アンダーマッチ 15分一本勝負
岡谷の入場後、大和は歌わずに静かにリングイン。ゴングと同時にグラウンドでバックの取り合い。スタンドになると腕の取り合いから大和がコーナーに押し込む。岡谷が体を入れ替えエルボーからショルダータックルで大和を倒していく。岡谷が串刺しのエルボーからヘッドロックに捕らえるも、抜け出した大和がカウンターのドロップキック。大和がチョップからカバーもカウント2。さらにチンロックからキャメルクラッチで絞り上げるが、岡谷はロープに逃れる。岡谷はエルボーを連発するもかわした大和が背面にエルボー。しかし岡谷がランニング・エルボーで倒していく。続けてランニング・ブルドッグを決めてカバーもカウント2。さらにランニング・ネックブリーカーで追撃もカウント2。岡谷はノーザンライトを狙うが、大和は回避。大和のスライディングXはカウント2。続けてブレーンバスターを狙うが、岡谷は着地。大和が首投げからルッテンクラッチを狙うも、岡谷は脱出。すると大和はゼロ戦キック、カウント2。改めて大和は首投げから一気にルッテンクラッチで絞り上げると岡谷はギブアップ。
前説
鈴芽が11・7東京女子のビッグマッチをPR! 坂井がまっする3の台本を1行も書けていないと告白……。中村がディーノを襲撃予告も即失敗!
今林久弥アシスタントプロデューサーと井上マイクリングアナウンサーがリングに登場。観戦にあたっての諸注意をアナウンスし、彰人を呼び込む。本日発売の新作グッズ、大田区体育館の新作グッズ、リモートサイン会を紹介。そして国際プロレスや全日本プロレス、FMWにもユニフォームを提供してきたキャピタルスポーツ様からDDTにユニフォームが提供されることが発表となった。続いて東京女子プロレスの鈴芽がリングに登場。鈴芽が11月7日TDCホールにて行われる東京女子プロレス『WRESTLE PRINCESS』のPRを行った。今後の大会スケジュールを紹介した後、今林APが坂井とディーノを呼び込む。坂井が台本を1行も書きあがってないことを告白しながら11月9日後楽園ホールでの『まっする3~必殺技大乱発~』をPR。続いてディーノから、PIA LIVE STREAMにてディーノプロデュース特別番組「ああ人生はプロレスだ」の配信が決定したことがアナウンスされた。ここで突然スクリーンに中村が登場。会場に流れていることを知らない中村がディーノを襲撃予告。気を取り直してオープニングコールをしようとすると、中村がスワンダイブ式ミサイルキックで飛び込むが、ディーノは難なく回避。男色ドライバーで中村をマットに突き刺す。中村が大の字になる中、坂井の「DDT後楽園大会スタート!」の掛け声で大会がスタートした。
オープニングマッチ 30分一本勝負
オープニングVTRが終わるが、中村は大の字のままコールを受ける。続いてディーノが改めて入場しコールを受けすぐさまゴングが鳴りカバーも、中村が丸め込みで切り返す。ギリギリカウント2でディーノはキックアウト。ロープを何往復も走った中村がディーノの攻撃を避けてドロップキック、カウント2。中村がスワンダイブ式ミサイルキックを狙うが、ディーノがブロック。しかし再度中村がフェイントからスワンダイブ式ミサイルキックを決める。続けて絶品を決めるもカウント2。再びスワンダイブ式ミサイルキックを狙うもディーノはリップロックで迎撃。そしてディーノがランニングしての垂直落下式ブレーンバスターを決めるもカウント2。ディーノはダブルリスト・ロックで締め上げると、中村は何とかロープに逃げる。ディーノがリップロックから生ゴッチ式男色ドライバーを決めると、中村も返せず3カウント。
第二試合 30分一本勝負
大鷲とアントンの先発で試合開始。アントンがナックル連打すると、大鷲もナックル連打、すると2人同時にナックル連打からバイオニックエルボーを狙い合うと、腕を組んで回って決めポーズ。続いてHARASHIMAと勝俣。グラウンドの攻防から勝俣がドロップキックを決めると、タックル合戦。HARASHIMAがカウンターのライダーキックからコーナーでペンデュラム。HARASHIMAから納谷に代わると、納谷がネックロックで勝俣を締め上げる。勝俣の捕まる時間が長くなるが、納谷にミサイルキックから延髄斬りを決めてクリスにタッチ。クリスがチョップ連打納谷を追い込むも、納谷は強烈な膝。クリスが納谷の背中にダイビング・セントーンを決め、カウント2。クリスがオクトパスストレッチで締め上げるも納谷は脱出。納谷がカウンターのスクラップバスターを決め、HARASHIMAに代わる。HARASHIMAがコーナーからチェストーで飛び込む。HARASHIMAはクリスに雪崩式ブレーンバスターを決め、続けてファルコンアロー狙いもクリスは脱出。HARASHIMAとクリスが強烈なチョップ合戦。HARASHIMAがミドルキックを連打するも、クリスはジャンピング・ニー、しかしHARASHIMAもジャンピング・ハイキック。両者ダウン。大鷲とアントンにタッチすると、両者が飛び込むが、アントンがロープに足を引っかけ転倒。膝を負傷し引退を決めるも、引退セレモニーの前に創作昔話『ごんぎつね』の朗読を懇願。結果ボクシングではなく下ネタ。誤って全員にサミングしかけるも、大鷲はブロック。大鷲もごんぎつねでサミングを狙うと、なんとごんぎつね同士の恋が芽生え、2匹のごんぎつねがキスしようとすると、HARASHIMAとクリスが飛び込む。するとアントンと大鷲が2人の突進をかわすと、HARASHIMAとクリスがハグしてしまう。そこからムーディな曲が流れ始め、盛り上がったHARASHIMAとクリスがキスしようしたところで、大鷲とアントンが横入り式エビ固めを同時に決めるもカウント2。そこから勝俣がトラースキックで納谷を決めるが、納谷はラリアット。ここから両チームが入り乱れる展開。アントンが大鷲にドラゴンスクリューからシャイニングのごんぎつねを狙うが、回避した大鷲がすかさずラ・マヒストラルで丸め込むと3カウント。
大鷲20周年のお祝いとして、11・8TVSHOWにて松野vs大鷲のO-40選手権試合を強制決定!
今林APがリングに上がると大鷲を呼び止める。大鷲の勝利とデビュー20周年を祝うと、お祝いとして11月8日のTV SHOWにてゴージャス松野とのO-40選手権試合を行うと発表。大鷲はすぐさま「断る!」と言って去ろうとするのを今林APが引き止め「なんで断るんですか!」と言うと、大鷲は「俺の進退に関わる試合じゃねぇか!」と断固拒否。しかし今林APは「わかりました! 当日物販スペースは大鷲さんに委ねますので、自由に使ってください!」と言うと、大鷲も「いいの!? 全部!? 本当にいいの!?」とまんざらでもない表情になると、その瞬間今林APがタイトルマッチを強制決定。大鷲の曲が流れる中、大鷲が「ちょっと待て、無観客試合じゃねぇか!」と気付いても後の祭り。今林APは逃げるようにリングから降りて逃げ去った。
【試合後コメント】
大鷲 これがDDTのやり方か。ゴージャス松野って正直キャリア20年あるけど、結果によってというか内容によって私の進退を大きく左右する試合になると思うので。今の松野さんならイスとかホウキとかと試合しやたほうがマシ。まあ決まってしまったことはしょうがないですよ。覚悟してます。覚悟して11月8日…アイツ何回死んでましたっけ? 何回か死んでますよね。最後、葬りたいと思います。
第三試合 30分一本勝負
ゴングと同時にローキックの応酬からグラウンドへ。青木が足関節を狙うが、ポーリーは脱出。猪木アリ状態からポーリーが圧力をかけると青木はいったん場外へ。青木がリング内に戻ると、ポーリーがバックを取る。耐える青木を強引にジャーマンで投げ捨てると、青木は場外へ。ポーリーがハンマー連打からDDT。カウント2。引き起こすポーリーに青木が飛び付き腕十字もポーリーはバスターで脱出。なんとポーリーがアームロックを狙いにいくも、青木は腕十字に切り返す。青木は三角絞めに切り替えると、ポーリーは何とかロープに逃げる。青木はポーリーの巨体を横十字で押さえ込むもカウント2。スタンドで青木がアームロック、ポーリーが持ち上げようとすると、青木は足を掛けて耐え、そのままポーリー足を捕らえてグラウンドに持ち込む。青木がヒールホールドをガッチリ決めるとポーリーもギブアップ。
青木が突如EXTREMEを返上?「やらないやらない」(青木)「やるやる」(高木)
今林APが青木に大田区のEXTREME戦の意気込みを聞くと青木は「突然なんですけど、このベルト返上して、やっぱり辞めます。色々あったと思うんですけど、やっぱり辞めます。ありがとうございました」と言ってベルトを置いて退場しようとする。今林APが慌てふためく中、バルコニーで見ていた高木が「オイオイオイッ! やるよ!」と猛抗議。青木は高木に一礼し退場も、高木は「絶対やるから! みなさん、よろしく!」とバルコニーから叫ぶと、今林APが「高木社長が絶対やると言っていますので……やると思います。それでは引き続き第四試合をお楽しみください……」と締めくくった。
【試合後コメント】
――EXTREMEはやらない?
青木 今、空位ですよ。やっぱりやめます。
――高木選手はやると言っていましたが。
青木 やっぱりやめます。あと1週間、いかにやらないかを考えて。やらない寄りだと思います。
――やらない寄り?
青木 いや、やらない。弱みに付けこまれますから。やらない、ハイ。やらないです。
高木** **突然あんなこと言われてもおかしいだろ、どう考えても! 何がなんだか状況がわからないよ。やるから、たぶん。やるやる。
――青木選手はやらないの一点張りでしたが。
高木 やるやる。俺はもうわからない、俺はバルコニーから見てただけだから。
――付けこまれるからと言ってましたが。
高木 もうね、一つだけ言っておくと、もうすでに闘いは始まっている。だから相手のペースですよ。これが青木真也だから。格闘家もそうでしょ、やらないやらない、やるやる。やらないやらない詐欺だから、青木真也は。青木真也のやらないやらない詐欺には俺はもう騙されない。闘いは始まっているから。必ずこの試合は組まれるから。
第四試合 30分一本勝負
秋山と竹下で開始のゴング。強烈なエルボー合戦から竹下がビッグブーツを叩き込むと場外戦へ。秋山が竹下を鉄柵に叩き付けるが、竹下もタックルでダウンを奪う。竹下がリングに戻ろうとすると、秋山が引き戻し鉄柵に突っ込ませる。場外カウントが進む中両者リングに戻ると、竹下が押し込み、彰人にタッチ。秋山は大石に代わる。彰人がロープに走ろうとすると、大石が膝十字。しかし彰人もアンクルホールドで返す。抜け出した大石がいきなりフジヤマ・ニーロックを極めるも、すぐさま竹下がカット。秋山に代わると、彰人の足に集中砲火。彰人が捕まる時間が長くなる。しかし彰人は秋山にブレーンバスターを決めると竹下にタッチ。竹下が秋山にエルボーを連打。さらにフライング・ラリアットを叩き込む。カウント2。さらに竹下はフェイスロックで締め上げると、ここは大石がカット。竹下がジャーマンを狙うと、秋山は抜け出し、カウンターのラリアット。カウント2で竹下が返すと、すぐさま秋山はフロント・ネックロックで捕獲。彰人がカット。秋山の串刺しニーを堪えた竹下はラリアットを狙うも、それを捕らえた秋山がエクスプロイダー、しかし竹下はすぐ立ち上がり投げっ放しジャーマン。しかし秋山もすぐ立ち上がりエクスプロイダー、竹下が再度投げっ放しジャーマン、竹下がザーヒーを放てば、秋山はラリアット、両者ダウン。秋山が大石に代わると、大石がコーナーから前方回転スタナー。カウント2。コーナーに上ると、彰人が阻止。コーナーの大石にドラゴンスクリューからキン肉大断裂。竹下がザーヒーを決めるもカウント2で秋山がカット。竹下が再度ザーヒー狙いも大石はカウンターの低空ドロップキックから逆落としを決めるがカウント2。大石の打撃のラッシュに竹下がカウンターのローリングエルボー。カウント2。ならばと竹下は大石の股の下から手を入れた変形のジャーマン・スープレックス・ホールド、ダブルレッグ・スープレックス・ホールドを決めると、大石も返せず3カウント。
秋山が竹下のマイクを払う!「アイツの言葉は軽い」
竹下と秋山がにらみ合う。竹下がマイクを持とうとすると、秋山はマイクを払い落とし何か言葉を掛ける。秋山が指をさしながら何かを竹下に語りかけた後、秋山はリングを降りる。「ほら、喋っていけよ」と秋山が吐き捨てるように言いながら花道を下がると、竹下は「大田区絶対勝ったるからな! オラッ!」とマイクを持つことなく叫び退場した。
【試合後のコメント】
竹下 ま、大田区前最後の前哨戦なんで。僕はちゃんと絶好調なところを見せて、これで竹下対秋山どうなるのかって、プロレスのマスコミの人もそうやし、選手もそうやし、お客さんもどうなるか読まれへんなって思ってもらえてたら前哨戦の意味があったんじゃないでしょうか!
彰人 タケちゃんはものスゴく絶好調。僕がここまで見たことないくらい絶好調。でも一個だけ気になることがあって。大石さん相手に新技いくつかやったじゃない。好調を見せるために新技を出したことによって手を読まれたりとかはない? 大丈夫?
竹下 大丈夫っす。今、大石さんと闘うときは毎試合、新技を試してるんで。
彰人 じゃあまだあと100発くらい残ってる?
竹下 残ってます。108個あります。そのうちの3つぐらい出したんで、あと105個ありますんで。
彰人 じゃあ大丈夫だ。
竹下 大石さんに出したのが秋山さんにも決まるかどうか、それは置いといて、今の僕の手応え。脳と心と体の筋肉のミックス具合がちょうどいいんで。任せてください。大田区、僕も楽しみです。
――最後マイクを秋山選手に払われたが何を言われた?
竹下 それは内緒です。
彰人 まあまあリング上ではもうゴチャゴチャいう必要ないだろとかだと思いますよ。
竹下 お互い闘いでわかってるんで。僕、今日初めて投げっぱなしですけど、自分の得意のジャーマンを秋山さんにぶちこんでるんで。何かどう感じたのかわからないですけど。
彰人 俺は近くで見てたけど、秋山さんやっぱ2つジャーマン受けて、 2種類とも違う受け方をしてたんで。やっぱりね、受け身がすごいよ。だから自分が手応えあったとしても、秋山さんが元気だったりするよ。
竹下 これは本当にそうで、わからないんで。とにかく的確に1発1発魂込めて秋山さんに食らわせていきます。
彰人 いこう。
――最後の前哨戦で竹下選手は新技を出していましたが。
秋山 あんなのにやられたら…(大石に)四十いくつ?
大石 41です。
秋山 41でもこんなんなのに、51はちょっとヤバいよな。
大石 頭死ぬかと思うくらい打ちました。
秋山 ああそう。まあでも、体も動いてるしいい勝負にできるんじゃないですか? まぁいい勝負ってオレが勝つことだけど。
――竹下選手がマイクを取ろうとしたら秋山選手が払われたが
秋山 いっぱいマイクするでしょ、ここ。もういらないだろって。体と体で今、語り合ったから。まぁもちろん、マイクは必要じゃないとは言わないけど、いっぱいやってるところでいらないだろって。あとはもうやるだけだから。どうせ明日もなんかあるのかな。会見かなんか。明日いっぱいしゃべればいいじゃないって。アイツ喋ると大阪人だから言葉が軽いから。オレも大阪だけどさ(苦笑)。同じ大阪だけどさ、アイツの言葉は軽いんだよ。だからしゃべらない方がいいよ。
――D王GPが11月から始まりますが。
秋山 まぁまぁ、ほとんど竹下のALL OUTとやっててほかの選手と全然やってない。興味はないことないけども、あと「よし!」というものがこの何日かの間にいきれば「よし、いこう」となるだろうし。でも、割と自分の動ける状態を考えたら、まあまあいけるかなあという気もするけど、もうちょっと考えます。
11・3大田区KO-D無差別級選手権試合公開調印式
調印式で大乱闘勃発! 佐々木がクロス・フェースロックで遠藤に屈辱!
佐々木、遠藤の順でテーマ曲に乗り、両者ともスーツで登場。両者が調印書にサインを入れ、正式にタイトルマッチが決定。まずは佐々木が意気込みを述べる。佐々木は「後楽園ホールに来るのはあの日ぶりで、裏切られたあの日、あの日のことは今でも思い出すと、すぐにでもブチ切れそうだ。まぁそんなことは置いといて、今、俺が考えてるのはこいつからこの最後のメッキ、KO-Dのベルトを奪うこと、俺はもういつでも準備が出来てるから、今でもいいし、今来てるお客さんだって今すぐ見たいでしょ?(会場拍手)今すぐやってやろうか!?」と言って遠藤に襲い掛かろうとするも、今林APが止めに入る。すると佐々木は「まぁ今日はやらないってことで……。まぁそんな感じで」とコメント。続いて遠藤が「11・3大田区、佐々木大輔を指名した時点で、僕自身揺さぶりをかけられるってことはある程度覚悟してました。大和ヒロシが助けに入ったり、時にはくいしんぼう仮面の中身に入れ替わってたり、チャンピオンとして宿命だと思もって、広い心で受け止めております。結局何をやろうが最終的にはチンコ、イスを使って殴る、それしか脳の無いB級レスラーです」と言うと、佐々木が「ガタガタ言ってんじゃねぇぞ!」と机を蹴飛ばし立ち上がる。ここも今林APが慌てて止めに入る。しかし冷静な遠藤は座ったまま「対戦相手の佐々木大輔選手には、11・3大田区での引退の準備を進めていただこうかなと思います。あと、KO-D無差別級のベルトっていうのは、佐々木大輔が塗ったメッキではなく、俺自身が、俺の力で田中選手から獲った、俺が俺であるための証、そう思っております」と宣言した。フォトセッションに移ると、両者はにらみ合い。佐々木が遠藤を突き飛ばすと、背を向けた佐々木に遠藤が背後から襲撃。馬乗りになり佐々木のスーツとシャツを引き裂いていく。慌てて今林APが止めに入ると、今度は佐々木が今林APもろとも遠藤に急所打ち。イスで遠藤を殴打し、エプロンに上って来たポーリーも殴打。さらに何度も遠藤をイスで殴りつける。佐々木がクロス・フェースロックで締め上げると、セコンドが総出で飛び込み止めに入る。何とか両者を引き離すと、ダメージの大きい遠藤がリングから転がり出る。その様を佐々木は見上から見下ろし、退場した。
【調印式後のコメント】
佐々木 なんだ、スカしやがってよ! 俺はいつでもいいんだよ。あの野郎逃げてばっかりでよぉ。腰抜けがよぉ。俺を背後からしか襲えないんだろ? あの野郎ナメやがって! どうしてくれんだ! 俺の一張羅! これから就職活動するのにどうしてくれんだよ。なあ大和!
大和 大丈夫です! 全力でサポートしますから!
佐々木 フザけやがって!(頭突き)
大和 なんすか来てください!(頭突き)
佐々木 試合後じゃねえから効くぜ! アイツに言っておけ! 油断すんじゃねえぞ!
遠藤 冷静になれ、冷静になれ……よし。今日、向こうが今やってやるよって言うからちょっと挑発に乗ってやろうかなと思っただけ。やっぱ周りに人がいる状況じゃあダメだね。今日は完全に俺の判断ミスというか、冷静さを欠いた俺の負けだよ。でも俺の中では腹は決まっているから。リング上でも言った通り、これは佐々木大輔が塗ったメッキじゃない。俺が自分の力で田中将斗選手から獲った遠藤哲哉の証だから。11・3、俺は負けるわけにはいかない。
――佐々木選手は油断すんじゃねえぞと大阪大会に続いて言ってましたが。
遠藤 油断なんかしてないよ。あんだけ毎試合毎試合、襲撃されていたら。毎日1分1秒、毎日毎日ノイローゼ。そのうち家にも来るんじゃないかって。戸締りだけは怠らないように、気を付けている。そのくらい、俺のメンタルを蝕んでいる。正直、逆にそれがあるからこそ、俺のスイッチが入るというところもあるから。11・3大田区、見てろよということだけは言いたいです。もう11・3大田区で俺はすべてを爆発させます。そして新しいDAMNATION、新しい遠藤哲哉ってものを皆様に見せられればなて思ってます。
第五試合 30分一本勝負
Road to Ultimate Party 2020!スペシャルシングルマッチ
※メテオラ
かつて学生プロレス時代に高尾がBIMAとして活動していたことをフィーチャーし、CIMAへの憧れを語る煽りVTR。両者入場後、木曽レフェリーがボディチェックをすると、CIMAからカッターが見つかり取り上げられる。両者握手から試合開始のゴング。ロックアップからCIMAがロープに押し込むとクリーンブレイク。腕の取り合いから足の取り合い。距離が開くとCIMAはヘッドロック、タックルでCIMAが倒す。すると高尾はカウンターのドロップキック。高尾がギロチンドロップからカバーもカウント2。高尾がコーナーでストンピングを連打。高尾がセカンドからミサイルキックを放つと、かわしたCIMAがサンセットフリップ。CIMAがギロチンを落とし、アームロックで捕獲する。高尾はロープへ逃げブレイク。CIMAは高尾の手をロープに固定し蹴り上げる。さらにロープを使ってエプロンからアームブリーカー。高尾は悶絶。続けてCIMAは腕と首を同時固めるジャベ。これも高尾は何とかロープに足を伸ばす。高尾はエルボーを放っていくも、CIMAの腕へのキックで動きが止まる。それでも高尾は前転からのドロップキックを決めて逆転に成功。高尾が串刺しのハイキックからコーナーから飛び付いてのDDTを決めるもカウント2。高尾がランニング・エルボーバットを決めるもカウント2でCIMAが返す。CIMAはカウンターのドロップキックからロープにもたれた高尾の背中にコーナーからダブルニードロップ。低空のランニング・ネックブリーカーを決めるがカウント2。CIMAはパーフェクトドライバー狙いも高尾が着地。CIMAがスーパードロルを決めると高尾もスーパードロルを返す。続けて高尾がパーフェクトドライバーを決めるがカウント2。両者膝立ちの状態でエルボーとチョップの打ち合い。立ち上がっても打ち合い続ける。CIMAが延髄斬りを決めDDTを狙うも、耐えた高尾はラ・マヒストラルから公認エンドレスワルツ。CIMAはカウント2でクリア。高尾がトラースキックからカバーもカウント2。高尾がシュバインを決め、コーナーからマッドスプラッシュを放つが、CIMAは剣山。両者ダウン。CIMAが串刺しの低空ダブルニーからトカレフを発射。続けてシュバイン。CIMAはカバーに入らずすぐさまコーナーに駆け上りメテオラを投下すると高尾も返せず3カウント。
11・3大田区ハラシマルフジ戦に向け、CIMAが「お前が丸藤かHARASHIMAからピンフォール獲って、CIMA飛び越えてDIMAになるんや!」と高尾にメッセージ!
CIMAがマイクを持つと「DDTファンのみなさん、お久しぶりです。#STRONGHEARTSのCIMAです! 後楽園ホールで試合をすること自体、半年ぶりです。皆さんコロナ真っ盛りですけど、無事に生きてました?(会場拍手)CIMAも#STRONGHEARTSも何とか生き残ってます。そして、今日久しぶりのDDT後楽園ホール大会で、高尾蒼馬、VTRにも出てたから言っても大丈夫だと思うんですけど、学生プロレスやってて、CIMAに憧れて、BIMAという名前で試合をしてくれてるというのを、このDDTのマットに上がるようになって知ったんやけど、それからDAMNATIONと#STRONGHEARTSでチーム結成するようになって、ここは色々あるみたいですけど……既婚者の僕が言うことじゃないでしょう。でもね、今日こうやって夢を追いかけた高尾蒼馬、シングルマッチが出来て、僕もプロレスやってて、生きててよかったですよ! 生きるパワーを与えてくれたよ! 最後トカレフ、多分3年ぶりとかそんなんやったけど、出来るかな~?っていう感じで上がってました! 届くかな~って? 届いたよ! 高尾蒼馬の想いが僕に届いたように、ガッチリ俺の想いも3年ぶりのトカレフ、高尾蒼馬ガッチリいったりましたよ!(会場拍手)次、1回さいたまスーパーアリーナでは流れてしまいましたけど、ハラシマルフジと……早口言葉みたいなチームやな! こっちは(早口で)シーマソーマ! 早いやろ! (言いにくそうに)ハラシマルフジ……(早口で)シーマソーマ! スピードで取ったろうやないか! それからBIMAからCIMAになるんじゃなくて、お前が丸藤かHARASHIMAからピンフォール獲ったら“C”を飛び越えて、DIMAになれよ!(会場拍手)DIMAになって、ディーノとやって、男色Dまでいこうやないか! そんな感じでとにかく俺はエネルギー満タン、みなさんもエネルギーもらえましたよね!? 大田区体育館、ぶちかましたろうやないか! お疲れっし!」と言ってCIMAは高尾と握手。CIMAが退場すると、リング内に残った高尾がCIMAの後ろ姿に深々と頭を下げた。
【試合後のコメント】
CIMA おい、世界中どこも大変やがな! みんな、生きてるかー! #STRONGHEATSは…ギリギリ生きてるぞ。でもね、3年ぶり4年ぶり5年ぶり…わからんけど、久しぶりにトカレフやって(トップロープに)登ってみたけど、俺ちょっと…42歳届くかなぁという感じやったけど、届きましたわ。なんで届いたかというたら、この高尾蒼馬、この想いが俺に届いたからや。届き、届け。そして11月3日は大田区でハラシマルフジ、ぶっ潰す。俺はさいたまスーパーアリーナ延期になったけど、諦めてなかったから。HARASHIMA、丸藤、オマエらビッグマッチ前に1対1で確かめ合うことできるんか? タッグ組んでるだけじゃわからんもんがあるねんぞ。1対1でやってこそ、わかるもんがある。それから学生時代から想い続けてた気持ち、それが俺に届いて、俺がそれを返させてもらった。大田区はHARASHIMA、丸藤、CIMAだけじゃないぞ。DDTの高尾蒼馬。リング上の2人、それから会場に来てくれる大田区のお客さんに、しっかり見せて、俺らが今からタッグチームのベルト狙いにいってもええんやからな! ヒールだろうがなんだろうがないよ。アピールしたもん勝ちやもんな。
高尾 ちょっと今日の試合で頑張りすぎてね、ただでさえ出ない声が出なくて申し訳ないんですけど、でもね、CIMAさんとこうやってシングルができるなんて学生プロレスのBIMA時代からしたら考えられない。夢ですらもなかった。叶うこともないと思ってたから。でも今日こういうふうにできたんで、自分にとっても、今やってる学生プロレスラーにも夢を、チャンスを与えれたんじゃないかなと思います。それがすごい嬉しいです。CIMAさんに今日勝てなかったから、次の目標ができた。この方に勝つっていうね。
CIMA DDTの最高峰を懸けてできるよう、俺はそれまで踏ん張るよ! T-Hawk、リンダマンにガンガンDDT攻めてもらってるけど、俺も頑張るよ。ケツに火ついたから。時代はボーダーレスや。学生プロレスだろうがなんだろうが、這い上がってきたもん勝ちやから、それを大田区でマジで期待してるから。
高尾 CIMAさん大田区よろしくお願いします。
CIMA おし。タッグチームここにありを、CIMA、BIMAここにありを必ず見せたるからな、すべての面で。
セミファイナル 60分一本勝負
KO-D6人タッグ選手権試合
※胴絞めスリーパーホールド→レフェリーストップ。第41代王者組が3度目の防衛に成功。
史上初の2試合連続タイトルマッチ。まずは平田が『TOKYO GO!』を踊って入場し、その後にノーチラスが入場。続いて王者Eruptionが登場。上野が試合前に握手を求めるが、誰も応えず。赤井と吉村の先発で開始のゴング。会場から大きな手拍子。赤井が吉村にビッグブーツからビンタすると、吉村はロックアップからロープに押し込む。赤井のブーツを吉村がキャッチすると、強烈なチョップ。吉村から平田に代わると、赤井も樋口に代わる。平田がショルダータックルで樋口に向かって行くが、樋口がタックルで倒していく。樋口から坂口に代わると、樋口と赤井が相手コーナーに突っ込み場外へ落す。赤井が場外にダイビング・ボディアタックを放ち、坂口はエプロンPK。ここから王者組が代わる代わる平田を捕まえる展開となる。苦しい時間が長くなる平田だが、権利の無い吉村がエプロンを走って坂口にラリアットを食らわせ、その隙に平田から上野にタッチ。ノーチラスの2人が坂口に連係攻撃。一気に形勢逆転し、挑戦者組が代わる代わる坂口を捕まえる展開となる。坂口がカウンターのダッシュミドルを吉村に決めて樋口に繋ぐと、樋口が3人を相手に獅子奮迅の大逆襲。樋口がビッグブーツで吉村を倒す。樋口は続けてオクラホマスタンピードを決めるがカウント2。樋口がチョップを放つと、吉村も返し、強烈なチョップ合戦。しかし吉村が嫌ってサミングすると、樋口はアイアンクロー。赤井に代わると、赤井はビッグブーツから蹴りのラッシュ。吉村は倒れず受け止めると、チョップ一閃。赤井もエルボーを連発するが、吉村のチョップ一発で倒される。赤井は打撃のラッシュから新人賞を叩き込むも吉村はカウント2で返す。赤井がケツァル・コアトルの体勢に入るも吉村は抱え上げてバックフリップ。吉村から平田に代わると、相手コーナーを蹴散らし赤井にランニング・エルボー。さらにミサイルキックを放つがカウント2。赤井がミドルキック連打も、平田はバックドロップを決める。カウント2。平田がエゴイストドライバー狙いも、赤井は着地し、カウンターのサッキーカッター。赤井から坂口に代わる。坂口が打撃の猛ラッシュで平田を追い込むと、変形の極楽固め。平田は何とかロープに逃げる。ここでEruptionの3人が平田に連係攻撃。カウント2で上野がカット。しかし平田が捕まり続ける。坂口が一角蹴りからカバーも平田がカウント2でキックアウト。坂口がPKを決めてカバーに入るも、平田は奇跡を呼ぶ一発逆転首固めで切り返す。カウント2。坂口がハイキック、倒れた平田だがもう一度平田が奇跡を呼ぶ一発逆転首固め。これもカウント2。平田がスライディングキック。上野に繋ぐ。上野が坂口にダイビング・ボディアタックから裏投げ、カバーに入り、カットに入ろうとした樋口を飛び越えて膝を落とす。タックルで吉村が樋口を排除。挑戦者組が3人で坂口に波状攻撃。カウント2で赤井がカット。両チームが入り乱れる展開になるも、平田がコルバタからプランチャを樋口に決め勝負を託す。上野が坂口におっぴろげアタックからブリザード・スープレックス狙い、しかし坂口はフロント・ネックロック。無理やり上野がそのままブリザード・スープレックス・ホールドで投げ切る。カウント2。上野がWRを決めるが、坂口は回転しながらスリーパーで絡みつく。何とか逃げようとする上野だが、坂口が締め上げると次第に上野の力が抜けていく。上野の動きが止まり危険とみなしたレフェリーが試合をストップ。王者組が防衛に成功した。
メインイベント 60分一本勝負
KO-Dタッグ選手権試合
※轟天。ノーチラスが8度目の防衛に失敗、樋口組が第68代王者組となる。
コーナーが入れ替わり、改めてコールが行われている最中にノーチラスが奇襲し開始のゴング。上野が坂口をコーナーで押し込み猛攻をしかけると、立ち上がった坂口が強烈なハイキック。上野は危険な倒れ方でダウン。レフェリーが状態をチェックしようとするも、振り払った樋口がカナディアン・バックブリーカー狙い。なんとか抜け出した上野が吉村にタッチ。吉村が樋口にエルボーとチョップのラッシュ。ブレーンバスターを狙うも、樋口が投げ返していく。樋口がチョップの連打から串刺しラリアット、さらにエプロンからロープを使ってのエルボードロップを決める。カウント2。上野はダメージでコーナーに待機することも出来ず、挑戦者組に代わる代わる吉村が捕まる展開となってしまう。逆転に成功した吉村だが、上野はまだコーナーには戻れず。吉村が防戦一方の展開が続く。挑戦者組が連係を狙ったところで、吉村が2人を蹴散らすと、ようやく上野にタッチ。上野はウラカンラナで樋口を場外に落とすとすぐさまトルニージョ。リング内に戻すとカウント2。上野がブリザード狙いも、樋口は脱出。上野は粘って何度もブリザードを狙って行き、意地でブリザード・スープレックス・ホールドを決める。続いてWRを狙うが、樋口は抜け出し、高いノド輪落としで叩き付ける。樋口から坂口に代わると、エルボーの打ち合いから坂口が馬乗りになってエルボーを何度も叩き込む。坂口のPKを上野がキャッチすると、上野は強烈な張り手。坂口も張り手とミドルキックを返す。上野がハーフネルソン・スープレックスを決めると坂口はダッシュミドル。両者ダウン状態。坂口がハイキック狙いも、上野は丸め込み。しかしこれを坂口が三角絞めで切り返すと、吉村がカット。樋口が吉村を排除すると、上野に樋口と坂口がチョップとミドルキックを交互に連打。吉村が救援に飛び込み坂口にラリアット、樋口にバックドロップ。吉村が坂口をロープに固定し、上野がスプラッシュを決める連係。上野が変形のブルーサンダーを決めるもカウント2。追撃を狙う上野はBMEを放つが、坂口が避けると、上野は着地。そこに坂口は神の右膝。さらにもう一発狙ったところで上野がカウンターのドロップキック。両者ダウンし吉村と樋口に代わる。ここで両者足を止めて叫びながらチョップの打ち合い。会場がどよめき続けるほどの打ち合い。樋口がノド輪で捕らえようとするも吉村は脱出し逆にノド輪落としを決める。カウント2。吉村が正念場を狙うと、坂口がドロップキックでカットに飛び込む。2人がかりで吉村にトレイン攻撃を狙うも、吉村が2人を蹴散らす。吉村が樋口にラリアット。カウント2で樋口が返すと、すぐさま上野がフロッグ・スプラッシュ。吉村がカバーもカウント2。ならばとノーチラスの2人が大阪ストラッドを決める。カウント2で坂口がカット。吉村がパワーボムの体勢に入るも、樋口が堪える。すると吉村を無理やり樋口が抱え上げると、無双で叩き付ける。ラリアットの相打ちから、ラリアットで打ち勝ったのは樋口。樋口がぶちかましを狙うが、吉村はカウンターの払い腰。カウント2。改めて樋口がぶちかまし。両者ダウン。這って樋口がカバーもカウント2で上野がカット。樋口は吉村にドクターボムを敢行するも、これもカウント2で上野がカット。ダメージの大きい吉村が張っていくも力が入らない。樋口は頭突きでダウンを奪うと、カナディアン・バックブリーカーの体勢から一気に轟天。これが決まると吉村も返せず3カウント。樋口&坂口組がKO-Dタッグ王座を奪取した。
エンディング
史上初の2連続タイトルマッチは、Eruptionが2連勝! KO-D6人タッグ防衛&KO-Dタッグを奪取!
新王者組がそれぞれKO-Dタッグ、KO-D6人タッグ、2本のベルトを掲げる。樋口がマイクを持つと「KO-D6人タッグ、そこからのKO-Dタッグ選手権、Eruptionが勝ったぞ! 平田さん、あんたやっぱやるな。またいつでもこのベルト挑戦して来てくれ。そして! ノーチラス! お前ら若くて勢いがあって強えよ! KO-Dタッグチャンピオン、ダテじゃなかったよ! ただな! ここで俺らが獲らないと、俺たちは先がねぇんだよ! 悪いけど、今回は俺たちが壁になった、俺たちの勝利だ! またいつでもかかって来いよ! 楽しかったよ!」と勝どきを挙げる。続けて坂口がマイクを持つと「上野、吉村、のび太(平田)、こんなもんだろ、6人は。おめぇ(平田)がちっと気合入れたところで俺らが負けるはずねぇんだ。上野、吉村、楽しかったよ、タッグ。散々追っかけまわしてて、負けなかったのは今樋口と組んで、ユニットとして初めて組めたのかもしれない。楽しかった、ありがとう。いいか、6人、タッグ、誰でもいい、やる気があるやつ、殺す覚悟と殺される覚悟があるやつ、誰でもいい、挑戦して来い、全員なぎ倒してやる」と王者として挑戦者を求めた。最後に赤井がマイクを持ち「坂口さん、樋口君、お疲れ様でした。DDT史上初の2連続のタイトルマッチということだったんですけども、DISASTER強かった! けど! 今、ベルトを持ってるのはEruptionです! タッグも6人タッグも持ってるのはEruption! いつでも誰でもかって来い! 誰でもうちらは挑戦待ってます、度胸のあるやつは誰でもいいからかかって来い! 以上!」と叫び、大会を締めくくった。
【試合後のコメント】
坂口 見ろ。6人は結局ウチらのもとに戻ってきて、いいお土産もついてきて。俺はすごい思い入れがあるベルトだよ。競技人生初めてのベルト、光留さんと獲って。そのあと酒呑でKUDOとさんざん追いかけてきて、何年がかりだ…6年? それこそ初挑戦がケニー&飯伏のタッグで、そこからずっと挑戦して、それでも巻けなかった。船木さんと途中巻いたことあったけど、純粋に巻けたことに関してはすごい価値があると思う。6人はリング上で言った通り、誰でもいい。やりたいヤツがかかってこい。タッグに関しては言っとく。先週の大阪だ。30分引き分けで、一応結果引き分けだけど、あとから映像見てみろ。あれは俺らが押されてる。わからない、35分、40分あったらウチらが取られてたかもしれない。納得いかない試合だ。だから言う。入江(茂弘)、田中(将斗)、このベルト、DDTのリングで待ってる。
樋口 坂口さんが言った通り大阪の30分引き分けは田中将斗、入江茂弘。自分らは待ってます。いろいろありましたけど、自分が復帰して坂口さんとタッグ組んで、Eruptionを結成してその時のバックステージも言ったんですけど、Eruption・坂口征夫、赤井沙希、樋口和貞。自分らはまだまだこんなもんじゃないですし、そしてDDTもこんなもんじゃないです。まだまだ突っ走っていきますんで、誰でもかかってこいって、そんな気持ちです。
赤井 6人タッグと、タッグのベルト2人闘ってすごい試合をしたので、ここにあって、イラプションはDDTのベルトを全部で5本もってます。こんだけタッグ、6人タッグときたらやっぱりシングルのベルトを狙ってほしいと思うので、自分自身もチャンスがあれば狙っていきたいので。D王が控えてるのでまだ誰が出るかわからないですけど、チャンスがあればD王で、シングルのベルトも狙っていきたいし狙ってほしいと思っています。
坂口 これでちっとは景色変わっただろ。これでD王、俺と樋口が出て、同じブロックでも、2人で頂上決戦やってもいい。それでシングルだ。Eruptionでシングル、タッグ、6人全部獲ってやる。2人ぐらい連れてきて、どっかにいってしまった10人を復活してもいいぞ。それぐらい勢いがある。
――ノーチラスはこれまで7度の防衛を飾っていたが闘ってみて。
坂口 強かったよ。強いし楽しかった。ただ、タッグだけで今日は「よーいどん」じゃなかった。タッグ選手権だけで俺と樋口だったらわからない、こればっかしは。ただ今回は6人があってからのタッグだから。そういう部分でうちらに風が吹いてた部分は当然あると思う。単純に「よーいどん」でいってたら、どういう結果になったか。それぐらい強くて手応えがあった。
樋口 あの2人の強さというのは、ここで出すのはアレかもしれないですけど、DNAの時から2人が強いのはわかってるし。すげえ成長して勢いもあるし、すごかったです。ただこっちは場数が違う。KO-D6人の追い風もあった。いろんな事情が重なって取れたかもしれないです。ただ場数が違う。そこだと思います。
上野 タッグも早いもので8回目とか7回目とか、防衛もして。タッグは自信があったんですけど、6人、悔しいですね。
平田 いやあ、悔しいね。こんな気持ちになったの久しぶりというか。
上野 平田さんは普段はプロ・コメディ班として、プロフェッショナルを発揮してるんですけど、やっぱりそこには期待以上の実力ある中堅レスラーとして、そんな平田さんと吉村クンとDISASTERでベルト獲りたかったんですけどね。でも、こっくりぽってり僕がいってしまって負けてしまって。
平田 いやいやとんでもない。劇場版とかなんとかほざいてましたけど結局、のび太でした。
上野 劇場版のび太ですよ。次やればわからない。
平田 3人で獲りたかったね。
上野 全然諦めないし、吉村クンもこの通りですけど、また6人も何回もいきましょう。平田さんも吉村クンも大鷲さんもHARASHIMAさんも丸藤さんもいますから、まだまだ何回でもいきたいと思います。タッグも1月からずっとここにあったのがないなんて、本当に寂しいですけど、まだね、ノーチラスまだまだいけますから。きょうはボロボロで負けましたけど、まだいきましょう。
吉村 悔しいですね。でも今までの相手と違って、自分らしさというのは一番出せた気がするし、Eruptionに今はすごい感謝が強い。
上野 真面目だ。
吉村 このタッグベルトをずっと持ってた。タッグベルトを落としたというので自分の中で若干モヤモヤしてたのも腹くくった部分もあるので。
上野 何言ってるの?
吉村 それはまた言います。でも、今はイラプションに感謝です。ありがとうございました。
上野 僕は感謝なんかしないですよ。何回でも、このメンバーでもメンバー変えてでもいきたいですね。でも、痛かったですけど楽しかったですね。平田さん、またやりましょう。
平田 上野は大田区あるから頑張って!(平田、吉村は退席)
上野が大田区に向けて意気込みを述べているとクリスが登場。「上野、お疲れ様でした。でも、かわいそうね。シックスマンベルト、なし。タッグベルト、なし。で大田区も、なし。
観客の女の子達が『上野くーん、上野くーん、ぴえーん、ぴえーん』って言ってるのが聞こえたよ。ノーエナジーね、大変ね」これに上野が怒って掴みかかる。クリスは「オッケー、オッケー、冗談です。落ち着けよ、ジョークだよ。わかる? オッケー?」と一度下がったかと思われたが、今度はイスで腕を殴打し「UNIVERSALのベルトが欲しいのか? ほら、取ってみろよ!」とオクトパス・ストレッチで絞めあげて去っていった。