KO-D** **無差別級王者・竹下幸之介、「D王」初戦で岡林裕二と時間切れドロー! 「ノー黒星で、優勝まで一気にいきたい」
シングル最強決定リーグ戦「D王 GRAND PRIX 2021 Ⅱ」が11月3日、東京・大田区総合体育館で開幕。Bブロックで出場したKO-D無差別級王者・竹下幸之介は、メインイベントで岡林裕二(大日本プロレス)と対戦したが、死闘の末、30分時間切れ引き分けとなり、公約していた全勝優勝の夢は早くもついえた。
両者にとって、初の一騎打ちはまさに肉弾戦となった。15分過ぎ、場外で壮絶なラリアットの相打ちを連発。20分過ぎにはエルボー合戦、竹下のエルボーと岡林のチョップの打ち合い、ラリアット相打ち、さらにはともにジャーマンの応酬。岡林が雪崩式ブレーンバスターを見舞えば、竹下も同じ技で返した。あっという間に29分が経過し、岡林がラリアットをたたき込み、アルゼンチン・バックブリーカーを決めるも、竹下はスリーパーで逃げた。そしてPlus Ultraを狙ったところでタイムアップのゴングが鳴った。
竹下は「絶対勝ち点取りにいくぞという気持ちより、今の絶好調の竹下幸之介の力試しをしたいって。プロレスにおける力比べは全部やり切ったつもりです。イーブンですかね。全勝優勝狙ってたので、もう無理ですから。土はつけない。ノー黒星で、優勝まで一気にいきたいと思います」と仕切り直しを誓った。さらに、「岡林選手との再戦はどんな形であれしようと思ってます。DDTと大日本さんには、この続きをお願いします。ホントは決勝で当たろうと言いたいですけど、同じブロックなので無理なので」と再戦を熱望した。
岡林は「ホンマに悔しい。打っても打っても立ち上がってくる。これで終わりちゃうからな。必ず残り全部勝って、アイツを完ぷなきまでに叩き潰す」とリマッチでの勝利を期していた。
また、BブロックのHARASHIMA対樋口和貞は、樋口がHARASHIMAの蒼魔刀連発に苦しみながらも、ぶちかましからブレーンクロースラムを決めて3カウントを奪い白星発進となった。樋口は「ここで散っても仕方ないくらいの気持ちで闘って、その上でHARASHIMAさんから3カウントを取った。これでまた一歩前進することができた。この先、何があるか分からないけど、獲るぞ」と、HARASHIMAは「負けちゃいました。でも絶好調なんで。あと全部取ればいけるでしょう」と話した。
なお、大会実行委員長の小橋建太氏は「どの試合もいい試合だった。D王がこれから本当によくなると思う試合ばっかりだった。メインはどちらも負けられない意地のぶつかり合いだった。遠藤(哲哉)君には泥臭くても勝てとアドバイスしたことがあるので、それを実践した。上野(勇希)選手、何か波乱を起こすとしたら彼かなと放送席で言ったら、本当に波乱が起きちゃって。HARASHIMA君は最近シングルで目立った活躍がなかったので頑張ってほしいと会見で言ったんだけど、それ以上の思いで樋口君が出場してるのが分かった。一人一人の思いが試合に出てておもしろかった」と公式戦を振り返った。小橋氏は12月5日、東京・後楽園ホールでの優勝決定戦にも来場する。
上野勇希が前年覇者の秋山準から金星を挙げ「D王」白星発進! 「想像していた勝ち方で勝てたということは、いいリーグ戦になる」
また、セミファイナルのAブロック公式戦で、上野勇希が前年覇者の秋山準から金星をマークして、好発進した。
上野は体重80キロで、リーグ戦出場全12選手中、最も軽量で、ほかの選手との体格差が課題とされていたが、それをものともしなかった。連覇を狙う秋山はジャンピング・ニーバット、雪崩式バックドロップなどで攻め立てたが、上野は顔面へのドロップキック、ブリザード・スープレックスなどで応戦。上野のBMEをかわした秋山はエクスプロイダー連発で決めにいくも、上野はドロップキックからWRから繰り出して電撃の3カウントを奪取した。
上野は「僕が秋山さんから勝つことができる可能性、小さい穴の一つを通すことができました。ほぼ唯一であろう勝ち方で勝つことができました。僕が想像していた勝ち方で勝てたということは、いいリーグ戦になるのではないでしょうか」と笑顔を見せた。
一方、黒星スタートとなった秋山は「レフェリーが3つ叩いたってことは負けなんだろう。いくら攻めたって、取られれば負けなんだから。明日には切り替えて。(今後は)勝ちを狙いに行くだけ」と、よもやの敗戦に苦虫をかみつぶしていた。
また、シングル初対決で元ダムネーション同士の一戦となった遠藤哲哉対火野裕士は、遠藤が火野のパワーに苦しみながらも、トーチャーラックボムで初めて投げ捨てることに成功。火野はチョップ連打、ラリアットで追い込むも、遠藤が丸め込んでフォールを奪った。
遠藤は「例年にも増してきつすぎる。みんなヘビー級じゃないか。ただ、今日勝ったのは俺。結果がすべてだ。ダムネーションが解散して、俺がほしいのは結果。俺がまたDDTのトップに立つ第一歩が今日だ。俺がDDTのトップに立ってないとおもしろくないだろ」とコメント。
火野は「やってもうた。次誰や? (11・6横浜で秋山だが)秋山準、もう切り替えないとしゃあない。これ絶対取らないとあかんね」と前を向いた。
元DAMNATIONの佐々木大輔と高尾蒼馬の遺恨が深まる! ボディガーと吉村直巳は仲間割れ!
第3試合では、佐々木大輔、MJポー組がザ・ボディガー、吉村直巳組と対戦。序盤は好連係も見せていたザ・ボディガーと吉村だが、吉村のラリアットがザ・ボディガーに誤爆すると様相が一変。レフェリーが急所を打ってダウンすると、脱兎のごとく高尾が乱入して佐々木を襲撃しマウントでのエルボーを連打。「D王」で同じブロックに組まれているザ・ボディガーと吉村は仲間割れしてしまい乱闘に発展し、収拾がつかなくなり無効試合に。
10・12後楽園、10・30千葉で、佐々木にリングに呼び出されて暴行を受けていた高尾は、バックステージで「佐々木、俺がなんか悪いことしたか? 仲間じゃないのか?」と錯乱状態。佐々木は「セキュリティーはどうなってるんだ? 誰も助けてくれないんだ。アイツ誰か知ってるぞ。ガンバレ☆プロレスの高尾蒼馬だろ? なんでDDTに出てきてんだ?」と立腹。9・26後楽園までダムネーションで鉄の結束を見せていたはずの佐々木と高尾との間に生まれた溝は、リング上で決着をつけるしかないのだろうか?
また、仲間割れした吉村は「連係もうまくいって、ボディガーさんとのタッグは楽しくていいやんって思ったけど、たった一発のラリアットでアレかよ。(11・6)横浜でD王公式戦、相手はボディガーさん。シングルならなんぼやったっていいんや。潰してやる」と、ボディガーは「吉村、偉そうに言ってきやがって。今度オマエとシングル決まってるんや。ボコボコにしてやるから覚えとけ」とともに、11・6横浜での公式戦が待ちきれない様子だった。
高木三四郎組は壊滅図れず、猛威を振るうフェロモンズがKO-D6人タッグ王座に戴冠!
オープニングマッチのKO-D6人タッグ王座決定戦でフェロモンズ(男色“ダンディ”ディーノ、飯野“セクシー”雄貴、今成"ファンタスティック"夢人)が高木三四郎、青木真也、岡田佑介組を退けてKO-D6人タッグ王座戴冠を果たした。
放送コードに触れかねないフェロモンズ壊滅に立ち上がった高木は、元警官の青木、岡田をパートナーに指名し、何でもありのノーDQマッチで対戦。
フェロモンズは、この日もセクシー殺法を全開。しかし、高木が先端にドリルをつけた戦闘用チャリンコ・ドラマッチックドリーム号で今成をはねるなどして応戦。フェロモンズはエレクト・リーガルパレードにいくも今成が誤爆、さらに高木はドラマチックドリーム号のドリルで飯野を突いた。
10分過ぎ、ディーノと飯野は禁断の大放屁を岡田に放つと、飯野が岡田にバックフリップ。岡田に手錠をはめると、飯野がセクシーラリアットをたたき込んで3カウントを奪取し新王座に就いた。
ディーノは「これでDDTは剥がせないだろ。無理矢理剥がすと会社としての姿勢を疑われる。株価が落ちるぞ。それでもいいなら剥がしてみろ。私たちは持ち続ける。ここに存在し続ける」と勝ち誇った。
大鷲&本多&平田&ヨシヒコ組が谷津らのチーム・オリンピアンを破りKO-D8人タッグ王座を奪取!
第3ダークマッチでKO-D8人タッグ選手権試合、王者組のチーム・オリンピアン(谷津嘉章、彰人、大和ヒロシ、中村圭吾)と挑戦者組の大鷲透、アントーニオ本多、平田一喜、ヨシヒコ組がの一戦は、いきなり、谷津がヨシヒコとの対戦を嫌がってか、張り手、蹴りをかまして場外に放り投げた。しかし、その後、ヨシヒコにワンダースープレックス、パワースラムを決めると、義足の一部を外してぶっ叩いた。
谷津は平田にも義足の一部で一撃し、アイアンニー(ヤツゴェ)を見舞うもカットされた。中村を捕獲した平田はヨシヒコと合体式輪廻転生を決めると、ジャックナイフで固めて3カウントを奪った。
大鷲は「いわゆるバラエティ班が獲った以上、DDTを我々が侵略していってもいいんじゃないか」と、本多は「DDTには4人で対抗できる人がいっぱいいる。我々第2試合ズが駆逐していけば、第2試合が第3試合になり、第4試合になり、メインイベントになるかもしれない」とコメント。
ベルトを手放した谷津は「エンターテインメントの道は奥深い。ヨシヒコの奥深さ、エンターテインメントの奥深さ。もっとやらないとダメだな」と、彰人は「ベルトは落としてしまいましたけど、まだまだ義足になってもレスリングドリームをつかめるんだというのを見せていってほしいので。機会がありましたら、DDTにぜひ」と話した。
☆全試合の詳細はWRESTLE UNIVERSEをご覧ください!
https://www.wrestle-universe.com/lives/eSUUhsmc49sPNWByyuqBc3