前説
負傷欠場の竹下幸之介がお詫び
今林APの前説では負傷欠場となった竹下が登場しお詫びの挨拶。「右肩の脱臼を福山大会でしまして、骨の形はきれいなんで手術しなくて大丈夫でした。2、3ヵ月で復帰を目指します。吉村と闘う予定で楽しみにしてたんですけど、いつか必ずシングルマッチしたいと思います。全選手、熱い試合をお届けしますんで僕も楽しみです」続いて男色ディーノプロデューサーが登場し、「四の五の言わずにブチ上げていきましょう! カンパーイ!」でスタート。
オープニングマッチ 時間無制限一本勝負
ゴングが鳴るなり彰人がドロップキックで先制。さらに足横須賀。KUDOも丸め込んでカウント2で返されるや場外エスケープ。足元への低空ドロップキックもかわしたKUDOが背中にローキックを蹴り込む。倒立式ダブルニーはカウント2。苦しい彰人は串刺し攻撃を止めると水車落としで逆転。続くダブルアーム・スープレックスはカウント2。彰人がニーアッパーを放てばKUDOもダイビング・ダブルニーアタックでやり返すなどシーソーゲームの様相。KUDOのバズソーキックをキャッチした彰人がヒザ殺し。KUDOも彰人の串刺し攻撃をかわしてコーナーに突っ込ませると地獄の断頭台。しかし彰人がすぐさまアンクルホールド。KUDOがハイキックでかわしてバックスピンキック。バズソーキックからのカバーはカウント2。ダイビング・ダブルニードロップを投下したKUDOだが、彰人がかわしてマヒストラル。カウント2で返されるとレッグロック。これはKUDOがエスケープ。KUDOのバズソーをかわした彰人がアンクルホールドからそのままガッチリと押さえ込んで技有りのカウント。
【試合後のコメント】
KUDO 3つ入ったのか? なんもねえよ。こっから這い上がる。以上。
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彰人 一回戦は会社的には飲食店部門対決というんですかね。僕が勝ったんで、KUDOさんには飲食店に集中して過ごしてもらおうかなと。今年のトーナメントは例年以上に思い入れがあって。僕が優勝したい理由がまぎれもなく一個あって。それは優勝した時にみなさんにお伝えしようと思ってます。次、石井さんですか。正直、苦手意識があって、シングルでも分が悪い。そこを克服して勝たないと優勝はないんで。乗り越えたいと思います。
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第2試合 時間無制限一本勝負
向かってくる石井に伊橋がラリアット。続いてボディーアタックを連発するもすべてカウント2で返される。石井も顔面フロントハイキックからランニング・ニーアタック。エクスプロイダーの体勢は伊橋がワキ固めで切り返す。コーナーに登った伊橋だが石井が蘇生して追いかける。伊橋がエルボーで落としてフロッグスプラッシュ。しかしカウント2。ムーンサルトはかわされて自爆に終わると石井がフロントハイキックからエクスプロイダーニー、さらにカンガルーキックで攻め込む。カウント2で返されるとデンジャラス・エクスプロイダーからニールキックで勝負あり。
【試合後のコメント】
伊橋 まだまだです、まだまだ僕が行きたい場所じゃないです。僕が行きたい場所に行くために頑張ります! 以上です。
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石井 好調をキープしてるし、今年いかなかったらというのもあるので。自信しかないです。自分が優勝して両国のメイン立ちます。今日もうエンジンかかったので。次、彰人戦ですか。勝ち越してるし、勝つ自信しかない、大丈夫です。
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第3試合 時間無制限一本勝負
ベイリーは対戦相手を下村と勘違いしていた模様。謝ろうと右手を差し出すベイリーを張っていった島谷がすぐさま丸め込み。しかしカウント2。ここから丸め込みで攻め立てるもすべてカウント2止まり。ベイリーはカカト落としからミドルキックで逆転。ベイリーのサッカーボールキックはカウント2。島谷はベイリーを場外に出すとプランチャ。しかしかわしたベイリーがすぐさまリングに戻ってトペ・スイシーダで突っ込んでいく。ベイリーは場外ボディースラム。エプロンからシューティングスター・ダブルニーもかわされてダメージを負う。島谷が先に生還。なんとかリングインしたベイリーにランニングエルボーもカウント2で返される。島谷がラリアットでなぎ倒すもカウント2。ベイリーは向かってきた島谷にカウンターのハイキックをぶち込んでなんとか勝ち上がった。
【試合後のコメント】
島谷 俺的にはよ、ナメられたくないって気持ちが一番にあったから、最初から顔面張っていったけど、きっちり10倍返し、いや100倍返しされました。タッグチャンピオン、強かった。でも俺はこんなもんじゃ終わらないから。野望もって、今日から、明日から、これからずっと闘い続けるから。
ベイリー ワタシのヒザ、イタイです。とてもイタイ。ウレシイです、でもイタイ。ラウンド2は、コワイです。いまアルティマウェポン、できません。コワイ。
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第4試合 時間無制限一本勝負
アレックスに背の低さでバカにされた勝俣。勝俣もコルバタでコーナーに追いやるとドロップキックからダイビング・ボディーアタック。しかしアレックスはキャッチしてポイ捨て。アレックスはコーナースプラッシュ。さらにフラップジャックを決めるもカウント2。勝俣のカサドーラはキャッチされてフェースバスターで返されてしまう。これはカウント2。アレックスはオールドスクール。さらにスリングショット・レッグドロップを狙うがかわされてしまう。勝俣がすかさずプランチャ。リングにアレックスを戻すとミサイルキック。勝俣はアレックスに抱えられるもスイングDDTで切り返すとムーンサルトへ。かわしたアレックスがカウンターのニーアタック。続くネックハンギングボムはカウント2で返されてしまう。アレックスはカウンターのビッグブーツ。ラリアットを食らった勝俣だったが再度狙われたところをかわしてカサドーラ。強引に押さえ込んで3カウント。
【試合後のコメント】
勝俣 アレックス・エース、一回戦からあんな大巨人当てられて、キツかったぁ~。デカすぎる。でも僕、DNAでもトーナメント一回戦勝ったことないんですよ、去年のKING OFもだし。でも今日、勝てました。あの大巨人に勝てたのは僕なんで。ギリギリだけど3取った。次はベイリー。DNAでシングルやってるんですけど、今の勢いはすごいんで。ここ勝ったら上が見えてくると思うんで、ここを大事に、作戦考えてベイリーに勝ちたいと思います。アレックス・エース選手、ありがとうございました。
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エース 勝俣は小さかったけど驚かされたよ。次にDDTに来る時は誰にも負けない。全員に勝ってやる。
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第5試合 時間無制限一本勝負
トーナメント1回戦
※スリーパーホールド→レフェリーストップ
坂口がジャンピングミドルで襲い掛かるも誕期は突っ張りで圧倒。さらに上手でぶん投げてエルボードロップもカウント2。ノド輪は坂口がヒザで止めてジャンピングミドルもカウント2。ランニングニーからスリーパーで捕獲。これは誕期がエスケープ。神の右膝狙いは突き飛ばした誕期のボディープレスは坂口がかわしてスリーパーへ。坂口が絞め落とすと松井レフェリーが試合を止めた。
【試合後のコメント】
誕期 異種格闘技、総合格闘技のつもりだったけど、かなわなかった。力不足。来年、出直してきます!
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坂口 正直これが一番しんどい闘いだと思ってた。やらなきゃやられるっていう。久々に本能が呼び覚まされて楽しかった。またやりたい、誕期さんとは。で、次、高尾? チンポ蹴っただけじゃねえか。チンポ蹴ったって俺には勝てねえよ。せいぜい飯野のチンポ蹴って練習にしとけ、アホ。
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第6試合 時間無制限一本勝負
飯野がショルダーアタックで倒すと高尾は思わず場外エスケープ。高尾は追ってきた飯野を机に叩きつけ缶で一撃。リング内に戻すと高尾がギロチンドロップで攻め立てる。コーナー2段目からのダイビング・フットスタンプはカウント2。飯野は高尾をキャッチするとボディースラム。コーナースプラッシュからバックフリップ。しかしカウント2止まり。スピア狙いは高尾が木曽レフェリーを使って邪魔させるとぶら下がり首4の字。飯野の背中にダイビング・フットスタンプを投下するもカウント2。ジントニックは飯野がかわして逆水平。さらにショートレンジのラリアットからスピアを狙うも、高尾がかわして木曽レフェリーのブラインドをついての急所蹴り。そこから丸め込んで勝負有り。高尾がノートを持ち込んでそこに書いた文字は「いいの=アホ」だった。
【試合後のコメント】
高尾 飯野、アイツ頭悪いよ。2回戦、坂口征夫。アイツに勝ってダムネ同士の闘いにしましょう。
飯野(股間をスプレーで冷やしながら)金的とか卑怯でしょ! おかしいって。それも実力の差だと思うんで、敗因を考えて、次やっていきたいと思います。
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第7試合 時間無制限一本勝負
渡瀬がドロップキックで奇襲。ヘッドロックをかわした大鷲だったが、すぐに髪の毛を掴まれて倒されてしまう。渡瀬は顔面ウォッシュも大鷲はビッグブーツで迎撃してスナップメイヤーからローキック。さらにロープ際で踏みつけていく。渡瀬のエルボーに大鷲はサミングからスリーパー。さらにWARスペシャルにつないでいく。渡瀬はなんとかエスケープ。ブレーンバスターは渡瀬が踏ん張って着地。カウンターの低空ドロップキックから顔面ドロップキックを放った渡瀬は串刺しエルボーからカーフブランディング。続くダイビング・フットスタンプはカウント2。バックドロップは大鷲が踏ん張って逆水平。渡瀬のエルボーとのラリーに。大鷲はカウンターのビッグブーツ。渡瀬の延髄斬りに大鷲も延髄斬り、渡瀬がブレーンバスターで投げ返して5分経過。大鷲は渡瀬のコーナーダイブをノド輪でキャッチしてノド輪落とし。さらに顔面蹴りから久々のランニング・ノド輪落としからダイビング・ボディープレスを投下して3カウント。
試合後、大鷲がマイクを取ると「HARASHIMA、待ってるぞ」と呼びかけた。
【試合後のコメント】
渡瀬 なんだよあの人、なんでバラエティ班なんて呼ばれてんだ。長野で一緒に暴れたいっすよ。いつもおちゃらけてる黒いおっさんは化け物でした。
大鷲 渡瀬はいろんな意味で転換期というか苦悩してるというか。たぶんここから殻を突き破るところだと思うので。はっきり言って、俺が本気出したらあんなヤツ一ひねりなんだよ。まさかダイビング・ボディープレス出すとは思ってなかっただろ。ただ次の試合に向けて、体あっためさせてもらったぞ。HARASHIMA、覚えとけ!
第8試合 時間無制限一本勝負
重さで攻めるポーリー。グラウンドに持ち込まれるとHARASHIMAが攻めあぐねる。ローキックで攻め込むHARASHIMAにポーリーはハンマーパンチからエルボードロップ。さらにコーナーで顔面を踏みつけていく。ポーリーのエルボードロップはカウント2。続く顔面絞めはHARASHIMAがロープに逃げる。HARASHIMAは串刺し攻撃をかわして足元へのタックルからドラゴンスクリュー。顔面フロントはキックからブレーンバスターを狙う。ポーリーに投げられそうになったHARASHIMAはコードブレーカーから足元へのスワンダイブ式ボディープレス。ヒールホールドで捕獲するもポーリーがエスケープ。HARASHIMAの蹴りをポーリーがキャッチしてフィッシャーマンへ。しかしカウント2。ポーリーがSTF。これはエスケープ。ポーリーは背中にボディープレスを放つとぶっこ抜きジャーマン狙い。HARASHIMAが足を掴んで阻止。ポーリーはハンマーパンチを振り下ろして抵抗し、投げ捨てジャーマン。しかしこのカバーもカウント2で返される。ポーリーのなりふり構わぬハンマーパンチにHARASHIMAもハイキックでやり返すとバズソーキック。蒼魔刀はポーリーが察知してテーズプレス。しかしカウント2。ポーリーがリバース・スプラッシュを投下。しかしダメージを負ってカバーが遅れてしまう。カウントはHARASHIMAがロープを掴んで阻止。ポーリーバスターはHARASHIMAがかわして背中にドロップキック。さらに後頭部への蒼魔刀からヒザ立ちのポーリーに蒼魔刀をぶち込んで勝利した。
HARASHIMAはポーリーの健闘を称えて拍手で送り出した。ポーリーは足を引きずりながら退場。今林APがリングに上がってHARASHIMAに中締めで乾杯をリクエスト。「ポーリー、強かったです。楽しかったです。あと…大鷲透、待たせたな!」と言うと「カンパーイ!」で締めた。
【試合後のコメント】
ポーリー ハラシマ、ハラシマ~! ウァ~!
HARASHIMA とりあえず、トーナメント一回戦突破しました。ポーリーは決して弱い相手じゃない。強かったですね。ただ入場前に大鷲さんからの「待ってるぞ」っていうマイクが聞こえちゃったんで。もちろん負ける気はないし、より気合いが入って試合に臨めました。ガッチリ勝ったんで、2回戦、何人覚えてるか分からないですけどディザスター(BOX)対決。10年ぶりくらいですか、やりますよシングル。トーナメントならではの醍醐味というか楽しみというか。ここでシングルとは思わなかったので。もうビアガーデン始まってるし、次は大鷲さんだし、夏だし、テンション上がってます!
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第9試合 時間無制限一本勝負
トーナメント1回戦
※シットダウンひまわりボムを切り返す。
高木はプラスチックケース4個と中には缶やらアイテムがギッシリ。対するMAOもまたアイテムを体に付けまくって登場した。高木はその間にアイテムをリングにバラ撒く。松井レフェリーは「公式戦! 全部反則やないか!」と注意するも、高木は「反則は5カウント以内なら許されるんだよ! エニウェアフォールマッチにしろ!」と要求。「公式戦なんで認められません!」と突っぱねる松井レフェリーにMAOは「19カウントで戻ればいいんだね」と言って試合へ。さっそくMAOが高木を場外に出す。高木はMAOにイスをぶつけるとテーブル席でカラーバットとホウキ+ピコピコハンマーのチャンバラ。その間にも場外カウントが進む。19カウントで両者が戻るも再び場外へ。MAOがカラーバットで殴打。さらに北側ステージで高木をイスに座らせると後ろ走りからのキック。さらに酒鉄砲を浴びせていく。その間にも場外カウントが数えられる。リングに戻った両者。猫の餌を高木の口にネジ込み、さらにピコピコハンマーで殴るMAO。鶏の人形へのボディースラムを決めたMAOだが鳴らない。すると蛍光ソードでぶん殴り、ニールキックからプラスチックケースごとのコーナースプラッシュで破壊。コーナーに登ったMAOを高木が落としてプラスチックケース殴打。高木はドラマティック・ドリーム号に乗り込むと、MAOも緑の戦闘チャリンコを持ち出しなんと正面衝突の事故映像。高木は階段下に逃げるMAOにチャリンコを投げつける暴挙に出るとリングに戻って空き缶をリング上にバラ撒く。その上へのボディースラムはカウント2。さらにテーブルを投げ入れるとそこにMAOを乗せる。高木がダイビング・ボディープレスもMAOにかわされ壮絶自爆。MAOがトラースキック。さらにリング内にプラスチックケースやテーブルの台を持ち込むとそれを重ねていく。高木をその上に寝かせるとMAOがファイアーバードも高木が剣山で迎撃すると同時に破損。MAOがナックルでぶん殴ってプラスチックケース殴打。トルネードハイは高木が迎撃してラリアット。高木はプラスチックケースを重ねてその上にスピコリドライバー。しかしカウント2止まり。その上にシットダウンひまわりボムを狙うもMAOがこれを切り返して電光石火の3カウント。
高木、MAOに9・2キャンプ場プロレス参戦を要求!
試合後、高木がマイクを取る。「MAO、このリング上を見ろ。あとのことはまったく考えもしていない。生中継だってこともまったく考えてない。MAO、これがDDTのキチ●イっぷりじゃないのか? MAO、もう俺の時代じゃないと思う。このFACE見に来ているみんな、MAOにDDTのクレイジーな部分を譲りたいと思います! 老兵は去るのみ。MAO、今までありがとう。これからのDDTをよろしく頼む」高木の握手にMAOが応じるも、高木がガットショットからスタナー! 高木「テメエ、青いんだよ! キチ●イの部分は譲らない! 9月2日、キャンプ場プロレスにエントリーしろ! そのキャンプ場プロレスが俺とオマエの真の決着の場だ!」MAO「オマエいくつだ! オヤジより、お母さんより年上なんじゃ! でも! やっとあの怖い高木三四郎が帰ってきた! 僕がずっと求めてたのは怖い高木三四郎。次はキャンプ場、覚悟して待ってろ!」
【試合後のコメント】
高木(リングでのMAOのマイクに)おい、この声聞こえてるか。20やそこらのあんちゃんが48歳に噛みつくなんてな、プロレス界にしかありえねえだろ。年の差なんか関係ねえよ。50手前で、あの若造、キャンプ場でぶっ殺してやる。
MAO イエス、イエス。なんかトーナメント決勝を闘ってしまったような喪失感がありますけども。今日のことはすべてリング上の通りなんで。いったん、キャンプ場で終わらせましょう。まず見るべきは次の2回戦。高梨さんね。シングルで一回やってピンフォール勝ちしたことがあるんですよね。コロッと転がされるのだけ気を付けて。今日は熱くなりすぎちゃいましたけど、熱くなりながら頭は冷静に行こうと思います。
――社長を倒したというところでの自信はいかがですか。
MAO 今日は昔の、「俺の曲をかけろ!」とか言ってた高木三四郎が帰ってきた気がしなくもない感じの高木さんに勝ったかなと。T2ひーではない高木さんに。一つDDTの歴史を踏めたのかなと思います。
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第10試合 時間無制限一本勝負
高梨はロープブレイクの隙に張り手。赤井も襲い掛かってローキックからマウントエルボー、さらに腕十字へ。これは高梨が場外エスケープ。リングに戻ると高梨がトップロープを掴んでのサミング。さらにフェースロックで絞っていく。これは赤井がエスケープ。高梨はシーソーホイップで赤井をサードロープに打ち付ける。赤井は下かた蹴り上げてサッキーカッターを仕掛けるも高梨が踏ん張る。それでも赤井はロープに振られそうになったところで切り返してのサッキーカッターからミドルキック連打。ジャンピングミドルはカウント2。5分経過、ブレーンバスターを仕掛けるも高梨が噛んで抜け出す。赤井はビッグブーツを狙うも高梨がかわしてエスケープ。赤井はすかさずエプロンPK。リングに戻すとダイビング・ボディーアタックはかわされてしまう。すかさず高梨が丸め込むもカウント2。タカタニックをかわした赤井はブレーンバスター狙いも投げ返すとPK。この蹴り脚をキャッチした高梨にグーパンチから新人賞。押さえ込んだところを高梨が器用に十字架固めで切り返して勝負あり。
【試合後のコメント】
赤井 トーナメント、毎年見てたんですけど、見てるばっかりで誰が勝ち上がっていくのかとか、酒呑童子のみなさんを応援して見てたんですけど、いろんなアクシデントがあって自分が出ると思わなくて。どっかしら、DDT唯一の女子だから、そういうチャンスもないのかなと思ってたんですけど。最近DDTに他の女子も上がって。自分が女っていうのを言い訳にするのはカッコ悪いなと思って。初めてのトーナメントの相手が、自分がデビューでも組んでいただいた高梨選手っていうのは凄い意味がありました。いつも力になりたいと思ったり、一緒にいる仲間なんですけど、対戦相手になるとこんな怖いんだって。強くて大きくて。
――トーナメントだからこその緊張感、相手の強さは感じましたか?
赤井 ありました。いつも一緒にいるDDTのみんななんですけど、カード見てるだけで恐怖感があって。その怖さが、ふざけてるわけじゃなく笑ってしまうようなスリルもあって。これは凄い刺激だなと思いました。これを毎年乗り越えてるっていうのはみんな強いなって。私もこれで終わらせたらワンチャン出ただけみたいになっちゃうので、次もこういう機会があれば、次の女子も含めてそういう(つなげる)役割になっていきたいと思います。
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高梨 対戦相手については、特になんもねえよ。2回戦、誰だ。社長か? MAOが上がったんだよな。気に入らねえよ。入江がディーノのこと気に食わねえって言ってるけどよ、俺は高木社長が気に食わねえよ。その社長とやれると思ってたのに、MAOか。アイツも所詮、高木のオモチャだろ。そんなヤツのプロレスには俺のプロレスは負けるわけにいかねえんだよ。俺のプロレスがあんなプロレスに負けてたまるか。アイツらのプロレスはトーナメントなのか? 好き勝手にすればいいけどよ、俺のプロレスはアイツらのプロレスに絶対に負けない。アイツらっていうのはMAOもそうだし、後ろにいる高木も一緒だよ。アイツらのプロレスに負けてたまるか。
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第11試合 時間無制限一本勝負
遠藤と松野が額を付けてにらみ合う。さらにバキバキのボディーを観客にアピールすると遠藤を挑発。遠藤もこれに応じてポーズを決めると松野がその隙に丸め込むが、遠藤があっさり踏ん張る。腕の取り合いから松野がホイップ。遠藤がヘッドロック。ショルダーアタックでなぎ倒された松野だがドロップキックを決めてみせる。さらに人口衛星ヘッドシザースで遠藤を投げて619狙い。これは遠藤がトップロープへのフラップジャックで切り返す。遠藤のハンドスプリングをかわしてハンドスプリングエルボーを決めた松野がすぐさまクロスチョップ。さらにカウンターのボディーアタックを見舞うもカウント2。エルボーを逃げられた遠藤だが逆水平をきっちり決めてブレーンバスターへ。これを着地した松野。逆にフロント・ネックロックに持ち込み、不知火狙い。遠藤がコーナーに乗せてアルゼンチンも松野がこれを逃れて十字架固めに切り返すがカウント2。619からゴージャススーパースターエルボーを狙う。遠藤がかわして丸め込みからゆりかもめに移行してギブアップを奪った。
【試合後のコメント】
松野 今日は遠藤とやって、自分はトーナメント初参戦だったんだけども。年の差が31あって、息子みたいな選手で、同じ東北で。今日は試合に負けたけども、中身的には、それにこの体も、遠藤には負けてないと思うし。結果としては負けで2回戦には出られませんけども、初出場でいい軌跡を残せたと思うので。来年は58歳になるけれども、さらにパワーアップして頑張っていきます。応援よろしくお願いします。
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遠藤 松野、意外と粘ったな。最初、スクールボーイ潰した時点で勝てると思ったけど。体を見てもただのジジイじゃねえよ。やっぱアイツはプロレスラーだ。2回戦、樋口に決まったけど、1回戦で松野に勝った俺に怖いものはねえ。以上だ。
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第12試合 時間無制限一本勝負
松永は入場の際に樋口をバックステージで襲撃し、連れてきて北側ステージに投げ捨ててゴング。さらにテーブル席に移動するとその上で相撲を取る。逆水平の打ち合いから樋口がダブルチョップで下に落としてようやくリングイン。樋口がチョップで襲い掛かる。松永もチョップでやり返すと樋口が逆水平。このカバーはカウント2。ブレーンバスターの仕掛けあい。樋口が抱えてアバランシュホールドへ。場外に逃げた松永を追った樋口。リング下からテーブルを持ってきて北側ステージの下に設置。ノド輪で落とそうとするが松永抵抗。松永はリバースショルダーで落としてテーブルクラッシュ! リングに戻ると松永がバックドロップ。さらにバックドロップ・ホールドはカウント2止まり。松永はジャンピングハイ2連発。樋口はカウント2で返す。松永のヒザ蹴りをキャッチした樋口がキャンバスに叩きつけるとぶちかまし。耐える松永。ならばと頭突きごと突き飛ばすとドクターボムで3カウント。
試合後、樋口がマイク。「松永さん、どうもごっつぁんでした。自分の相撲時代に培った馬力、すべて受け止めてくれて感謝してます。握手しましょう」松永「握手はいいからビールで乾杯しようよ」場内「マツナガ」コール。樋口が「松永さん、気持ちよかったです! カンパーイ!」で中締め。
【試合後のコメント】
松永 負けたんで、なんもない。なんもない。
樋口 松永さんありがとうございましたって、感謝の思いでいっぱいですね。全部受け止めてもらいました。松永さんの魂背負って、2回戦も闘いたいと思います。次の相手、誰でしたっけ?(遠藤選手です)相手にとって不足はないです。やるだけです。(氷結を一気飲み)
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第13試合 時間無制限一本勝負
アントンが鋭いドロップキックで場外に出すとエプロンからダブルスレッジハンマー。岩崎にイスを振るっていく。岩崎もフロントハイキックで返すとアントンはエルボー。テーブルに打ち付けて岩崎を戻してカバーもカウント2。コーナー逆水平からフィストドロップを見舞う。続く串刺し攻撃は岩崎がカット。続く攻撃はアントンがバックエルボーで迎撃するもカウント2。岩崎もエルボーでやり返さんとするがバックドロップはアントンが体を入れ替えて押さえ込む。アントンがナックル殴打からバイオニックエルボー狙いは岩崎が阻止。岩崎はヒザ蹴りで動きを止めるが続くサッカーボールキックをアントンがかわすや瞬時に丸め込んで技ありの3カウント。
【試合後のコメント】
岩崎 あークソ、あのエロおやじ。なんだよ全然エロくないじゃん。凄い楽しかった。またやりたいね、あのエロくないおやじと。俺、リアルジャパンでUWA挑戦決まってんだよ。DNA最後の試合もあるからこんなとこで止まってらんないから。
アントン 岩崎はいいプロレスをやるようになってましたね。嬉しいです。きつかったんですけど、今日は負けられないので。あとはお客さんが声援をくださり。私が優勝できるとしたら、私の力だけではなく、お客さんに私のことを押し上げてもらって。私とあなたの力で、私を優勝させましょう。WOW!
――2回戦は佐々木大輔選手が相手です。
アントン 厳しい相手ですけど、彼のことは誰よりも知ってるので。私しか知らないようなかゆいところを突きたいですね。とにかく私の力だけでは佐々木大輔には勝てない。あなたと私の力で、ともにアントーニオ本多をトーナメント優勝させましょう。WOW! OH YEAHベイベー! センキュー!
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第14試合 時間無制限一本勝負
キンケイドのセコンドにはファサード。試合が始まるとキンケイドがコーナーをつたってのヘッドシザース・ホイップからフットスタンプ、さらに変形のスリーパーと攻勢に出る。佐々木は思わず場外エスケープ。佐々木がキンケイドの場外ダイブを察知。追ってきたキンケイドに佐々木はイスの上で客席目掛けての河津落とし。リングに戻るとクロスフェースで追い詰めるがロープに逃げられる。キンケイドは佐々木をエプロンに出すとコーナーに駆け上がってエルボー。さらにローリングネックブリーカー、みちドラⅡと攻勢。フィロソファーズ・スタンプで勝負に出るがかわされてしまう。キンケイドの回転キックが決まれば、佐々木もドロップキックで場外に落としてトペ・スイシーダで飛んでいく。ダイビング・ラリアットから再びコーナーに登る佐々木。キンケイドがキャッチしてハリケーンドライバー。フィロソファーズ・スタンプはカウント2。佐々木式ウラカンをキンケイドが切り返して丸め込むもカウント2。コーナーに登ったキンケイドを止めた佐々木は雪崩式ぺディグリー。ダイビング・エルボードロップからカウント2で返されるやクロスフェースに持ち込んで勝利した。
【試合後のコメント】
佐々木 佐々木大輔の夏、2018、終わらなかったぞ。始まっちゃったじゃねえか。キンケイド、気に入ったよアイツ。入江軍なんかやめてよ、DAMNATIONに来たらいいよ。いつでも大歓迎だ。次は誰だ。
――アントン選手です。
佐々木 アントーニオだと! あの野郎、クロコダイルのエサにしてやるぞ。アイツに勝てば両国決まりか?
――そこから3回勝たなければいけないです。
佐々木 3回もか! それはちょっと無理だな。優勝は他の人に任せた。
キンケイド NO!
ファサード It's OK.
キンケイド It's not OK! なんで負けたかなんて関係ない。このキンケイドという名前が汚されてしまった! ササキに負けた事実が許せない! 次は必ず証明してやるよ、俺が未来のDDTチャンプだってことをな!
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セミファイナル 時間無制限一本勝負
トーナメント1回戦
※バックハンドブロー→レフェリーストップ
いきなりの右ストレートでダウンを奪った鳥羽。その後も打撃で上野を攻める。上野は鳥羽のパンチをかいくぐってドロップキック。串刺しエルボーからさらにエルボー連打で攻める上野に、鳥羽がパンチ連打。上野もエルボー連打で襲い掛かる。鳥羽もパンチ連打でやり返してダウンさせる。エルボーでやり返す上野に鳥羽が右ストレート。上野もエルボーで返すが鳥羽もパンチで打ち返してラリー。上野も鳥羽のパンチをかわしてランニングエルボー。しかしカウント2。上野がコーナーに登るもミサイルキックは鳥羽がパンチで迎撃。これはカウント2、鳥羽のバズソーキックもカウント2で決まらない。さらにバックブローが決まてカバー。カウント2で返したかのように見えたが動けない上野を見て木曽レフェリーが試合を止めた。
【試合後のコメント】
上野 鳥羽さんヤバいっすね。このトーナメントっていうのは、DNAがもうすぐなくなって、僕はDDTでやっていきたいと言ってる中で、変わらないといけなかった。僕のトーナメントは鳥羽さんっていう大きな拳に打ち砕かれましたけど、DDTに入る前に鳥羽さんと当たれて本当に良かったです。ヤバいです。
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――見事に一回戦を突破しました。
鳥羽 え~? しんどいです、はい。まあまあまあ、頑張りました、疲れました。いいですか?
――次の2回戦は平田選手との対戦です。
鳥羽 え、分かんない。知らない。誰って感じ。上野くんも知らんし。知らない相手とやるのは楽しいですけど。若い人はしんどいなぁと思って。平田選手も若いですよね、しんどいですね。しんどい。でもなんとか頑張ります、はい。
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メインイベント 時間無制限一本勝負
平田は『語れ!涙』からの『TOKYO GO!』で入場してダンス。吉村はバカにするかのように拍手を送る。吉村のパワーに押される平田がコルバタ。場外に出た吉村にプランチャもキャッチされてエプロンサイドに叩きつけられ、さらにイス攻撃。なんとかリングに戻った平田だが、吉村のボディースラムでキャンバスに叩きつけられる。吉村のバックエルボーからエルボードロップはカウント2。スリーパーからロープに逃げる平田に吉村がギロチンドロップ。続いてバックドロップはカウント2。吉村のブレーンバスターに平田が投げ返して5分経過。さらにコーナーで止めて雪崩式フランケンで投げていく。スライディングキックはカウント2。しかし続く攻撃はキャッチされてランサルセで運ばれてしまう。串刺しラリアットはカウント2。平田はカニ挟みからマヒストラル。カウント2で返されるとネックハンギングボム。しかしカウント2で返す平田。正念場狙いも丸め込むがカウント2。吉村がブレーンバスターで投げ捨て、正念場へ。カウント2で起こした吉村。ラリアット狙いをかわして丸め込むがカウント2。吉村がショートレンジ・ラリアット。さらにパワーボムを狙う吉村だったが、平田はこれを首固めで切り返して電光石火の3カウント。大逆転勝利を収めた。
「ドリンク売りが優勝して両国のメインに立ったらこんなドラマティックなことないでしょ!」(平田)
試合後、平田がマイク。「勝ったぞ! 雑魚だかなんだか知らないけどな、勝ったのは俺だよ! 吉村テメエ、チャラチャラして怖い感じ作っているけど、坂口さんのほうが100倍怖いぞ、この野郎! この会場で俺が頑張ってやられてという予想だと思います。でも覆したぞ! 何しゃべってるかよくわかりません。俺は今日ドリンク販売で来る予定でした。ドリンク売りがメイン締めたぞ! 俺はここのリングに立つことが決まったときに覚悟決めて上がってんだよ。必ず勝ってトーナメント優勝してやるからな! ドリンク売りが優勝して両国のメインに立ったらこんなドラマティックなことないでしょ! 必ず両国のメインに立ってやるからな! メイン勝ったからには締めさせてもらますよ! 俺は今日最高な気分で最高なお客さんたちと乾杯がしたいです。みなさん、僕と乾杯してくれますか? まだまだビアガーデン続きます。最後に乾杯して終わりたいと思います。ビアガーデン! 最終日まで楽しくGOしていこうぜ! カンパーイ!」平田がダンスで締めくくった。場内は「ヒラタ」コールに包まれた。
【試合後のコメント】
吉村 あぁ~! クソッ!
平田 勝ちましたね。メインイベントでね、このザコ、平田が勝ったぞこの野郎! ただね、吉村の攻撃で頭飛んでて真っ白ですよ。でも勝ったっていう事実は忘れてない。このトーナメント、ザコが締めました。狙うは優勝ただ一つ。俺が道作って、その道をみんなでGOしよう。その先は両国という舞台だよ!
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