アンダーマッチ 15分一本勝負
中村が握手を求めると、小嶋は「熱波WER!」。それを見て先発を買って出た中村だが、岡谷がショルダータックルでなぎ倒す。続いて高鹿が片足タックルから小嶋の腕を取るが、小嶋はリストクラッチで切り返す。アームドラッグで投げた小嶋はダブルチョップから逆水平チョップ。さらに控えの中村にエルボーを見舞ってから、高鹿には岡谷とダブルのカウンターエルボー。岡谷がチンロックで高鹿を追い込むと、小嶋がドロップキックから逆水平チョップ。高鹿もランニング・フォアアームを返すと中村にタッチ。ドロップキックからサマーソルトドロップを投下した中村は、619から絶品!。だが、かわした小嶋はレッグラリアットをブチ込んで岡谷にタッチ。くし刺しジャンピングエルボー、ブルドッキングヘッドロックを決めた岡谷だが、中村も岡谷の動きを止めるとスワンダイブ式ミサイルキック。タッチを受けた高鹿はくし刺しショルダーからショルダータックルでなぎ倒すと、中村を呼び込んでトレイン攻撃。さらに高鹿がバックドロップで投げるが、カウント2で小嶋がカット。中村が小嶋を場外に連れ出す間に高鹿はロープに走るが、岡谷はカウンターのフラップジャック。さらにブレーンバスターから逆エビ固めを狙う。うまく丸め込んだ高鹿だったが、キックアウトした岡谷はジャンピング・ネックブリーカー。そこから今度こそ逆エビ固めに捉えて、高鹿からギブアップを奪った。
オープニング
大混戦のタッグリーグ戦! タイトル挑戦が控えているDISASTER BOXがオープニングコール!
今林GMと井上リングアナが観戦の諸注意をアナウンスしてから、本日の対戦カードを改めて発表。タッグリーグ戦の状況については、クリス&アントンは2点で公式戦を終えたため脱落。秋山&大石は今日勝って、樋口組が負けか引き分けで優勝。Eruptionは今日勝って、秋山組が負けか引き分けで優勝。竹下&勝俣は今日勝って、Eruptionが負けた場合はDAMNATIONと同点決勝。DAMNATIONは今日勝って、秋山組が負ければ竹下組と同点決勝と説明された。続いてDISASTER BOXの4人が呼び込まれる。6・6サイバーファイトフェスで無差別級王座に挑戦するHARASHIMAは「ガッチリといいものを見せたいと思います!」と語り、熊本大会で6人タッグ王座に挑戦する大鷲は「正直私とHARASHIMAさんと吉村が組んだら誰にも負ける気はしません。でも本番はアイツ(平田)がいるといるということです! 熊本までに消します」、吉村は「今日の試合? 僕がTwitter見る限り、遠藤組は負ける要素はないということなので、ちょっとでも一泡吹かせたい」とそれぞれ意気込みを語った。そして平田は意気込みを言わないままオープニングコール。
オープニングマッチ 30分一本勝負
DDTバラエティ班のUltimate Tag Leagueをぶっとばせ!
※飯野のアナル電源ハカエルボーから。あとの3人は男色ディーノ、赤井沙希、飯野雄貴
平田が入場してくる前にリング上の4選手は我慢しきれず試合を始めてしまう。開始のゴングがまだ鳴っていない中、殴り合う選手たちに向かって「何年やってるの、あなたたち? 僕、最後に入場して踊るでしょ? なんで待てない大人たちなの」とマイクで文句を言った平田は、自ら名前をコールして踊ろうとする。当然そのまま踊らせるわけなく、4選手に痛めつけられる平田。ここでようやく試合開始のゴングが鳴ると、平田はトレイン攻撃を狙う選手たちを手刀で蹴散らし、今度こそ踊ろうとする。しかし飯野が阻止してボディスラム。逆にハカエルボーを狙った飯野だが、ディーノがパンチで阻止。そこから股間へタッチし、フレンチリップロックを見舞ったディーノはナイトメアー。そのディーノに赤井がミドルキックからJK。アントンがカットしようとしたが、ロープに躓いて転倒。例によってごんぎつねを披露すると、「アメンボじゃなくてオ○ンポ」だったとサミングを狙ったが、逆に乳首をやられてしまう。するとディーノが「今からア○ルを出す! そのア○ルをこいつの口にくっつけて二度としゃべれなくしてやる!」とアントン制裁を宣言。平田がアントンをディーノのア○ルに向けて投げつけるが、踏み止まったアントンはア○ル電源をごんぎつねに注入。それを見た平田もア○ル電源を注入。赤井のビッグブーツがかわされ、ディーノのア○ルにヒットして電源注入。アントンが誰が一番ビリビリするか決めようと提案し、まずはアントンと赤井がア○ル電源をぶつけ合う。アントンをビリビリさせて高笑いする赤井の背後から平田が襲いかかり、赤井をディーノのア○ルに押し付ける。真の電源戦士となった平田だったが、飯野がラリアットで吹っ飛ばす。そこから痺れているアントンに、ディーノのア○ルから電源を注入してからのハカエルボーを投下した飯野。しかし平田が電源攻撃で飯野をどかし、そのままアントンをカバーして3カウントを奪った。
第二試合 30分一本勝負
上野と彰人はUNIVERSAL王座の前哨戦。握手をしながら上野の腰のテーピングを見て「大丈夫?」とニヤリと笑った彰人。まずはMAOと岡田がフロントキックで蹴り合う。MAOが蹴り勝つと、上野とクリスも入ってきて連続でエルボードロップ。「ととのったー!」とポーズしようとするが、クリスは意味が分からない様子。仕方なく海援隊DXばりのポーズを決めたMAO組。続いて上野が岡田を攻撃しようとしたが、リングサイドから彰人が足をすくって倒し、場外に引きずり出して上野を攻撃。リングに戻した彰人はニークラッシャーからドラゴンスクリュー。さらに上野の左足を納谷が踏み付ける。ボディスラムからエルボードロップを落とした納谷は、再び彰人に上野を渡す。リバースインディアンデスロックや変形のニーロックで上野の左足を痛めつけた彰人だが、上野もコタロークラッシャーを狙う。彰人がかわして着地した上野だが、ヒザの痛みで崩れ落ちる。ダブルニーもかわした彰人はニーアッパーから足横須賀。しかし、どうにかドロップキックを返した上野はMAOにタッチ。納谷が羽交い締めにし、岡田が突っ込むが、ショルダースルーで投げたMAOは納谷の上に岡田を乗せると、ヴァルキリースプラッシュを投下するが、目測を誤り自爆。岡田がヒザへの低空ドロップキックからブレーンバスターで投げると、納谷がコーナースプラッシュからDDT。なおもコブラツイストに捉えた納谷だが、上野がシャイニング・ウィザードでカット。MAOが岡田を場外に追いやってケブラーダを発射。その間にリング上では納谷に上野がおっぴろげアタック。さらにクリスが上野のアシストを受けてブレーンバスターで投げると、そこにMAOがムーンサルト。しかし彰人が上野に足横須賀を狙う。これをWRで切り返した上野。クリスが突進するが、納谷がスクラップバスターで叩き付ける。しかしクリスもチョップを返すと、ソバットからロープへ。追走してニーリフトを叩き込んだ納谷だが、クリスは納谷のエルボーをキャッチすると、プレイングマンティスボムを決めて3カウントを奪った。
WRを食らった彰人はセコンドの肩に担がれて退場。そんな彰人の背中に向かって上野は「彰人さん、チャンピオンこんな格好してますけど、どんな格好しててもベルトな状態でいきますので、また博多で会いましょう」とマイクアピール。
【試合後のコメント】
彰人 実は僕も腰の調子が悪くて今日、本調子じゃなかったんですよ……というのはただの負け惜しみの嘘ですよ。いやいや、アイツ腰の調子悪いと思ったら、調子戻ってるじゃないですか。けど今日アイツのフィニッシャー、1個食らっといてよかったです。あの技やばいですね。首飛んでいったと思いましたよ。けど一回食らったら自分のなかで何個か対応策みたいのがすでにできてるんで、あと本番までの間に彼の足を地道に一個一個、前哨戦あと福岡昼あります。そこから壊すだけです。
上野 彰人さんはチャンピオンだったら元気なフリしろと言ったんですけど、僕の中ではよりよいコンディションでリングに立つというのが一番なので。博多では、神戸、今日と調子が上がってますし、腰もトレーニングで痛めてしまったわけですけど、もうだいぶいいのでフルコンディションでいけるんじゃないかなと思います。今日なんかは彰人さんが足も攻めてくるのはやっぱりつらい部分もありますけど、待ってましたってところでもあるので。タッグリーグ、竹ちゃんと勝俣さんが優勝して、お客さんもコロナの世界になる前かのような、楽しんでるなというのをホントに感じたので。せっかく福岡でタイトルマッチできるので、どんどんテンションも上げて、待ち遠しいですね。
――WRも決めたが。
上野 なかなか狙って出していくものではあるんですけど、対策もされることも多いので。逆にこんなところで出してくるとはという感じかなと思うんですけど、彰人さんの姿を見ていれば、食らうことはわかりましたんで。そこにはチャンスは大きいというか。自分ももっともっとイメージしてWR決めて勝ってやろうと思います。
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第三試合 30分一本勝負
DIASASTER BOXvsDAMNATION!
6人タッグ王座の前哨戦。遠藤が大鷲のO-40のベルトを踏み付けたことで大鷲が遠藤に襲いかかって試合開始。吉村とのダブルタックルからエルボードロップを落とした大鷲と吉村。しかし遠藤はコルバタで吉村を投げると、大鷲にスワンダイブ式ミサイルキック。さらに高尾とポーリーがHARASHIMAと吉村に襲いかかる。吉村も高尾にハンマーで向かっていくが、高尾はサミングを見舞うとポーリーにタッチ。チンロックで追い込んでいくと、遠藤が入ってきて控えの大鷲に向かって「白豚」と言い放つ。自身の肌の焼き具合に自信満々の遠藤だが、吉村が強引にパワーボムを狙う。リバースで切り返した遠藤だが、吉村はそこから再び持ち上げる。どうにか脱出した遠藤だが、吉村はハンドスプリングエルボーをキャッチしてバックドロップ。大鷲が高尾にビッグブーツ、ポーリーにドラスクを決める。さらに遠藤と高尾をまとめてのど輪落としで叩き付けようとしたが、逆に遠藤と高尾が合体攻撃。さらに高尾がミサイルキックから延髄斬り、トラースキック。大鷲もビッグブーツを返すとHARASHIMAにタッチ。ダイビング・カンフーキックから串刺しフロントキックをブチ込んだHARASHIMAは雪崩式ブレーンバスター。高尾もドロップキックを返してポーリーにタッチ。遠藤がHARASHIMAを肩車し、ポーリーに投げ落とすとポーリーはニーアッパー。さらにコーナースプラッシュを狙ったが、HARASHIMAがかわすと大鷲と吉村がくし刺し攻撃から連係攻撃。しかしポーリーもダイブしてきたHARASHIMAをキャッチし、大鷲と吉村にぶつけると、HARASHIMAにジャンピング・ボディプレス。さらにリバーススプラッシュを投下したが、かわしたHARASHIMAはスタンディングの蒼魔刀から正調・蒼魔刀を叩き込むと、そこから敢えてカバーにはいあかず、秋山の得意技であるフロントネックロックを決めてギブアップを奪った。
敗れたDAMNATIONは6人タッグのベルトをアピールしながらセコンドの平田にも攻撃。DAMNATIONが引き上げたあとマイクを持ったHARASHIMAは「まだまだ今日はこのあと試合もあって、タッグリーグもあるけど、ここでいつものをやりたいと思います。スーパーアリーナ前に景気いきたいなって……いつものやつやってやるさー!(なんでー?)6人タッグのベルトを熊本で、この3人が必ず獲るさー!(なんでー?)さいたまスーパーアリーナはこの僕がベルト獲るさー!(なんでー?)そしてさいたまスーパーアリーナ大会は大成功するさー!(なんでー?)なんでかって? それは鍛えているからだー!」と中締め。
【試合後のコメント】
大鷲 俺と吉村とHARASHIMAさん、この3人で負けるわけねえんだ。今まで俺は平田のことを見て見ないフリをしてきたけど、今日は遠藤にカチンと来たから。オマエら2人が前に出て俺は一歩下がる予定だったけど、アイツ、俺のことなんて言ったと思う? 白豚って言いやがったんだよ。オマエ(吉村)のこと白豚って言うならちょっとだけ納得いくけど、俺は白豚じゃねえだろ! そういうのは全部置いといても、この3人で6人タッグを取ることに意味があると思ってんだよ。平田、男見える時が来たぞ。
平田 男見せますよ。いいですか? 6人タッグっていうのは一人ぐらい不安要素があったほうが楽しいんですよ。そのほうが醍醐味なんですよ。いいか? この不安定な平田がいて6人タッグのベルトを獲って、6人タッグ戦線を盛り上げてやりますからね。そして高尾蒼馬、ストロングゼロをかける価値もないだと? 俺が6人タッグを取ってオマエのストロングゼロをかけてやるからな!
吉村 ちょっと何言ってるかわからへんけども先輩2人がこんだけやる気出してくれて、平田さんは高尾蒼馬、大鷲さんは遠藤哲哉、安心して火野裕士にターゲットを定めていってやりますよ。
大鷲 我々一足先にベルト獲りますので、この次はHARASHIMAさん、あなたの番です。
HARASHIMA 今のコメントを聞いてもらってもわかる通り、ひじょうに頼もしい仲間たちです。熊本で3人がベルトを獲って6月6日さいたまでは僕が続きたいと思います。期待しててください。
遠藤 おーい、あの白豚野郎(大鷲)、場外でなんて言ったと思う? 俺の家族の話したんだぞ! 妹と相互フォローだとよ。俺だって相互フォローしてねえんだぞ! なんで俺よりアイツのほうが近況知ってんだ! 熊本! 俺たちが防衛して、あの白豚野郎を透明してやるよ!
高尾 今日負けたヤツも勝ったヤツもいねえからな。これでアイツら勝ったと思うなよ。あと平田一喜、ストロングゼロをかけさせるレベルまでいってくれよ。
遠藤 俺の妹、ナンバーワン・キャバ嬢だぞ!
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第四試合 30分一本勝負
セミとメインはUltimate Tag League 2021公式戦。火野と樋口の先発で試合開始。手四つの力比べはほぼ互角。ロックアップから火野がヘッドロックにとらえると、樋口がロープに振ってショルダータックル。どちらも倒れない中、樋口が火野の逆水平チョップをかわしてのショルダータックルでなぎ倒す。続いて佐々木と坂口がリングイン。谷津ガードの佐々木はタックルを仕掛けるが、切ってみせた坂口はガブっていく。ロープに逃れた佐々木は場外にエスケープ。「来いよオラ」と挑発した佐々木は、坂口が場外に出ると素早くリングに戻り、坂口が戻ってこようとするとロープを蹴り上げて急所攻撃。すかさず火野が逆水平チョップからスリーパー。さらに背中にチョップを振り降ろすと、倒れた坂口の顔面を佐々木が踏み付ける。坂口もくし刺し攻撃を狙った佐々木をカウンターで蹴り飛ばすと、樋口にタッチ。逆水平チョップから手刀を振り下ろした樋口に続き、坂口は佐々木の口を押さえていく。グッタリとした佐々木だが、樋口にエルボーで猛然と向かっていく。だが、頭突きを叩き込んだ樋口はカナディアン・バックブリーカーの体勢に。その状態からスリーパーを狙った佐々木だが、樋口はバックフリップ。だが、樋口のボディプレスをかわした佐々木は火野にタッチ。ショルダータックルで樋口を吹っ飛ばした火野だが、背後から坂口が蹴っていく。しかし火野は樋口の上に坂口をボディスラムで叩き付けると、樋口にセントーンを投下。樋口が逆水平チョップを打っていくと、火野はTシャツを脱いで打ち返す。ド迫力のチョップ合戦となったが、火野は両手を後ろで組んで樋口の逆水平チョップを受け止める。すると樋口はヘッドバットからオクラホマスタンピート。さらに坂口がミドルキックからくし刺しジャンピングニー。キャッチした火野はブン投げて佐々木にタッチ。ダイビング・クローズラインからサミングを見舞った佐々木はDDT。坂口もトラースキックをかわしてPKを狙うは、かわした佐々木は火野に坂口を投げつける。火野がキャッチすると佐々木がトラースキック。火野が場外で樋口とやり合う間に、リング上では佐々木が坂口にクロスフェース。坂口は後転してスリーパーで切り返したが、佐々木はペディグリーで切り返そうとする。樋口が入ってきてラリアットでカットすると、坂口と合体攻撃。さらに坂口の神の右膝から樋口のエルボードロップ、坂口のPKと畳みかけたが、火野がカット。坂口はもう一度神の右膝を狙うが、佐々木がかわすと火野がエクスプロイダーで投げていく。それでも坂口は佐々木に飛び付き腕十字。だが、火野はファッキンボムで樋口を坂口に投げつけてカット。すかさず佐々木が坂口にクロスフェースを決めてギブアップを奪った。
これでEruptionは4点で終了。DAMNATIONは5点となり、メインで竹下組が秋山組に勝てば同点決勝となる。
【試合後のコメント】
樋口 悔しいですね。今回のタッグリーグ戦、結果、取れませんでしたけどね。坂口さんが言った通り役満が手に入っても、ツモれない時はあると思うので。ただ、次もまたチャンスあると思うので、こうやってタッグベルト落として、リーグ戦全勝通過しようと言ったんですけど、まあ今回ダメだったんで。またイチからイラプションとしても個人としても、またのぼっていきたいと思います。悔しいですけどね。
セミファイナル 30分一本勝負
この試合で準烈が勝てば6点で優勝。引き分けなら5点の準烈とDAMNATIONが同点決勝。The 37KAMIINAが勝てば5点でDAMNATIONと同点決勝となる。秋山と竹下の先発で試合開始。ロックアップからロープに押し込んだ竹下だが、ここはクリーンブレイク。リストロックに捉えた竹下はヘッドロックへ。ロープに振った秋山をショルダータックルでなぎ倒した竹下はグラウンドに持ち込むが、秋山はうまく脱出。続いて大石と勝俣がリングイン。ヘッドロックに捉えた大石だが、ヘッドロックで切り返した勝俣。そこから腕の取り合いになると、勝俣は竹下にタッチ。ヘッドロックで絞めあげていった竹下をロープに振った大石だが、竹下はラリアットで吹っ飛ばす。勝俣のスプラッシュから竹下が垂直落下式ブレーンバスターで一気に畳みかけるが、大石は場外にエスケープ。朦朧とする大石を見て場外に出た竹下は、大石を鉄柱に叩き付けてからブレーンバスター。そしてリングに戻してカバーするが、これは秋山がカット。勝俣にエルボーで向かっていった大石はコンプリート・ショットを決めてどうにかタッチ。秋山は勝俣を場外に出すと、場外でDDTからニーリフト。さらに大石とハイジャック・パイルドライバー。大石が勝俣をリングに戻すと、秋山が顔面をマットに叩き付けてからランニングニー。カウント2で返した勝俣だが、大石が首を極めた状態でニーリフトを連打。さらにランニングエルボーで追い込むと、ニーオンザベリー式キャメルクラッチへ。どうにかロープに逃れた勝俣だが、秋山がパイルドライバー。竹下がカットに入るが、秋山は敢えて勝俣のエルボーを受け止めた上でくし刺しジャンピングニー。これをかわして延髄斬りを返した勝俣は竹下にタッチ。ジャンピング・ラリアットからブレーンバスターを狙った竹下だが、秋山も踏ん張る。だが、ぶっこ抜いて投げた竹下はラリアットを狙う。カウンターでエクスプロイダーで投げた秋山はジャンピングニーをブチ込んでタッチ。エルボーを連打した大石はヒザへの低空ドロップキックから藤山ニーロックを狙う。勝俣がカットしたが、大石はスイングDDTを狙う。竹下はパワーで投げ飛ばしたが、大石はそれでもヒザへも低空ドロップキックからヒザ十字へ。竹下はこれもパワーで強引にジャーマンで投げ捨てて脱出すると、勝俣にタッチ。ミサイルキックからアウフグースを決めた勝俣はコーナーへ。ムーンサルトは大石がかわして着地。そこに裏拳からブルーダリアを決めた大石だが、竹下がカット。ミラクルエクスタシーをキックアウトされてもフジヤマニーロックにスイッチした大石だが、うまく脱出した勝俣はウラカンホイップ。先に大石がタッチし、秋山は勝俣のタッチを阻止してニーリフト。大石が低空ドロップキックからのフジヤマニーロックで竹下のカットを阻止している間に、秋山は勝俣あにフロントネックロック。カバーした秋山だが、カウントは2。ならばとくし刺しニーからエクスプロイダーで投げた秋山だが、これもカウントは2。リストクラッチ式エクスプロイダーを狙った秋山だが、竹下がカットしてローリングエルボーからザーヒーを叩き込むと、その勢いを利用して勝俣がスクールボーイで丸め込み、秋山から3カウント。
これで準烈は4点で終了。The 37KAMIINAが5点でDAMNATIONと並び、同点決勝を行うことになった。
【試合後のコメント】
秋山 ……ごめん。
大石 いや、自分が負けなきゃ負けないという余裕というか、油断がありました。
秋山 引き分けでも優勝という、俺の中でも油断があったな。悪かったね、ごめん。
大石 しょうがないですね。自分も助けにいけなかった。まさかあんなところでコロンといくと思わなかった。
秋山 勝俣、うまいこと後ろにいやがった、アイツも。これはDDTの会社、KING OFで俺の恥を挽回させてほしい。勝俣、1回戦で当ててくれ。なんか腹立つから。
大石 やられてそのままじゃ。
秋山 熱波WER、熱波WER言ってるヤツにやられたから。
大石 サウナ嫌いだし。
秋山 嫌いなんだよ。1回戦、勝俣と当ててくれ。
――竹下に関しては?
秋山 自信持ってるんじゃない? 体の力も当たりも違ったから。でも俺は彼と次やる時はそれに対処して、彼がアップグレードしてるんだったら、俺もちょっとそれに対処していきます、また。
メインイベント 時間無制限一本勝負
優勝決定戦
※MADMAX。竹下&勝俣がUltimate Tag League 2021優勝。
3分間のインターバルのあと、優勝決定戦へ。DAMNATIONもThe 37KAMIINAもほかのメンバーがセコンドにつき、ユニット総力戦状態。明らかにダメージが残っている勝俣だが、DAMNATIONは機種攻撃を仕掛けていき、佐々木が竹下を場外に連れ出してイス攻撃。その間にリング上では火野が勝俣にエルボーから逆水平チョップ。佐々木は鉄柱とイスを使って竹下のヒザを攻撃して動けないようにすると、リングに戻って勝俣にトレイン攻撃。そこから火野がヒノスープレックス投げ捨てると、佐々木がキークラッシャー。勝俣もカサドーラで丸め込むが、キックアウトした佐々木はスピアーからクロスフェース。場外では竹下が火野を鉄柱に叩き付け、リングに戻って勝俣を救出。しかし佐々木が竹下のヒザを攻撃して場外に追いやる。その間に勝俣は佐々木の攻撃をかわして場外の火野にドロップキック。竹下はリングに戻って佐々木を攻撃。そこから人でなしドライバーの体勢になると、勝俣がハイジャックで合体してMADMAX。しかし火野が入ってきてカバーしている勝俣にぶっこ抜きジャーマン。さらに竹下のヒザにハンマーを振り下ろし、動きを止めてから勝俣にラリアットを狙うが、かわした勝俣はスクールボーイを連発。キックアウトした火野はコーナーに投げつけてラリアット。ファッキンボディプレスを投下するが、カウントは2。ファッキンボムをどうにか逃れた勝俣は回転エビ固めを狙うが、肩口まで引き上げた火野はコーナーに叩き付ける。しかしくし刺し攻撃をかわした勝俣は竹下にタッチ。エルボーの打ち合いから左右のエルボー、ローリングエルボー、ラリアットを叩き込んだ竹下だが、火野は倒れない。カウンターのラリアットでようやく倒したが、火野も投げ捨てジャーマンを返す。ラリアットの相打ちで両者ダウン。そこから両者ヒザをついたままエルボーの打ち合いに。竹下渾身の一発も耐えた火野は逆水平チョップ。そこに勝俣が飛び込んできてトラースキック。さらに竹下のザーヒーと勝俣のバズソーキックを同時に叩き込むが、火野はダブルラリアットで二人まとめて吹っ飛ばす。タッチを受けた佐々木が竹下にペディグリーからダイビング・エルボードロップ。カウント2で返されると、トラースキック。キャッチした竹下はエルボーからブルーサンダーを狙ったが、高角度DDTで切り返した佐々木。しかし竹下はカウンターで旋回式ブルーサンダーを決めると、串刺しフロントキック。しかし佐々木もドラゴンスクリューからのSTFで、散々痛めつけた竹下のヒザをさらに追い込むとクロスフェースへ。勝俣がカットしたが、火野が場外に追いやる。佐々木は竹下をコーナーに乗せると、雪崩式ペディグリーの体勢に。しかし竹下がシカゴスカイランで切り返すと、そこに勝俣がととのえスプラッシュを投下。火野が再び勝俣を場外に連れ出すと、竹下のジャーマンを着地した佐々木。しかし竹下はリバースのブルーサンダーからザーヒーを叩き込む。ジャーマンを狙った竹下だが、佐々木は松井レフェリーを掴んで阻止。そこからカサドーラで丸め込むがカウントは2。竹下は投げ捨てパワーボムでコーナーに投げつけるが、2発目をカナディアンデストロイヤーで切り返した佐々木。竹下も返す刀でラリアット。火野がカットするが、勝俣は火野に向かっていくと、何と火野の巨体をバックドロップで投げてみせる。そこから竹下とMADMAXをズバリと決めて3カウント。
エンディング
タッグリーグ優勝でようやく実績を残した竹下&勝俣が、スマイルピッサリの持つKO-Dタッグ王座に挑戦表明!
Ultimate Tag League 2021で優勝した竹下&勝俣は優勝トロフィー、賞金100万円とBLACK OUT1年分のパネルを受け取ると、マイクを持った竹下が「最後まで拍手での応援ありがとうございました! 1戦目から引き分けて、2戦目負けて、1回勝ってこの日を迎えて。僕たちもなんだかんだ諦めないんでと言いながらも、最後まで僕たちの優勝を信じて応援してくれたファンの皆様のお陰で、僕と勝俣、初めて何か実績を残すことが出来ました! 本当にありがとうございます! 最後、やっと渾身のMADMAX決まって、3カウントを奪ったのは俺やけど、今日の主役は俺よりも先に秋山準から3カウントを奪った勝俣じゃないですか!」と言ってマイクを勝俣に渡す。勝俣は「皆さん、16年ぶりのタッグリーグ、第1回で優勝することが出来ましたー!(上野とMAOが苦笑い)何か違う? 16年ぶりに開催された第1回? こんな1回目に優勝出来て本当に嬉しいですし、僕、28年間こういったリーグ戦だったりトーナメントで優勝したことがないんで、僕、メチャクチャ嬉しいです! 竹ちゃん、このリーグ戦本当にありがとう。そしてALL OUTから今日まで本当にありがとう。この先ももっともっと竹ちゃんと突っ走っていきたいと思いました。そこでワタクシ、優勝して満足したくなくなっちゃいまして。欲がすごく出ちゃったんですよ。KO-Dの現タッグ王者って誰か分かります?」と尋ねる。竹下が「スマイルピッサリ」と答えると、勝俣は「僕と竹ちゃんで挑戦しませんか?」とKO-Dタッグ王座への挑戦表明。それを聞いた竹下が「HARASHIMA&岡林組に俺たちで挑戦するのか……勝てる! 今の俺たちなら勝てる! 今林さん、竹下&勝俣組、今しかないです! 挑戦させてください!」と言うと、今林GMは挑戦するのはもちろんOKだが、日程に関しては大日本プロレス側と協議して決めると約束。最後は上野とMAOもリングに上げて、勝俣が「皆さん、今日は楽しかったですかー! The 37KAMIINAはもっともっと熱くDDTを盛り上げまーす! 最後は……何だっけ? ごめんなさいね。皆さん、声は出せないけどこれだけやってください。行きますよ、せーの……熱波WER!」で締めくくった。
【試合後のコメント】
竹下 今日の大会を振り返ると、まずは勝俣が奇跡を起こしましたね。
勝俣 奇跡が起きちゃいました。
竹下 プロレス界に数年に一度おとずれると言われている奇跡を、今日は勝俣が新宿FACEで起こして、俺より先に秋山さんから3カウントを取って。で、ずっと2人がThe 37KAMIINA、サウナ部になる前、ALL OUTの時から2人で毎週末タッグ組んでいろんな地方でメインイベントやってきたんですよ。WRESTLE UNIVERSEに残ってないような試合、大会とかでも2人で組んでメインイベントで闘って、いつも勝俣が負けてきたんですよ。いつも勝俣が3カウント取られて。いい噛ませ犬になってたタッグチームだったので、ホントに一つこうして実績を残せて、嬉しいですし、アルティメット・タッグリーグを振り返ると強豪チームのなかで優勝できたというのが嬉しいし。僕個人のことで言うと勝俣は別やけど、上野とのタッグもあるんで。さいたまスーパーアリーナ、清宮選手は毎日落ち込んでるな。この調子の良さ、勢い、これ清宮&稲村組に勝ち目ないでしょ。だったらもう、4人でこの日の一番を取ろうという熱い熱のこもった試合をしようという気持ちも最初はありましたけど、申し訳ないけど、もう圧勝で。その日の一番を目指すというよりかは、俺らが圧勝して俺らの試合してみようかなと思うので、楽しみにしといてください。
勝俣 ちょっとダメージでいま何を言ったらいいのかわからない状態ですけども、とにかく嬉しいです。リング上でも言った通り28年間、優勝したことがございませんでした。このMAOでもなく勇希でもなくタケちゃんとタッグリーグに出て優勝できたってことにすごく意味があると僕は思うんですよ。このALL OUTに入ってからきょうまでたくさん、いろんなことがありました。もうケガも多かったし、プロレスが怖くなった時期もあったし、タケちゃんが怖くなった時期もあったし、DAMNATIONと試合するのが嫌だったという時もあったし。それが今日のためにあった過程だった。
竹下 いやいや、今日のためじゃないよ。もう一個俺らは高みを目指して。
勝俣 そう、俺さっき言ったわ。
竹下 頭打ってるからもう忘れてると思うけど、今日よりも素敵な一日になると思うよ。KO-Dタッグを取れたらね。
勝俣 俺らチャンスはいっぱいあったけど、俺がケガとか竹ちゃんがケガとかでタッグに挑戦できなかったり、一回タッグ挑戦したけど、その時も樋口&関本組。コテンパンにやられたけど、今の俺らならいける。
竹下 今しか無理。このチャンスを逃したらもう俺らは、これが最初で最後ぐらいの気持ちでこのチャンス掴んで、The 37KAMIINAでトップまで行き切りましょう。
――KO-D無差別級王者からの勝利だった。
勝俣 そうですね、自分何が起きたかわかってないというか(苦笑)。
竹下 実は俺アシスト入ったんだよ、ヒザで。ガーンって。あれがあったからというのも多少あるかもしれんけど、勝ちは勝ちやから。
勝俣 秋山さんは何か言ってましたか、今日負けたことに?
――KING OF DDTの1回戦で当てろと。
勝俣 ……怖っ。怒ってた?
MAO 怒ってた。
竹下 まあでも奇跡は二度、起こるかもしれない。次勝っても、それも奇跡だ。勝俣が勝って当たり前の時はたぶん来ない。でも奇跡は二度起こるかもしれない。
勝俣 その奇跡を掴み取る。
MAO 今日の瞬馬君はドラマティック・ドリームだったよ。
勝俣 ありがとう。
佐々木 負けたヤツに言うことは何もないぞ。死人に口なしだ。ただ、ただ少しだけしゃべっていいなら、しゃべるぞ! 竹下! あの野郎、また竹下だ。俺たちの優勝阻みやがって。俺の人生、アイツのせいでメチャクチャだ。いつもアイツだ。俺が女の子にフラれた時もアイツのせいだ、全部アイツのせいだ。
火野 そんなことあったのか。
佐々木 全部アイツのせいだ。許さねえぞ、一生かけてアイツを追い込んでやる。そのためにもっと、協力してくれよ。
火野 ええけど。
佐々木 来年こそは俺たちが優勝するぞ、わかったか!
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