距離を取ってニールキックをクリーンヒットさせると3カウント。
  • 「絶好調すぎて負ける気がしません!」石井が優勝宣言!

  • 勝利した石井がマイクを持った。石井「福岡の皆さん、久しぶりです。ガンバレ☆プロレスの石井慧介です。開幕戦は黒星スタートだったんですけれども、その後は3連勝、絶好調すぎて負ける気がしません。D王GP2020、優勝するのはガンバレ☆プロレスの石井慧介だー!」

    【試合後のコメント】
    石井 ハッキリ言って危なかった。正直、橋本選手、初日見た時は女子レスラーかなという感想を持ってたんですけど、それ以降の闘いを見てたらもう女子レスラーと思ってたら、やばいなと思って。男子レスラーという気持ち100%でいきました。そしてジャーマンは地球が回転しましたね。三半規管が弱いんで危なかったです。強烈でした、一発一発が。でも、結果、3勝1敗。開幕戦負けた時は正直焦った部分あったけど、そのあと3連勝。リング上でも言ったけど、この調子のまま、ガンバレ☆プロレスがD王GP2020、いただきます。明日クリス・ブルックス、これを勝利すれば遠藤と続きますけど、1勝1敗、2分…そんなつもりない。2連勝しか頭にないんでね。頑張っていきますよ。
    ――ニールキックは通算何打目?
    石井 両国が250号だったんですね。だから251、252、253……254発目だ、254号。試合後に頭ぼーっとしてても計算できる。絶好調ですよ。


    橋本 ここまで攻め込まれることもないですし、まだまだ、まだまだ自分の弱さが目立つ試合だったので、悔しいですね。
    ――悔しい思いはしたくないと言っていたが、これで2連敗です。
    橋本 やっぱり重ねるごとに経験したことのない恐怖もたくさんありますし、でもここで折れてたらセンダイガールズのチャンピオン、そして女子プロレスとして恥ずかしいので、切り替えます。
    ――明日の広島大会は竹下戦です。
    橋本 竹下選手とのシングルマッチ、お互いジャーマン得意としてるんで、先に投げて必ず3カウント取って。たぶん取ったら、またリーグ戦トップ、首位になれるんで、明日勝負だと思ってます。明日見ててください。
    ――チャンピオンだからこそ一つの負けが重い?
    橋本 負け慣れてない…負け慣れちゃいけないんですけど、自分は負けることってそうそうないので。いい経験といったらそれで終わってしまうんで、これをもっと生かして次につなげていけたらなと思います。
  • 第六試合 30分一本勝負

  • Bブロック公式リーグ戦

    VS

    • WIN

      田中将斗

    VS

    13分46秒

    片エビ固め

    ※スライディングD
  • ロックアップから試合がスタート。吉村はロープに押し込み離れ際にチョップを放ち不敵に笑う。タックル合戦になると、吉村が田中を倒す。吉村がボディスラムからフォールもカウント2。コーナーの田中に吉村がチョップを連発する。吉村のフライングメイヤーからのエルボードロップはカウント2。走った吉村に田中がカウンターの低空ドロップキックを決めると、鉄柱を使い吉村の足を攻撃していく。田中は場外でイスを持ち出し吉村に攻撃。さらに田中は吉村の足を鉄柱に固定しイス攻撃。リング内に戻るや吉村の左膝に攻撃を集中。田中はロープを使って左膝を固定し、串刺しのエルボー。吉村はダウン。田中の挑発的なビンタに吉村はチョップを返すが、左膝にストンピングを浴びると動きが止まってしまう。田中がニーロックから監獄固め。吉村が返そうとすると、田中は首を取って抑え込みに行く。田中はロープに固定した吉村に弾丸エルボー。追撃を狙ったところに吉村はカウンターの払い腰。吉村がコーナーで串刺しラリアットを連発。ベアハッグのような形からのスープレックスはカウント2。吉村のブレーンバスターを耐えブレーンバスターで田中が投げ返す。田中が串刺しラリアットからスイングDDT。田中がコーナーからスーパーフライを狙うが吉村が剣山。吉村は自らの膝にもダメージ。ラリアットの相打ちから、吉村のチョップと田中のエルボーの打ち合い。吉村が優位に立つも、最後は田中がラリアットを決める。田中はスライディングD狙うが、吉村はのど輪でキャッチしネックハンギング・ボムのような形で叩きつける。カウント2。吉村が後頭部への串刺しラリアットからバックドロップ。助走をつけてのラリアットはカウント2。吉村が正念場を決めるが、田中はカウント2で返す。続けて吉村がパワーボムを狙うが、田中がリバース。吉村は立ち上がり、田中をコーナーに振るが、田中がカウンターのラリアット。田中が吉村をコーナーに乗せ、雪崩式ブレーンバスター。立て続けに田中がスーパーフライ。吉村はカウント1で返す。間髪入れずに田中が横入り式エビ固めのように丸め込むと見せかけて、距離が開くとスライディングD。これには吉村も返すことは出来ず、3カウント。田中が無傷の5連勝、吉村は白星を未だ上げられず明暗が分かれる結果となった。

    【試合後のコメント】
    田中 何が聞きたいんや、言うとったろ、全部勝つつもりできとるって。毎回同じコメントや、全勝、全勝。聞きたいことあるんやったら答えるし。
    ――吉村選手については?
    田中 ガッツあるよね。力も強いし。思ってたよりすげえなと思った。あそこでスーパーフライ返されると思ってなかったんで。パワーがすげえというのもあるし、ホントいろんなタイプと試合していったら、すごく強くなるんじゃないですか。めっちゃでかいわけでもないから、これからスタミナとかいろいろ付けていったらええと思うし。これは僕個人の意見で、僕が彼の立場やったら、スタミナつけるし。一発一発はああやって力あるからいいもの持ってるんで。これは上から目線でもなんでもないです。彼がどう捉えるかによって、また違ってくると思うので。どれぐらい先か、またやってみて、どういうふうに変わってるのか試合したいよね。
    ――ここまで全勝だが、火祭りなどと比べて。
    田中 火祭りももちろん全勝でいく気持ちは強いし。火祭りの最多優勝者で来てるわけやから、田中将斗個人で来てるといっても、火祭りの最多優勝者というのは間違いではないんで。気持ち的に行ったり来たり、DDTさん出させてもらったり、ウチ出たり、行ったり来たりやけど、そういうスタミナ的な部分とか疲れ的な部分は考えてないんで。入場曲が鳴ったらもう100%やから。どんだけ疲れてても、それまでには絶対ライフMAXになっとるから。それは試合見たらわかってもらえると思ってるんでね。現時点で疲れてても明日リングに上がる時にはもうライフ、パンパンやし。
    ――最終戦は二冠王者のHARASHIMA選手との対戦。
    田中 出るにあたってやっぱ二冠チャンピオンは意識せざるを得ないというのはあったし、僕の最終戦に組まれてる以上は、俺は全勝できたんで彼もそれ相応の結果を残してやらないと、まったくおもろくないと思うので。それまで僕が明日は出ないので。人の星取りとかあまり気にはしてないので、彼がいまどういう状態かわからないですけど、それが勝ったほうがいくぐらいで来てくれたらいいと思います。


    吉村 あなたたちから見て、今日。俺は闘えてましたか? あの田中将斗に、闘えてましたか? やった人間としては、これまで曙さんだったり東郷さんだったり、やった人間にしかわからない壁とかそういうのがありますけど、自分のなかでの最新の一番の高い壁……試合終わってからじゃない、見返してからじゃない、試合中に感じる壁。それを今日は言い方気持ち悪いですけど、ちゃんと感じましたね。自分の中で一番自信を持っている正念場だったり払い腰だったりラリアットだったり、あまり普段出さないようなバックドロップだったり全部、自分が持てる力を出したけど、結局、最後は俺が寝てて、向こうが立って勝ち名乗り。悔しいですね。これでリーグはあと2試合。明日が高尾蒼馬で、最終は佐々木大輔。これで優勝はなくなって、田中将斗、HARASHIMA、そういう壁との試合、力試しも終わって、今度はタッグチャンピオン2人をボコボコにすることだけを考えて、あとの2戦、闘い抜きます。
  • セミファイナル 30分一本勝負

  • Bブロック公式リーグ戦

    10分33秒

    片エビ固め

    ※蒼魔刀
  • 静かなグラウンドの攻防から試合はスタート。ロープを走っての攻防となると、HARASHIMAがドロップキックから倒れた高尾の腹部へストンピングを連発。高尾がサミングで形勢逆転すると場外戦へ。高尾がHARASHIMAを鉄柱に叩き付け、場外にイス盛りを作りDDT。高尾がリング内にHARASHIMAを戻し、後頭部にレッグドロップ。カウント2。コーナーでHARASHIMAの顔を踏み付けていく。高尾がドロップキックからのフォールもカウント2でHARASHIMAが返す。高尾が片腕を巻き込んでの変形の首4の字固めを極めるが、HARASHIMAはロープブレイク。挑発する高尾にHARASHIMAはチョップを放つが、高尾はサミング。HARASHIMAはエルボーから顔面への蹴りを放つが、高尾は串刺しハイキックからDDT。カウント2。高尾がブレーンバスター狙うもHARASHIMAが投げ返す。HARASHIMAが串刺しビッグブーツから雪崩式ブレーンバスター。続けてファルコンアロー。高尾はカウント2で返す。HARASHIMAがミドルキックを連発すると、高尾はキャッチしエルボー。HARASHIMAもエルボーを返すと、エルボー合戦に。HARASHIMAがショットガン・ドロップキック。コーナーに飛ばされた高尾にHARASHIMAはスタンディング蒼魔刀を狙うが、高尾がかわして延髄斬り。HARASHIMAをコーナーに宙づり状態にすると、高尾はコーナートップからダイビング・ダブルフットスタンプ。高尾がシュバインを放つもカウント2。高尾が顔面へのトラースキックを放つもこれもカウント2。高尾がリバースゴリースペシャルを狙うが、HARASHIMAがかわしてハイキック。背後から飛び付きリバース・フランケンシュタイナー。蒼魔刀を狙って走りこんできたHARASHIMAを高尾がジントニック狙いで抱え上げるがHARASHIMAが耐えてつるべ落としを狙う。しかし高尾は着地すると公認エンドレスワルツ。HARASHIMAはカウント2で返す。追撃を狙う高尾のエルボーにHARASHIMAが顔面へのソバット。ロープに走った高尾にスタンディングの蒼魔刀。立て続けに正調の蒼魔刀を放ち3カウントを奪取。HARASHIMAが1敗をキープし、勝ち点を6に伸ばした。

    【試合後のコメント】
    HARASHIMA けっこうダーティーなことをやるの想定してたけど、でも場外では効いたね。でも、勝ててよかった。まだ芽あるでしょ。突っ走りますよ、これから。
    ――田中選手は全勝でそれを追いかける形になるが。
    HARASHIMA やるべきことは目の前の試合をすべて勝つこと、だけだと思ってます。今日も勝ったんで、明日も勝てばいろんな先が見えてくると思います。頑張ります。

    高尾 しゃべることねえだろ、勝ったんだから。そもそも俺の前の試合でさ、吉村が負けた時点で俺に勝ち目ねえってどういうことだよ! モチベーション下がるわ! どういうことだ! 勝っても無理じゃねえか。追いつけねえじゃねえか、そもそも。誰だこれ決めたの! DAMNATIONに嫌がらせか! DAMNATIONというか高尾蒼馬に嫌がらせか! なんで俺の前に弱い吉村を置いてんだよ。確実に負けるだろ! 再試合って言っとけ! 試合順を逆にしてくれ! まだやる気が出るだろ、今より! 勝っても何もねえんだぞ。嫌いだ、オマエら。
    ――相手は2冠王なので、勝てばいいことがあるかもしれないが。
    高尾 D王だぞ、今日! そんなの考えてるわけねえだろ! D王の優勝狙わないでそっち狙うって、どんだけやる気ねえヤツなんだよ! やる気はねえけどさ! 俺の文句はそれだけだ。
  • メインイベント 30分一本勝負

  • Aブロック公式リーグ戦

    VS

    • LOSE

      竹下幸之介

    VS

    23分49秒

    変形ゆりかもめ

  • ゴングが鳴るもしばらく2人は距離を取って組み合わず。ロックアップで試合がスタート。腕の取り合いで互角の攻防を繰り広げる。遠藤がブリッジを使っての変形のボー・アンド・アローを見せれば、竹下は両腕を極める変形のアームバーからフォールを奪いに行く。竹下がマンハッタンドロップから顔面へのドロップキックで優位に立つ。遠藤のサミングに竹下はビンタ。ロープにもたれかかった竹下に遠藤がクロスボディーを浴びせると両者場外へ転落。遠藤が素早くリング内に戻ると、サスケスペシャルを敢行。遠藤が竹下をリング内に戻すと変形のサーフボードストレッチ。遠藤は竹下をコーナーに振るが、竹下が振り返すと、遠藤はセカンドコーナーからムーンサルトアタックを放つが、竹下からアッパーのように下からボディにカチ上げる。腹部にダメージを受けた遠藤の腹に竹下は膝を落とす。竹下は遠藤の腹にエルボーを連発。さらにコーナーで膝を押し付けていく。遠藤はボディスラムを狙うが、竹下が抱え上げ膝の上に遠藤の腹を落とす。竹下は勢いよく遠藤をコーナーにぶつけ腹部へダメージを蓄積させる。竹下のジャーマン狙いを遠藤は耐えるが、竹下は背中へのダブルフットスタンプ。竹下がブレーンバスターを狙うが、返そうとする遠藤は腰のダメージで上げられず。竹下のラリアット狙いを遠藤はカウンターのトラースキック。遠藤は竹下をエプロンに出すと、遠藤がハンドスプリングアタック。ロープ越しにエプロンの竹下の腕を取って足と共にドラゴンスクリュー。遠藤は竹下をリング中央に戻すと、両足をジャベのような関節技で極めていく。竹下はロープへ逃げる。遠藤がスワンダイブ式フォアアーム狙うも竹下はかわす。竹下の蹴り足をキャッチした遠藤が足関節を狙うが、竹下は丸め込む。カウント2で返した遠藤が、突っ込んでくる竹下を利用してエプロンに出るとスワンダイブ式フォアアームを決める。カウント2。遠藤はトーチャラックボム狙うが竹下が耐えて、顔面へ膝蹴り。しかし構わず遠藤は持ち上げようとするが、竹下が着地したところに、遠藤はハンドスプリング・オーバーヘッドキックを放つが、竹下はキャッチしジャーマンを狙う。上げられた遠藤がフェイスバスターの要領で叩きつけて返す。遠藤はトラースキックを放つが、竹下がガードし中腰の状態からラリアット。竹下はブルーサンダーを狙うが、遠藤が着地し膝裏へのトラースキック。遠藤は再び足関節を極めに行くが、竹下は下からナックルで脱出。走ってきた遠藤に竹下はカウンターのブルーサンダー。カウント2。竹下は串刺しのビッグブーツを狙うが、遠藤がキックで防ぐと、前転からのフォアアームと見せかけて足関節狙い。しかし竹下が下から蹴り上げ極めさせず。走ってきた遠藤を竹下をエプロンに着地させる。竹下はスワンダイブを狙うが、遠藤が足を払うと、場外に転落。遠藤が場外の竹下をエプロンに乗せると、リング内から竹下に攻撃を仕掛けようとしたところで、竹下がザーヒー。リング内にダウンした遠藤を見て竹下がコーナーに上るが、遠藤が追いかける。コーナー上で打ち合いになるが、竹下がリング内に降り遠藤を抱え上げる。竹下は場外にパワーボムで投げ捨てようとするが、遠藤がウラカンラナで返すと両者もつれて場外に転落。2人がエプロンに上がると、遠藤はトーチャラックボムを狙うが、竹下がエルボーからジャーマン狙いも遠藤が耐え、竹下の頭を股に挟んでのフェイスクラッシャー。さらにトラースキック。遠藤がラ・クブラーダを狙ったところを竹下は足を払って阻止すると、両手を踏み付けてからのザーヒー。この一撃で遠藤が場外に転落。遠藤はカウント19で何とかリングに戻る。そこへ竹下がフロッグ・スプラッシュ。カウント2。ザーヒーを遠藤はキャッチし、竹下のドラゴン・スープレックス狙いも、膝へのトラースキックからヘッドバット。竹下はダウン。追撃を狙う遠藤に竹下はポップアップ式のシットダウン・ラストライド。カウント2。竹下はラリアット狙うが、遠藤はハンドスプリング・オーバーヘッドキックから旋回式トーチャラックボム。カウントは2。遠藤がシューティングスター・プレスも竹下が剣山。竹下がウォール・オブ・タケシタを極めるが、遠藤は足首を取りアンクル・ロックで切り返す。竹下は何とかロープブレイクするが、遠藤は離さない。松井レフェリーが反則カウントを数えるが、竹下が延髄斬りを放つと遠藤が避けて松井レフェリーにヒット。強烈な一撃で松井レフェリーはダウン。竹下がスピアからウォール・オブ・タケシタを極めると、遠藤はタップするがレフェリーは見ていない。竹下が松井レフェリーを介抱しリング内に入れると、リングインしようとした竹下に遠藤はロープを蹴り上げ急所攻撃。そのまま首固めで丸め込むが竹下はカウント2で返す。遠藤はカナディアンデストロイヤーを狙うが竹下がリバースしてパワーボムで抱え上げるが遠藤は着地。竹下のユルゲンラリアットを遠藤はキャッチし、プーマ直伝トケ・デ・エスパルダス。竹下はカウント2で返すが、遠藤は変形ゆりかもめで捕らえる。粘る竹下だが、ガッチリと極まるとこれにはギブアップ。遠藤が竹下に大田区での雪辱を晴らすと共に、勝ち点を5とした。
  • エンディング

  • 「このマザーアース、そしてD王GPは、DAMNATIONでもなく、カリスマでもなく、蒼馬でもなく、この俺、遠藤哲哉を中心に回ってるんだ!」(遠藤)

  • 勝利した遠藤が倒れたままマイクを持つと「D王GP2019(※2020の誤り)連日ハードな戦いが続いております。俺も初戦のクリスとの闘いで30分ドロー、そして数合わせの2人に2連敗……。そんで昨日と今日勝って、何とか、何とか首の皮1枚繋がっている状態だ。そんなことより! そんなことより、7月の大田区で負けた竹下に、このD王の公式戦でリベンジ出来たってことは、俺の中ですげぇ財産になります。な~んちゃって! いいか! いいか! 初戦のドローも、その後の2連敗も、この1勝も、昨日の1勝も、俺の計算通りだ。(跳ね起きしようとするが、立ち上がれず)これも俺の計算のうちだ。(普通に立ち上がる)俺は公式戦1回残ってる。誰が勝つか、お前らわかるだろ? 勝つのはそうこの俺だ。そして反対側のBブロック、カリスマが上がって来るか、蒼馬が上がって来るか、はたまたポーリーが上がって来るか、ノブが上がって来るか、そんなもんはな、誰が上がってこようが俺には関係ないんだよ。なぜか、教えてやるか。このD王GP2019(※2020の誤り)優勝するのは、誰でもなくこの俺、遠藤哲哉だからだ。いいか、お前らよく聞け。今日はポーリーがいないのか……。それでも、それでもやるぞ。俺たちは群れない、媚びない、結婚しない。このマザーアース、そしてD王GP2019(※2020の誤り)は、DAMNATIONでもなく、カリスマでもなく、蒼馬でもなく、この俺、遠藤哲哉を中心に回ってるんだ! 覚えとけ!」と大会を締めた。

    【試合後のコメント】
    竹下 大田区のメインイベントのようには、ならなかったっすね。ちょっとだけ、あの大田区と同じ勝ち方してやろうかなって狙ってたんですよ。欲出すとダメですね。さすがにそれは許さなかったというか、たぶん僕がそういうことしてくるというのも、向こうはわかってたんじゃないですかね。そういう腹黒さは向こうもわかってると思うんで。クソ、ちょっと待ってください。飯野に勝って石井さんに負けて、上野に勝って遠藤さんに負けた。2勝2敗。まだ、明日の橋本戦、原宿のクリス戦に勝てば。OKです、明日の橋本戦を落とさなかったら大丈夫ですよね。明日もメインなので、竹下幸之介vs橋本千紘メインなので、今日の負けを忘れるわけにはいかないですけど、切り替えて。サウナ行って1回切り替えますわ。このままズルズルいってもしょうがないんで。ズルズルいって勝てる相手じゃないんで、明日は。橋本戦に切り替えていきたいと思います。


    遠藤 おいマスコミ、オマエら全員書いておけよ、2019…2019じゃねえや、D王GP2019の優勝者は遠藤哲哉だって。ここはどこだ? あ~** **、床が冷たくて気持ちいい。
    ――大田区のリベンジとなったが。
    遠藤 リング上でも言ったけど、そんなちっぽけなことはどうでもいいんだよ! そんなことはな、俺のこの先、老い先短い人生においてさほど重要なことじゃねえんだよ。俺はこのD王GP2019を優勝することしか考えてない。相手が竹下だろうが、橋本千紘だろうが、上野だろうが、吉村だろうが、飯野だろうが、カリスマだろうが、佐々木大輔だろうが、そんなのはどうだっていいんだよ。俺にとって重要なのは、優勝ただ一つ。
    ――混戦の中で最終戦は石井選手が相手だが。
    遠藤 俺が優勝する可能性はあるのか? 5点? 単独1位か?
    ――石井選手が6点です。
    遠藤 ということは、俺が石井に勝てば単独優勝ってことか。
    ――ほかの選手の星取り次第となりますが。
    遠藤 誰だ? ノブとポーリーか? ノブはどこいったんだ、何やってんだ、いま? 電話かけまくってるのか!?
    ――混戦のなか公式リーグ最終戦になりそうだが。
    遠藤 点数なんか関係ねえんだよ。俺にとって重要なのは目の前に立つ相手を倒すことだけだ。そう書いとけ。

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