KO-Dタッグ王座前哨戦で石田有輝が飯野雄貴&納谷幸男に惨敗し、樋口和貞が猛ゲキ!「そんなんだったら獲れない。悔しい気持ちをもっと本気でぶつけないと」
10月12日、東京・レンブラントホテル東京町田・珊瑚の間で「レンブラントハイウェイシリーズ2025 ~Hidden Gem in Machida~ 境界線の秘宝」が開催。10・19後楽園でのKO-Dタッグ選手権試合(王者組=飯野雄貴&納谷幸男vs挑戦者組=樋口和貞&石田有輝)の前哨戦に臨んだ石田が王者組のThe Apexに惨敗を喫し、樋口から猛ゲキを飛ばされた。
大会開始前、同王座戦の公開調印式が行われ、調印後に両軍が意気込みを述べた。ハリマオの樋口は「今回、自分と石田で挑戦するんですが、王者チームにはKO-Dタッグの重みを感じつつ、全力で来てもらいたい。その上で、自分と石田でハリマオにKO-Dタッグを持ってきたいと思います」とベルト奪取を宣言。石田は「今回KO-Dタッグ選手権に挑戦するにあたって、納谷さんに悔しい気持ちをぶつけるって言いました。この悔しさって、同世代の奴が活躍してたり、色々あるんですけど、一番悔しいのは、ハリマオがこんなにすごい、こんなに強い先輩ばかりなのに、僕が弱いばかりに上に上がっていけないからです。だから上に上がっていくために、絶対に獲って、僕がハリマオをもっと上に上げたいです。The Apex、絶対倒して、このハリマオでKO-Dタッグ巻きます!」と意気上がった。
王者組の納谷は「個人的には今日初めて前哨戦で石田と戦うんで、ハリマオの石田有輝の覚悟を俺らにぶつけてきてもらいたい。俺らはKO-Dタッグチャンピオンとして、覚悟をもって叩き潰したいと思います」、飯野は「前回、前哨戦で樋口さんにクローで倒されて、すっげぇ悔しかったです。だからずっと毎日欠かさず、首と頭を鍛えてます。そうすれば、樋口さんを倒すために、あのよく分からないクローで倒されず、絶対に2人で防衛します。そして石田が悔しい悔しいって言ってますけど、そんな悔しさはどうでもいい。私たちが勝って、このベルトを防衛するだけです」と王座死守を誓った。
この日、第四試合で飯野&納谷が石田&佐藤大地と激突。石田はタイトル挑戦が決まってから、体調不良のため欠場したため、これが初の前哨戦となった。序盤、石田は飯野を突っ張りで攻めていくも、飯野はショルダータックルで2人まとめて吹っ飛ばす。石田が納谷にエルボー連打を繰り出すも、納谷のエルボー一発で倒れ、サッカーボールキックを食らう。飯野のチョップに対抗して、石田がエルボーを叩き込むも、石田の劣勢は否めず。飯野のチョップと大地のエルボーの打ち合いとなり、大地はハイキックを見舞う。飯野のバックフリップから、納谷が石田にダイビング・エルボードロップを投下もカット。納谷が2発目を狙うも自爆。チャンスと見た石田は納谷にどすこいスプラッシュを繰り出すも2カウント。飯野がスピアで石田、大地を2人まとめて蹴散らす。納谷はニーリフト、チョークスラムを叩き込むと、石田はあえなく3カウントを聞いた。
試合後、樋口がリングに上がり、飯野&納谷と視殺戦を展開。欠場明けで試合勘が取り戻せなかったか、ほとんどいいところなく敗れ去った石田に対し、「石田、そんなもんか! 立って帰れ。気合い抜けてんだ」と手厳しく叱咤激励。
バックステージでも樋口は「リング上で言った通りだよ。そんなもんか。違うんだったら見せろよ。あんだけ言ったのに、そんなんだったら、タッグ(ベルト)なんか獲れない。おまえが悔しいっていう気持ちをもっと本気でぶつけないと。話にならない。もう1回気合い入れていけ!」とゲキ。
厳しい言葉を投げかけられた石田は「自分が全然気合い入ってなくて。気持ちはいってるんですけど、全然ダメで。このままじゃ、何の意味もない。タッグのベルト獲って、挑戦して、もっと重い価値のあるベルトなのに。でもここから切り替えていけば、明日(13日)だって最後の前哨戦。俺はここからだ。どすこいだ」と険しい表情で言葉を絞り出した。
王者組の飯野が「オイ、石田。おまえの悔しい覚悟、なんも伝わってこないな。俺らThe Apexには伝わってこないよ。明日も草加(アコスイベント広場)で当たるな。その覚悟、明日見せてくれ。そして後楽園でベルトかけてやってやろうじゃないか。てめえら粉砕してやるよ。ハリマオだって、ぶっ潰してやる!」と言えば、納谷は「俺らに伝わってこねぇということは、お客さんにも伝わってこないということだよ」と辛口のコメントを残した。
果たして、石田はタイトル戦当日までに変わることができるのか?
上野勇希&To-yが前哨戦でHARASHIMA&高鹿佑也を制し、KO-D6人タッグ王座防衛に視界良好! 「チャレンジャー、きばってこんと置いていっちゃうよ」
メインイベントでは10・19後楽園ホールでのKO-D6人タッグ選手権試合(王者組=上野勇希&To-y&武知海青《THE RAMPAGE》vs挑戦者組=鈴木みのる&HARASHIMA&高鹿佑也)の最後の前哨戦が行われ、王者組が勝利し防衛を誓った。
10・8新宿FACEでの前哨戦では鈴木&HARASHIMAが上野&To-yを破り、高鹿を加えた挑戦者組は利害関係が一致した。今大会で上野&To-yがHARASHIMA&高鹿と対戦。HARASHIMAが珍しく、To-yに急所攻撃を仕掛けると、両者は場外で激しいチョップ合戦に発展。一進一退の攻防が続くなか、高鹿が2人まとめて水車落としで叩きつける。さらに高鹿は上野に変形フィッシャーマンズ・バスターからムーンサルトプレスも自爆。HARASHIMAが上野にジャンピング・ハイキック、リバース・フランケンシュタイナー。高鹿が上野にインターセプトでたたみかけるも、最後は上野が形勢を逆転してJul.2で高鹿を仕留めた。
試合後、すっかり恒例となったレンブラントホテルグループでの次回大会が来年2月15日、レンブラントホテル厚木で開催されることが決定。最後はレンブラントホテル東京町田の田川祐介総支配人がリングに上がり、To-yの音頭で「熱波WER!! 乾杯!」で、盛況となった大会が幕を閉じた。
バックステージで上野は「チャンピオンで居続けるために、僕たちがいるわけじゃない。僕たちが成長しようと思ったら、我々ベルトを2本持つという状態です。チャレンジャー、きばってこんと置いていっちゃうよ。鈴木さんもHARASHIMAさんもチャンピオンの血が濃く流れてるんで、高鹿さん、頑張らないと俺たちが進んでいくための物語になっちゃうよ」、To-yは「高鹿さん、鈴木さんの怖くて魅力的な存在に隠れてばっかじゃ、俺たちには勝てないぞ。僕らシングルでもタッグでも結果残してる。そこに武知さんというスーパースターが加わることで最強なんだ。10・19後楽園、防衛してやる!」と初Vに自信を深めていた。