DDTロゴ
DDT

Ultimate Party 2025

この記事をシェアする

Ultimate Party 2025

日時2025年11月3日
会場東京・両国国技館
  • ★大会ハイライト★

  • KO-D無差別級王者・上野勇希がUNIVERSAL王者・鈴木みのるとの死闘を制し、史上初のシングル2冠王に! 「僕のプロレスでみんなに活力を与えたい。DDTの仲間、みんなで東京ドームに行きたい」

     11月3日、東京・両国国技館で年間最大のビッグマッチ「Ultimate Party 2025」が開催。KO-D無差別級王者・上野勇希がDDT UNIVERSAL王者・鈴木みのるとの史上初のダブルタイトル戦を制し、シングル2冠王座に輝いた。

     3・20後楽園で当時UNIVERSAL王者だった上野を鈴木が破り、同王座を戴冠。上野は8・31後楽園で平田一喜を下して、KO-D無差別級王座に返り咲き。「いつでもどこでも挑戦権」を行使した須見和馬の挑戦を退け初V。試合後、鈴木が現れ、両者ともにベルトをかけた対戦を希望し、団体史上初の2冠戦が実現することになった。

     序盤レスリングの攻防から、エルボーのラリーに。花道での戦いになると、鈴木は走り込んでサッカーボールキック、さらに鉄柱に投げつけた。リングに戻ると、鈴木は左足攻め。エルボー、張り手の応酬となり、両者ダウン。その後、鈴木の地獄の攻めが待ち受けていた。左足にイス殴打、アキレス腱固めで締め上げた。それでも上野は場外でムーンサルト・アタック、シャイニング・ウィザード。リングインすると、ブリザード・スープレックス、シットダウンひまわりボムと猛攻も、BMEはかわされた。すると鈴木はアキレス腱固め、ヒザ十字、クロス・ヒールホールド、アキレス腱固め、ヒールホールドで締め上げると、上野はギブアップ寸前でなんとかエスケープ。張り合いから、上野が人でなしドライバー、投げ捨てジャーマン。鈴木はドロップキック、スリーパーで反撃。上野のWR狙いは、鈴木が足を蹴って阻止。上野はカウンターでWRを決めるも、足の痛みでカバーが遅れる。鈴木のスリーパーを抜け出した上野はドロップキック、WRでダメージを与えると、フロッグスプラッシュを投下して執念で3カウントを奪取した。

     上野は引き揚げようとする鈴木に「鈴木さん、僕と何もかも違うけど、ずっと僕を一人のプロレスラーとして向き合い続けてくれてありがとうございます。何回でもDDT制圧しに来てください。そしたら僕が何回でも迎え撃ちます。これから何回も跳ね返して見せますから、いっぱい遊びましょう」と投げ掛けた。

     鈴木が退場すると、上野は「シングルのベルト、2本獲ることができてやりたいことがあります。一つ目は、僕のプロレスで、僕たちの力でみんなに活力を与えること。プロレス見たら、しんどいことも楽しくなったり、楽しい日がもっと楽しくなります。僕は2人分のチャンピオンとして、みんなにたくさんエネルギーを届けます。そして、もう一つ。僕はDDTの仲間とみんなで東京ドームに行きたい! まだ遠い夢だけど、毎週末、いっぱいのエネルギーのある試合になって、毎月の後楽園もいっぱいになって、両国もいっぱいになって、みんなの力の出る場所になります。それを一人ひとりに届け続けて、東京ドームに行くために、チャンピオンとしてめちゃくちゃ頑張ります」と2つの目標を掲げた。

     そして「鈴木さんがいてくれたおかげで今日の戦いがありました。僕に挑戦してくる勇気ある人間はいますでしょうか?」と問うと、まさかのスーパー・ササダンゴ・マシンが登場し、煽りパワーポイントがスタート。ササダンゴは上野が最近、芸能活動でも活躍している点に触れ、「一プロレスラーではなく、立派な公人」と位置付け、「立派な公人であるにもかかわらず、ウソをついてます」と指摘。ササダンゴによると、昨年12・22後楽園で上野と一騎打ちした際、画びょうを駆使して勝利を挙げた。その試合後のコメントで上野が「2025年、KO-D無差別級王座に返り咲いたら、初防衛戦の相手はスーパー・ササダンゴ・マシンです」と発言しており、それを根拠に挑戦表明。

     ササダンゴがリングに上がると、その発言を思い出した上野は「鈴木みのるという、マッスル坂井さんの引退の相手を務めた人から勝ち取ったベルトもありますんで、無差別とUNIVERSALかけてやりましょうか?」と提案。ササダンゴは「覚悟はあります。体力以外なら全部あります」と受諾。これにより、11・30後楽園でササダンゴが2冠王座に挑むことが決定した。

     引き揚げる上野は通路で、この日、里帰り参戦した遠藤哲哉と握手。すれ違った鈴木に握手を求めると、鈴木は「これで終わりじゃねぇ!」と吐き捨てて、ニヤリ。支度部屋で高校の同級生でもあるKONOSUKE TAKESHITAから「いつか、(タイトル戦)やっちゃう?」と声を掛けられると、上野は「米国でも新日本でもDDTでも、プロレス界を盛り上げて、いつか世界戦つくってやりましょう」と応じた。

     バックステージで上野は「僕はプロレスに人生変えられましたから、このベルト2本持てたなら、みんなの人生を変えてやります。こんなにも僕がリングで生きてることを感じられることはもうないんじゃないかと思うくらいで…。鈴木さんと戦えてよかった。鈴木さん、何回も遊びましょう。僕が勝つから。いつでもDDT荒らしに来てください。大歓迎です」と笑みを見せた。

     鈴木は11・6新宿FACE大会に参戦が決まっており、ここから“プロレス王”が巻き返しを図る可能性も十分ありそうだ。

     一世一代の2冠王座挑戦が決まったササダンゴは「1度だけ、HARASHIMAさんが持ってた時に、いつどこを使って、無差別に挑戦したことがありましたけど、こうやって挑戦表明したのは初めて。箸休めにはなりませんよ。ここから正々堂々。プロレスと真っすぐ向き合うのから逃げてたのかもしれないけど、プロレスラーとしての覚悟があるんなら挑戦してもいいし、チャンピオンになってもいいと思う。(2冠戦になるが?)彼の慢心かもしれない。そこで獲っちゃうのがスーパー・ササダンゴ・マシンです」といつになく大マジメにコメントした。

     また、大会を総括したCyberFight彰人取締役は「DDTのビッグマッチはアクシデント的なことが起こることが多くて、男色ディーノが欠場になって、ピンチなって、AMAKUSA選手が2つ返事で出てくれて、ピンチがチャンスになって、NOAHの皆さんに感謝してます。上野君が東京ドームに行きたいと言って、選手の夢をかなえるのもDDTの良さでもあるんで。それが来年になるのか再来年なのかもっと先なのか分かりませんが、実現できるよう動いていきます。今年は(両国の)会場の改修の都合もあって、年1回だったんですけど、来年は年2回、やりたいと思ってますし、再来年の30周年につなげられるような1年にしたいと思ってます。その行く先が東京ドームなのか違うところなのか分かりませんが、しっかり検討して、お客さまにも夢を提供できればと思います」と話した。

    IWGP王者としてDDT凱旋のTAKESHITAが武知海青とのタッグで樋口和貞&正田壮史に激勝!「すごく意味のある1試合だった」

     IWGP世界ヘビー級王者として、DDTに凱旋したKONOSUKE TAKESHITAが16人組ダンス&ボーカルグループ「THE RAMPAGE」の武知海青と初タッグを組み、樋口和貞&正田壮史に激勝した。

     DDT、AEW、新日本プロレスと3団体所属のTAKESHITAは今夏の「G1 CLIMAX」を初制覇し、10・13両国ではIWGP王座を戴冠。前日(2日)には後藤洋央紀を撃破し初防衛に成功。勇躍、同王者として凱旋を果たした。TAKESHITAのDDT参戦は5・17大阪大会以来、半年ぶり。デビュー7戦目の武知とのタッグ戦で希望した対戦相手は、最後のシングル戦で敗れている樋口。武知はデビュー戦の相手である正田との対戦を望んだ。

     先発はTAKESHITAと樋口だったが、すぐに武知と正田が飛び出して激しいエルボー合戦。武知はTAKESHITAの肩を超えて、正田にフランケンシュタイナーを決めると、TAKESHITAとともにダブルでトップロープ超えトペ・コンヒーロを発射。樋口が武知に強烈なチョップを叩き込めば、武知はエルボー連打で対抗。正田は武知にミドルキックを連打。TAKESHITAと樋口は壮絶なラリアットの相打ちを連発。樋口が武知にシットダウン・パワーボム、正田はミドルキック連発から逆エビ固めもエスケープ。正田の正田のチカラKOBUムキムキをかわしたTAKESHITAは人でなしドライバーから、投げ捨てジャーマンでぶっこ抜く。TAKESHITAと武知が同時にジャーマン。樋口とTAKESHITAがラリアットの応酬。樋口がTAKESHITAにぶちかましを狙うと、武知がスワンダイブ式フォアアームで阻止。正田はTAKESHITAに正田のチカラKOBUムキムキを決めるもカウントは2。さらに正田はミドルキックを連打していくも、TAKESHITAは生エルボーで吹っ飛ばし、ワガママもカット。最後はTAKESHITAがレイジングファイヤーでトドメを刺した。

     試合後、健闘を称え合い、TAKESHITAは樋口、正田と、武知は正田と握手を交わす。しかし、TAKESHITAがパートナーの武知に右手を差し出すと、武知はその手を払った。表情が一変したTAKESHITAは一人で花道を引き揚げた。

     武知とは別々にコメントしたTAKESHITAは「久しぶりにDDTで試合して、正田と樋口も久しぶりにやって、その2人の成長も大いに感じられたし。デビュー戦から気にして見ていた武知海青も、彼がこれからプロレスラーとして歩んでいきたい道っていうのが見えたんで、すごく意味のある1試合だったなと思います。こうしてIWGPのベルトを持って帰ってこれたし、AEWでもトップを狙ってるから、DDTのみんなに負けない活躍。ひとつひとつが励みになってるんだというのを今日の試合で見せられていたならうれしいです。樋口とは強さを高め合った一人なんで。まだまだおまえ行けるよって、試合で伝えたかった」と試合を振り返った。

     武知が握手を拒んだことについては「試合前から僕をリスペクトしてくれて“隣に立てるのがうれしいです”って、言ってくれていましたけど、手を払った。そりゃそうよ。ここにIWGPチャンピオンがいるから。彼が僕の手を払ったってことは、僕と戦いたいってことでしょ? 試合をして、隣にいて、目の前で僕の戦いを見て“TAKESHITAと戦いたい”と思ったから手を払った。それはなぜか。武知海青がプロレスラーになったから。武知海青はプロレスラーですよ」と話した。

     試合では好連係を見せながら、握手を拒否した武知は「TAKESHITA選手とタッグを組めたとのは、すごい財産になったかなと思います。近くであんな素晴らしい選手と一緒に戦えるって、まずないことだと思うので。新人の僕が、こんなに素晴らしいステージでタッグを組ませてもらって本当にうれしかったですし、やっぱり近くで見てると、すさまじく大きな背中を感じて、すごく助けられました。でもやっぱり、最後は握手をするというよりかは“いつかこの人と戦ってみたい”っていう気持ちがちょっと勝っちゃって、握手できなかった。またいつか同じリングで戦える日が来たら、ちょっとでも成長した姿を見せられるように、日々のトレーニングから頑張りたい」と語った。続けて「今年入団したばかりで、試合数も少ない中、こうやって多くの方に見ていただいたり、応援していただいたりするということは、いい意味で期待してもらっていると思うので。その期待を裏切らないように、精いっぱい一つひとつの試合を大切に頑張っていきたいです」と意欲を見せた。

     一方、樋口は「TAKESHITAとか武知海青とか注目されてるし、すごいのも分かってるけど、こいつにも注目してやって。ハリマオもシャーデン(SCHADENFREUDE International)もこれからです。次は負けないから」と気遣った。正田は「武知海青に指名されて、そこにTAKESHITAさんもいて。武知さんに対してはうらやましく思うし、今まで負けて来て悔しいなって思ってたし。TAKESHITAさんには憧れの気持ちもあって。その壁を壊したくて挑んだけど、TAKESHITAさんも前に戦った時より何倍も進化してるし。僕も進化してるつもりだったけど、まだまだ足りないって。でも今回の負けは悔しい負けではあるけど、マイナスではなく、自分のレスラー人生にとって、ポジティブな負けになったと思ってます。前向きにTAKESHITAさんと武知海青にやり返しにいきます」と前を向いた。

    クリス・ブルックスがザック・セイバーJr.との親友対決でリベンジならず!「8年後にまたやりましょう」

     クリス・ブルックスが“親友” ザック・セイバーJr.と約8年ぶりの一騎打ちに臨むもリベンジはならなかった。

     両者は母国の英国時代からしのぎを削り、約8年前の英国レボリューションプロレスリングでシングル戦を行い、ザックが制している。その後、2人ともに日本を戦場とするようになり、私生活では親友関係。ザックは昨年4・7後楽園に初参戦し、友人のクリスとコンビを結成。その際、ザックは「次DDTに来るときはIWGP世界ヘビー級王者として来る」と発言していたが、今年8・30ひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)に公約を果たし、IWGP王者として参戦。藤田晃生と組み、クリス&正田壮史と激突し、ザックが正田に勝利。試合後、日本では初となるシングル戦を約束した。

     ザックが英国流レスリングで攻めていけば、クリスはジャパニーズスタイルで応戦していった。ところがザックがPKを決めてカバーすると、松井幸則レフェリーのカウントが2で止まってしまう。ビジョンではクリスと松井レフェリーの仲睦まじい画像が映し出される。クリスと衝突した松井レフェリーがダウンすると、クリスのセコンドに就いていた中村宗達が助太刀。アントーニオ本多も入って、イス攻撃にいこうとするもできず。ビジョンでは今度はザックとアントンのラブラブ写真が映し出される。アントンが味方であるはずのクリスにごんぎつねを狙うも誤爆。とんでもない展開のなか、ザックは足を極めていく。抜け出したクリスは変形オクトパスストレッチで締め上げた。クリスが蒼魔刀もカウントは2。さらにパイルドライバーを見舞うも、切り返したザックはヨーロピアン・クラッチで丸め込み3カウントを奪取し、クリスのリベンジはならなかった。2人は仲良く手をつないで退場した。

     バックステージで2人は揃ってコメント。クリスが「8年後にもう1回やりましょう」と言えば、ザックは「レフェリーとあんな関係になるなんて、プロレスで許されていいのか?」と異議。クリスは「おまえこそ新日本とDDTの禁断の愛。じゃあ、おまえはアントン、俺は松井と組んで試合する」と言い返し、ほとんど漫才のような状況となった。

    MAO&KANONが3WAY戦で飯野&納谷、橋本&優宇を退けKO-Dタッグ王座初戴冠! 「いっぱいお客さん呼んで、チヤホヤされて、お金を稼ぎたい!」

     STRANGE LOVE CONNECTION(S.L.C.)のMAO&KANONが王者・飯野雄貴&納谷幸男、チーム200キロ(橋本千紘&優宇)とのサバイバル3WAYマッチを制して、KO-Dタッグ王座初戴冠を果たした。

     The37KAMIINAを脱退していたMAOが4・6後楽園でDAMNATION T.Aから追放されたKANONと合体し、S.L.C.を結成。王者組のThe Apexは10・19後楽園で樋口和貞&石田有輝を破りV5。試合後、チーム200キロがビデオメッセージで、S.L.C.が直接挑戦を表明して、サバイバル3WAY戦によるタイトル戦が決まった。

     試合はノータッチルールとあって、6選手が目まぐるしく動き回る大乱戦に。橋本はMAO、KANON、飯野、納谷を立て続けにオブライトでぶん投げる圧倒的なパワーを見せた。チーム200キロは飯野にダブルで重爆ダイビング・ボディプレスを決めるもカット。過去に何かと縁があった飯野と橋本がバチバチの攻防を見せ、優宇が納谷に払い腰もカット。飯野はスピアでチーム200キロを2人まとめて吹っ飛ばすと、優宇にラリアット、スピアを叩き込んで3カウントを奪取。チーム200キロがまずは脱落した。

     The ApexとS.L.C.の戦いになると、MAOが2メートル超えの納谷にみちのくドライバーⅡ。さらにMAOは飯野に掌底連打で攻めていく。飯野がMAOにバックフリップ、納谷がダイビング・エルボードロップもカット。飯野がMAOにラリアット、納谷がダイビング・エルボードロップもカウントは2。MAOが掌底連打、ヘッドバット、ミドルキックを叩き込めば、納谷はミドルキック、ニーリフトで返す。MAOが納谷にスリングブレイドを決め、飯野のスピアを納谷に誤爆させる。最後はKANONが納谷にLONELY DEZIRESで叩きつけ、MAOがキャノンボール450°を投下し3カウントを奪った。

     コンビ結成から7カ月にして、初のタッグベルトを手にしたKANONは「このタッグで誰もが歴史に残るDDTのチャンピオンになりたい」、MAOは「KANONはやればできる子なんだぜ。これがゴールじゃないから。どんな奴らが挑戦表明してくるか分からないけど、負ける気はしない。マイク・ベイリーとか、朱崇花(現VENY)とか、凄い奴らとタッグをやって来て、KANONもそこに肩を並べるような存在になっていくぜ。俺はやっぱりチヤホヤされたい。いっぱいお客さん呼んで、いっぱいチヤホヤされて、お金を稼ぎたい! その欲望だけでUNIVERSALを持ってきた。チヤホヤされて、お客さんも呼んで給料も上がった。KANONとのタッグでも旋風を起こしてやる。メイクマニーだ!」と怪気炎。

     ベルトを失った飯野は「チーム200キロ、優宇から獲ったぞ! 千紘、おまえに投げられたら、この腕で、この肩でぶっ倒した。すげぇうれしい! でもベルトがない! 俺らはもっともっと上に行くぞ!」、納谷は「確かに負けた。でも、俺は飯野とタッグチャンピオンになって成長できた。2026年、この経験を糧にシングルのベルトを獲りに行くからな!」と前を向いた。

     年末で引退する優宇は「チーム200キロで両国で戦えるのは最初で最後だったので…。一番思い入れのあるDDTのベルトが欲しかった」と悔しさを露わに。橋本は「チーム200キロで両国に出れたのは優宇さんの思いがあったから。でも、私にとってDDTのリングは私を強くしてくれるリングと再確認できました。獲れなくて悔しいけど、お腹いっぱいになりました。でも、飯野はなんか物足りない。私を目の前にするとおとなしくなった気がする。飯野をぶっ倒すまで、このリングに上がり続ける」と継続参戦も視野に入れた。

    10カ月ぶりに里帰り参戦の遠藤哲哉が元BURNING対決で敗退しNOAH継続参戦を表明!「DDTにこれ以上ない手土産を持って帰れるまで、もう少しNOAHで戦おうと思います」

     今年1月からプロレスリング・ノアに定期参戦している遠藤哲哉が1・5板橋グリーンホール大会以来、10カ月ぶりに里帰り参戦を果たしたが、元BURNING対決で敗れ、NOAH継続参戦を口にした。

     昨年12・28両国国技館で遠藤は弟分の高鹿佑也と組み、MAO&To-yとKO-Dタッグ王座決定戦に臨み敗退。試合後「高鹿の成長とか見てきて、もう俺がついてる必要はない」として、BURNING解散を発表。今年1・3後楽園で遠藤と高鹿はケジメの一騎打ちを行い、高鹿は「遠藤さん以上に大きくなって、次こそ勝ちたいと思います」と誓っていた。

     遠藤はNOAHのHAYATA、宮脇純太と組み、秋山準&青木真也&高鹿と激突。先発した遠藤と高鹿はレスリングの攻防で渡り合った。青木と宮脇はフォールの奪い合いに。場外戦で秋山が宮脇にボディスラム、鉄柱攻撃と厳しい攻め。高鹿と宮脇は激しいエルボーのラリーで火花を散らした。遠藤が秋山にハンドスプリング・スクリューキックを決めれば、秋山はエクスプロイダー。遠藤も同じ技で返した。遠藤組が秋山にトレイン攻撃。青木が宮脇をスリーパーで捕獲すると、秋山がニーリフトを叩き込む連係。高鹿は遠藤に元BURNINGの岡田佑介(引退)から受け継いだインターセプトを繰り出した。青木がトペ発射で遠藤、HAYATAを完全排除。秋山は宮脇にニーリフト、エクスプロイダーもカウント2。ならばと秋山は再度ニーリフト、エクスプロイダーを繰り出して3カウントを奪取した。

     バックステージで遠藤は「302日ぶり? まだ俺がNOAHで育てた芽は咲き誇ってないみたいだな。形として、俺も丸腰。今はベルト持ってない。GHCナショナルのベルトは獲ったけど、NOAHの一番上のベルトはGHCヘビー級になると思うので。DDTにこれ以上ない手土産を持って帰れるまで、もう少しNOAHのリングで戦おうと思います」と現在の思いを吐露。そして「今日一緒に戦ってくれた2人もそうで、少しずつ仲間ができてるのかなって。俺もそうだけど、HAYATAさんも、純太も悔しい思いをしたから、次DDTのリングで戦うときはもっと強くなって帰ってくるから」と続けた。

     かたや、高鹿は「約1年前、遠藤さんとここでタッグ挑戦して。今日ずっと遠藤さんとリングで目線を合わせようと思ってたんですけど、こっち向いてくれなかったので。たぶん今の僕は眼中にないと思ったので、必ず遠藤哲哉の眼中に高鹿佑也を入れて勝ちにいきたいと思います」とコメントした。

    1年4カ月ぶり復帰の髙木三四郎が“30周年記念試合”で葛西陽向に勝利! いきなりTo-yが死守したEXTREME王座に挑戦表明

     1年4カ月ぶりの復帰戦となった髙木三四郎が“デスマッチのカリスマ”葛西純の遺伝子を持つ葛西陽向に勝利し、いきなりDDT EXTREME王座への挑戦を表明した。

     髙木は体調不良(狭心症)と経営に専念するため、今年2月のデビュー30周年を目の前にして、昨年7・21両国を最後にプロレスラー活動を無期限休業。だが、体調が回復したことで復帰を決意し、復帰戦の相手には8・30ひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)でデビューしたばかりの葛西を指名した。

     開始間もなく、ドロップキック、ブレーンバスターを繰り出した高木だが、葛西に何回もロープに走らされてヘロヘロに。葛西は串刺し式チョップ連打、ブルドッキング・ヘッドロック、ミサイルキックとたたみかけるもカウントは2。蘇生した髙木は強引な雪崩式ブレーンバスターでぶっこ抜くと、葛西は張り手連打、グーパンチ。それでも髙木はテキサス・クローズドライン、デスバレーボム、マッケンローで足を刈ると、テキサス・クローバー・ホールドで締め上げてギブアップを奪い、復帰戦を白星で飾った。

     バックステージで髙木は「デビューして、無事に30周年迎えることができました。今日が正真正銘の30周年記念試合だよ。誰も祝ってないじゃん! 両国という大舞台で葛西陽向と記念試合やって。彼が将来プロレスラーになるならDDTに入りたいというのも聞いてました。だから彼を祈念試合の相手に指名した。2回とも握手弾かれたでしょ? 彼は立派なファイター。彼みたいな志高い選手とやれてよかった。キャリアは一番浅いけど、闘志はDDTのトップ選手に負けない。自分も負けないように頑張ります。俺はインディー生まれのインディー育ちだから、自分の居場所は自分で探します。大人げなく仕掛けていきます」と意欲を見せた。

     葛西は「絶対に勝ち逃げさせない。あんたが戦う場はリングだけじゃないだろ。リング上だろうが、会場全域を使ったエニウェアフォールルールだろうが、東京ドームだろうが、新幹線の車内だろうが、あんたから勝利を勝ち取ってやる」とリベンジを期した。

     そして、第四試合ではDDT EXTREME選手権5WAYマッチ(王者=To-yvs挑戦者=彰人vs挑戦者=スーパー・ササダンゴ・マシンvs挑戦者=平田一喜vs挑戦者=アントーニオ本多)の一戦が行われた。ルールは目隠しデスマッチなのだが、試合前、5選手ともに目隠しをイヤがった結果、松井幸則レフェリーが目隠しをする前代未聞の事態に発展した。

     開始早々、平田、本多が逆エビ固めでタップするもレフェリーが気付かないため無効に。挑戦者の4選手がTo-yに急所攻撃もレフェリーには見えず。平田に雇われた2人の覆面男が乱入するも、これも見えないため無法地帯に。さらに松井レフェリーが罠に足を取られてダウンすると、木曽大介レフェリーが目隠し状態で登場。ササダンゴが垂直落下式リーマンショックでTo-yをカバーも、本多がササダンゴのマスクを剥ぎ、ごんぎつねでカット。平田がボンバーをTo-yに決めてフォールにいき、レフェリーがカウント2を叩くも、To-yが体勢を入れ替えて十字架固めで丸め込むと、見えないレフェリーがそのまま3カウント目を入れてしまい、To-yがベルトを守った。

     V4に成功したTo-yが「気付いたらベルトはこっちに戻って来た。このベルトは俺のことが大好きなんだろう。このTo-yとエクストリームを感じたい奴、誰でもいいぞ。誰でもカモ~ン!」と言うと、髙木が現れてストーンコールド・スタナーを発射。髙木は「EXTREMEをつくったのは俺だ。てめえの次の挑戦者は俺だ!」と復帰早々の挑戦表明。

     バックステージでTo-yは「EXTREMEの猛者たちは狂ってて楽しくて最強だった。気付いたら勝ってた。でも、今EXTREMEのトップにいるのは俺だ。来たな、(前)大社長、このために復帰したのか? EXTREMEつくったおまえを狂わせるくらいゴチャゴチャにして、DDT全員をお客さんを世界中を満たしてやる。髙木三四郎、覚悟しとけ!」と迎撃宣言。

     髙木は「自分の居場所は自分でつくるんだよ。誰でも挑戦して来いって言ったよな? EXTREMEの創始者はこの俺だ。今の時代のEXTREMEはTo-yかもしれないけど、俺もまだEXTREMEだから。どっちがEXTREMEかをかけてやろうじゃないか!」と意気上がった。

     大会終了後、To-yvs髙木のタイトル戦が11・30後楽園で行なわれることが決定した。
  • NωA Jr.ライブ

  • ビッグマッチの幕開けもNωA Jr.の「Going my ωay!!!!!~キミはひとりじゃない~」!

  • オープニングマッチ 30分一本勝負

  • 髙木三四郎復帰戦~スペシャルシングルマッチ

    7分7秒

    テキサス・クローバー・ホールド

  • 第二試合 30分一本勝負

  • 第三試合 30分一本勝負

  • スペシャル8人タッグマッチ

    11分3秒

    体固め

    ※スワントーンボム
  • 第四試合 60分一本勝負

  • DDT EXTREME選手権5WAYマッチ~目隠しデスマッチ

    14分13秒

    十字架固め

    ※第63代王者が4度目の防衛に成功。
  • レフェリーが目隠しを装着した混迷極まるEXTREME戦、王者・To-yが薄氷防衛! EXTREME王座創設者・髙木がTo-yを奇襲し挑戦表明!

  • 第五試合 30分一本勝負

  • スペシャル6人タッグマッチ

    14分53秒

    体固め

    ※エクスプロイダー
  • 第六試合 30分一本勝負

  • スペシャルシングルマッチ

    VS

    • WIN

      AMAKUSA

    VS

    16分23秒

    エビ固め

    ※開国
  • AMAKUSA が開国で3カウント奪取!「佐々木……久しぶりだな」AMAKUSA が涙のマイク!

  • 第七試合 60分一本勝負

  • KO-Dタッグ選手権サバイバル3WAYマッチ

    VS

    VS

    • <挑戦者組>

      橋本千紘

    • <挑戦者組>

      優宇

    VS

    【試合経過】
    ①○飯野雄貴&納谷幸男 vs 橋本千紘&優宇●
    11分14秒 エビ固め
    ※スピア
    ②●飯野雄貴&納谷幸男 vs MAO○&KANON with KIMIHIRO
    17分48秒 片エビ固め
    ※キャノンボール450°。The Apexが6度目の防衛に失敗、STRANGE LOVE CONNECTIONが第88代王者組となる。
  • 第八試合 30分一本勝負

  • ドラマティック・ドリームマッチ

    • WIN

      ザック・セイバーJr.

    VS

    VS

    26分3秒

    ヨーロピアンクラッチ

  • セミファイナル 30分一本勝負

  • スペシャルタッグマッチ

    24分14秒

    片エビ固め

    ※レイジングファイヤー
  • IWGP世界ヘビー級王者・TAKESHITAが貫録勝利! TAKESHITAが差し出した手を武知は払いのける! バックステージで武知がTAKESHITAとの対戦を熱望!

  • メインイベント 60分一本勝負

  • KO-D無差別級&DDT UNIVERSAL両選手権試合

    VS

    • LOSE

      <UNIVERSAL王者>

      鈴木みのる

    VS

    34分30秒

    体固め

    ※フロッグスプラッシュ。みのるがDDT UNIVERSAL王座6度目の防衛に失敗、上野が第19代DDT UNIVERSAL王者になるとともに第88代KO-D無差別級王座2度目の防衛に成功。
  • 無差別級王者・上野が30分越えの死闘を制し、みのるからUNIVERSAL王座を奪取し二冠!「僕はDDTの仲間たちとみんなで東京ドームに行きたい!」とDDT東京ドーム大会の開催を目指すことを宣言! ササダンゴがパワポで挑戦表明、11・30後楽園での二冠戦が緊急決定! 

  • 上野をDDTの仲間たちが祝福、2025年最後のビッグマッチは大団円!

この記事をシェアする