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KAWASAKI STRONG 2021

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KAWASAKI STRONG 2021

日時2021年2月14日
会場神奈川・カルッツかわさき
観衆900人(超満員札止め)
  • 前説

  • 2021年最初のビッグマッチがついにスタート!

  • 今林アシスタントプロデューサーがリングに登場し、観戦にあたっての諸注意をアナウンス。本日発売の新作グッズ、今後の大会スケジュールを紹介。本日の見どころを紹介し、いよいよDDT2021年の最初のビッグマッチがスタートすることとなった。
  • オープニングマッチ 30分一本勝負

    • 岡田佑介

    • LOSE

      小嶋斗偉

    VS

    VS

    8分30秒

    逆エビ固め

  • 2・20成増での一騎打ちを控えた渡瀬と岡田がタッグで激突。岡谷と小嶋で試合開始のゴング。腕の取り合いからヘッドロックの攻防、岡谷がタックルで倒せば小嶋もドロップキックを返す。渡瀬、岡田にそれぞれタッチ。ロックアップから渡瀬が押し込むも胸を張っていく。続いて岡田が押し込むと張り手。一気にスパークしエルボーとビッグブーツの打ち合い。渡瀬がエルボーで倒すと、岡田は巻き投げからグラウンドで押さえ込みに行く。渡瀬から岡谷にタッチするも、岡田は渡瀬に向かって行く。岡谷がエルボー連打で岡田に向かって行くと、岡田がタックル一発で倒し、小嶋に代わる。小嶋はボディスラム2連発からカバーもカウント2。小嶋がストンピングを連発し岡谷を追い込む。小嶋から岡田に代わりダブルのバックエルボーの連係を見せ、岡田が逆エビ固めを狙うも岡谷はすぐにロープにブレイク。岡谷がカウンターのネックブリーカーを決め逆転し、渡瀬に繋ぐ。渡瀬が岡田にジャンピング・ニーから顔面ウォッシュを決める。ブレーンバスターはカウント2で岡田がクリア。バックドロップ狙いは岡田が着地しビッグブーツを決め、小嶋へタッチ。小嶋はダイビング・ボディアタックからダッシュミドルを決めてカバーもカウント2。岡田と共にトレイン攻撃からフルネルソン・バスターを決めるがカウント2。再度フルネルソンの体勢も、渡瀬が耐えると小嶋はチョップ連打。渡瀬がカウンターのドロップキック。カウント2で岡田がカット。すると岡谷が岡田にミサイルキックを決めて排除。渡瀬が小嶋に投げっ放しのてのりタイガー・スープレックスを決め、逆エビ固めに捕らえると小嶋もギブアップ。


    【試合後のコメント】
    岡田 DDTプロレス、カルッツかわさき大会。DDTは初めてやるんですよね? その大会のオープニングマッチやらせていただいたことをまず感謝の気持ちを述べます。ありがとうございます。だけど、渡瀬選手…いや、クソ渡瀬! おいボンクラが! お前、口でえらい俺に突っ掛かってきて、態度でも突っ掛かってきたかもしれなけどよ。お前、この大会に至るまで俺はアホみたいなおちゃらけた投稿とかもやっていたかもしれないけんどな、お前のことをずっと書いていたのに、お前は何や? 全然気持ちはお前のほうが入ってへんやないか! それで何、俺に突っ掛かってきとんじゃボケ! だったら小嶋選手のほうがよっぽど気持ちが見えてええわ。岡谷選手とか。お前の気持ちなんてそんな程度なんじゃ! 俺に突っ掛かってくるなんて100年早いんじゃボケ! 小嶋選手、あとよろしく(立ち上がる)。
    小嶋 岡田さん、ちょっと連れていったください。
    岡田 いや、がんばれ(控室を出る)。
    小嶋 えっ……渡瀬さんのあの技ヤバイ。岡田さんのこと言っていたけど、渡瀬さんもヤバイっす。岡田さんも最後ぐらい連れていってくれてもいいのに。


    岡谷 ちょっと岡田さんと渡瀬さんが仲悪すぎて。岡田さんが全然僕に振り向いてくれなかったんですけど。ちょっと……相手にされなかったのが悔しいですね。

    渡瀬 俺は熱くなれていたと思います。ここ最近なかった心が燃えるというか(そういう闘いが)ありましたよ。嬉しいですね。次、シングルでしょ。楽しみですよ。
    ーー岡田選手は渡瀬選手の気持ちがまだ見えないという発言がありましたが。
    渡瀬 って言うでしょうね。そういうタイプじゃん。別に次1vs1で誰も邪魔は入らないんだし、それでいいんじゃないでしょうか。口では何とでも言うタイプでしょ。
  • 第二試合 60分一本勝負

  • 第3代KO-D8人タッグ王座決定戦~ノーDQマッチ

    12分49秒

    奇跡を呼ぶ一発逆転首固め

    ※青木組が第3代王者組となる。
  • 8人タッグに変更されることとなったベルトを改めてリング上でお披露目。続いてバックステージの映像。最近試合中に踊れていない平田が禁断症状で無意識に踊っている。青木の「俺たちはファミリーだ」の一言を受け、今回の試合は終始平田が踊っていいとササダンゴが平田に告げ映像は終了。高木組が入場し、平田を除く青木組が入場。そして満を持して『TOKYO GO!』がヒットし平田がゲートに登場も青木組が奇襲を仕掛けたため踊る前に曲が終わり試合開始。アントンとササダンゴがディーノに襲い掛かり、アントンのナックルからササダンゴがフォールアウェイスラムを決めるもカウント2。大石と青木が打ち合いから、青木がスリーパーで捕獲。高木と大鷲がカットし、ダブルの低空ドロップキックを決める。ディーノが青木にホモゴイェを決めるもカウント2。平田に集中攻撃も、平田が手刀で次々とダウンを奪っていき、平田メガネを装着。『TOKYO GO!』が流れるも大石が河津掛けでカット。大石の指示でディーノが地獄門を開門。大石が平田を送ろうとするが耐える。あやうく大石が地獄門に送られそうになるが、突っ込んで来た平田を地獄門に送る。カバーに入ると、カットしようとしたアントンが転倒。膝を負傷し人間引退を覚悟。しかしその前に創作昔話『ごんぎつね』の朗読を懇願し朗読開始。結果チョコではなく下ネタ。味方もろともサミングを決めていくが、高木がブロック。そこに平田が背後から手刀。アントンが「ビッグマッチに相応しい特別なきつねで仕留めてやろう」といってごんぎつねを地獄門に挿入し、アナルぎつねが完成。高木の顔面にアナルぎつねを突き刺す。高木がダウンすると、アントンに平田が手刀。全員がダウン状態の中、平田が平田メガネを装着し『TOKYO GO!』がヒットする。しかし途中で音がストップし会場が暗くなってしまう。慌てた今林APいわく、平田のダンスのために気合の入った照明さんが照明をつけ過ぎたためブレーカーが落ちてしまったとのこと。慌てて裏に駆け出していく。するとディーノが平田を鼓舞し、「アナル電源で電気を点ける!」と宣言する。ディーノに接続すべく今林APがドラムコードをリングまで持って来ようとするが、長さが足らない。するとアントンがディーノにアナルにごんぎつねで接続。そこから大鷲、ササダンゴ、今林AP、翔太が思いのたけを叫びながらごんぎつねで連結しついには大石までも連結。アナル電源がドラムコードまで繋がりついに照明が点く。満を持して平田が踊ろうとするも曲が始まりすぐに電力がダウン。ディーノの体内のアナル電源が底を尽きてしまった様子。すると青木が「俺に明日が来なくてもいい、俺のアナル電源で平田を男にしてやる!」と言ってコーナーで地獄門を開門。ディーノの顔面を接続すると、電気が再度点灯。ついに平田がダンス。完全に踊り切ったところに高木がラリアット。続けてシットダウン・ひまわりボムを狙うが、平田がウラカンラナで切り返し、奇跡を呼ぶ一発逆転首固め。ガッチリ決まると高木も返せず。青木組が第三代王者となった。


    【試合後のコメント】
    高木 あー、もうポカしちゃった! ポカした、ごめん!
    大石 何やってんすか!
    高木 ディーノ、まだ6人(タッグ王座)がある! 6人があるよ!
    ディーノ ……ああ。
    大石 6人タッグだ、名古屋で!
    ディーノ ベルトがないと言いたいこと言えないからね!
    高木 切り替えよう!  オシ! 名古屋やるぞ! 大鷲さんも大石クンも名古屋やろう!
    大鷲 我々も全面バックアップします! 平田をぶっ殺しましょう!
    大石 殺しましょう、アイツを! よしやるぞ! ディーノやるぞ! 立て!
    ディーノ OK!
    高木 みんなで手を合わせよう!(手を合わせようとするが、静電気で)あぁぁぁ! ビリッときた! よっしゃやるぞ!
    全員 お、おぉー!
    ディーノ ドラマティック・フォーホースメン、テッペン獲るぞ。
    大石 やるぞ!


    ササダンゴ じゃあ青木選手からひと言。

    青木 え、俺から? 予期してなかったっすねぇ。よかったすね、まず(ベルトが)獲れて。平田選手からひと言。
    平田 えっ! そうですねぇ。いや、獲りましたね! 私、個人的に二冠王になりましたよ。名古屋でもタイトルマッチがあるので、このままの勢いでいきたいと思います。そして青木さんのお尻、めっちゃキレイでした!
    ササダンゴ 全身脱毛してますからね。
    平田 素晴らしい。じゃあ次は本多さん、ひと言。
    アントン 青木さんの100万ボルトのア●ル電力が凄すぎて、頭髪が全部抜け落ちてしまいました!
    青木 電磁波ですね。
    アントン 凄まじい電力……ありがとうございました。じゃあササダンゴ選手からひと言。
    ササダンゴ 今回本当にハタから見たら寄せ集めの8人のこういう……箸休め的なカードだと思われていますけど、これが始まりですから! この4人で全団体の余り物たちと試合してやりますので! どの団体でもかかってきてほしいなと。いや、こっちから逆指名してもいいと思っていますし。全団体、世界中の…いや、日本中の団体!
    アントン ちょっと狭めた?
    アントン まぁご時世的に。あらゆる団体が! 青木真也いますから、総合格闘技でも立ち技でも何でもいいですよ! 何なら力士だってかかってきていい! それでも俺たちは負けませんし。ねえ青木さん。
    青木 ……はい。力士は大きく出ただろ(苦笑)。
    ササダンゴ 力士も番付がかなり下のほうの! 序二段以下の力士たちに挑戦してきてほしいなと思いますよ。
    ーー青木選手はチームとしてベルトを巻くのは初めてだと思いますが。
    ササダンゴ いい質問ですね!
    青木 いい質問(苦笑)……ユニットみたいなものから組むってものから遠いキャリアだったんですけど、いざ形にしてみると座りがいいですね。馴染んでます。
    ササダンゴ QUINTETだって出られるわけですから。
    青木 もう一人必要。
    ササダンゴ 二人分体重ありますんで(苦笑)。
    ーーそこまで視野に入れている?
    ササダンゴ そうですね。ベルトが結び付けた縁みたいな。そういう言葉もありますから。ないですけど。
    青木 作ったんだ(苦笑)。
    平田 いいコメントだ。
  • 第三試合 30分一本勝負

  • スーパー女子プロ大戦~咲乱華~

    • 安納サオリ

    • LOSE

      松本都

    VS

    • WIN

      赤井沙希

    • 雪妃真矢

    VS

    10分52秒

    片エビ固め

    ※新人賞
  • 赤井と安納で試合開始と思いきや、都がいきなり赤井に突っ込んで行くが、赤井が都を場外に追放。雪妃と共にダブルのミドルキックを決めてカバーもカウント2。赤井がパラダイスロックを決めて座って雪妃と共にポージング。都がカットに飛び込むも、安納に誤爆。雪妃が安納を踏み付け、レッグドロップを決めるもカウント2。雪妃の串刺し攻撃をかわした安納から都にタッチ。雪妃にドラゴンスクリュー。赤井にも狙うが、赤井が耐えると、都が2人まとめて投げを見舞う。しかし雪妃が打撃のラッシュで都を止めると、グラウンドでの卍固め。安納がカット。エプロンに逃げた都を雪妃が追いかけると、都がタランチュラ式腕十字。安納に代わり、ミサイルキックからフィッシャーマンの体勢も、雪妃が抜け出す。ならばと安納がビッグブーツ。雪妃も低空の顔面ニーを決める。ミサイルキックを放つも、安納は回避。安納と都が2人同時にY字バランスを決めるが都だけがかかと落とし。安納がカバーもカウント2。雪妃から赤井にタッチ。赤井がダイビング・ボディアタック。都を蹴散らし安納にサッカーボールキック。カウント2。ダッシュミドルをマトリックスで安納がかわすと、赤井がフルネルソン・バスター。カウント2。続いてケツァル・コアトル狙いを安納は投げっ放しのジャーマンから変形のランヒェイ。カバーはカウント2。都に代わりシャイニング崖ザード。赤井のブーツをかわした都が卍固め。赤井はコーナーにぶつけて脱出。都がコーナーに上ると、赤井がハイキックからデッドリードライブ。背面へのビッグブーツはカウント2。安納と都が連係狙うも、赤井と雪妃が振り返し同士討ちさせ、振り子式ニーと御神渡りの同時発射。リング内に残った都と赤井、都がビンタを連発。赤井がビンタ一発でダウンを奪うと、さらにハイキック。カウント2。都が押さえ込み。カウント2。みやここクラッチもカウント2。雁之助クラッチは雪妃がカウント2でカット。雪妃の前蹴りで都がレフェリーに衝突し、安納のエルボーもレフェリーに誤爆。レフェリーはダウン。安納が羽交い絞めにした赤井に都が攻撃も安納に誤爆。もう一度を狙うが、今度は都が確信犯的誤爆。赤井と雪妃が同時ハイキックを都に狙うが、都が回避し相打ちに。1人リング内に立つ都が安納をリバースタイガードライバーで赤井と雪妃に投げ捨て、そのまま3人まとめて押さえ込む。しかしレフェリー不在。都がレフェリーを起こし、コーナーに上り安納に補助を要求するが怒った安納がコーナーの都にエルボーからフィッシャーマンバスター。雪妃がジャンピング・トラースキック、赤井が新人賞を連続で叩き込むと都も返せず3カウント。ダウンする都を尻目に3人は共に花道を下がっていった……。


    【試合後のコメント】
    赤井 DDTのビッグマッチがしばらく出来なくて。今年に入って初めてのビッグマッチで、カルッツかわさきで、女子だけのカードをやらせていただいて。最初はどうなることかなと思ったら、まさかの最初からあのたんは心が通じ合うような気がしていたので。最後帰る姿をモニターで見たら一番しっくりきて、一番帰るところに帰ってきたって感じがしました(苦笑)。自分自身でも三人並んで華やかですよね。
    安納 ただいまです!
    赤井 おかえり。
    安納 ハァ! 何すか? いやちょっと……最初私も合わないって言いましたよ。でも何かダメだなって。最初からそんな決めつけるのはダメだなって思って、(都のことを)調べてインスタもコラボとかしたんですよ!
    雪妃 あー、してた!
    安納 したんですよ! でも何かちょっと……直感通りでしたわ。合わない! でもやっぱり私はこの二人が好きです!
    赤井 ありがとう。
    安納 真ん中にスミマセン。
    雪妃 パートナー感のあるこのしっくりとした三人組。
    赤井 何かリング上で見ててもアレ? って。三人揃っていたよね。
    雪妃 一人、異質な者が……。
    赤井 でも異質なだけかと思いきや、意外とやることやるからビックリしました。正直舐めていたところもあって。掻き回すパワーもプロレスラーは必要なんで。そういういうこと聞き過ぎちゃうっていうか、空気読み過ぎちゃうというか。そういうところ、うちらがいいコ過ぎるんかもね。
    ーー次、機会があったらこの三人でやってみたい?
    赤井 そうですね。(自分が)ママと(雪妃が)チーママと(安納が)ナンバーワンみたいな感じで(笑)。何か三人で…煌びやかで華やかな、そして強さのある三人なので何か出来たらいいね。
    雪妃 嬉しい!
    安納 嬉しいです。ありがとうございます。プリクラ撮ってください。
    赤井&雪妃 撮ろう、撮ろう!
    赤井 何かそういうのもチェックしてくれていたみたいで。三人でプリクラ撮りにいきましょう(笑)。
    ーー安納選手は最終的にはここが一番収まりがいい?
    安納 いや、そう思いません? 皆さんが見たいやつですよ、これが。そういうことです!


    都 うぅ……痛い! ありがとうございました。何で一人なのか分からないですけど、(顔は)痕になってます? もうヤバイ! でも私は赤井沙希ちゃんは本当に魅力的な選手で悪いところなんか1コもないって思ったんですけど、もっとのびのびプロレスをやってほしい! プロレスは本当にルールなんてあってないようなものなんですよ! 私、今日沙希ちゃんにそれが教えられたら嬉しい! DDTさんって大好きな兄弟団体ですけど、大きくなったからこそ出来なくなっていることもあると思います! そういった面を自分の崖のふちでやっていきたいし、ちょっと内緒なんですけど、私もお父さんが格闘家で……内緒なんですけど。沙希ちゃんのお父さんとの代理戦争的な面も今日はあったのかなって思いました! 身体を張って沙希ちゃんに大事なことを教えました。痛いけど……ありがとうございました。

    ーー崖のふちに赤井選手を呼んでみては?
    都 呼びたーい! いいですねぇ! むしろあの……もらいたいです! クリス・ブルックスみたく。沙希ちゃんは推しの選手になりました。
  • 第四試合 30分一本勝負

  • スペシャル6人タッグマッチ~ノータッチルール

    VS

    VS

    16分7秒

    片エビ固め

    ※カニカニ・フライング・ビッグヘッド
  • 伊藤と魅星で試合はスタート。ルチャの攻防を見せ、クリスと中村に代わる。ここで2人は互いの攻撃をかわし合うと、リング上の全員で欽ちゃんジャンプ。デルフィン、クリス、中村、MAO、魅星がレッグロックを固め合う中で、伊藤が1人押さえ込みカバーもカウント2。MAOとデルフィンの攻防の中で、ことごとくデルフィンが伊藤にぶつかる。怒りの伊藤が飛び込むも、デルフィンの攻撃が誤爆。MAOがカバーもカウント2。デルフィンが入り「しっかり持っとけよ!」といって伊藤にMAOを羽交い絞めにさせるも誤爆。再度の「しっかり持っとけよ!」からまたも誤爆。伊藤とデルフィンが揉めるが気を取り直して3回目。MAOが後ろを振り向くと、伊藤の背後に三度目の誤爆。MAOがデルフィンを場外に落とし宇宙人プランチャと見せかけてトンボを切ると、クリスが突っ込む。MAOの腕を捕らえ、エプロンのデルフィンに渡し、デルフィンがアームブリーカー。魅星にも決め、伊藤が中村を捕らえるが、中村が伊藤の腕をデルフィンに渡しアームブリーカーが誤爆。伊藤が「もうやってられまへんわー!」と言って場外に行き転倒し号泣。デルフィンがお客さんに伊藤を応援する拍手を煽って何とか伊藤をリング内に戻すが、相手3人から袋叩き。MAOと中村と魅星が連続エルボードロップから海援隊ばりの決めポーズ。MAOがみちのくドライバーを狙うも、伊藤がDDTで切り返す。中村とクリスが飛び込むと、クリスは中村をコーナーで宙づりにし、伊藤とデルフィンが股間を踏み付ける。クリスは中村の腕を取ると拝み渡りから手刀を落とす。カウント2。そして伊藤が愚乱・浪花さんの得意技、カニカニエルボー式にヘッドバットを落とすが、中村がかわし自爆。中村がクリスにドロップキックを決めて魅星に代わる。魅星が伊藤にタックルを連発。ロープに走ると、クリスが足を引っ張り阻止。魅星にかわりMAOが飛び込む。MAOがクリスとデルフィンをまとめて吹っ飛ばすと魅星と連係攻撃を決める。デルフィンがMAOに大阪臨海アッパー。デルフィンが飛ぶと見せかけ、クリスがトペスイシーダ。中村がデルフィンにスワンダイブ式ミサイルキック。場外に落ちた赤コーナーの面々に向かい、中村は三角飛び式のトペコンヒーロ。伊藤が場外にダイビング・ボディアタック。さらにMAOが宇宙人プランチャを決める。リング内に伊藤を戻したMAOはナックル連打。しかし伊藤がヘッドバットで迎撃。ここから両チームが入り乱れる展開となる。中村を排除したクリスに魅星が向かって行く。魅星がロープの反動を使ってクリスにバックドロップを決めるもカウント2。ミラマーレの体勢に入るもデルフィンがカット。MAOがクリスにみちのくドライバーⅡ。デルフィンにはアッパー掌底を決めるもカウント2。中村が絶品を放つもデルフィンがかわし、中村に垂直落下式ブレーンバスター。中村はカウント2でクリア。デルフィンが大阪臨海アッパー、クリスも大阪臨海アッパー、伊藤も大阪臨海アッパー。デルフィンがスイングDDTからデルフィンクラッチもMAOがカットしカウント2。ならばと伊藤がカニカニエルボー式のフライング・ビッグヘッド、カニカニ・フライング・ビッグヘッドを成功させ押さえ込むと中村から3カウントを奪取。試合後はノーサイドで共に写真に納まった。


    【試合後のコメント】
    伊藤 楽しかったー!
    デルフィン 楽しく試合出来たね。クリスもよく頑張ってくれましたよ。
    伊藤 楽しかった!
    クリス スゴイ楽しかった。
    伊藤 昨日も東北のほうで震災があって、東北の方はちょっと怖い思いをされていると思うんですけど、どうか身の安全だけは確保して。ちょっとキツイだろうけど踏ん張って。何か明るい方向には私たちが導くので……ぜひプロレスを見てください。……何かすごいかしこまったこと言っちゃって!(苦笑)いつもこんなこと言わないのに!
    クリス (伊藤の)口が回らないのは珍しいね。
    伊藤 エヘヘヘ……何だろうな。やっぱりデルフィン師匠が隣にいると、ちょっと私も私じゃなくなると言うか(苦笑)。今日はやれてよかったです。
    デルフィン いや、おしとやかなでいいですよ! こんなキャラじゃないんですか?
    伊藤 ありがとうございます。本当だったらもっと元気なんですけど、今日はかしこまって(苦笑)。
    デルフィン 確かに昨日は地震があったんですけど、また今日と同じカードでもね。対戦相手もみんな東北の選手なので。また今度東北で自分的にはやりたいと思うので、またこのメンバーで東北周りましょうよ!
    伊藤 ぜひお願いします。もうちょっとカニヘッドバットを……ロープを歩くのがとても難しかったので。
    デルフィン あのロープを歩くのは本当に難しい。ずっと言うてあったんですよ、「アレすごく難しいよ。他の選手じゃ出来ないよ」と。意外と出来ないんですよ! 簡単そうに見えるんやけど、アレ出来ないんですよ。今日はよく頑張ってくれました。
    伊藤 ユーも人生ウォーキングね。
    クリス ムズカシイ! ちょームズカシイ!
    伊藤 分かる、分かる!
    クリス でも今日の試合で夢がひとつ叶った。いま日本で住んでいる家の冷蔵庫の上に、デルフィンさんの小さいフィギュアが置いてあるんですよ。自分の夢とかヒーローっていうと安っぽく聞こえるかもしれなけど、デルフィンさんって人は自分にとって本当のヒーローで、90年代の革新的なスタイルは,僕にとって礎になっているので、今日は本当に夢が叶った気分です。今日だけでも夢のようなのに、先ほど東北でもう一度試合をって言っていただけたので、もう1回出来るならぜひお願いしたいです。
    デルフィン そうですね。自分もこの三人のチームというのを大切にしていきたいなと思っていますので、今年からこの三人で動くこともあると思うので楽しみにしておいてください!
    クリス デルフィンさん珍しい、赤コスチューム!
    デルフィン (伊藤に)合わせてな。(クリスは)新崎人生の白でもええな。
    クリス 人生ね、OK、OK!


    MAO どうでしたか?

    中村 いや伊藤さんの頭が……硬いですね。
    MAO だろ。デカいよな。顔もデカいけどな(笑)。
    中村 最後のやつもOVERKILLぐらいマジでキツかったです。スミマセン! MAO この東北出身の若い三人でね、こうやって東北スタイルで試合が出来たというのはこの先のすごく財産になると思うので。魅星ちゃんはあまりパッとこないかもしれないけどさ(苦笑)。すごく遠い話をすれば4代目タイガーマスクさんもみちのくプロレスの出だし、キミ(中村)の高校の先輩は誰がいるんだ、言ってみ!
    中村 TAKAみちのくさんと前(東北ジュニア)チャンピオンのMUSASHIさん。
    MAO 東北に縁があると思います。自分は昔の東北にあったみちのくルチャというか東北ルチャをすごいプロレスのベースにしているので、今日は好きなようにやらせてもらっただけというか(苦笑)。尾内委スタイルで試合をすればするほどリスペクトが高まっていくというか、無限の可能性を感じたものが25年前には存在したということで。自分が生まれる前から東北の地にはあの入れ替わりの激しいルチャスタイルがあったわけで。自分もTAKAさんとか東郷さんとか……獅龍さんは遠巻きには分からないですけど。まぁテイオーさんの弟子の大石さんのもとでずーっと試合をしていたりだとか。DDTにはディック東郷イズムが流れているなんて、まことしやかに流れていますけど。その通りで自分たちがやっているプロレスの源流に触れる試合を、デルフィンさんを通してさせていただいたということで、非常に財産になる、価値のある試合でした。魅星ちゃんも何か好きなこと言っていいよ!(笑)
    魅星 自分東北ストロング魂っていうキャッチフレーズでやらせていただいているんですけど、ミックスドマッチやるのが初めてで緊張している部分があったんですけど、東北いいですね!
    MAO やっぱいいよ。けっぱれ東北っていうか、普段そうは見えないかもしれないけど、非常に根性の部分でやっていますので。昨日もちょっと言いづらいけど、ちょっと大きい地震があって、来月も3.11からもう10年が経ってしまうんでね。改めて地元を離れてやっている三人ですけど、地元に思いを馳せて、この状況で帰省もなかなか出来てないでしょ? 俺ももう1年ぐらい帰ってないんで。この東京……じゃないね、この川崎の地から東北に、この試合を通して思いを馳せられたので、非常に意味のある試合でした。僕は楽しかったです。ありがとうございました。
    中村 僕も楽しかったです……。
    ーーデルフィン選手が同じカードで今度は東北でもやってみたいと言っていたのですが。
    MAO 本当ですか? それはもうゴザでやりましょう!
    中村 ゴザ敷いて、これ(ブルーシート)敷いて。
    MAO 場外マットなしで。そういう東北で面白いことやっているプロレス酒場GOLDさんとか、そういう試合を組んだりしてくれていますけど、自分たちでもそうやって動けていけたらいいなって思います。
    ーー昨日のことがあってそれぞれ期するものがあった?
    MAO 自分はそうですね。
    中村 久しぶりに地震は恐いなって思いました。
    MAO 初期微動で思い出すよね。最初の縦揺れでね。縦揺れの時点でヤバイと思って、すぐ物を押さえたから。
  • 第五試合 30分一本勝負

  • スペシャルタッグマッチ

    13分34秒

    体固め

    ※蒼魔刀
  • スマイルピッサリの2人は合体テーマ曲での入場。岡林と納谷で試合開始のゴング。ロックアップからショルダータックル合戦。何度もタックルを打ち合うが、納谷がタックルで倒す。HARASHIMAと樋口へタッチ。突っ込む樋口をHARASHIMAがかわし、エプロンからハイキック。スワンダイブ式ボディアタックを放つが、樋口はキャッチしてボディスラム。さらにドロップキックを打ち込む。樋口と納谷が連係攻撃を決め、ここから樋口と納谷がタッチを繰り返し代わる代わるHARASHIMAを捕まえる展開となる。苦しいHARASHIMAだが、樋口にカウンターのショットガンドロップキックを決め、岡林にタッチを繋ぐ。岡林は納谷に一撃加えると、樋口に串刺しラリアットからぶっこ抜いてのブレーンバスター。カウント2。アルゼンチン・バックブリーカーを決めると、カットに入ろうとした納谷に投げ付ける荒技。もう一度アルゼンチンを狙うと、樋口は脱出。岡林にアバランシュホールドを決める。樋口から納谷にタッチ。納谷は串刺しのボディアタックからDDT、カウント2。納谷がチョークスラムを狙うと、岡林は抜け出し強烈なチョップ。チョップとエルボーの打ち合いへ。岡林が打ち勝つと、納谷はミドルキックを連発。岡林はマッケンローでなぎ倒す。HARASHIMAに代わり、スマイルピッサリの2人が連係攻撃を決める。HARASHIMAのスワンダイブ式ボディプレスはカウント2。HARASHIMAのミドルキックを納谷が捕らえるもHARASHIMAが打撃のラッシュで振り払う。ロープに走ったHARASHIMAに納谷はブラックホールスラムを決めるがカウント2。続けてコブラツイストで捕獲する。カットしようとした岡林に樋口がブレーンクロー。岡林が無理矢理体当たりしてカット。樋口と岡林がラリアットの相打ちからチョップの打ち合い。樋口はカウンターのぶちかましで岡林を排除。HARASHIMAにダブルのチョークスラムを決めると、納谷がランニング・ニーリフト、カウント2でHARASHIMAがクリア。納谷はバックドロップの体勢に入るも、HARASHIMAが抜け出し膝を連打。納谷の打撃に目の色が変わったHARASHIMAが強烈な左右の張り手、しかし納谷は張り手からニー。投げっ放しジャーマン。ランニング・ニー狙いの納谷にHARASHIMAはカウンターでスタンディングの蒼魔刀。続けて正調式の蒼魔刀をぶち込むと納谷も返せず3カウント。
  • スマイルピッサリ快勝! 応援してくれるファンに感謝を伝え「ピッサリ!」(岡林)「鍛えてるからだー!」(HARASHIMA)

  • 勝利したHARASHIMAがマイクを持つと「こんな状況だけれど、みんなの応援、届きましたよ!(会場拍手)みんなの応援のおかげで勝つことが出来ました、ありがとうございます!(会場拍手)今年初のDDTのビッグマッチ、厳しい状況で観戦する中にもいろいろな制限があって大変な中、沢山集まってくれて本当にありがとうございます!(会場拍手)とっても嬉しいです! まだまだ大変な状況続きますけど、僕たちはプロレスを続けるので、皆さんも見に来て、プロレスを応援し続けてください!(会場拍手)みんなプロレス見続けるさ~!(岡林「なんでーっ!?」)声出して応援出来る世の中になるさ~!(岡林「なんでーっ!?」)スマイルピッサリでもっともっと試合してみんなを楽しませてやるさ~!(岡林「なんで~っ!?」)なんでかって、それは……(岡林「ピッサリ!!」)鍛えているからだー!」と締めくくった。


    【試合後のコメント】
    納谷 クソー! 最後のほう、記憶ねえよ! でもHARASHIMA! 本気にさせられたんじゃねぇのか? クソー!
    樋口 今回こういうふうに納谷と組んだけどね、コイツはコイツで変わろうと必死だから。コイツはコイツで変わろうと必死。本当に。潰されても潰されても這い上がっていく、その根性は素晴らしいよ。ただもっともっと、もっともっと……すべてだな。すべてを磨いていかないと。
    納谷 はい。
    樋口 今日はこうやって力貸したけど、いつか対角線に立つ時もあれば、こうやって組む時もあるから。その時はまたよろしくってことで。あとあの二人、タッグベルトに興味を示していたみたいだけど、まぁまずは名古屋国際会議場の竹下幸之介&MAOが終わってからだ。話はそれからだ!
    ーー今日、改めて岡林選手とぶつかってみていかがでしたか。
    樋口 相変わらずというか……1回組んだことがあるのかな。組んだことがあったけど、恐ろしい人間だなってのは知っていたし、何ならテレビで見ていたからスゴイなっていうのは分かっていたけど、今日改めてスゴイのが分かった。ただこれ(タッグベルト)に挑戦したいってことは、こっちだって負けていられないなっていうことです。
    納谷 まだまだ行くぞ! 這い上がるぞ!


    岡林 ありがとうございました。

    HARASHIMA ありがとうございました。年越しプロレスの抽選で組んで、シャッフルトーナメントで優勝して、今日また組んで、あの樋口&納谷にガッチリ勝って……いや、さすがですよ!
    岡林 いやいや、ありがとうございました! 本当に最後。
    HARASHIMA いやいや、こちらこそ。岡ちゃんのアシストがあって勝てたんでね、よかったです!
    岡林 本当にこれからね……年越しやって今日で2回目ですけど、出来れば何かの形でやっていけたらいいなって。
    HARASHIMA そうだね。またね、たぶん僕らの組む雰囲気とかってお客さんもすごい喜んでくれていると思うので。リングでも言いましたけど、またドンドン組んでやっていきたいですね。タイミングが合えば。大日本さんのほうもあるので。
    岡林 そんですね、組んでいきたいですね自分は。お願いします!
    HARASHIMA よろしくお願いします!
    ーー名古屋で防衛戦が組まれてはいますけど、現時点でタッグ王者は樋口選手です。そういう意味でもタッグベルトに興味がある?
    HARASHIMA あ、そうですね! チャンスいただけるなら獲りたいですね。今日、チームは違うとはいえ樋口のチームから勝っているんでね。その時が来たら寄っていきたいですね。ベルトは何本あってもいいし、最近僕ベルト巻いてないしね。チャンスあればいきたいですね。
    岡林 そうですね。ドンドンいきますか。
    HARASHIMA ねえ。
    岡林 いきましょう!
    ーー今日、納谷選手がだいぶ粘りましたが。
    HARASHIMA そうですね。最近組むことはあったんですけど、対戦したのは久しぶりだったので。ひと皮剥けたというか。張ってきたから思いきり張り返したら、その5倍ぐらいの力で返されてヤバかったですね! ヒザ蹴りとかも。ちょっともう……大器晩成型の……ちょっと見えてきたのかなって感じましたね。あの二人…納谷君の体格もヤバイっすね! すごかったです。今日は勝ちましたけど。
    岡林 前回、年越しで当たった時に正直あの時は気合いが入っているのか、入っていないのかよく分からないような感じだったんですけど、直接俺は納谷選手から取って、それでたぶん……その後の今日なので悔しかったんじゃないですかね。やっぱり馬力が違いますよ。
    HARASHIMA ねえ。
    岡林 もうタックルとかも一発受けた時に分かるんですよ、気合い入っているか入ってないかっていうのは。めちゃくちゃ入ってましたね! すごかった馬力が。本当に。またやりたいなって感じでした。樋口選手もすごいですよ。
  • 第六試合 30分一本勝負

  • 飯野雄貴復帰戦~DAMNATIONvsALL OUT!

    VS

    VS

    20分34秒

    片エビ固め

    ※スピア
  • 昨年夏から欠場を続けていた飯野の復帰戦。両チームが入場するといきなり2・23名古屋での一騎打ちを控える飯野が火野にスピアをぶち込み開始のゴング。そのまま場外戦が繰り広げられる。リング内に入った佐々木と竹下がスピーディな攻防を見せる中で、竹下がフライングラリアットを決める。竹下がカニ挟みで佐々木をロープにもたれ掛けさせると、場外の彰人と勝俣がサンドイッチのドロップキック。飯野が佐々木にハカエルボーを狙うと、エルボー投下前に火野が阻止。ここから一気にDAMNATIONが飯野に集中砲火。代わる代わる飯野の故障個所である腰に攻撃を仕掛けていく。防戦一方の飯野だが、高尾にカウンターのダブルハンマーを決め勝俣にタッチを繋ぐ。佐々木と火野が飛び込むが、勝俣は同士討ちを誘い場外に排除。高尾にはコルバタを決める。高尾は髪を引っ張ってペースを取り戻そうとするが、ブラインドタッチで彰人が飛び込み、勝俣と高尾に連係攻撃を決める。カウント2。彰人の前落としから勝俣がダイビング・フットスタンプ、カウント2。彰人の突進を迎撃した高尾がディープインパクトを決める。佐々木に代わりダイビング・ラリアットで飛び込む。続けてペディグリーを狙うが、彰人はアンクルで切り返す。佐々木が抜け出すと、彰人が竹下にブラインドタッチし、佐々木が回避しようとするが彰人が竹下をコントロールして佐々木にラリアットを当てる。竹下がザーヒー、ジャーマンを狙うも佐々木がかわすと、竹下は旋回式ブルーサンダー。カウント2。佐々木が佐々木式ウラカンラナを決めるもカウント2。竹下のラリアットに巻き付いてペディグリー、続けてミスティカ式のクロス・フェースロック。勝俣がカット。佐々木から火野に代わると、火野のチョップに竹下はエルボー。ブレーンバスターの体勢に入るも火野は耐える。火野がカウンターのショルダータックルからブレーンバスターの体勢も逆に竹下が投げ返す。飯野に代わり、火野に串刺しのボディアタックからタックル。バックフリップの体勢に入るも、火野は耐えて抱え上げる。飯野は着地。火野のチョップが飯野を捕らえると、飯野は雄叫びを上げてチョップで向かって行く。ここで両者足を止めてのチョップの打ち合い。火野はTシャツを脱ぎ、飯野にチョップを打たせる。またもチョップの打ち合い。火野は後ろ手を組んで飯野にチョップを打たせる。火野が耐えると、飯野はラリアット、すぐに立ち上がった火野が投げっ放しジャーマン。飯野が立ち上がると、ショートレンジのラリアット。両者ダウン。火野からポーリーに代わり、DAMNATIONが飯野にトレイン攻撃から連係攻撃。ポーリーのボディプレスはカウント2でALL OUTがカットに飛び込む。飯野が佐々木をポーリーにぶつけると、飯野がポーリーにボディスラムを狙うも、ポーリーが圧殺。ポーリーがカバーに入ると、勝俣がととのえスプラッシュでカット、その上に高尾がマッド・スプラッシュ、竹下がフロッグ・スプラッシュと次々と降ってくる。最後は佐々木がダイビング・エルボーでカット。両チームが入り乱れる中、目が合った竹下と火野が眉山を同時発射。しかも火野はタメを作っての二段式。立ち上がった竹下と火野がラリアット相打ち。火野がキャプチュードを決めれば、竹下はすぐさまザーヒー。リング上で全員がダウン状態。リング上で8人が打ち合いを繰り広げる。DAMNATIONが打ち勝ち、ポーリーが飯野にハンマー連発。すると飯野は頭突きを連打しポーリーを倒す。飯野がコーナーに上がるが、高尾が阻止。佐々木は本部席とエプロンにラダーを渡す。火野が彰人を場外に排除すると、続けて勝俣をラダーに向かってフォールアウェイスラムの要領で場外に投げ捨てる。佐々木がレフェリーの死角をついてイスで飯野をぶち抜くが飯野は倒れず佐々木にラリアット。続けざまに火野にバックフリップ。佐々木と高尾に竹下がFrom コーナー to コーナー。ポーリーが飯野にテーズプレス、カウント2。ポーリーがラリアットからカバーもカウント2。リバース・スプラッシュの体勢に入るが、飯野は回避。勝俣のトラース、飯野のラリアットのアシストで竹下がポーリーに投げっ放しジャーマン。飯野がスピアを決めるもカウント1でポーリーは返す。ならばと飯野は十分に助走を取ってのスピアをぶち込むとポーリーも返せず3カウントを奪取した。
  • 復帰戦の飯野がポーリー撃破! 2・23名古屋での一騎打ちを前に飯野と火野が一触即発!

  • 勝ち名乗りを受けた飯野はマイクを持つと「完全復活だオラアアア!! 火野! 来週の名古屋国際、シングル、ぶっ潰してやるからな! 覚えとけよ!」と言うと、火野がエプロンまで上がり、超至近距離でにらみ合い一触即発に。佐々木と竹下が間に入り事なきを得た。


    【試合後のコメント】
    佐々木 オイ! あの飯野の野郎、完全復活させちまった。けどな、いつだ? 23日! 名古屋! 火野の裕ちゃんとシングルが決まっているだろ。そこでアイツはもう1回終わりだ! 再起不能にしてやる! なあ裕ちゃん!
    火野 その通りや。2月の23や! 可哀想に。なあ? 復帰したばかりなのに、また欠場や! 可哀想に。まぁ楽しみにしておいてや。
    佐々木 再起不能だ! あとはオイ! 今年の俺の目標が決まったぞオイ! 竹下幸之介! DAMNATIONに入れる。そう伝えておけ! 質問は? ないな!


    竹下 俺ら勝者にイスはいらねえ。

    勝俣 その通りだ! ちょっと腰が痛いんで座っていいですか?(勝俣のみ座る)
    竹下 飯野雄貴、リング上でも言ったけど完全復活や! 火野さんにもまったく力負け……ちょっと押されていたけど。でも名古屋では飯野がもっっとパワーアップして!
    飯野 来週までにね。リングで言った通り、来週の名古屋国際で火野をぶっ潰すしかないんで。もうそれをやるしかないっすよ! もうそれしかないね!
    勝俣 (立ち上がって)俺、今日あの人でなしの落とされ方して……俺の仇も取ってくれよ名古屋で。
    飯野 はい。
    彰人 それは自分で取ってくれ!
    勝俣 俺、闘いたくない、火野さんと!(苦笑)
    彰人 それは自分で取ってくれ。
    勝俣 いやいや。悔しくはないんです、痛かったから。
    竹下 まぁ僕個人としてはサウナ部として、名古屋でタッグ選手権もありますけど。まぁ今日の絶好調ぶりを見てもらえば分かると思うので。今からセミファイナルで上野がUNIVERSALを防衛して、タッグ選手権は俺とMAOで獲って新しい景色を見せますんで。そしてこの勝俣瞬馬、EXTREMEも獲って! 6人タッグ王者・彰人、そして俺、そして完全復活・飯野雄貴! これが新生ALL OUTや!
    ーーただ佐々木選手が今年の目標として竹下選手をDAMNATIONに入れると言っていたのですが。
    竹下 おお! 俺は結構そういうの動揺するからなぁ。
    勝俣 やめてくれ! 行くな、DAMNATIONに。
    竹下 行かへん! ……と思うけど、何か動揺すんねん。
    彰人 こっちからも1個提案してやるよ。高尾蒼馬を若通世代に入れてやるよ! 引っ張ってやる。
    竹下 マッド・ポーリーをDDTサウナ部に……。
    彰人 絶対苦手だろ(苦笑)。
    勝俣 DDTサウナ部のペットに……。
  • セミファイナル 60分一本勝負

  • DDT UNIVERSAL選手権試合

    • LOSE

      坂口征夫

    VS

    VS

    17分10秒

    TKO勝ち

    ※胴絞めスリーパーホールド→レフェリーストップ。第4代王者が3度目の防衛に成功。
  • タイトルマッチに至るまでに何度も坂口が上野を絞め落とし続けた因縁の一戦。ゴングが鳴っても互いになかなか動かず。上野は笑みを浮かべる。距離の詰め合いから、坂口が打撃のフェイントから組み付く。上野が差し返しロープにブレイク。坂口がいきなりスリーパーで組み付くと、上野が後転して脱出。すると坂口は腕十字から三角絞めへ。上野はロープにブレイクし場外へ。坂口がエプロンPKを狙うも、かわした上野がエプロンに飛び乗ってのドロップキック。坂口の腕をエプロンに固定し、リング内からダイビング・ハンマー。この一撃で腕への大きなダメージを負った坂口に、上野は鉄柱に腕をぶつけていく。リング内に戻ると、上野が坂口の左腕へ集中砲火。しかし坂口は近距離からの膝蹴りからミドルキック。場外に転落した上野にエプロンPKを叩き込む。場外に追いかけた坂口は上野をリング内に戻し、上野の顔を蹴りつける。上野がエルボーで向かって行くも、坂口はボディブローから背中にサッカーボールキック。カウント2。さらにキャメルクラッチで口と鼻を塞ぐ拷問もこれは反則。上野はその手を振り払って何とかロープにブレイク。上野は突っ込む坂口をカニ挟みでロープに掛けると背面へのおっぴろげアタックからトルニージョを決める。リング内に戻しおっぴろげアタック。リバース・スプラッシュ式のダブルニーはカウント2。リストをクラッチしてのブルーサンダーを狙うも坂口が抵抗。ロープに振ろうとした上野に坂口はスリーパー。後転して押さえ込むもカウント2。上野は坂口の腕を取ったまま、場外にダイブしロープに腕を叩きつけるアームブリーカー。すぐさまリング内も戻し、ミサイルキックからダブルアームバーの体勢も、坂口は抜け出すと変形の羽根折り固め。上野が返そうとすると坂口は三角絞めに移行。上野が抱え上げ叩き付けるが、坂口はそのまま締め続ける。上野はロープにブレイク。坂口は上野をコーナーに乗せると一角蹴り。さらにハイキック狙いも、上野はかわして投げっ放しのハーフネルソン・スープレックス。坂口はすぐ立ち上がり、ミドルキックを放つも、上野はスタンディングのシャイニング・ウィザード。ブリザードの体勢に入ると、坂口がフロント・ネックロック。上野の力が抜けていくが、上野は無理やり抱え上げてブリザード・スープレックス・ホールド。カウント2。コーナーからフロッグ・スプラッシュを決めるもこれもカウント2。上野がBMEを放つが坂口は回避。着地したところに坂口が神の右膝。上野はダウン。坂口が強烈なミドルキックから、さらにロープを背にした上野にミドルキックの速射砲。無理やり引き起こして再度の速射砲。PKを決めるもカウント1で上野は返す。坂口が左 → 右の連続ハイキック、煉獄。カウント2。坂口がコーナーに上野を連れて行き、神の右膝を狙ったところに上野はカウンターのドロップキック。会場は大きな手拍子。両者膝を付いてのエルボーの打ち合い。互いに片腕を掴んでのエルボーの打ち合い。坂口のハイキックをかわして、上野がリストクラッチ式ブルーサンダー。両者ダウン状態から坂口がスリーパーで組み付くも、抜け出した上野が顔面にドロップキック。そしてWRを決めるがカバーに行けず。フラつきながらも立ち上がった坂口はスリーパーを決める。上野は押さえ込むもカウント2で坂口がクリア。しつこく坂口が再度のスリーパー。上野が体を入れ替えると逆にスリーパーで捕獲。一気に絞め上げると、坂口の動きが止まり、レフェリーが試合をストップ。上野がUNIVERSAL王座の防衛に成功した。
  • 上野が坂口を締め落とし、UNIVERSAL防衛に成功!「僕も何年後か先に坂口さんみたいに、怖くて、怖くて、凄くて、カッコいい大人になりたいです!」(上野)

  • 木曽レフェリーが上野にベルトを渡そうとすると。坂口は奪い取り、自らの手で上野に渡すと会場は大きな握手に包まれた。上野がマイクを持つと「坂口さん! これはよく言うような嫌な気持ちとか全くホントになくて、坂口さん、こんな僕のチャレンジを受けていただいて、そのおかげでいろんなものがちょっとずつですけど、掴めたような気がします。本当にありがとうございます!(会場拍手)今日はきっとちょっとだけ僕の方が運が良かっただけな気がします。でもちょっとずつ、ちょっとずつ実力を高めて僕も何年後か先に坂口さんみたいに、怖くて、怖くて、凄くて、カッコいい大人になりたいです! これからも試合で沢山いろんなことを教えてください! ありがとうございます!」と感謝を述べると、祝福するサウナ部と共に写真に納まった。


    【試合後のコメント】
    坂口 負けて座っちゃ格好悪いな。(立ったまま)何でやられたのかは分からねぇけど、リングドクターの気付けの…うまいんだかヘタクソなんだか分からないアレで目が覚めて、赤井さんと樋口がいたのは何となく覚えているけど落とされたんだな?
    樋口 はい。
    坂口 ハハ……久々落ちたわ。負けて何も言うことはないけど、ひとつの糧になってくれればいいし。横にいる樋口もそう、赤井もそう、アイツもそう。まだまだこの先DDTで上に行ってもらって、頑張ってもらわなきゃいけない。そのためには俺みたいなタイプもいる。こういう人間も経験しておけば大概恐いものはないだろ。だからみんな頑張って、若い奴らが上に行って。まぁあとはお前らが怠けた時、いつでも俺は前に立ってやる。そのためには刀ずっと磨いておくから。もうあとは何もないよ。落とされたんだから。あんだけカッコイイこと言って。何かあるなら聞くけど、ないでしょ。
    ーー試合の途中までの中で上野選手の強さを感じる場面とかはありましたか。
    坂口 個体としての強さというよりも、やっぱチャンピオンベルトっていうのは人間を変えるんだなっていうのは(感じた)。例えば戦前散々「UNIVERSALはいらねえ」って言ったけど、UNIVERSALのベルトひとつ持つことで「ああ、これだけ強くなったんだ! これはチャンピオンとしての自覚、責任、意地……」。だってあのミドルの20連打なら死んでるだろ、普通は。あそこから煉獄があそこまで決まって返されると思わなかった。それがチャンピオンとしての意地。ひとつベルトを持つことでアイツはすごい強くなったんじゃないかな。でもまぁ今日で終わりじゃねえ。落とされた……今日はいい! 今日は上野を祝福する。ただまた明日からだ。来週の成増でも早速アイツと顔を合わせるしよ。アイツの横にいたセコンドの奴ら、片っ端からぶっ飛ばしていってやる。俺はまだまだ死んでねえから。以上だ。


    上野 いやぁキツイ! キツイ……でもこれ(ベルト)のお陰でこんなにキツくて、こんなに苦しくて、こんなに恐くて、こんなに楽しいことがあるなんて。坂口さんに……あーーー、恐かったぁ! でもいっぱい勝手にいただいたものがありますから。まだまだプロレスも気軽にどこでも楽しめないですけど、僕はみんなにもこんなに楽しいプロレスを見てもらうために、これからも頑張ります。みんなももしよかったらそんなプロレスを見て、明日からも楽しんでいっていただければなと思います。今日はもう勘弁してください! 帰ります!(立ち上がって退室)

  • メインイベント 60分一本勝負

  • ヤネカベ presents KO-D無差別級選手権試合

    31分11秒

    片エビ固め

    ※変形スターネスダストα。遠藤が4度目の防衛に失敗、秋山が第76代王者となる。
  • 煽りVTRの後、会場に『GRAND SWORD』鳴り響き特別立会人の小橋建太さんが入場。リングインすると大きな拍手が巻き起こる。厳しい表情で挑戦者・秋山が入場。最後に王者・遠藤がリングイン。遠藤から小橋さんにベルトが返還され、小橋がベルトを四方に掲げる。両選手のコールが行われ、いざ決戦のゴング。会場は大きな手拍子。秋山がリング中央に構え、遠藤が周りを回って組み合うとグラウンドで秋山が上からプレッシャーをかける。遠藤がこれを嫌って距離を取ると、ロックアップ。秋山がヘッドロックからテイクダウン。遠藤が立ち上がってロープに送ると、秋山がタックルで倒す。遠藤が腕を取ってグラウンドに持ち込むと、秋山はヘッドシザースで抜け出す。そのままヘッドシザースで絞め上げていく。遠藤が脱出するとまたも両者距離が開く。遠藤がバックを取ると、秋山がクラッチを切りつつ腕を極める。遠藤はロープにブレイク。離れ際に遠藤がエルボーを連打。ヘッドロックに捕らえる。秋山は抜け出すと頭を押さえにいくが、遠藤は足を取って抜け出すとガブリの状態に。立ち上がった秋山は腕を取っていくが、遠藤が蹴って抜け出す。一進一退の攻防。エルボーの打ち合いから秋山は頭突き。遠藤が場外に落ちると、秋山が鉄柱に腕から突っ込ませる。秋山がリングに入ろうとすると、ポーリーが足を捕らえてリングインを妨害。そこに遠藤がスワンダイブ式の低空ドロップキック。そのまま場外でニークラッシャーを決めた遠藤はダブルレッグロックで秋山を捕獲。遠藤が解除すると、抗議するセコンドの大石に一撃。エプロンの角に秋山の膝を叩きつける。両者リング内に戻ると、遠藤は低空ドロップキックからレッグロックで秋山の膝を固める。膝への集中攻撃でピタリと秋山の動きが止まる。遠藤はストンピング、マットに遠藤の足を叩きつける。さらにコーナーで秋山の足を固定し足への619。さらにドラゴンスクリュー。遠藤のニークラッシャー狙いを秋山は膝で迎撃し、パイルドライバーで突き刺す。秋山は引き起こして再度のパイルドライバー。エプロンに遠藤の頭を出すと、秋山はエプロンから後頭部にニードロップ。しかし秋山も自らの膝へのダメージで足を引きずる。遠藤を場外マットの無いところまで連れ出すと、DDT。秋山はリング内に戻り、場外カウントが進む。何とか遠藤がリング戻ると、秋山はネックブリーカー。バタフライロックを決める。遠藤は何とかロープに逃れる。秋山は頭突きを連発すると遠藤はチョップを返していく。しかし秋山の首への攻撃で遠藤が止まる。秋山がバックを取ると、遠藤は堪える。秋山のバックドロップを遠藤が着地すると、ドロップキック。場外に落ちた秋山に遠藤がスライディングキックを狙うも秋山は回避。秋山が場外マットでのパイルドライバーを狙うも、遠藤がリバース。リング内に戻った遠藤がサスケスペシャルを決め、雄叫びを上げる。リング内に秋山を戻した遠藤は串刺しのバックエルボーから回転エビ固め、秋山がカウント2で返すと、遠藤はゆりかもめで捕獲。秋山は押さえ込みもカウント2。遠藤はすぐさまチンクラッシャーからDDT。そしてネックロックを決めながら膝を叩き込む。秋山のブレーンバスター狙いを遠藤は着地。秋山がカウンターのラリアットを叩き込む。秋山が近距離から膝を連打しカバーもカウント2。秋山がジャンボ・スープレックスでコーナーにぶつけ、投げっ放しジャーマン。膝を叩き込むもカウント2。秋山はフロント・ネックロックで捕獲する。遠藤の力が抜けていくと、秋山がカバーもカウント2。ロープにもたれた遠藤に秋山がカチ上げ式の膝。ブレーンバスター狙いも逆に遠藤がブレーンバスター。カウント2。トーチャラックの体勢も、秋山は耐える。エルボーの打ち合いになるが、遠藤はトラースキックから投げっ放しのジャーマン。すぐに立ち上がった秋山はエクスプロイダー。しかし立ち上がった遠藤は低空ドロップキックから旋回式トーチャラックボムを決めるもカウント2。すぐさま遠藤はヒールホールドへ。苦悶の秋山だが、何とかロープにブレイク。ここで試合時間は25分を経過。遠藤がシューティングスター・プレスを狙ってコーナーに上がるが、秋山が追いかける。コーナー上で打ち合い。秋山は頭突き連発から雪崩式のエクスプロイダーを決める。カバーはカウント2で遠藤が返す。ここで「いくぞー!」と叫んだ秋山はエクスプロイダー、カウント2。リストクラッチ式エクスプロイダー狙いも遠藤は抜け出しヘッドバットからオーバーヘッドキック。さらにハンドスプリングのオーバーヘッドキックと畳みかける。さらに先ほどより旋回させての旋回式トーチャラックボム。カウント2。遠藤は「いくぞー!」と叫び青春の握りこぶしを作り、シューティングスター・プレスを放つが、秋山は回避し自爆。秋山のニーリフトはカウント1で遠藤が返す。さらに膝を連発で叩き込むが遠藤は立ち上がる。急角度のエクスプロイダーを決めるも遠藤はカウント2で返す。秋山は遠藤を引き起こすとエルボーの打ち合い。遠藤は足元がおぼつかない。互いのアゴ先を掴み合うと、秋山が手を振り払って頭突き。秋山はリストクラッチ式エクスプロイダーを決めるが、遠藤はカウント2でキックアウト。ならばと秋山はスターネスダストαの形から開脚式で落とす変形スターネスダストαを決めると、遠藤も返せず3カウント。秋山が遠藤にリベンジを果たすとともにKO-D無差別初挑戦初戴冠を成し遂げた。
  • エンディング

  • 秋山が30分超えの死闘を制し、KO-D無差別初挑戦初戴冠!秋山は「負けてるやつがいるんですよ。そこにリベンジするまではこのベルトを巻けません。次、樋口!」と次期挑戦者に樋口を指名!

  • 小橋さんから秋山にベルトを渡され、小橋さんがベルトを巻こうとすると秋山はベルトを手に取り肩に掛ける。その後勝利者賞が授与された。秋山がマイクを持ち「遠藤、お前これからも闘っていくと思うけど、ちょっと小橋さんそこにいるから(言うけど)、お前最高だよ。良かったよ(会場拍手)今日は少しの差で俺が勝った。次やったらわからない。このベルトちょっと借りとくな」と言うと、遠藤は地声で「絶対取り戻すからな!」と叫び退場。改めて秋山が「今、勝って小橋さんからベルトもらいました。小橋さんがこのベルトを腰に巻いてくれようとしたんですけど、もう1人このベルトを巻けない、負けてるやつがいるんですよ。そこにリベンジするまではすみません、このベルトを巻けません。次、樋口! お前リーグ戦で俺に情けない1敗させてくれたよな。ここでKO-Dで、俺にリベンジさせろ。だから最初の挑戦者は樋口、みなさんいいですか!(会場拍手)今林さん、偉い人に言っといてください。それから、会場の皆さん、このコロナ禍の中、会場までありがとうございました!(会場拍手)そしてWRESTLE UNIVERSEをご覧になられた皆さん、ありがとうございました! 途中、サーバーがダウンしたみたいで、ご迷惑をおかけしました。ディーノ! さっきなんだっけ? アナル電気? ディーノ! 聞いてたら今度はアナルサーバー用意しとけ! KO-D無差別級チャンピオン、秋山準! ありがとうございました!」と大会を締めくくった。秋山が入場ゲートまで下がると曲が『INTO THE LIGHT』が流れる中、エンドロール。そしてコメントブースにやってきた秋山の前にはスーツを着た高木の姿。2人がしっかりと握手をする2人の手が大会のエンディングとなった。


    【試合後のコメント】
    ーーカルッツ大会のメインを終えた今の率直な感想をお願いします。
    秋山 本当に遠藤もね、いいチャンピオンで……でしたけど、もう一歩いろいろ口八丁か手八丁、リング上全部やるんだったら今はこのコロナ禍の中で、いろいろストップする中でやっぱり発信っていうのも大切だと思うし、リング上の中も大切だと思うし。今は俺なのかなと。だから俺のところにベルトが来たのかなと思います。でも本当にいい奴、いいチャンピオン……いい奴じゃないな(苦笑)。さほどいい奴でもないか。でもこの前、小橋さんのところに行ったやつ見たら、コイツ本当はいい奴なんだなと思って(苦笑)。
    ーー改めて昨年レンタル移籍でDDTに来て、今、頂点のベルトを獲った感想は?
    秋山 コーチからレンタル移籍に代わって、自分でも頭の中も切り替えたし、選手としてしっかりやらないと。まぁフリーっていう立場で上がっているんで、自分のためでもあるしね。もちろん、応援してくれるファンのためでもあるし、家族のためでもあるし。まぁやらないといけないっていうのが芽生えたんで。そんな時、高木さんからも「ぜひ所属で」というお話ももらったんですけど、やっぱり「この試合をしっかり勤め上げてから、そのお返事が待ってもらえますか」ということを高木さんには言ったんで。これでしっかり言えると思います。
    ーー今後はDDT所属となって、チャンピオンとしてDDTを引っ張っていこうと?
    秋山 そうですね。そんな急に俺が所属になって「いやいや、ちょっと待て」って思う人もいるかもしれないけど。だけど俺も切り替わって…高木さんからその話をもらった時に、俺もやっぱりありがたかったし。ハッキリ言ってこの51(歳)の俺を所属にってリスクがあると思うんですよ。ましてやケガして手術ってなった時に、それでも黙って待ってくれた。それをいい形で最後のリングで見せないといけないし。それまでちょっと自分の中で待ってくださいと。だからもうヒザが痛かろうが何だろうが、やらなきゃいけなかったし、やったし。これでまぁ返事をちゃんと出来ます。
    ーーリング上で腰にベルトを巻くのは樋口選手にリベンジしてからだと言っていましたが。
    秋山 (DDTに)来てから負けているのが、今日の遠藤……で、樋口にしかまだ負けていないんで。負けたままチャンピオンっていうのも何かね……それはそれでいいと思うんだけど、だけど自分の中で気持ちが悪いんで、小橋さんに「スミマセン、ちょっとまだやらないといけないことがあるんで」って言って巻かなかったです。だから次、樋口に防衛出来ればちゃんと腰にベルトを巻きますので、また観に来てください。
    ーー試合後にディーノ選手の名前を出していましたが、やはり頭の中に意識が……。
    秋山 ありますよ。どう本道と対決するんだって思うけど……でも対決するんだったらね。まぁ正直、アイツとリング上で向かい合ったって、俺のスタイルでいったらそれはもうね、勝負は見えてる。だけどアイツが言ってるのは、このDDTの男色ディーノって名前と、本道掲げた俺のどっちがDDTなんだというのを彼は言いたいんだと思うんですよ。だけどこの本道どうのこうのっていうのは、俺一人で出来るもんじゃないから。やろうという気のある奴はそれでいいと思うし、やりたくないって言うんだったら別にやらなくてもいいし。俺はそのまま引っ張っていくだけだし。高木さんからもそれを言われているし、「勝負してくれ」と。それを言われていると思う、みんな! 「新日本に勝負だ」って言われているんだから。そこで、じゃあどこで勝負だって言ったら、プロレスで勝負だろ。そこはディーノの気持ちは分かるし、俺もアイツのやっていることは嫌いじゃない! 大阪出身だし、ああいうのも嫌いではないけど……だけどプロレス界で勝負はそれじゃないんだよ。俺なんだって。俺らがやることだから。そこをどれだけの人間が「じゃあ俺もそこで勝負したてやるよ」と「じゃあお前が言うところの本道というところで、秋山、お前と勝負してやるよ」と言う奴が出て来ることを楽しみにしています。出てこなかったら出てこなかったでいいよ。もう一切、樋口からそう……もうやりたくないんだったら本道って言うなよって。本道じゃないプロレス、プロレスやりたくないんだったらこれにもう……俺が言ったけど、もう挑戦してくるな! それでお前は負けを認めたってことで、俺はベルトを巻くから。以上です。
    ーー2日前にNOAHもありましたが、そこで気持ちが切り替わった?
    秋山 ありましたね! ありましたけど、ヒザは痛かったですね(笑)。やっぱりヒザのことを考えたら、そのまま行ったほうがよかったって考えたけど、気持ちがね。最後の清宮、アイツたぶん泣いていたと思う。俺が語りかけたことにね。「ああ、コイツ。プロレスやってリング上で純粋に泣けるんだ」って思ってね。俺も嬉しくなったし、当たることはほぼないと思うけど、アイツにはがんばってもらいたいと。プレッシャーでたぶん若いうちから…正直、会社から「行け」って言われることもあると思うんだよ。それは俺と一緒で、ここの竹下もそうだ! 「お前、上に行け」と。そのプレッシャーってすごいと思うんだ。で、叩き上げの人は「何を言ってんだ。そんなお前らに行かせるわけねぇだろ」と言うかも分からない。その人たちの苦しさも分かる。だけど、ポンッと上に「お前、行けよ」と上げられた奴の苦しさもあるよ。でも俺はそれ、どちらかと言ったら叩き上げじゃないから。ポンッて祭り上げられたほうだから。だからアイツらの気持ちがよく分かる。だからしっかり頑張ってくれと。清宮、負けるなって。またどこか……NOAHのリングかDDTのリングか分からないけど、どこかでまた会おう。
    ーー登場された際に敬礼ポーズされていましたけど。
    秋山 してません! 眩しくて見ただけです。柴田さん、新日本好きだからってそんなね……。これ(敬礼)とこれ(眩しさを手で遮る)は違いますよ。新日本に今、勝負挑んでるんですからやめてくれますか!(苦笑)
    ーーNOAHのチャンピオンが先日、武藤選手に移りましたが、それが刺激になった部分は?
    秋山 いや、武藤さんはそんなに別に……「ああ、武藤さん頑張ったな」って思っただけで。俺はどっちかと言うと、刺激は清宮の涙ですよ。俺の刺激はアイツの純粋な涙。リング上で本気で泣ける奴、どこにいるんだろうなって思って。俺も本気で……リング上では泣いてないな。バックステージでは泣いたことあるけど、悔しくて。だけどアイツ、リング上で泣いて……涙見せたくないから下向いていたと思うんですよ。俺、それは本当に……アイツの涙で「こんな奴いるんだ」って思って、コイツとまたいいところでやりたいな……もうやってあげたいなじゃないよな、次は。やりたいなでしょうね。そう思って、俺にはそれのほうが大きかった。武藤さんは別にハゲとハゲでシンパシー感じてるわけじゃないですから(苦笑)。
    ーーアイ・アム・ノアって方がいらっしゃいますが、秋山選手は今なんとおっしゃりたいですか。
    秋山 僕ですか? 別に何も言いたくないですね。僕はもういろいろ……カメレオンのようにどんどん変わってきたので。でもやっぱりこのチャンピオンになったからには、最終的に「アイ・アム・DDT」と言わせる奴をつくりたいですね(ニヤリ)。俺はやっぱりアイ・アム・DDTと言えるような人間じゃないから。でもあとちょっとでプロレスを30年やってきて、いろんなものが詰まっているから。俺とやって最終的に「俺がDDTだ!」と、プロレスの本道で言える奴をつくり上げたいですね。今は選手としてですけどね。


    遠藤 ……ハァ……遠藤哲哉、2021年、もっと強くなります。

    ーーリング上で対峙した秋山選手はいかがでしたか。
    遠藤 俺自身、負けるつもりはなかったし、負けるとも思っていなかった。ただこういう結果、新チャンピオン秋山準、この結果がすべて! 実力……偶然、そんなんじゃなくて必然。遠藤哲哉よりも秋山準が強かった。
    ーー秋山選手が本道という言葉を掲げたこのタイミングでの敗北っていうのは、どう捉えていますか?
    遠藤 俺の中の本道はDDTプロレスっていうのは変わっていないし、変えるつもりもないから。俺は全日本プロレスの王道と呼ばれるプロレスを知らないし、DDTしか知らない。俺の中で本道って言ったらDDTっていうのは、これからも変わらないし、変えるつもりもないし。俺の中の本道で、秋山準選手の本道を超えてみせますよ!
    【大会総括】
    高木 お疲れ様でした。まぁDDTの2021年初のビッグマッチということで、一昨日はNOAHの武道館もあって、今日はDDTのカルッツかわさき。キャパ的な部分とかで比較するのもアレだと思うんですけど、緊急事態宣言下の中で、今日も一応完売ということで。発表出ると思うんですけど、予定している席は全部埋まったということでありがたいなと思うところですね。途中、UNIVERSEが二度落ちまして。本当に想定外のアクセス数でサーバーがダウンしまして。今後はこういうことがないように、サーバーをかなり増強しなきゃいけないんですけど、2年前にやった両国大会Ultimate Partyよりも負荷がかかったようなので。細かいことはアレなので、ちゃんと検証しなくちゃいけないんですけど、注目度がドンドン上がってきている中でとくに海外ですね。今日も第4試合とメインイベントの最中に、恐らくそういう部分が注目度が大きくなってきているんじゃないのかなと思う部分がある中で、体制としてキチンとしなくちゃならないので。その辺に関しては本当に反省する、課題が残ったのかなと思っています。リング上に関してはセミファイナルのUNIVERSALのタイトルマッチもそうですし、メインイベントもすごい試合でした。本当に。個人的には秋山選手は同じ歳、同じ学年なので秋山選手がベルトを獲ったってところに、私自身もすごく元気をもらったと思っていまして。プレイヤーとしてよりも経営者としてすごい元気をもらって。一昨日もね……あんまりそこは比べたくないんだけど、武藤選手もそうだし、秋山選手もそうだし、ちょっと感慨深いものがありますね。今、マット界の流れってやっぱり若い世代が中心になってきていて、世代交代って言われている中で逆に現象が起きている。僕の中で逆・世代交代って呼んでいる現象が起きているので、ここは頑張ってもらいたいなと、1個人としては。ただ当然ながら今までDDTの中核として頑張ってきてもらった若い選手たちも何かしら発憤する部分はあると思うので。そこはこれから期待したいなと思っています。
    ーー秋山選手は「高木さんに所属のお話はもらっていたが、この試合が終わるまでは保留にさせてもらっていたが、これで返事が出来るし、今後はこのDDTで本道のプロレスをやっていく」というようなことを話していました。
    高木 ああ、本当ですか! さっきタイトルを獲ったことに対する労いはしたけど、正直そこまでは聞いていなかったんで。ちょっと聞いておきます。でもすごく嬉しいことではありますね。明日また会見もあるので、そこに関しては。
    ーー逆・世代交代に関してはどのように受け止めていますか。
    高木 何でしょうね……うーん……でも現実ですからね、これが。別に狙っているわけでもなく現実じゃないですか。コロナでいろんなものが変わってきているんですよ。今日だってリング上、見ましたか? 小橋建太さんがKO-Dのタイトルマッチの立会人として真ん中にいて、そこに王者として遠藤哲哉がいて、挑戦者として秋山準……1年前に誰がこの画を想像してました? ね、だから分からない! 理屈じゃ分からないことがドンドン起きているんですよ! マット界、プロレス界は。このコロナという状況がいいのか悪いのか…もちろん僕らにとっても苦しいですけども、この状況でしか出来ないこととかっていうのは、これからもドンドン起きると思いますし、ドンドン起こしていかなくちゃいけないと思っているので。逆・世代交代って言いましたけど、全部そうなんですよ! もう俺も説明つかない!(苦笑)みんな11年ぶりにNOAHが日本武道館やりましたって言って、そこで潮﨑豪に武藤敬司が挑みますって誰も想像つかないのと同じですよね。秋山準が挑戦者でKO-Dのベルト、その立会人が小橋建太って誰も想像つかないじゃないですか。ドンドンそういうことが起きればいいのかなって、起こそうとも思っていますし。経営側としては起きたことを受け入れるべきかなと思っていますし。
    ーー秋山選手が「新日本を乗り越えていくんだと高木さんに言われた」という発言があったのですが、その通りですか?
    高木 その通りですよ! いや、そこはブレてないです。自分の目標はやっぱり新日本プロレスを抜くこと。そのためにはまずサーバーを増強しないとね。やっぱり会員数では差が全然あるんで。でも将来的にそれくらいの会員数になったととしても、それをこなせるくらいサーバーの増強をしていかないといけないですね。うちに映像班には感謝しています。リングサイドで急遽Twitterでリアルタイムの動画を出すっていう機転の良さっていうのは本当に素晴らしいな。うちのスタッフ、社員の皆さんに感謝です。ありがとうございました!

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