前説
梅田の提案で第6試合はエニウェアフォールマッチに!
今林APが福島組のため、博多組は井上リングアナのみで前説。福島から博多に来るメンバーは現在、福岡空港に着いたことが報告されると場内盛り上がった。オープニングコールには梅田が登場。「博多スターレーンでテストを受けてDDTらしさが最後の博多で足りないんじゃないかなと思う。僕らの試合をDDTっぽい試合にしたいので、僕の勝手な権限でエニウェアマッチにしようかなと。これは僕が博多で入門テストを受けた時のDDTらしさの形なので、イサミさん、MAO、いろんな人がいますけど、みんな狂って博多の最後なんで壊れるなら、今壊しても大丈夫ですよね? それを踏まえて僕らエニウェアで最後勝利で飾りたいと思います」と言うと「博多大会スタート!」とオープニングコール。
オープニングマッチ 30分一本勝負
場内の大「アスカ」コールに勝俣は「ウルセー!」。髪を掴むとブーイングを浴びる勝俣に朱崇花はライオンサルトを浴びせていく。勝俣もフェイントでエプロンからリング内にフットスタンプ。さらに顔を掻きむしっていく。ヘアーホイップなど苦しめられた朱崇花だったが、勝俣とのエルボー合戦で盛り返すと、張り手からビッグブーツ。トラースキックからジャーマンで投げ、ムーンサルトを狙う。これは勝俣がコーナーを揺らして阻止。勝俣がミサイルキックもカウント2で返す朱崇花。勝俣のムーンサルトをかわして顔面トラースキック。勝俣も朱崇花に次の一手を決めさせずトラースキックをヒットさせると、コーナーダイブ。朱崇花がキャッチしてチョークスラムを見舞うと、ムーンサルトへ。しかし待っていたのは剣山。それでも丸め込みを返した朱崇花がロックボトムで叩きつけ、コーナーに登る。追いかける勝俣を足蹴にしてムーンサルトを浴びせて勝利。
第二試合 30分一本勝負
両者ロックアップからの押し合いは譲らず。ショルダーアタックも両者一歩も引かず、ジェームスがなんとクロスボディー。あまりの威力にリング下に降りた飯野。すぐさまジェームスが追いかけてハンマーパンチを振り下ろす。リングに戻った飯野はなんとかボディースラムで投げるとハカエルボーへ。ジェームスに止められるも飯野はバックフリップで投げてみせ、再びハカエルボー。今度はヒットするもカウント2。飯野はスピアを決めるがこれもカウント2で返される。ジェームスはスピアをかわすと変形のボディースラム。ヒップドロップで3カウントを奪った。試合後、ジェームスが健闘を称えるように拳を突き出すと、飯野も拳を合わせた。
第三試合 30分一本勝負
博多男、最後の博多スターレーンに降臨! 出るか、しゃちほこ固め!?
DDT初参戦、そして“博多男”として最後の博多スターレーンを迎える中野。渡瀬が片足タックルも、中野も簡単に切ってみせる。ようやく片足を取ってテイクダウンさせた渡瀬だが、中野もポジションを入れ替えて上になるとチキンウイング・アームロック。しかしニアロープ。渡瀬はエルボー連打からジャンピングハイも、中野が腕を掴んで固めていく。これもニアロープで渡瀬は助かる。渡瀬はテイクダウンを取ると腹固め。渡瀬も抵抗してみせたがグラウンドテクニックに蹂躙されてしまう。渡瀬は足を取ってみせるも取り返されてしまう。渡瀬もドロップキック3連発で中野を倒すも、中野もダウンを奪うとローキック連打。さらに起き上がる渡瀬をローキックで騙されると天下の宝刀・しゃちほこ固め。場内が盛り上がる中、ギブアップ勝ち。最後は中野の入場曲から『UWFのテーマ』スイッチすると大「ナカノ」コールの中、引きあげていった。
第四試合 30分一本勝負
ここから大会に無事間に合った福島組が大会に参加。相島のコール時に高木組が襲い掛かって開始のゴング。松永は「北尾光司さんありがとう!」と島谷にギロチンドロップ。島谷から替わった相島がチンロック。ラウザがバックエルボーで続く。島谷のギロチンドロップはカウント2。高尾が逆片エビ。これは松永がエスケープ。松永はショルダーアタックで逆転。高木がドラゴンリングインも高尾がガットショットで迎撃。それでもクロスチョップから619でやり返すとラウザとタッチ。ラウザがダイビング・ボディーアタック。これはカウント2止まり。替わった松永の背中に高尾がダイビング・フットスタンプで逆転。相島がステップ式リバース・スプラッシュもカウント2。相島がラリアットを決めるとアズールもハンドスプリング・エルボー。フィッシャーマンと畳みかけるがカウント2。島谷の島谷ロケットを松永が潰すと彰人が出てくる。島谷は彰人にドロップキック。相島組の波状攻撃は高木がカット。島谷がフィッシャーマンもカウント2。コーナーに登る島谷をクロスチョップで落とした高木がぶっこ抜き雪崩式ブレーンバスター。彰人が足4の字を狙うも島谷が丸め込みで抵抗。これを返した彰人がMAO殺しから足横須賀。そこから足4の字でギブアップ勝ち。
第五試合 30分一本勝負
博多スターレーン・ザ・ファイナル!コミカル!ワンダフル!スペシャル6人タッグマッチ!~スクランブル金子ハウスルール
試合前にディーノ&ササダンゴ&ポコたんが博多スターレーンの金子さんを拉致してリング中央に設置。すると井上リングアナから入場後所定の位置についてカウントダウンの後に試合開始。3カウントフォール、ギブアップ、オーバー・ザ・トップロープのほか、リング上に捉えられた金子さんを救出したほうが勝利となる「スクランブル金子ハウスルール」にて争われるとのアナウンス。6選手が所定の位置につくとカウントダウンからゴングが鳴らされる。ディーノはリングに向かうことなく客席や男子選手を漁る。もはやリングにいる金子さんは放ったらかしの状態。ばってんの「ありがとう・さよなら・博多スターレーン」エルボーがかわされてしまうと平田が首固め。これをばってんが首固めで切り返して3カウント。
試合後、金子さんがマイク。金子「ちょっと待ってくれ。最後のスターレーン大会だよ、今日は。もっと熱いプロレスを見せてくれよ。俺は悲しいよ! 就職先も決まってない! もっと熱いプロレスを見せてください!」ディーノ「金子ちゃん、このスターレーンに務めて何年経つの?」金子「33年」ディーノ「おい! オマエら(大鷲組)上がってこい! オメエら金子ちゃんのこの涙を見て何も思わないの?」大鷲「おっさんの涙とかどうでもいいので、今刻々と中州が閉まる時間が迫っている…」ディーノ「バカヤロー! 一時の快楽と33年の涙、どっちが大事なの?」大鷲「いや、中洲のほうが…」ディーノ「バカヤロー! もう金子ちゃんは明日から職がないのよ」上野「でもジムが閉まっちゃうんで…」ディーノ「バカヤロー! ジムは逃げない! 今日のお客さんへはさっきの試合で済ませた。だから今から私たちは金子ちゃんが見たい熱い試合をやろうじゃないの! アンタの33年を凝縮した試合をやってやるわ。ここに座って見てて!」しかし、ディーノが用意したのはリングに置かれたままのイス。嫌な予感しかしない中で再試合のゴングが鳴らされる。
再試合
ばってんエルボーは平田がかわして首固め。これをばってんが切り返すもカウント2。ディーノはいつもに増して熱く上野のケツを掘っていく。ササダンゴと大鷲はどちらも高く飛んでないのに「オマエが飛べ」と責任を擦り付け合う。ばってんがばってんボンバー。これを「来てみろ!」と受け止めた平田。さらにディーノが掘ろうとすると「来てみろ!」と尻を突き出していく。ならばとディーノは男色クロー。ササダンゴは喘息の発作で苦しいことを明かすと「ちゃんとした技は一個も出せない。適度に鍛えた体を引っ掛かさせてもらう」と引っ掻く。これで平田は流血。ディーノが高速ブレーンバスターからナイトメア。平田はコルバタでディーノを投げて逆転。替わった大鷲が一気呵成の攻め。ディーノが男色スクリュー。互いにケツを掘りあっての我慢比べ。大鷲が掘っていくとディーノは思わず金子さんの股間に顔をうずめる。替わった上野が引っこ抜くも、ディーノは上野にリップロック。上野もササダンゴにドロップキックを決めるとダイビング・ボディープレスを狙う。すると平田は「大鷲さんがやらかした空気をなんとかしたい!」とタッチを求める。上野が素直に応じてしまうとその平田はササダンゴのバックエルボーで倒され、ばってんエルボーもクリーンヒット。これは大鷲と上野がカットに入る。ディーノはコーナーで尻出し。ササダンゴとばってんは金子さんを連れ出すも大鷲が阻止して地獄門の犠牲に。続いて止めに入る上野も地獄門の犠牲になってしまう。ディーノは生尻の地獄門を金子さんに長時間浴びせてさらにササダンゴとばってんがゴールデントリガー。これを止めに入った平田が金子さんに手刀。さらにディーノ以外を手刀で倒すとメガネを装着。平田のダンスはディーノが尻を突いて阻止し、最終的に真・男色ドライバーの餌食になって終了。
試合後、ディーノが金子さんにリップロック。ササダンゴ「金子支配人、まずもって博多スターレーンの支配人業、お疲れ様でした! 博多スターレーンがあったからDDTが定期的に興行が打てるようになり、博多スターレーン最後の日にできて本当にうれしいです。金子さん、まだ休憩前ではございますが何か一言ございますでしょうか?」金子「長い間博多スターレーンに来ていただいてありがとうございました(涙)。今日が博多スターレーン、閉館になりますけど、休憩コーナーで本日のTシャツ、3,600円で販売してます。残りわずかです。ぜひお買い求めください。博多スターレーンは昭和42年にオープンしまして…最後に挨拶が残っているのでここは短くということで本日はありがとうございました!」
第六試合 30分一本勝負
博多名物! せいもん払いスペシャルエニウェアフォール3WAYタッグマッチ
※蒼魔刀。もう1組は木髙イサミ&塚本拓海。
梅田の強い要望を他の選手も認めてエニウェアフォールマッチに変更。HARASHIMAvsイサミvs樋口で試合スタート。MAOと塚本はイスチャンバラ。MAOは梅田にドロップキックを決めると「福島に帰るぞ! シャッター開けろ!」と叫ぶとシャッターがオープンしてしまう。案の定、金子さんのストップを無視してイサミはHARASHIMAをブレーンバスターで投げて階段落ち。リング内では梅田が塚本に串刺しドロップキック。このカバーをイサミがダイビング・ダブルニーでカット。さらにエプロンからリング内のロコモーション・ブレーンバスターからダイビング・ダブルニーはカウント2。梅田もミドルキックで襲い掛かるとHARASHIMAがスワンダイブ式ボディープレスで加勢。カットに入った塚本に樋口がノド輪。イサミをラリアットでリング下に落とす。梅田とHARASHIMAが樋口を交互に蹴っていくも。MAOがその2人をまとめてドロップキック。MAOの肩に樋口が乗っかって合体を試みるもMAOが耐えられずデッドリードライブで飛ばしてHARASHIMAに浴びせていく。さらにイサミ&塚本には宇宙人プランチャ。場外のMAOにHARASHIMAが向かっていく。抵抗するMAOに梅田がミドルキック。HARASHIMAがその場跳び蒼魔刀をぶつけると、さらに蒼魔刀を花道で叩き込んで3カウント。
セミファイナル 30分一本勝負
DAMNATIONvs大石旭!
※シューティングスター・プレス
大石&旭が連係で遠藤を捕まえる。佐々木と遠藤もトペ・スイシーダとトペ・コンヒーロの二重奏で逆転すると、さらに自分たちのコーナーのコーナーポストは外して大石をそこに叩きつけていく。しかし、佐々木も金具むき出しのコーナーにぶつかってしまってダメージ。大石が遠藤から逃げるように旭とスイッチ。旭が一気呵成の攻め。佐々木と遠藤を捕まえて合体シーソーホイップ。さらに遠藤にサボテンの花を狙うが、遠藤がスプリングで回避して佐々木がダイビング・ラリアットで大石を排除。ここからDAMNATIONが波状攻撃。旭も急所蹴りでピンチを逃れると大石が向かっていく。遠藤がダイビング・ラリアット。直伝トルネードクラッチを佐々木がクロスフェースで切り返す。大石も旭の阿吽を呼び込み、一二三四の連係。佐々木にサボテンを狙うも遠藤が大石をキャッチ。大石が着地してドロップキックで排除するとシーソーホイップで急所攻撃。サボテンの花が決まるも遠藤がカット。ミラクルエクスタシーをコードブレイカーで佐々木が返すと遠藤がスワンダイブ式ファイアーバードスプラッシュ。カウント2で返した大石がスイングDDTも遠藤が止めてコーナーポストにブレーンバスターで叩きつける。旭が阿吽で救出すると、大石がミラクルエクスタシー。しかしカウント2止まり。大石旭は雪崩式のサボテンの花を狙うも佐々木がカット。佐々木は雪崩式ペディグリー。遠藤が旋回式トーチャーラックボムに繋ぐ。カウント2で粘る大石に遠藤がシューティングスター・プレスで3カウント。
メインイベント 60分一本勝負
博多スターレーン最終試合~KO-D無差別級選手権試合
※カサドーラを切り返す。第69代王者が初防衛に成功。
イケメンは『HELLO』フルコーラス入場。ベルト返還の際にイケメンは自身の鏡を松井レフェリーに手渡す。イケメンは手四つと見せかけて場外エスケープ。イケメンはリングに戻るとフィンガーロック。これは竹下がすると見せかけて場外にエスケープする。リングに戻って両者は腕の取り合い。イケメンのヘッドシザースを竹下が倒立で抜け出す。イケメンはフェースロック。イケメンは竹下のゼロ戦キックを食らって場外へ。なかなかリングに戻らないイケメンに業を煮やした竹下がスライディングもイケメンは待ってましたとばかりにハイキック。リングに戻すと竹下はエルボー。イケメンは左腕へのミドルキックで動きを止める。イケメンはライオンサルト式にアームクラッシャーを決めてさらに胴絞めのチキンウイング・アームロック。10分経過、竹下はイケメンにフェイントDDT。さらにジャンピング・ラリアットから串刺しビッグブーツ。コーナー逆さ吊りにするとfromコーナーtoコーナー。これを察知して回避したイケメンはエプロンからフットスタンプ。竹下は両手を取ってフットスタンプからザーヒー。場外戦になると竹下はイケメンをショルダースルーしてイスに叩きつける。イケメンをイスに座らせてのビッグブーツ。リングに戻すとダイビング・ボディープレスを投下もカウント2。ブルーサンダーからのカバーはイケメンが腕を取って阻止。両者、腕を取りあってイケメンがチョップ、竹下がエルボーのラリー。竹下が投げ捨てジャーマン。イケメンは飛びつき腕十字。竹下がロープに逃げる。イケメンがニーアタックもカウント2。ハイブリッドブラスターはカウント2。竹下もラリアットで襲い掛かるがカウント2。竹下が背面に向けてのファブルから正調を狙うもイケメンがかわしてイケメン落とし。しかしカウント2止まり。20分経過、コーナーに登ったイケメンを追う竹下。ビッグブーツで止めるも、イケメンは雪崩式リバースフランケン。イケメンが顔面トラースキックもカウント2。ムーンサルトプレスは竹下が剣山で迎撃し、ロコモーションジャーマン。イケメンがカサドーラで丸め込むも、竹下が切り返して押さえ込んで勝利。
エンディング
「ありがとうスターレーン!」で西の聖地に幕!
試合後、イケメンを呼び止める竹下の前に現れたのは佐々木。「俺たちが終わらせてやる」と言うと「前王者の権限を使ってテメエに挑戦する。場所はニューヨークだ。偉いヤツらの返事なんかいらねえ。決定だ!」と赤のいつどこを手にしていた遠藤をヨソに吐き捨て引き揚げてしまった。竹下は「ニューヨークでの再戦をタイトルマッチにすることやろ。もちろん受けたるよ。ニューヨークでオマエをもう一度消し去るから覚悟しとけよ」と返答。竹下が再びイケメンを呼び込み「イケメン」コールを起こさせる。竹下「結果、僕が勝ちましたけど、僕とイケメンさん、シングルは1勝1敗、このまま終わらないですよね。終わりと言えば博多スターレーン。この会場は今日で最後かもしれません。でも福岡の熱いプロレスはこれからも続くでしょう。そして終わりは始まり。今日の闘いがもう一度、竹下幸之介と黒潮“イケメン”二郎の闘いは始まったばかりです」イケメン「メチャクチャ悔しい。DDT、俺のこと舐めんじゃねえって思ってたけど、舐めてたのは俺でした。ただ、明日からWRESTLE-1所属じゃねえんだ。フリーのたった一人のプロレスラーとしてやってくんだ。次やった時は…わかんねえな。“今日は”ありがとう」イケメンが右手を差し出すと、竹下も握り返した。竹下の呼び込みで今日の参戦選手をリングにあげてと集合写真の撮影へ。選手がリングで円になると「ありがとう! スターレーン!」で締めくくられた。なお、エンドアナウンスでは金子さんから「緑色のパイプイス」がファンにプレゼントされた。
【試合後のコメント】
竹下 大阪生まれなんで、博多スターレーンに観戦に来たことはないんですけど。この業界入って年に2、3回ペースですかね、約8年間。プロレスファン時代から博多スターレーンでの試合っていうのは凄く見てたし、印象的な会場じゃないですか。札幌にあったテイセンホールもそうなんですけど、ボーリング場をプロレス会場にしてるんで独特なんですよね、会場の雰囲気も、形も。そういう意味でも印象に残ってる会場で。僕のシングルマッチの中で、特に好きな試合がいくつかあるんですけど、その中の一つは2016年ですかね、宮本裕向選手とここでやったKO-D無差別のタイトルマッチ。それと最近だと青木真也選手とのD王GP公式戦。この2つが印象に残ってて。今日の試合も、終わりたてホヤホヤだからかもしれないですけど、自分の中のコレクションに入りましたかね。
――イケメン選手は腕攻めや場外戦などかなりシビアにきた印象ですが。
竹下 そうですね。でも入場から、序盤の「自分のペースにしたい感」。見ていて分かると思うんですけど、初めて闘った時はあれで痛い目見てるんですよ。あれが唯一といっていいくらいのトラウマなんですね、プロレスにおいて。この1年、チャンピオンかどうかはおいといて、ある意味で不利な場に立って闘うことの強さというか。そういうところでやってきた結果、今日はイケメン選手に呑まれないような大歓声をいただきましたし。相手のリズムにさせなかったんじゃないかな。むしろ序盤から僕のリズムで闘えたんじゃないかなと。そこはイケメン選手に聞いてみないとわからないですけど、それができたんじゃないかと。一番の勝因はそこじゃないかと思いますね。でも強かったですよ。本当に強かった。
――フィニッシュは前回の結果からさらに切り返したような形でした。
竹下 (丸め込みを)狙ってるのは分かってたんで。どっかで狙ってくるのは。その先っていう。前回からその先があったってことは、今回も「to be continued」なわけで。プロレスっていうのは点と点が線(になる)。次の点までどんな距離になるか分からないですけど、またどこかで。1勝1敗のまま終わるつもりはないので、はい。楽しみにしてます。
――次はアメリカ大会。佐々木選手からの挑戦表明がありました。
竹下 ノリで言っちゃいましたけど、うん。こないだも単身イギリスで試合してきて、手応えはありましたんで。アメリカはまたちょっと違うと思いますけど、アメリカのリングというものを感じながら、DDTを見せつけたいし竹下幸之介を見せつけたいし。その結果、ベルトは僕が巻いてると思います。
――今日は博多スターレーン、ラストの独特の空気感があったかと思いますが。
竹下 博多のお客さんは熱いんで。で、博多スターレーンは好きな会場なので。やりずらさとかはなかったですけど。でもぶっちゃけ、博多スターレーンのラストを飾るっていうプレッシャーはありましたよ。ぶっちゃけありました。まあでも、僕もイケメンさんも幼少期からの大のプロレスファン。僕らが生まれる前からあるんですよね、スターレーン。できた時には生まれてもいない、プロレス好きになるかも分からない。そういう遺伝子が最後を締め括るっていうのは運命的なんじゃないでしょうか。偶然ではないと思います。
イケメン (小声で)悔しい…。めちゃくちゃ悔しい、マジで悔しい…。(声を張って)ある意味はじまりなんでね。本当に俺は明日から始まっちゃうんで、W-1離れて。いろいろ言いたいことはあるんですけど、わーって言うのは(W-1ラストマッチの)4月3日にしようかなと。とりあえず質疑応答があれば。
――闘っている中でのペース争いはどうでしたか。
イケメン ペース争い…どっちが優勢かみたいな。それは常に意識してますね、今日の試合に限らず。今日に関しては、竹下が凄い選手っていうのは充分すぎるくらい知ってるんですけど。そんな中で、前回闘った時、去年の1月はイケメンコールのほうが多かったんですけど、今回はしっかり竹下も押されてて。たぶんこの1年間で、僕もいろんな変化があって、結果W-1やめることになったけど、竹下もたぶんいろんなことがあって、いろんな壁を乗り越えて今日という日があると思うんで。そういった意味で、僕はもっと竹下へのコールを聞きたいなとも思ったりしましたね、試合中。なんでだって話ですけど。
――いま転機を迎えつつある中、このタイミングでDDTで竹下選手とタイトルマッチをしたことはどう受け止めていますか。
イケメン 21日の大田区で負けて、W-1退団を決めて、31日、所属ラストの日に竹下にタイトルマッチで負ける。一番下ですよ。ここより下は見えないんで。ある意味、明るい春が来ると思います。フィニッシュ!
高木 お昼の大日本プロレスさんと午後の東京女子プロレス、そして夜のDDT。さよなら博多スターレーンということでやってきました。博多スターレーンさんには本当にお世話になってて。僕が社長になって、最初に思ったのが博多、九州に進出しなくちゃということで博多スターレーンさんに電話をして。いろんなことでよくしていただいて。そこから大日本プロレスさん、KAIENTAI-DOJOさんと「天下三分の計」をやったりとか。本当に思い出深い場所だなと。思い出はいっぱいありすぎて。感慨深いですね。博多スターレーンは今日で閉館になるんですけど、博多の、九州の人たちの中で語り継がれていくと思います。本当にありがとうございました。
登坂 大日本プロレスは旗揚げの時から使わせていただいてて。(デスマッチでは)今は蛍光灯がポピュラーですけど、迷走してた頃は電球をぶら下げて屋台のようにやって、とんでもなく失敗したデスマッチもやらせていただきましたし。みなさんご存知の通り山川竜司が頭蓋骨を骨折しておりますので。迷惑をかけたことばっかりでございます。あとは火を吹いたり、ほとんど迷惑しかかけてない。壁を汚したり。8割くらい迷惑で、お世話になったという感覚しかないですね。楽しかったです。(会場使用は)全女が最初でしたっけ?
金子 全女です。
登坂 僕らと歳、同じくらいらしいですよ。僕が48で。
高木 49ですね。
金子 スターレーンが今年48です。
高木 全女さんが最初に使って、女子プロレスの最後が東京女子プロレスになりました。
甲田 本日、やらせていただきました。初めてなのに、最後がウチでいいのかなという思いもあったんですけど、チャンピオンの山下実優が福岡出身でして。こうやって最後に試合をさせてもらって、よかったんじゃないかなと。ありがとうございました。
金子 閉館の日、今日はもともと展示会が入ってたんですね。それが昨年12月にキャンセルになりまして。そこで高木社長にお声がけして、急きょ今回の3大会が決まったという形になります。大日本さんは夜に名古屋、DDTさんも昼に福島で興行があって。強行でスターレーンでやっていただいたのが本当にありがたくて。最後の最後、ありがとうございました。
登坂 逆に運が良かったですね。昼に福島だったから。
高木 ゴージャス松野さんにご理解いただきまして。
登坂 うちもリザーブ池田に理解してもらって。
高木 JALは絶対遅れないだろうと思ってたら、まさかの20分遅れで(苦笑)。
登坂 遅れましたよね。機内アナウンスで向かい風って言われて、いきなり逆風かって思いましたよ。
金子 私は今までプロレスをゆっくり椅子に座って見たことがないので、これからはお客様の立場としてプロレスが福岡に来た時にはいろんな会場を覗きたいなと思います。
登坂 楽しそうでしたよ。寂しいのを紛らわすように楽しそうに走り回って。きっと寂しいんだろうなって思ってね。革靴でカツカツ走ったり、変なロープで縛られたり。楽しそうじゃねえかこの野郎(笑)。
金子 リングに上げていただいてありがとうございました。
高木 いやいや、私は何も知らなくて(笑)。でも本当に、何から何まで金子さんにお世話になって。チケットを早く委託しないとダメだよって言っていただいたりとか。あと、今はウチにいませんけど飯伏幸太が自動販売機使った時も一番怒ったのが金子さんでした(笑)。そんないろんな思い出がある会場でした。
――金子さん、試合に巻き込まれた心境は。
金子 男色ディーノには驚きました。やられちゃいました…。
高木 すいませんでした…。
――会場側として、プロレスにどんな魅力を感じていましたか?
金子 どの団体さんも熱い試合を。どの場所でもやられているんでしょうけど、私から見ると博多スターレーンでは特に熱く選手たちが闘ってくれたかなと。各団体さんに凄く感謝してます。