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D王 GRAND PRIX 2022 開幕戦

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D王 GRAND PRIX 2022 開幕戦

日時2022年11月1日
会場東京・後楽園ホール
観衆411人
  • ★大会ハイライト★

  • 手負いの遠藤哲哉が「D王GP」開幕戦で白星発進し優勝宣言! 「残りの公式戦すべて勝って、再びDDTの頂点に登り詰める」


     DDTシングル最強決定リーグ戦「D王 GRAND PRIX 2022」が11月1日、東京・後楽園ホールで開幕。Aブロックで出場した前KO-D無差別級王者・遠藤哲哉が、昨年の準優勝者でDDT UNIVERSAL王者の上野勇希を破って白星発進し、早くも優勝宣言が飛び出した。

     両者の一騎打ちは5月1日、横浜武道館でのKO-D無差別級選手権(王者・遠藤vs挑戦者・上野)以来となったが、その半年間で2人を取り巻く環境は一変。遠藤は「CyberFight Festival 2022」(6月12日、さいたまスーパーアリーナ)で脳震とうを起こし、その後の試合を欠場となり王座を返上。7月24日の後楽園で復帰を果たしたが、新型コロナウイルスに感染し再度欠場。8月20日の東京・大田区総合体育館では新王者の樋口和貞に挑戦するも敗退。「D王」を目前に控えた10月26日の東京・新宿FACEでは左足首を捻挫し、10・30君津大会を欠場するなど不運が続いた。一方の上野はUNIVERSAL王座に返り咲きを果たし、2度の防衛に成功し、上り調子で「D王」を迎えた。

     上野はラリアットで遠藤を場外に落とすと、コーナー最上段からムーンサルトアタックを敢行し、リングに戻るとフロッグ・スプラッシュを繰り出すなど果敢に攻め込んだ。さらに上野がトップロープ越えのトペコン・ヒーロを見舞うと、これをキャッチした遠藤は場外でコンバイン(変型逆エビ固め)で絞り上げた。上野はハーフネルソン・スープレックス・ホールド、ミサイルキックとたたみかけるも、遠藤はオーバーヘッドキック、カナディアン・デストロイヤー、旋回式トーチャーラックボムで怒涛の攻め。最後はバーニングスター・プレスでトドメを刺した。

     遠藤は「この1勝はデカいぞ。D王、俺は覚悟をもってこのリングに上がってる。D王、その先にはKO-D無差別級、EXTREME、UNIVERSALも眼中に入ってる。そのすべてを手に入れるために俺は必ず優勝する。次は11・3横浜、相手は佐々木大輔。俺のことを覚えてくれてたみたいだから、それをカリスマのやさしさだと受け取って、思いきり甘えさせていただきます。残りの公式戦、すべて勝って、再びDDTの頂点に登り詰める」と優勝宣言。


     バックステージで遠藤は「前回対戦した時とは、立場が逆転してるんですけど、彼なりにチャンピオンとしての道を歩んできたのかなと。次は佐々木大輔。リング上で対峙したら、あのときの懐かしい気持ちをお互いに思い出せるんじゃないかな。(左足首は)試合になれば大丈夫という感じ。俺は我慢することを美徳とは思わないんで、痛いものは痛いと言うし、つらい時はつらいと言うし。自分の思った感情を伝えるので。痛いなか、本調子じゃないなか、戦ってたんだなって感じで同情してください」と話し、不安要素も垣間見せていた。


     また、小橋建太大会実行委員長が“優勝候補”として名を挙げた吉村直巳がDDT初参戦のRSPと公式戦で対戦。193センチ、136キロと超大型のRSP相手に真っ向勝負を挑んだ吉村はショルダータックル、チョップ連打、フロント・スープレックスなどで攻め立てた。吉村は払腰で勝負を決めにいくも、カウント2で返したRSPは顔面蹴りから、チョークスラムで落として蹴りを叩き込む荒技GTFで3カウントを奪った。吉村は「負けました。悔しい。デカくて力がすごい外人選手、大好き。でも、負けたら意味ない。俺がもっと強くなったとき、またシングルやろうや」と悔しさを露わにしながらも前を向いた。


     なお、11・12大阪での公式戦で当たる佐々木とジョーイ・ジャネラがタッグマッチ(佐々木、MJポー組vsジャネラ、坂口征夫組)で前哨対決。ジャネラのイス攻撃が坂口に誤爆し、怒った坂口は退場。佐々木組は2人がかりでイスを使ってやりたい放題。ジャネラは佐々木に急所攻撃を見舞い、収拾がつかない状態となりレフェリーがノーコンテストを宣した。ジャネラは「ササキ、オマエが超えたことないような一線を超えてきてる。D王のトロフィーは俺のものにしてやる」と怪気炎。さらに、「何でD王にアキヤマは出てないんだ? 年を取りすぎたのか? 俺は50歳でも60歳でも75歳が相手でも素晴らしい試合をしてきた。アキヤマを出せ!」と「D王」に不参加の秋山準を挑発していた。

    KO-D** **無差別級王者・樋口和貞が“悪の新鋭”KANONを退け好発進!「DDTのグランドスラム、テッペンを目指す」


     Bブロックで出場したKO-D無差別級王者の樋口和貞が“悪のユニット”DAMNATION T.Aの新鋭KANONを退け、優勝に向け好発進した。

     デビュー4年目のKANONは今年4月にDDTに新天地を求め、5・1横浜武道館でDAMNATION T.Aに加入。あっという間にKO-D6人タッグ王座を戴冠(現在は陥落)するなど、ユニットに欠かせない存在になった。10・26新宿では大胆にも「オマエ、プロレス楽しんでるか? もっと笑顔で楽しめよ。11月1日、俺がオマエの死体の上で笑ってやるよ」と樋口を挑発していた。

     序盤は樋口の強烈なチョップでたじろいでいたKANONだが、樋口の左足にマトを絞って徹底攻撃。さらにKANONはコブラツイスト、ミサイルキック、腕取り式の変型コブラツイスト、スリーピー・ホロウで攻め込んだ。樋口のぶちかましをかわしたKANONはグラウンドコブラで丸め込む。脱出した樋口は後頭部へのラリアット、正面からのラリアット、さらにぶちかまし、ブレーンクロー・スラムへとつなぎ、粘るKANONを仕留めた。

     樋口は「KANON、死体の上で笑う? そんなこと言うんじゃねぇ。俺はたとえオマエなんかに殺されても死なねぇから。D王開幕戦勝ちました。この調子でグランドスラム、DDTのテッペン狙っていきます」とマイク。バックステージでは「強かった。真っ向勝負できてうれしかった。だが俺は殺されても死なねぇ。生きて、D王の頂点を目指す」と胸を張った。


     また、火野裕士vs納谷幸男のタッグパートナー同士によるスーパーヘビー対決は、火野のチョップ、納谷のエルボーの応酬が延々続くなど、壮絶な肉弾戦に発展。10分過ぎ、火野が投げ捨てジャーマンを見舞えば、納谷はラリアットで返す。エルボーの打ち合いから、火野がFuckin’BOMBを繰り出すも、納谷はカウント2でクリア。ならばと火野は強引に世界一のジャーマン・スープレックス・ホールドを決めて3カウントを奪取した。

    火野は「D王とか関係なしに、アイツが強くなるのがうれしい。ワシにジャーマン・スープレックス・ホールドを出させた。ギリギリで出した技だ。納谷はそこまで強くなった。これからを楽しみしとるよ」と賛辞。納谷は「強かったです。さすが師匠。次やるときは絶対殺してやるから。D王始まったばかり。残り全部勝てば決勝に行ける可能性がある。次、(11・3横浜で)MAO、ぶっ倒してやる」とコメント。


     なお、クリス・ブルックスと対戦したMAOは執ように場外戦を仕掛け、戦場はバルコニーにまで持ち込まれる大乱戦に。MAOが場外フェンスに立てた板めがけてボディプレスを繰り出すと、その反動で板がクリスの急所を直撃。悶絶するクリスはリングに戻れず、公約通り、MAOがまんまとリングアウト勝ちを収めた。MAOは「これが俺の実力だ。クリス相手に65%出し切って不完全勝利してやった。次は納谷だ。アイツは最近360度変わった。その伸び率は100%。納谷だったら、100%出し切って勝ってやる。今日のクリス、去年のリングアウト負けの雪辱。昼も眠れない生活で考えたオマエに勝つ方法で不完全勝利した。スッキリとした始まりだったんで、今年のD王いける気がしてきた」と話した。

    DDT** **プロレスが老舗芸能事務所サンミュージックと業務提携! メイプル超合金・安藤なつがプロレス参戦?


     DDTは所属選手の芸能活動の拡大のため、老舗の大手芸能事務所サンミュージックプロダクションと業務提携を結んだことを発表した。

     1968年に創業した同社は森田健作、桜田淳子、松田聖子、早見優などを輩出した名門で、現在はカンニング竹山、メイプル超合金、ぺこぱ、かもめんたる、小島よしおらの売れっ子を抱えている。

     同大会のオープニングでリングに上がった高木三四郎社長は「昨今DDTの選手がいろいろなメディアで取り上げられることが増えて、今以上にいろんな選手を世の中に伝えていきたいし、露出していきたい。逆にサンミュージック様のほうでプロレスにご興味ある方を親切丁寧に指導いたしますので、プロレスにというような話も将来的にできたらいいなと思っております」とコメント。

     来場したサンミュージックプロダクションの岡博之副社長(ブッチャーブラザースのリッキー)は「うちの芸人もプロレスに興味ある好きな人が多いので。うちに安藤なつがおりまして、もともとプロレスをやっておりましたので、これを機に復活させようかなと思ったり…」と、かつて西口プロレスのリングに上がったことがある安藤の名を挙げた。さらに、「先ほどの(フェロモンズの)試合を見させていただきましたが、あのまま『キングオブコント』に出ますか?」と発言。

     バックステージで岡副社長は「自分の表現を魅せるというのはプロレスと共通、プロレスが魅せることに関しては、ひょっとしたら芸能の世界より上手じゃないかと。お客さんにアピールする部分で。プロレスでも漫才で『M-1』にチャレンジする人が出てくれればいい。逆に芸人も勉強しないといけないし、さぼってる芸人はどんどん鍛えてもらって。(フェロモンズは)肛〇さえ見えなければ。自分の魅せ方をもっていたので、それぞれのキャラクターでコントにチャレンジされたら面白いんじゃないかと思います」と夢を膨らませた。

     高木社長は「コントとかもやれれば。最近もタレントさんのプロレスデビューが話題になったので、そういう形とかでもいろいろ組んでやってみたい」と意欲を見せた。

     近年、LiLiCo、クロちゃんらがDDTのリングに上がった。所属選手の赤井沙希は芸能界からプロレスに入ってきた人材。実績があるだけに、サンミュージック所属タレントのプロレス参戦に注目が集まる。また、現在、上野勇希がドラマ『信長未満 -転生光秀が倒せない-』(テレビ神奈川)に出演するなど、所属選手の芸能界進出も目立つだけに、今回の業務提携でさらなる活躍に期待がかかる。

    ☆** **全試合の詳細は** **WRESTLE UNIVERSE** **をご覧ください!
    https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/6qZHVN3rs4ocRCiTkUM8LY
  • ダークマッチ 10分一本勝負

  • 彰人フェロモンズ討伐隊長就任試合

    VS

    • 飯野“セクシー”雄貴

    • 男色“ダンディ”ディーノ

    • 竹田“シャイニングボール”光珠

    • with 今成“ファンタスティック”夢人

    VS

    7分49秒

    無効試合

    ※今林久弥GMストップ
  • フェロモンズ討伐隊長彰人初陣も、フェロモンズの勝利を阻止しようとするあまり自分が脱いでしまう大失態! 今林GMが激怒の無効試合!

  • 前説

  • 選手の芸能活動拡大を目指し、株式会社サンミュージックプロダクションとDDTプロレスリングの業務提携が決定!

  • D王GP2022選手入場式

  • 大会実行委員長、小橋建太さんの号令で今年もDDT最強決定リーグ戦が幕開け!

  • オープニングマッチ 30分一本勝負

  • 9分3秒

    エビ固め

    ※スパインバスター
  • 第二試合 30分一本勝負

  • VS

    • ジョーイ・ジャネラ

    • 坂口征夫

    VS

    7分39秒

    無効試合

    ※収拾つかず
  • ジャネラと佐々木が大荒れ無効試合! 11・12大阪での公式戦へ向けジャネラがマイクで佐々木を挑発!

  • 第三試合 30分一本勝負

  • Aブロック公式リーグ戦

    8分14秒

    片エビ固め

    ※GTF
  • 第四試合 30分一本勝負

  • Bブロック公式リーグ戦

    11分53秒

    リングアウト勝ち

  • 第五試合 30分一本勝負

  • 秋山準プロデュースマッチ

    11分38秒

    体固め

    ※エクスプロイダー
  • 第六試合 30分一本勝負

  • Bブロック公式リーグ戦

    VS

    • WIN

      火野裕士

    VS

    13分4秒

    世界一のジャーマン・スープレックス・ホールド

  • セミファイナル 30分一本勝負

  • Bブロック公式リーグ戦

    18分33秒

    体固め

    ※ブレーンクロー・スラム
  • KANONが王者に肉薄も樋口激勝! 樋口が年間グランドスラムを高らかに宣言!

  • メインイベント 30分一本勝負

  • Aブロック公式リーグ戦

    15分41秒

    エビ固め

    ※バーニングスター・プレス
  • 手負いの遠藤が上野撃破で白星発進!「すべてを手に入れるために俺はD王GP優勝する」(遠藤)

  • 星取表(11月1日現在)

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