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KING OF DDT~20th Anniversary~1st ROUND

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KING OF DDT~20th Anniversary~1st ROUND

日時2024年5月5日
会場東京・後楽園ホール
観衆1025人(満員)
  • ★大会ハイライト★

  • クリス・ブルックスが善戦健闘の正田壮史を退け、「KING OF DDT」2連覇宣言!「バーニングスター・プレスはすごい。でも遠藤哲哉はそれだけ」


     シングル最強を決めるトーナメント「KING OF DDT~20th Anniversary」が5月5日、東京・後楽園ホールで開幕した。前年度覇者のクリス・ブルックスは同じSCHADENFREUDE Internationalの正田壮史を退け1回戦を突破し、連覇を誓った。

     DDTの若手陣のなかでは先頭切って走る正田だが、3・17後楽園ではMAOの持つDDT UNIVERSAL王座に挑むも5分弱で完敗。今回、後楽園での初のメインイベントでのシングル戦となったが、結果のみならず内容が問われる一戦となった。

     正田はゴングが鳴ると同時に走り込んでドロップキック、エルボー連打。クリスは場外戦になると、柵にぶち当て、パイルドライバーを一閃。リングに戻ると、正田はプランチャ、スワン式ミサイルキック、ジャーマン、ミドルキック連打と猛攻。クリスは張り手を連発すると、腕十字から足を取って複合技も正田がなんとかエスケープ。正田は正田のチカラKOBEムキムキを繰り出すもカウントは2。クリスは雪崩式ダブルアーム・スープレックス、パイルドライバーで反撃。正田は再び正田のチカラKOBEムキムキを狙うも、回避したクリスは後頭部への蒼魔刀。サポーターを外して生ヒザでの蒼魔刀から、プレイングマンティスボムを繰り出して3カウントを奪取した。

     クリスは「記者会見でのコメント、いっぱい悪いこと言った。だけど全部ウソだよ。頑張ってほしかった。1カ月前、UNIVERSAL挑戦したね。試合は4分くらいじゃない。でも今日はホントに頑張ったね」と正田の健闘を称えた。そして「その悪口はウソだけど、今年もKING OF DDT優勝します。それは本当です」とマイク。


     バックステージでクリスは「マサダに頑張ってほしかった。強かったね。次(5・11横浜)はエンドー(遠藤哲哉)、バーニングスター・プレスはすごい。でもエンドーはそれだけだと思う。それとバーニングだけ。絶対に勝ちます。優勝します」とキッパリ。


     1回戦で散った正田は「去年と一緒で1回戦で負けちゃって。クリスがパパと息子の関係はそのままだよみたいな。絶対に子どもは父親を超えないといけないんです。いつになるかわからないけど、絶対にクリスを超える。その先にはKING OF DDT、D王を勝ち抜きます。悔しい気持ちは増えちゃったんで、なんとか這い上がってみせます」と唇を噛んだ。


     また、遠藤と男色ディーノの一戦は、戦前、遠藤が「苦手」と口にした通り、ディーノの男色殺法にたじたじ。ディーノは遠藤のトランクスを剥ぎ取り、試合を優位に進める。ディーノの尻にセコンドの大石真翔が誤爆すると、立て直した遠藤は旋回式ト―チャーラックボム。遠藤はバーニングスター・プレスを狙うも、ディーノは縦にうつぶせになり防御。すると遠藤はディーノのアンダータイツを脱がせて全裸に。そのまま遠藤はディーノの尻めがけてバーニングスター・プレスを投下し、3カウントを奪った。

     遠藤は「僕が男色ディーノ選手を“DDTの母”と呼んだのは、DDTの全選手に無償の愛をくれるんです。その愛に今日は応えたと思います。会見で認めてる6割、認めてない4割と言ってたんですけど、残りの4割、今日の試合でわかりましたか? わからなかったら何度でもやりましょう。僕は何度でもあなたの愛に応えるつもりです」と話した。そして「2回戦、クリス。試合見てたんですけど、1回戦とは毛色の違う試合になりそうですね。男色ディーノ選手のすべてと自分のすべてを出し切ったつもりなんで、もう隠すものはない。次の試合もすべてをさらけ出して、クリス選手に勝って優勝します」と語った。


     なお、遠藤vsディーノ戦後、7・21両国国技館に参戦するエル・デスペラード(新日本プロレス)が電撃来場。デスペラードは6月10日に後楽園でプロデュース興行を開催するが、その招待状2枚をディーノに渡した。パートナーはディーノに委ねられることになった。

    MAO** **が“レジェンド”ポイズン澤田との呪文対決を制し2回戦突破を宣言!「俺は俺のままトーナメント勝ち上がる」


    1回戦でDDT UNIVERSAL王者・MAOが同団体のレジェンド戦士であるポイズン澤田JULIEを破り、2回戦突破を宣言した。

     澤田は1999年からDDTに参戦し、蛇界転生なるユニットを率いて同団体マットを席巻し、KO-D無差別級王座にも2度戴冠。同トーナメントの第1回覇者で、まぎれもなくレジェンドだ。対するMAOはUNIVERSAL王座の8連続防衛中で、まさしく今のDDTの中心人物の一人だ。

     2日の記者会見で両者は“呪文対決”を口にしていたが、その言葉通り、呪文のかけ合いで、なかなか双方の技が決まらず。MAOがコーナーポストの上を押すと、起動スイッチが入った模様で、まさかのサイレンが鳴る。MAOが電流爆破バットと思われる物(実際には見えない)を持つと澤田を一撃。今度は澤田がポストの上を押すと、またもやサイレンが鳴り、今度は相打ちに。澤田が毒霧を噴射し、必殺のキャトル・ミューティレーション狙いも阻止。MAOは“あ”からパンチを連発し、キャノンボール450°を狙うも、澤田が呪文で回避。MAOは切腹するようなポーズを取ると毒霧を吹き、居合いキックで澤田を葬った。

     レジェンドを制したMAOは「何よりうれしかったのは邪界にMAOのまま打ち勝てたこと。M・A・OがP・S・Jを飲み込んじまったってことだ。次はTo-yが来ましたか。同じThe37KAMIINAで、きっと俺の背中をボケーと見ながら、ボケーと成長してると思うんで。めったに試合しないから楽しみ。(電流爆破のようなことは?)俺の呪文です。もう誰にも食われない。俺は俺のまま勝ち上がります」と5・11横浜ラジアントホールでの2回戦突破に自信を見せた。


     また、To-yはKANON相手に劣勢に回りながら、ラリアットをかわしてフランケンシュタイナーを決めて逆転勝ち。「ずっとKANONは若手のなかで上にいたけど、勝つことができた。MAOさんはすごいけど、僕だってすごくなりたいし、MAOさんを超えたい。プロレスなら取れる可能性は1%はある。その1%を100%に変えて、MAOさんに勝ちます。そしてもっと上に行く。夢であるKO-D無差別級チャンピオンになってみせます」と先輩超えを誓った。

    “ヤング高木三四郎”がKO-D無差別級王者・上野勇希から金星ゲット!「俺が勝ち上がってアイツを必ず指名してやる」


     御年54歳の高木三四郎がKO-D無差別級王者・上野勇希から金星を挙げ、高らかに優勝を公言した。

     28歳の上野に対抗するにあたって、高木は試合当日まで若返りを図ることを口にしていたが、開始早々ラリアットをぶちかます。上野はプランチャで反撃。戦場が南側客席に移ると、高木が蹴飛ばして、上野が転落。上野が場外へのムーサルトアタックを敢行すると、高木は肋骨を傷めた模様。それでも高木はスピリコドライバーから、五十肩のため久しく封印していたシットダウンひまわりボムを決める。上野は顔面へのドロップキックを連発。WRを狙うも、阻止した高木は逆さ押さえ込みからスタナー。上野は顔へのヒザ蹴りからBMEにいこうとするも、回避した高木はスタナーを繰り出して電撃の3カウントを奪取した。

     高木は「昭和の意地だよ。上野に勝ったってことは俺がチャンピオンじゃないの? 俺が挑戦してもいいよな。俺が勝ち上がってアイツを必ず指名してやる。(5・11横浜での2回戦の佐々木大輔戦は?)勝つよ。去年、竹下(幸之介=KONOSUKE TAKESHITA)と約束したことがあるし、必ず勝ち上がる。俺がアイツ(上野)に勝ったんだから挑戦する資格はあるよね。タイミングとか重なればワンチャンいきたいと思う」とKO-D無差別級王座挑戦に色気を見せた。


     また、佐々木は飯野雄貴のパワーに苦しみながらも、セコンドのMJポーを巧みに介入させ、イス攻撃でペースを握らせず。最後はスタンドでのクロスオーバー・フェースロックで絞め上げて、飯野からタップを奪った。佐々木は「飯野、テメエがその肉体で何をしてこようと、俺には通用しねぇ。次、上野は負けたのか? 今すぐベルトを返上しろ。この恥さらしが。高木三四郎、2回戦で俺に負けて新入社員からやり直せ。ちょっくら優勝してきます」と優勝を期した。

     一方、よもやの1回戦敗退となった上野は「おごりなのか、慢心なのか。僕はチャンピオンだから、プライドがあるから、今日の負けは悔しいね。僕に勝ったなら、絶対このベルト獲りに来ないと。逃げっ放しはダメよ。社長だろうが、休業しようが、帰ってこようが、誰よりも大人になってはいけないのが高木さんなんで。俺は高木さんのこと、チャンピオンとしてぶっ潰すから。絶対挑戦してきてよ」と悔しさを露わにした。

    樋口和貞が納谷幸男とのメガトン対決制し、石川修司と2回戦で激突!「俺の高い壁。必ず5・11横浜でぶち破りたい」


     2022年覇者の樋口和貞が納谷幸男とのヘビー級対決を制して2回戦進出を決めた。

     DDTが誇るヘビー級戦士同士の対戦はまさにド迫力の攻防に。樋口がチョップを叩き込めば、納谷はミドルキックで応戦。樋口がラリアットを連発すれば、納谷はニーリフトでやり返す。納谷が世界一のバックドロップを繰り出せば、立ち上がった樋口とラリアット相打ち。納谷がヒザ連打から世界一のバックドロップを狙うも、ブレーンクローで阻止した樋口がヘッドバット連打で納谷がダウン。なんとかカウント8で立ち上がるも、樋口の強烈なぶちかましを食って撃沈した。

     樋口は「納谷、強かったよ。DDTの100キロ超級として、まだまだ譲れない。気合じゃ負けねぇ。次、HARASHIMAさんと石川(修司)さんの試合見てた。勝ったのは石川修司。俺の高い壁。必ず、(5・11)横浜でぶち破りたい。そう思って試合します」と力を込めた。


     また、石川はHARASHIMAと一進一退の激しい攻防を見せたが、ジャイアントスラムで仕留めた。「今日は勝ったけど、明日強くなればいいやっていうHARASHIMAさん。俺が尊敬する人。また機会があると思うんで、どこかでやりたい。2回戦、樋口。モニターで見てたけど、正面からぶつかり合って。ああいうプロレスが面白いと思ってるんで。樋口と直球。三振するか、ホームランか。そんな試合して、俺が勝ってトーナメント優勝します」と優勝を期した。

     最強決定リーグ戦「D王 GRAND PRIX」との2大会連続制覇はならなかった納谷は「完全に負けました。でも俺はDDTの頂点狙ってるし、DDTのヘビー級は負けねぇんだっていうのをこれからもっとこの体で、ぶち当たっていかなきゃいけない。俺は樋口和貞を超えて、全員にそれを認めさせて、またDDTの頂点目指します。次やるときは絶対負けねぇ」と話した。

    ☆全試合の詳細はWRESTLE UNIVERSEをご覧ください!
    https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/78J8Hrz2A4fGk8YnshpXe9
  • 第一ダークマッチ 15分一本勝負

  • 9分25秒

    エビ固め

    ※ダイビング・ヘッドバット
  • 第二ダークマッチ 15分一本勝負

  • 再試合 15分一本勝負

  • KING OF DDT~20th Anniversary~選手入場式

  • 20周年を迎えるDDT最強決定トーナメント、いよいよ開幕!

  • オープニングマッチ 時間無制限一本勝負

  • トーナメント1回戦

    • LOSE

      ポイズン澤田JULIE

    VS

    VS

    9分16秒

    体固め

    ※居合いキック
  • 第二試合 時間無制限一本勝負

  • トーナメント1回戦

    11分9秒

    片エビ固め

    ※フランケンシュタイナー
  • 第三試合 時間無制限一本勝負

  • トーナメント1回戦

    • WIN

      高木三四郎

    VS

    VS

    11分9秒

    片エビ固め

    ※ストーンコールド・スタナー
  • 第四試合 時間無制限一本勝負

  • トーナメント1回戦

    11分15秒

    スタンディング・クロスオーバー・フェースロック

  • 7・21両国国技館大会に鈴木みのるの参戦が決定!

  • 第五試合 時間無制限一本勝負

  • トーナメント1回戦

    14分12秒

    体固め

    ※ぶちかまし
  • 第六試合 時間無制限一本勝負

  • トーナメント1回戦

    • WIN

      石川修司

    VS

    VS

    13分58秒

    エビ固め

    ※ジャイアントスラム
  • 石川がHARASHIMA撃破で2回戦進出! 樋口がリングインし視殺戦から頭突きの交換!

  • セミファイナル 時間無制限一本勝負

  • トーナメント1回戦

    18分26秒

    体固め

    ※バーニング種付けプレス
  • 遠藤が衝撃の“バーニング種付けプレス”でディーノ撃破! エル・デスペラードが電撃登場! ディーノに6・10後楽園の招待状を渡し、さらにもう1人分の招待状を託す!

  • メインイベント 時間無制限一本勝負

  • トーナメント1回戦

    15分53秒

    片エビ固め

    ※プレイングマンティスボム
  • クリスが正田との同門対決制し、2回戦進出! 「正田は今日本当に頑張った。クリスは正田のパパだよ」(クリス)

  • 「KING OF DDT~20th Anniversary~」トーナメント表

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