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D王 GRAND PRIX 2022 in Yokohama【DAY1】

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D王 GRAND PRIX 2022 in Yokohama【DAY1】

日時2022年11月3日
会場神奈川・横浜ラジアントホール
観衆235人(超満員)
  • ★大会ハイライト★

  • 遠藤哲哉、佐々木大輔との元DAMNATION対決は30分フルタイムドローも優勝宣言! 上野勇希はジョーイ・ジャネラとの王者対決制し「D王」初白星


     11月3日、横浜ラジアントホールでシングル最強決定リーグ戦「D王 GRAND PRIX 2022」第2戦が開催。Aブロック公式戦で実現した遠藤哲哉と佐々木大輔の元DAMNATION対決は30分時間ドロー。勝った場合の勝ち点2を取れなかった(時間切れ引き分けは勝ち点1)遠藤だが優勝を宣言した。

     改めて説明するまでもなく、両者は長年“悪のユニット”DAMNATIONでともに戦ってきた間柄。昨年9月4日の名古屋大会で同ユニットが解散してから、タッグマッチでも1度も対戦することがなかった。2人のシングル戦は2020年11月3日、東京・大田区総合体育館でのKO-D無差別級選手権(当時の王者は遠藤)以来、丸2年ぶりとなった。

     佐々木が握手を求めるも、遠藤が拒否してゴング。序盤はグラウンドでのレスリングの攻防となり、佐々木もクリーンに戦った。ところが遠藤が場外に転落した佐々木めがけ、サスケスペシャルを狙うも、負傷している左足首に痛みが走って飛べず。佐々木は場外に引きずりおろすと、イス攻撃から左足に集中砲火。遠藤もスワンダイブ式フォアアーム、変型デスロックなどで反撃し一進一退の攻防に。ここでDAMNATION解散とともに星に帰ったはずのマッド・ポーリーが出現。レフェリーが両者に巻き込まれて昏倒している隙に、ポーリーが遠藤に串刺し式ボディアタック。しかし、遠藤と佐々木が袂を分かった現在の状況が飲み込めていないポーリーが佐々木のイス攻撃を止めると、遠藤が佐々木に急所打ち。遠藤はエクスプロイダー連発から旋回式トーチャーラックボムを見舞うも、佐々木はカウント1でクリア。さらに遠藤がバーニングスター・プレスを狙うも、佐々木は回避。その後はナックルパンチ、丸め込みの応酬になるも、タイムアップのゴングが鳴った。

     引き分けで1得点を得て、勝ち点を3に伸ばし、現時点でAブロックの単独首位に立った遠藤は「今日ドローに終わったけど、俺は必ずこのリーグ戦優勝する。その先にKO-D無差別級、EXTREME、UNIVERSAL。俺が狙ってるベルトが山ほどある」と改めて優勝を誓った。


     バックステージで遠藤は「お互い変わったとこもあれば、変わってない芯の部分もある。DAMNATIONで経験したことを忘れてないし、向こうはカリスマたるゆえんが見られたんじゃないかと。DAMNATIONを応援してくれてたみんなが、今日の試合を見て懐かしい気持ちを思い出してくれたんだったら、それでいいかなと思います」と振り返った。負傷箇所を執ように狙われたことについては、「想定済み。無理してサスケスペシャル狙った俺が悪いし、俺の負傷箇所を狙ってくるのは分かってたことだから。狙わないのがおかしいと思う。開幕前に欠場までしてるんだから」と冷静だった。


     佐々木は「遠藤哲哉とんでもないウソをついて、この一戦に臨みやがったな。足なんかケガしてねぇだろ。俺の心の友・大和ヒロシの記念大会(10・30君津)を休んで、体調を万全に整えてやがったな。30分じゃ足りねぇよ。俺たちがどんだけ長く、どんだけ濃密でスイートな時間を過ごして来たと思ってんだ! すっかりつまんねぇ人間になったな。つまんねぇ髪型して、つまんねぇ試合運び覚えたな。今日の試合はただのD王公式戦。ちょっくら優勝するためのただの公式戦だ。それ以外の何物でもない」と吐き捨てた。


     また、同じAブロックでは初戦(11・1後楽園)で遠藤に敗れたDDT UNIVERSAL王者の上野勇希が、DDT EXTREME王者のジョーイ・ジャネラと対戦。ハードコアファイターのジャネラはエプロンでブレーンバスターを見舞い、雪崩式ファルコンアローをさく裂させるなど破天荒な技も繰り出した。鼻血を出した上野はフロッグスプラッシュを放つも、ジャネラは剣山で阻止。ジャネラはジャーマンを放つも、ラリアットが相打ち。上野は顔面へのドロップキックからBMEを決めて3カウントを奪い、王者対決を制した。

     上野は「初戦に負けて、“D王優勝して、DDT背負うのは俺なんだ”って、言えるのかなと不安になった。海外もいろんなとこを回ってる強いジャネラでちょっと不安やったけど、なんとか勝てた。次は(11・5横浜=夜の部で)RSP、デカいし強いけど、優勝してDDT背負っていきたい」と初勝利に胸をなで下ろした様子だった。

     ジャネラは「不満だ。前回の来日でDDTのEXTREMEチャンピオンになった。米国に帰って、すぐ後にGCWのEXTREMEのチャンピオンになった。今回は自分自身に幻滅した。今日は初めてDDTでフォール負けした。ただの負けじゃない。D王に出て、そこで負けを喫した。ウエノはとてもいい選手だし、日本で対戦したなかでもトップの選手だ。ただし俺が勝つべきだった。戦略を練り直さなければいけない。残りの試合を全部勝つことを約束する。そしてあのトロフィーを俺のモノにする」と悔しさいっぱいながらも気持ちを切り替えていた。

    “大鵬三世”納谷幸男が先輩MAOに豪快勝利で「D王」初白星! 火野裕士は2連勝でBブロック単独トップに


     Bブロック公式戦で、“大鵬三世”納谷幸男が先輩のMAOから豪快勝利を挙げ、リーグ戦初白星をマークした。

     納谷は“昭和の大横綱”大鵬さんを祖父に、大相撲元関脇・貴闘力氏を父にもつサラブレッド。初代タイガーマスク(佐山聡)に師事し、リアルジャパン・プロレス(現ストロングスタイル・プロレス)に入門し、2017年9月にデビュー。その後、2019年5月にDDTに移籍したが、なかなか頭角を現すことができなかった。一方のMAOは2015年8月にDDTでデビューしており、納谷より2年先輩にあたる。

     201センチ、110キロとスーパーヘビーの納谷に対し、MAOは180センチ、85キロでジュニア体型。体格的には圧倒的な差があるが、MAOは離れて戦い、ミドルキック、大阪臨海アッパー、パンチ連打で攻め立てた。納谷は串刺し式ボディアタック、チョークスラムで反撃。納谷のニーリフトをしのいだMAOはウラカンラナで丸め込むもカウントは2。納谷はバックドロップからニーリフトで決めにいくも、MAOはクリア。ならばと納谷は2発目のバックドロップで3カウントを奪取した。

     先輩超えを果たした納谷は「何をしてくるか分からない相手だったんですけど、どうにか勝つことができてよかった。次は(11・12大阪で)クリス・ブルックス。クリスも何してくるか分からないし、丸め込みされたりすると思うんで、対策して勝ちたい。このまま勝っていけば、決勝に進むチャンスもあると思うんで、しっかり勝っていきたい」と気を引き締めていた。

     MAOは「アイツ、俺のことすごく研究してきやがった。もっと簡単にやれると思ってたけど、甘くなかった。火野(裕士)さんと出会う前の納谷だったら余裕で俺の勝ちだったと思う。65%の力で勝てたと思うけど強くなった。オマエのリアルなジャパンを見せてもらった。今回のD王は(相手が)デカいので、反省します。僕が一番軽いんで。創意工夫だけで戦っていきます」と話した。


     また、この日、火野はKANONと公式戦で対戦。両者は出身団体は違うが、ともに師匠(TAKAみちのく)が同じとあって、兄弟弟子のような関係だ。KANONはドロップキック、コブラツイストで攻め立てるも、火野は強引にスタンドでのドラゴンスリーパーで絞め上げてギブアップを奪った。

     開幕から2連勝で勝ち点を4に伸ばし、Bブロックの単独トップに立った火野は「義理の弟よ、DAMNATION(T.A)みたいな悪いチームに入ったんやから、もっと悪いことしてきたらええのに。こんなんじゃワシには勝てへんぞ。でも、オマエのオリジナリティあるコブラツイスト、なかなかよかった。また遊ぼうや」と余裕のコメント。

     これで2連敗となったKANONは「火野裕士、ああいうのをもってるのね。2敗しちゃった。次(11・5横浜=昼の部)はMAO。何してくるか分からない。楽しみだね」と話した。

    ☆** **全試合の詳細は** **WRESTLE UNIVERSE** **をご覧ください!
    https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/bgGFVQL311zWen6DJ5hq7d
  • 前説

  • テレビ神奈川で大好評放送中「信長未満 〜転生光秀が倒せない〜」に出演中の上野勇希が登場! ドラマのPRと共に公式戦勝利を宣言しオープニングコール!

  • オープニングマッチ 30分一本勝負

  • VS

    VS

    9分11秒

    体固め

    ※サドンデス
  • 第二試合 30分一本勝負

  • HARASHIMAプロデュースマッチ~目隠し乳隠しタッグデスマッチ

    10分40秒

    ブラジャー剥ぎ取り

  • 自らのプロデュースマッチでHARASHIMAが敗北も「鍛えているからだー!」で締めくくる!

  • 第三試合 30分一本勝負

  • Bブロック公式リーグ戦

    VS

    • WIN

      火野裕士

    VS

  • 第四試合 30分一本勝負

  • Bブロック公式リーグ戦

  • 第五試合 30分一本勝負

  • 11分49秒

    片エビ固め

    ※バックドロップ
  • RSPが石田をGTFで撃破! マイクでD王選手“全員破壊”を宣言!

  • セミファイナル 30分一本勝負

  • Aブロック公式リーグ戦

    • LOSE

      ジョーイ・ジャネラ

    VS

    VS

    10分1秒

    片エビ固め

    ※BME
  • メインイベント 30分一本勝負

  • Aブロック公式リーグ戦

    時間切れ引き分け

  • 遠藤vs佐々木、2年ぶりの一騎打ちは痛み分けドロー! 勝ち点1ずつ分け合う!

  • 星取表(11月3日現在)

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