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DDTで逢いましょう2020

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DDTで逢いましょう2020

日時2020年7月3日
開場東京・新宿FACE
観衆156人(満員)
  • 前説

  • KO-D無差別挑戦を控えた上野が登場!「今日も勝って次の自信に繋げるように頑張ります」(上野)

  • 今林久弥AP、井上マイクリングアナウンサーがリングに上がり、観戦にあたっての各種諸注意をアナウンス。今後の大会スケジュールと7・12板橋の追加カードを紹介。また『ビアガーデンっぽいプロレス』にて各日プロデュース試合が決定したことをアナウンス(詳細はNEWS参照)。続いてBOYZプロデューサー彰人がリングに登場。8月16日神田明神ホールでのBOYZ開催決定を報告。彰人は「4月に考えていたことをブラッシュアップしてやりたいと思います。8月ということでお祭りっぽい感じでやりたいなと。女性のお客様が来てよかったな、男性のお客様はチクショー俺は何で入れないんだ、という興行を出来ればなと思っております。」とコメントした。その後本日の全カードと見所を紹介し、オープニングコール担当として上野がリングに呼び込まれる。7・23後楽園でのKO-D無差別挑戦に向けて「僕にあと必要なのはですね、自信をつけてより良いパフォーマンスを出来るように、今日も勝って次の自信に繋げるように頑張ります。皆さん、応援よろしくお願いします!」と意気込みを語り、お客さんと共に「DDT新宿FACE大会、スタート!」の掛け声で大会がスタートした。
  • オープニングマッチ 30分一本勝負

  • 4WAYタッグマッチ

    0分4秒

    横入り式エビ固め

    残り2組は勝俣瞬馬&飯野雄貴、松永智充&中村圭吾。
  • 3チームが入場し、最後に『TOKYO GO!』に乗ってディーノと平田が登場。一同が平田の入場を阻止しようとするのをディーノが制する。しかし踊り終わりと同時にゴングが鳴り、大鷲が横入り式エビ固めで丸め込むと3カウント。平田以外が花道を下がっていった。
  • 再試合 30分一本勝負

  • リングに残った平田がマイクを持ち「よし、ようやく闘いのスタートだ。おいっ、くだらねぇ4WAYタッグはお終いだよ。おい、仕切り直しだ。上がれオラ!」と言って下がった面々を呼び戻す。平田はディーノ、大鷲、松永の対面に立ち「なんだ今日のカードは? 何の闘いのテーマもない対戦カードなんてな、まっぴらなんだよコノ野郎! いいか、松永、大鷲、男色、てめぇらな無駄にキャリアを積んだ大人たちがな、上でグータラしてるからDDTは変わんないんだオラ! いいか、これからは俺ら新世代軍がお前らをぶっ潰して、DDTを新しい景色作ってやるよ!」と言うが、いきなり納谷が平田にエルボー。中村がマイクを持ち「お前、旧世代だろ! お前何歳か言ってみろ!(平田「32だコノヤロー!」)32は古い! 古い! 古い! 古い! あと、メガネ付けて、ダンスして、見飽きました! それも古い! 俺が新世代軍のリーダーとしてお前らに勝って、岡谷越えしてやるよ!」と叫ぶと、平田がマイクを持ち「岡谷? 顔じゃねぇんだてめぇら! あんたら(ディーノ、大鷲、松永)ここまで言われて悔しくねぇのかよ。悔しくねぇのかよ! お前さっき言ったな、新しい景色作る? 俺らはな積み上げて来たもの、お前に見せてやるよ! お前なんてな、ペーペーだコノ野郎! 闘いの厳しさを、俺たちベテラン軍が教えてやるよ! お前ら準備はいいか!? 闘いのゴングを鳴らせ!」と言って急きょ新世代軍vsベテラン軍の8人タッグとして試合が行われることになった。ゴングと同時に平田が袋叩きに。新世代軍のトレイン攻撃から一同がフォールするも平田はカウント2で返す。するとベテラン軍がリングに飛び込み、松永が客席を煽ってからのボディスラム。そこにディーノが男色ナイトメア。カバーに入ると新世代軍が慌ててカットに入る。平田がディーノに指示を出しコーナーで地獄門を開門させる。勝俣、納谷が次々と地獄門に突入させられるが、最後の中村はギリギリで踏みとどまる。すると中村が松永を地獄門送りに。続いて大鷲も地獄門送り。平田が手刀から中村を地獄門に送り、カバーに入るもカウント2で飯野がカット。ここで中村が飯野と合体しケンタウロスに。平田にボディスラムからケンタウロスがハカエルボーを狙う。ハカの最中にディーノが飯野にパンツを被せると、ケンタウロスにファイト一発。平田が手刀でケンタウロスを分裂させる。大鷲と松永が中村にダブルのショルダータックル。平田が中村に垂直落下式ブレーンバスター狙いも中村がブレーンバスターで投げ返す。ここで新世代軍が飛び込み平田に勝俣がトラースキック。続けて納谷がチョークスラム。中村がカバーに入るもカウント2。追撃を狙う中村に平田がレフェリーの死角を突いての急所蹴り2連発。エゴイスト・ドライバーを決めると中村も返せず3カウント。
  • 第二試合 30分一本勝負

  • VS

    VS

    8分53秒

    カナディアン・バックブリーカー

  • 渡瀬と樋口で試合開始のゴング。バックの取り合いから腕の取り合い、渡瀬がグラウンドに持ち込むと樋口もヘッドロックに切り返す。渡瀬がコーナーに持ち込み岡谷にタッチ。樋口も坂口に代わる。岡谷がエルボーのラッシュで果敢に坂口に向かって行くと、坂口は「舐めんな!」と言ってアームロックで捕獲する。岡谷は何とかロープへ。坂口のミドルキックでダウンを奪われると、ここから赤コーナーサイドが代わる代わる岡谷を捕まえる展開に。岡谷が坂口にランニング・ネックブリーカードロップを決め逆転。渡瀬に繋ぐ。渡瀬は2人を蹴散らすと、樋口にはジャンピング・ニー。坂口がミドルで動きを止めると、渡瀬とエルボーの打ち合いに。渡瀬がドロップキックを決めれば、坂口はダッシュミドル。渡瀬が投げっ放しジャーマンを決めて岡谷にタッチ。渡瀬と共に坂口にダブルのドロップキックを決める。樋口にはサンドウィッチ式のエルボー。ダブルのブレーンバスターを狙うが逆に樋口が2人をまとめてブレーンバスター。岡谷が樋口にエルボー連発も樋口は微動だにせず。ならばと岡谷がランニング・エルボーを連発も樋口は倒れず。そこに渡瀬が樋口にミサイルキックを決めアシストし、岡谷がランニング・エルボーで樋口を倒していく。追撃を狙う岡谷だが、樋口はカウンターのサイドバスター。強烈なタックルで岡谷を倒していく。樋口が岡谷にアバランシュホールドを決めるもカウント2。続けて樋口がカナディアン・バックブリーカーで捕らえると岡谷もギブアップ。
  • 第三試合 30分一本勝負

  • DAMNATIONが奇襲を仕掛けてゴング。アントンが転倒しかけるも踏みとどまる。佐々木がアントンを捕まえ、高尾にタッチ。アントンが「膝はやめろ!」と言うが、佐々木と高尾がタッチを繰り返しアントンの膝を攻め立て捕まえていく。巧みにアントンを転倒させようとするDAMNATIONだが、HARASHIMAが飛び込みアントンを支えて転倒を防御。アントンは「絶対こけないからお客さん!」と言って猛攻に耐えると、ボーン・トマホークを高尾に決めてHARASHIMAにタッチ。HARASHIMAが高尾にミドルキックを連発し、雪崩式ブレーンバスターからファルコンアローを決める。カウント2。ロープに走ったHARASHIMAに高尾がカウンターのドロップキックを決めて佐々木にタッチ。佐々木がダイビングラリアットから高尾を呼び込みトレイン攻撃。コードブレイカーとダイビング・フットスタンプの合体技を狙うが、HARASHIMAが避けてフットスタンプが佐々木に誤爆。HARASHIMAがロープを使っての反転式ドロップキックを佐々木に決めて、アントンにタッチ。リングインしようとするアントンが転倒しかけるもHARASHIMAが支えて無事リングイン。アントンが佐々木にナックル連打からダスティ。アントンがHARASHIMAを呼び込み「連係!」と叫び、アントンがボディスラム。HARASHIMAがスワンダイブ式ボディプレスを放つが、佐々木が避ける。するとアントンが佐々木でこけそうになるも、懸命に耐えるアントン。しかしその先にいたHARASHIMAでアントンが足を引っかけ転倒。ギブアップしかけるも、創作昔話『ごんぎつね』の朗読を懇願。結果、『ランボー ラスト・ブラッド』ではなく下ネタ。アントンがごんぎつねで高尾にサミング。続けて佐々木にもサミングを狙うが、耐えた佐々木が方向を変えるとアントンのサミングがHARASHIMAに誤爆。アントンに佐々木がごんぎつねでサミングから首固めで丸め込むとアントンも返せず3カウント。
  • 第四試合 30分一本勝負

  • 歌舞伎町名物スペシャルシングルマッチ

    • LOSE

      魔苦・怒鳴門

    VS

    VS

    8分17秒

    片エビ固め

    ※プレイングマンティスボム
  • 試合前に怒鳴門は急所でのシェイクハンドを求める。開始のゴングが鳴ると、怒鳴門がすぐさまバックを取っていくが、クリスはすぐにロープブレイク。怒鳴門がケツを差し出すと、クリスは拒否。怒鳴門がクリスのガットショットの足を捕まえると、急所を掴もうとするが、足が長く急所に手が届かない。ここでクリスがケツを差し出し、怒鳴門を受け入れる姿勢を見せるが、怒鳴門が掘ろうとするとクリスがヒップアタックで迎撃。クリスがロープに怒鳴門の急所を叩き付けると、怒鳴門が場外に転落し場外戦へ。クリスが怒鳴門の急所を鉄柱を使って痛めつけていく。リング内に戻ると、クリスは怒鳴門のマスクを剥がす素振りを見せ精神的に揺さぶる。怒鳴門がチョップを連発すると、クリスはソバット。しかし怒鳴門がスクリューハイキックでクリスを場外に落とすと、ラ・ケブラーダで追撃。ここから再び場外戦へ。クリスの急所の上にイスを置いた怒鳴門はカウンターの上からイスを持ってダイブし、叩き付けていく。リング内にクリスを戻すと、怒鳴門はコーナーから飛び付いてのコルバタ。カウント2。串刺しエルボーからコーナーでクリスに股間を押し付けようとするが、クリスは急所を掴んで脱出。クリスがツームストンを決めるも怒鳴門はカウント2で返す。チョップの打ち合いになるがクリスはカウンターのニー。プレイングマンティスボムを狙うが、背後に着地した怒鳴門がバッククラッカー。飛び付きのトルネードDDTを決めるもカウント2。怒鳴門がコーナーからスワントーンボムを放つも、クリスは剣山。クリスが強烈な串刺しドロップキック。さらにエプロンから飛び付いてのカッターを決めるが、カウント2。再びクリスがプレイングマンティスボムを狙うも怒鳴門が脱出し、駅弁で固め腰を振っていく。するとクリスがまさかのキス。これで怯んだ怒鳴門にクリスがプレイングマンティスボムを決めてカウント3。
  • 突如青木真也が登場し、怒鳴門に「僕の挑戦を受けてください」7・23後楽園でのEXTREME戦が決定!

  • クリスが退場すると突如『バカサバイバー』が流れ、青木真也が登場。リングに上りマイクを持つと「7月後楽園、このベルト(EXTREME)を懸けて、僕の挑戦、受けてください!」と怒鳴門に挑戦(?)表明。慌てる今林APが「ちょっと待ってください、次の後楽園で青木選手のベルトに、怒鳴門選手が挑戦するってことですよね?」と確認するも、青木は「僕の挑戦を受けてください」と聞く耳を持たず。今林APが怒鳴門に「タイトルマッチやってもらえますか?」と聞くも怒鳴門は「ちょっと待ってよ、こんな強い人無理よ! 寝技は好きだけど……違う寝技は……あなたは無理よ!」と拒否。しかし今林APが強制的に7・23後楽園でのEXTREME戦を強制決定。戸惑う怒鳴門だが、青木が卑猥な手の形でのグータッチを求めると、怒鳴門もグータッチで答えた。

    【試合後のコメント】
    ――対戦表明というか挑戦表明をあえてチャンピオンからしたが。
    青木 はい。予約がないんで自分から動かないと。でもどうなるんですかね、他人事ですけど。
    ――印象は?
    青木 僕の新しい引き出しができるんじゃないかと思ってますけどね。また闘いとか強さとかそういう文脈とはちょっと外れたところで違ったものがまたできてくるんじゃないかという期待感はありますね。
    ――どのあたりに興味?
    青木 新しい引き出しを出すとしたこういうものしかないと思うので。何か面白いものというか、必ずできると確信しているので。これはやってみたいなと。
    ****

    怒鳴門 クリちゃんの最後のキス、めっちゃ感じちゃった! あれは完全に私を求めてたわ。求愛行為と捉えていいわよね? 絶対クリちゃんは私と交わってくんずほぐれつ師たいっていうことだと思うの! でもね、ちょっと私頭おかしくなってるからね、ビックリしちゃったんだけど、青木真也!? なんで!? なんで現れちゃったの!? あんな強いヤツとやるって……ベルト持ってないやつが挑戦するのが普通なんじゃないの!? 私ビックリしちゃって……寝技の第一人者、恐ろしいけども、私も夜の寝技はす~ごいの持ってる自信があるの! だからね、ビビッてばっかりはいられないわ! 私もくんずほぐれつ、エクスタシィー! エクスタシィー感じてやるぅ! 青木さ~ん! 青木さんと! エクスタシィー! ひいいいいいい(会見場から駆け出していく)
    ****
  • 第五試合 30分一本勝負

  • 秋山軍(仮)vsALL OUT!

    14分21秒

    フジヤマニーロック

  • 秋山&大石のセコンドには渡瀬と岡谷、竹下&彰人のセコンドには勝俣と飯野。秋山と竹下の先発で試合開始のゴング。激しいロックアップから竹下が押し込むもクリーンブレイク。秋山が押し込みロープに走らせると、竹下がタックルで秋山を倒していく。グラウンドの展開になると秋山が足関節で捕らえるとすぐさま竹下はロープに。秋山が大石にタッチすると、竹下も大石を押し込み彰人にタッチ。彰人と大石がグラウンドで五分の攻防を繰り広げると、彰人が大石に低空ドロップキック。この一撃で大石の動きが止まると、彰人が足関節で大石を攻め立てていく。しかし大石がカウンターで彰人に低空ドロップキックを決めると、彰人がダウン。秋山が竹下に突っ込み、2人は場外へ。秋山がエプロンの竹下にニードロップを落とす。リング内では大石が足関節で彰人を苦しめていく。大石から秋山に代わるも、秋山は彰人の膝へのストンピングからドラゴンスクリュー。さらに変形のニーロックで彰人にギブアップを迫る。秋山が彰人の膝を攻め立てる展開。彰人は防戦一方。彰人が秋山にチンクラッシャーからネックブリーカーを決め竹下にタッチ。竹下は秋山にドロップキック。串刺しエルボーからフライングラリアットで一気に秋山に猛攻をしかける。竹下がブレーンバスターを狙うが、耐えた秋山もブレーンバスターを狙う。せめぎ合いの中、竹下がブレーンバスターを決めるがカウント2。竹下と秋山がエルボーの打ち合い。竹下が強烈なエルボーを決めれば、秋山はカウンターのジャンピング・ニー。秋山から大石にタッチ。大石がランニング・フォアアームを決めるがカウント2。コーナーからスイングDDTを狙うが、竹下が途中で止めて投げ捨てるようなボディスラムでマットに叩き付ける。竹下から彰人に代わると、彰人が一気に大石の膝に狙いを絞って猛攻をしかける。彰人が大石にアンクル・ホールドで捕獲。大石は立ち上がりツバを吐き掛ける。彰人をロープに走らせるが、ロープを掴んで耐えた彰人は場外へ。すると大石の背後から竹下が飛び込み大石にビッグブーツ。さらに控える秋山に向かって行く。2人はもつれるように場外へ。リング内に戻った彰人は両足での膝砕きから、さらに足横須賀を狙うも大石が脱出。彰人がコーナーに大石を載せ、キン肉大移動狙いも耐えた大石がスイングDDT。カウント2。大石がルミナスプレスを決めてカバーに入るも竹下がジャーマンの体勢で引き剥がしそのまま投げようとするも、秋山が飛び込み阻止。秋山が竹下にエクスプロイダーを決めれば、立ち上がった竹下がザーヒーを叩き込む。両者ダウン。大石が彰人にミラクルエクスタシーを決めるが、カウント2。追撃を狙う大石だが、彰人がカウンターのエルボーから前落とし、カウント2。彰人がハナマサを狙うが、着地した大石はロープに走って飛び付きのコンプリートショット。そのまま大石が変形のニーロック、フジヤマニーロックで固めると、彰人もギブアップ。竹下が秋山の目の前に立ちはだかると、2人は何らかの言葉を交わす。両チームのセコンドもリング内へ。7・23後楽園で全面対抗戦を行うALL OUTと秋山軍(仮)が視殺戦を展開。秋山が踵を返して退場すると、竹下はいつまでのその背中を追っていた。

    【試合後のコメント】
    秋山 あの赤い髪のヤツは俺のチームか?
    大石 あれは魔苦・怒鳴門です。入れたいんですか?
    渡瀬 あれは入れないほうがいいです。
    秋山 わかった。(タッグ)頂上対決ってDDTが言ってたけど、頂上対決で勝ったということは俺らの勝ちでええやろ。もうええやんなあ?
    岡谷 ……いや。
    秋山 まだやりたいか(笑)。やってないもんな(笑)。
    ――竹下選手との攻防が激しいものとなったが。
    秋山 あのチーム自体はどうかわかんないけど、勝俣なんかは俺にケンカ吹っ掛けてきたけど、竹下もまだ俺のことをリスペクトとか、先生とかそういう風に思っているかもしれないけど、そういう風に思ってたらオマエら絶対に勝てないよ。俺を敵と思ってこないと。あの赤い髪は俺のチームじゃないのか?
    大石 違います、違います。
    秋山 チラチラ見てるから。
    大石 あれは別人です。
    秋山 だから竹下がそういう風な気持ちで来たら絶対に勝てないし、闘う気持ちで来いって。もっとガンガン来いよ。まだちょっと元気だから。キャプテン。
    大石 竹下もそうだし、ALL OUTの面々もDDTのお客さんも……( ← いつもより2割増しで舌足らず気味)。
    秋山 滑舌悪いの?
    大石 もともと……。記者のオメエらだって、秋山その他のチームだと思ってんだろうがよ……( ← いつもより2割増しで舌足らず気味)。
    秋山 長州さんをマネてんの?
    大石 良いこと言おうと思ったけど、口の中がガサガサで。
    秋山(岡谷に)これでいいの?
    大石 水持ってこい、水! 秋山準、その下についた俺たち3人じゃねえんだよ。秋山準の隣にいるのが大石真翔、渡部……渡瀬! そして岡谷だよ!
    渡瀬 勘弁してくれ!
    大石 渡部はまずかったね。名前こそ今、秋山軍かもしれねえけど……( ← いつもより2割増しで舌足らず気味)。
    秋山 ちょっと待ってくれ! 噛み過ぎじゃねえかよ!
    大石 歯がどこかで取れたかもしれない……。
    秋山 そうか。
    大石 そういうことだよ! 秋山準の隣にいるの俺たちのことも今日、少しは見せたかもしれないけど、まだまだってことでしょうね。秋山さんにしか質問がいかないってことは。
    秋山 こんなに滑舌悪いヤツは久しぶりだよ! 小橋建太以来だよ。
    大石 それは認めてもらったということですか?
    秋山 そうだよ!
    大石 ありがとうございます。そういうこっちゃ、覚えておけよ。以上です。
    ――後楽園で4対4が組まれてますが。
    秋山 今日頂上決戦っていって勝ったんだから、もういらないと思うけど、今日はキャプテンが彰人クンに勝ったから、ここはバシっと俺が竹下から取らないとダメだよね。
    大石 そうですね。
    秋山 もしくはオマエ(渡瀬)が取るかだな。
    渡瀬 リーダーの俺が取るか。
    秋山 オマエがやるとお笑いになっちゃうんだよ。実際、やるとしたら俺が彼から取りましょう。彼も下の人間から取るんじゃなくて、俺から取る気でこいって。そうじゃないとこの闘いには意味がない。頂上決戦っていって俺らが勝ったんだから。あとは竹下、オマエとの闘いだ。
    ****

    竹下 ゲストコーチとしてDDTのレスラーとして秋山選手を迎え入れるのは今日で終わり。あとは闘いを通して教えてもらうだけなんで。闘いだから。ALL OUTと秋山軍の、そして僕と秋山さんの。彰人さんと秋山さん、飯野と勝俣と秋山さんの闘いにさせてくれ。今日でDDTのエースなのかは僕が決めることじゃないけど、何度も無差別シングルのベルトも巻いている人間としていつまでも秋山さんをゲストコーチとして「コーチ、教えてください。お願いします」っていうのは終わり。それじゃ意味がないってことに今日気づきました。闘いなので。次は後楽園ですか? 4対4、仙女さんとの対抗戦とかやらせてもらったときと同じように闘いで。レンタル移籍でDDT所属になられたけども、DDTの一員として迎え入れるんじゃなくて、敵として秋山準と闘います。
    ――竹下選手は秋山選手から「自分がDDTの何なのか考えろ」と言われてましたが。
    竹下 僕の中でその問いかけに対して1週間ずっと考えてるし、日曜の鶴見大会の時に薄っすらこうなのかなという答えは出てるんですけど、もう少し考えてください。7・23後楽園の4対4の時までにはちゃんとその答えを出した上で秋山準ともう一度向かい合います。その時には答えを出します。
    ――彰人選手は後楽園に向けて。
    彰人 今日は序盤に思った以上の衝撃、ダメージが足にあって。試合中に珍しく取り乱したというか余裕がなくなってしまって。僕は今日そんなに秋山さんと絡んだわけじゃないから秋山さんについては何も言えないけど、大石さんですか? よくみんな周りの人がタイトルマッチで本気の大石真翔がいるって言うじゃないですか。秋山軍に入ってからの大石さんはそれなのかなと。つい最近、大石さんとシングルしたのは僕なんですけど、板橋でやった時に大石真翔と全然違かった。板橋の大石真翔はなんだったんだ。今日は僕の完敗です。何もできなかった。
    ****
  • セミファイナル 30分一本勝負

  • DAMNATIONvsDISASTER BOX!

    VS

    VS

    12分30秒

    片エビ固め

    ※BME
  • 遠藤と上野の先発で試合開始。ロックアップで遠藤がロープに押し込むと、上野がタックルで倒していく。上野がカウンターのボディスラムからダブルニー落とし、カバーもカウント2。ロープに走った遠藤がロープをすり抜け場外に降りると、上野の足を引っ張り、エプロンでポーリーがボディプレス。ここから遠藤とポーリーが代わる代わる上野を捕まえる展開となる。苦しい時間の続いた上野だが、ポーリーのランニング・ボディプレスをかわすと、ミサイルキックを決めて逆転。吉村にタッチ。吉村がタックルでポーリーを倒していく。吉村は串刺しラリアット連発から、ポーリーにブレーンバスター狙い。ポーリーが耐えるも、ぶっこ抜いてブレーンバスターで投げ切る。吉村が引き起こすと、ポーリーもエルボーを返し、エルボーの打ち合いに。ポーリーがハンマーを連発し、DDTを決めるもカウント2。続けてSTFを決めるが吉村はロープに逃れる。バックを取ったポーリーだが、吉村が脱出。ロープに走るとポーリーが追いかけボディアタック。ポーリーがロープに走ると吉村が追いかけて串刺しのラリアット。もう一発吉村が狙ったところに、ポーリーがカウンターのテーズプレス。カウント2。遠藤にタッチ。飛び付いた遠藤を吉村がマットに叩き付けると、上野にタッチ。ノーチラスが連係を試みるも、遠藤が同士討ちを誘い、2人まとめて蹴散らしていく。遠藤が上野に回転エビ固めからゆりかもめで捕獲。上野が押さえ込んで脱出。横入り式エビ固め狙いを耐えた遠藤がその場飛びムーンサルトも剣山。上野がフルネルソンからバックブリーカーを決め、ロープにもたれた遠藤の背後からおっぴろげアタック。さらにミサイルキックを決めるもカウント2。立ち上がる上野の足に遠藤がしがみつく。上野が延髄斬りを狙うも避けた遠藤はバックドロップを狙うがこれを上野は着地。遠藤がオーバーヘッドキックを放つも上野が避けて自爆。ロープに走った上野に遠藤がラリアット。遠藤からポーリーにタッチ。ポーリーが串刺しボディアタックからエルボードロップを決めるもカウント2。遠藤を呼び込み、ポーリーと連係攻撃。遠藤が「伏せ!」と言ってポーリーを踏み台にしてムーンサルト・プレス。続けてポーリーがボディプレスを決めるもカウント2。ポーリーがコーナースプラッシュを放つも上野が回避。上野がダイビング・ボディアタックで飛び込むもポーリーがキャッチ。上野が脱出し猫だましから延髄斬り。ロープに走ったところで遠藤が場外から手を出すもキックで排除。ポーリーが上野のバックを取ると、吉村が飛び込みラリアットの相打ち。しかし吉村がバックドロップでポーリーを投げ切る。そこに上野がフロッグ・スプラッシュを決めるも遠藤がカットしカウント2。上野が遠藤にハーフネルソン・スープレックスを決め場外に排除。上野がポーリーにドロップキック、続けて吉村がラリアット。吉村がポーリーにドリル・ア・ホール・パイルドライバー。そこに上野がBMEを決めるとポーリーも返せず3カウント。
  • KO-D無差別挑戦に向けて上野が好調をアピール「僕、今日のおかげでもっと自信持てました!」

  • 上野がマイクを持ち「遠藤さん、僕がこの前タッグのベルト懸けてあなたに勝ちました。今日は直接ではなかったですけど、僕勝てました。僕、今日のおかげでもっと自信持てました。ありがとうございます! 僕はですね、遠藤さんが持ってるKO-D無差別のベルト、本気で獲ってやろうって思ってます。皆さん、7月23日後楽園、応援よろしくお願いします!(会場拍手)」とKO-D無差別挑戦の決意を語り、「せーの、イエス・オア・ノーチラス!」でお客さんと声を揃えセミファイナルを締めくくった。

    【試合後のコメント】
    上野 今日はノーチラスで2人で組んで、次、僕はいつどこを使ってという形ではなく、前哨戦もある中でやる(KO-D無差別戦)、ノーチラス2人で組めてポーリー、DAMNATIONから勝てて。今僕に必要なのは自信だと思ってます。最近は気持ちもどんどん上がってきてまして。自信ついて来まして。もうあと一回? 当たれるのか当たれないのか。2回は無理か。あと1回、はい。もう僕は後楽園に照準合わせて本気で獲りに行きたいと思います。どうですか調子は?
    吉村 最近調子いいです。調子いいですけど、上野さんが無差別挑戦するっていうことにモチベーションを上げられてるといいますか。次、板橋? 板橋誰とやるんですか?(運営「このあと発表となりますが、岡谷とシングルマッチです」)岡谷? すごい評価良いと思う。今秋山さんに近い人間として、アイツが俺に王道を教えてくれるんじゃないかと、ちょっとそこに期待しつつ、板橋頑張ろうと思います。多分やけど、遠藤さんに(上野が)舐められてると思うから。どっかで一発くらわした方がいいと思うよ。
    上野 こうやって吉村君も言って、僕ら支え合ってやってますんで。どんどんどんどん駆け出していけたらと思います。
    ――遠藤選手は欠場明けかと思いますが、遠藤選手のコンディションはいかがでしたか?
    上野 コンディションは全く悪くないと思いますし、もっともっと当たりたかったですね。今日は勝てはしましたけど、遠藤哲哉を堪能しきれなかったというか。欠場した感じは全く思えなかったし、もう今日の時点で万全だと思います。
    ****

    遠藤 何か聞きたいことある?
    ――欠場明けで上野選手との前哨戦ということでしたが、自分の体調はいかがですか?
    遠藤 復帰戦だったんですよね。忘れてました。もう見たらわかるでしょ? 何も問題なし。ちょうど1年前は左足のケガで欠場して、今年は右足首のねん挫で欠場して。ちょうど1年周期で来るのが恒例になってるんでね。でも復帰した後の俺は強いから。……まぁ去年……去年負けてんじゃん! 大田区で! 強いって言ったけど。どういうことだ?
    ――今年は田中将斗選手に勝ってベルトを獲ったってことで……
    遠藤 (遮るように)じゃ、そう書いといてください。
    ――上野選手が調子を上げるのは感じますか?
    遠藤 感じないですね。ぶっちゃけ。プロレスラーっていうのは、結果だけ良ければいいのかって、俺はアイツに問いたい。結果だけじゃないよ、チャンピオンに必要なのは。内容も伴ってないと。アイツにその覚悟があるのかどうか。正直今日やった感じだと何も感じなかったね。何の覚悟も。アイツがチャンピオンになるっていう覚悟はまだまだ。こっからどうやって上げてくるのか。
    ――後楽園のタイトルマッチはどうなりそうですか? 一方的になりそうだと?
    遠藤 今のままだとね。アイツが変わるつもりがないんだったら、申し訳ないけど、俺が圧勝してしまう。チャンピオンとして、闘いなんだから、勝つことは前提。勝つっていうのは前提に、そこに内容が伴わないといけないわけだから。まぁこのままだと俺が後楽園、全て持っていくことになるだろうね。
    ――上野選手が2回連続で挑戦してくることに不安な部分はありますか?
    遠藤 不安は何にもない。俺は言っちゃったしね、1人で何回挑戦してきても良いって。別にそれに関しては。逆にどう思う? 第三者から見て。同じ人間が2回連続挑戦することについて。
    ――直近でやってる分だけ、2回目の方が有利になるのかなという気はします……。
    遠藤 まぁそれを考えるのも、見てる人たちの楽しみに一つなんじゃないですかね。
    ****
  • メインイベント 30分一本勝負

  • 赤井沙希“おきばりやす”七番勝負最終戦

    • LOSE

      赤井沙希

    VS

    • WIN

      里村明衣子

    VS

    13分3秒

    片エビ固め

    ※スコーピオ・ライジング。赤井沙希“おきばりやす”七番勝負は3勝4敗で終了。
  • 赤井が入場すると、入場ゲートの前に樋口と坂口の姿。里村が入場すると、樋口坂口は赤井のセコンドにつく。試合開始のゴング。赤井がローキックを放てば里村もローキックを返し、里村がヘッドロックから投げを見舞うと赤井はすぐにロープへ。再び組み合うと、里村が腕を取って赤井をコントロールしていく。里村がグラウンドで腕を極め、首を取ると赤井がコーナーに押し込む。里村がローキックを放つと、赤井はブレーンバスター狙いも里村が耐える。赤井がミドルキックを連発すると、里村はセカンドコーナーを使っての反転式エルボー。里村がキチンシンクを連発し、側転ニードロップを放つが、赤井は避けて場外に引き込み、エプロンPKを決めていく。赤井が里村をリング内に戻すとコーナーからフライング・ボディアタック。カウント2。串刺しのビッグブーツからブレーンバスター、PKを決めるがカウント2。里村がローキックからエルボー。片膝を付いた赤井に里村がスクリューハイキック。カウント2で返すと赤井は場外へ。場外で里村がエルボーを連発しリング内に戻す。里村は腕を捕らえてのヒールキックを顔面に浴びせる。ダウンカウントが数えられるが、里村が止めさせ赤井を引き起こそうとすると、赤井が下から三角絞め。しかしすぐさま里村が脱出するとSTF。赤井は這ってロープへ。里村がバックドロップ狙いを赤井が耐えると、ローキック。里村がデスバレーボムを狙って抱え上げるも、着地した赤井がレインメーカー式のビッグブーツからバックドロップ。里村の後頭部にブーツを叩き込む。ダブルダウンカウントが進むが、四つん這いになりながらも赤井が顔面を蹴っていく。立ち上がった里村が強烈なミドルキックを連発。コーナーでも何発も放つとレフェリーが割って入る。里村がコーナーからフロッグ・スプラッシュを放つも赤井が剣山。すぐさま赤井が三角絞め。里村の力が抜けていくが、何とかロープブレイク。赤井はケツァル・コアトルの体勢になるも、里村が脱出しオーバーヘッドキック。赤井がビンタから左右のハイキック、改めてケツァル・コアトルを決めるが、里村の足がロープにかかりカウント2。ならばと赤井はスリーパー。もがく里村だが、赤井がスリーパーを解除しもう一度ケツァル・コアトルを狙うが、里村が抱え上げてデスバレーボム。カバーに行かずにミドルキックからDDT、さらに側転式ニードロップ。里村が「終わりだ!」と叫んでデスバレーボムを決めるが、カウント2で赤井は返す。会場は大歓声。すると里村はスコーピオ・ライジングを決めると、赤井も返せず3カウント。
  • エンディング

  • 赤井、里村に玉砕も「私もっと強くなります!」と新たな決意!

  • 赤井はすがるように立ち上がり、里村が握手を求めるとしっかりと握り返した。里村がマイクを持ち「今日はね、私も興行の中止が始まってから3ヶ月ぶりの試合だったんですよ。その一発目が、赤井沙希! この3ヶ月間でチャンピオンになって、男子レスラーの中でずっと、諦めずにここまで来て、すげぇなと思ってますけどね。この時期だからこそ、私も覚悟があるんですよ。弱ってらんねぇなってね。誰もが生き残っていかなきゃならない。今日は赤井と闘ってさらに自分自身が強くなれた気がした。また! またお願いします!(赤井と握手)初めてのメイン任されたんだから、ここは締めてください」と言うと赤井にマイクを渡す。赤井は「里村さん……まだ強くなるんですか……でも、ずっと背中見てばっかじゃいられないです……。里村さんがKO-Dを巻いた姿を見て、自分も女子とか関係なく、ベルト目指していいんだって、気付きました。里村さんが美しさって強いんだってこととか、いろんなことを気付かせてくれたきっかけの方です。でもずっと背中を見てばっかじゃいられないです! 自分たちの世代も里村さんの背中見て、追い越して、女子プロレス界と言わず、日本のプロレス界を盛り上げていきたいと思ってます! 最終戦を引き受けてくださって、ありがとうございました!」と言うと、里村は一礼し退場。赤井が改めてマイクを持ち「負けてもまた立ち上がったり、悔しい時ほど、歯を食いしばるってプロレスの基本だと思うんですけど、この七番勝負を経験して、私のプロレスの基本を感じさせていただきました。いつもは強い、頼もしい仲間がいるんですけど、里村さんも1人で来たし、今まで七番勝負、来てくれた選手、1人で来て1人で帰って行ったんで、自分も今日は仲間の力を借りず、頑張って1人で帰ろうと思っています。皆さん、七番勝負最後まで見届けてくださってありがとうございました! 私もっと強くなります!」と宣言し、樋口と坂口の肩を借りることなく、自分の足で入場ゲートに下がっていった。


    【試合後のコメント】
    赤井 6人タッグのベルトに挑戦した時もこれを経験したから大丈夫だと思ったんですけど、最終戦の里村明衣子選手……3ヶ月すごい充電してきたんだなってことをリング上で感じました。この七番勝負の最後を里村選手が引き受けてくださって、里村選手で良かったと本当に思っています。私こんなすごい経験させていただいて、七番勝負どの選手もすごい勉強になって……すごい怖かったし、ド緊張したんですけど、この経験が私の明日の強さに変わる気がします。というか変えなくちゃ意味なかったんで。変えてみせます。
    ――女子プロレスのトップの選手である里村選手と闘ってみて、どういったものを感じましたか?
    赤井 マイクする前と後で里村選手の大きさが変わるんですよね。すごいそれを体感して、里村選手の背中をみんな見てると思うんですよ。女子プロレス界は。全部その見つめている背中を背負ってらっしゃるんで。自分もそこを見つめてていいのかなって。大尊敬して敵わないとはわかってるんですけど、敵わない相手として背中を見てるだけじゃプロレス界入った意味がないので。私もその背中の一つになってやります。
    ――闘ってみて手応えがあった部分はどうですか?
    赤井 この間の6人タッグもそうなんですけど、舐められがちなんですけど、里村選手は私がどんな変なことしたり、どんな勝負でかかって行っても、全部真正面で、真面目にまともに受け止めてくれるんで。里村さんは真正面しかないんで。その勢いといっても……私日本の女子プロレス界で一番デカいと思うんで、その身長を生かした、里村さんが経験したことのない……あれ、何聞いてましたっけ?
    ――手応えがあった部分……
    赤井 身長をもっと生かせばもっと手応えられたのかなって思いました。気迫に圧倒されて、里村さんの手の上で転がされてたなって思って。もっと違う角度から行けばよかったって思いました。里村さんに無くて私にあるものを突き詰めて、そこで攻めればよかったって思いました。
    ――DDTのメインを女子のシングルで張った、ということについてはいかがですか?
    赤井 私は第二試合も、第一試合も、アイアンマンも全部メインのつもりでやってるので、そこまでプレッシャーは感じなくて。でも色んな女子の選手、普段連絡を取らない選手からも頑張ってね、頑張ってね、って言われて。もちろん頑張るんですけど、そういうのでちょっと今朝から胃が痛くなっちゃって。でも、大丈夫です。それも乗り越えてのレスラーなんで。でも、私の周りの先輩たちはこの重圧をたくさん経験してきたんだなって思うと、改めてこの人たちはすごいって思いました。そんなに女子だからっていうプレッシャーは無かったです。ただ里村選手っていうことの方がプレッシャーがでかかったです。


    ――今回の赤井さんとの対戦はいかがでしたか?
    里村 すっごいしぶとくなってましたね。体の細さを全く感じさせない、芯の強さがまったく違う。これは自分自身こんなになったかって感動しましたね。
    ――それは七番勝負をやってきたからこそだと感じましたか?
    里村 それはわからないですね、正直前の六番勝負気にしてなかったので。ただ、なぜ自分が七番勝負の最後、この時期に選ばれたという意味を自分自身きちんと考えて、見ている皆さまに伝えたいことをこの試合で伝えたつもりです。
    ――ご自身の動きで感じることはありましたか?
    里村 最高でした。この3ヶ月で9kg減量して、また食事からすべて、トレーニング方法も変えて、自分自身の体も生まれ変わった形で今日来たので。すごくすっきりした気持ちです。
    ――里村選手としてもいいスタートに?
    里村 決して体の緩みだとか気持ちの緩みだとか、プロだからこそ見せちゃいけないと思うんです。そこはもうずっと頭の中に置いてきました。あとはこの3ヶ月間で自分自身のチャンスっていうのも結構流れたので。今年25周年ということもあって、記念大会も、海外でのアメリカの仕事も、イギリスの大会も、オーストラリアの大会も、アイルランドの試合も全部流れたんで。そういうのも悔しさもありましたし、それを超えるような、自分自身のチャンスを作ろうと思ってきたので。そこは対赤井沙希というよりは、この試合にぶつけるものがありました。
    ――今後の赤井選手にこれ以上いくためにどういうものが必要だと闘って感じましたか?
    里村 う~ん……ただ女子の枠にいないからこそ、引き立つものってあると思うんですよ。これが女子の団体で生きていくのと、試合していくのと全然違う畑でやってるので、そのままの立場でそのまま行って欲しいですね。たまに対戦した時に本当にこの選手とタイトル懸けてやりたいなって思ったら指名するだろうし、私自身もやりたいと思うだろうし。
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