第一ダークマッチ 10分一本勝負
ChocoPro組は握手を求めておいて、寸前で「フォー」と髪を掻き上げる。怒った伊橋組はChocoPro組を場外に連れ出すと、伊橋がダイブしようとするが、アッキが低空ドロップキックで阻止。逆に伊橋を場外に追いやり、アッキがノータッチトペコンを発射。リングに戻ったChocoPro組は「ウイアー、チョコプロー!」とアピール。だが、納谷が高梨をボディスラムで叩き付けると、高鹿もボディスラムで続く。伊橋のジャンピング・ボディプレスをかわした高梨はアッキにタッチ。スワンダイブ式ミサイルキックで伊橋を吹っ飛ばしたが、納谷が入ってきてアッキにショルダータックル。さらにニーリフトでカチ上げるが、アッキもソバットを返す。倒れない納谷は再びニーリフト。だが、アッキはカウンターのドロップキックからソバット。納谷もカウンターでスクラップバスターを決めると、高鹿にタッチ。アッキの腕を蹴り上げた高鹿は、リバースダブルアームバー。高梨がカットしたが、納谷も入ってきてアッキに高鹿、伊橋とトレイン攻撃。さらに高鹿が水車落としからカバーすると、アントンが転倒しながらカット。足を負傷したアントンはギブアップする前にごんぎつねを披露。「パチンコかと思ったらパパ●ンコだった」だったが、納谷がキャッチ。しかしアッキが肩車した高梨がごんぎつねをお見舞い。すかさずアッキが高鹿を肩口まで担ぎ上げ、そのままマットに叩き付けると、もの凄い飛距離のナマステプレスを投下して3カウントを奪った。
第二ダークマッチ 10分一本勝負
9・26後楽園大会でのスペシャルタッグマッチで、ヨシヒコに敗れた平田としてはリベンジするためのシングルマッチ。ヨシヒコはリングインして平田と睨み合うと、首をかっ斬るポーズ。ロープにもたれ掛かる余裕を見せるヨシヒコに組みついていった平田は、ロックアップからロープに押し込む。クリーンブレイクした平田だが、次の瞬間エルボーで襲いかかり、ストンピングからくし刺し低空ドロップキック。だが、ロープ際でぶら下がり式腕十字を決めたヨシヒコは、そのまま平田を場外に連れ出すと、その右腕を鉄柵や鉄柱に叩き付けていく。リングに戻ったヨシヒコはアームブリーカーから腕固め。ロープに逃れた平田はブレーンバスターでヨシヒコを豪快に投げると、両腕を持った状態で踏み付ける。平田のバックドロップを身体を捻って押し潰したヨシヒコはバックを取るが、必死にロープを掴む平田。しかしヨシヒコは平田をロープから引き離すと、ロコモーション式ジャーマンを連発。そのままホールドしたが、カウントは2。ならばと平田をコーナーに乗せたヨシヒコは、雪崩式フランケンでブン投げる。カウント2で返した平田だが、ヨシヒコは間髪入れずワキ固め。これもロープに逃れた平田だが、ヨシヒコは輪廻転生を狙う。だが、ウラカンをパワーボムで切り返した平田は、丸め込んできたヨシヒコに低空延髄斬り。エゴイスト・ドライバーを狙った平田だが、ヨシヒコはこれを輪廻転生で切り返す。平田はカウント2で返したが、ヨシヒコはまたもワキ固め。これでついに平田もギブアップ。試合後、ヨシヒコが握手を求めると、平田も素直に応じてヨシヒコの勝利を称え、ヨシヒコと肩を組んで引き上げていった。
第三ダークマッチ 10分一本勝負
入場曲に乗せて見事なダンスを披露した川畑。握手を求める川畑だが、赤井は応じない。川畑はゴングと同時にドロップキック。さらにドロップキックを連発。ドロップキックで赤井をロープに激突させると619。しかし赤井も串刺しフロントキックを返すとサッカーボールキック。ミドルキックからロープに振ろうとするが、切り返した川畑はソバットからフェースクラッシャ−。エルボーの連打からロープに飛んだ川畑に、カウンターのビッグブーツを見舞った赤井。川畑は張り手を見舞うが、張り手を返した赤井はブレーンバスターを狙う。フロントネックロックで切り返していった川畑だが、赤井はロープエスケープ。髪の毛を掴む川畑に張り手を見舞った赤井はニーリフト。しかし川畑はステップ式延髄斬りからノーザンライト・スープレックスで投げる。カウント2で返されると、ベースボール・スライドからムーンサルトプレス。これを剣山で迎撃した赤井だが、川畑はカウンターのドロップキックから全女式押さえ込み。キックアウトした赤井は新人賞を狙ったが、かわした川畑。だが、赤井は間髪入れずバズソーキックを叩き込むと三角絞めへ。リング中央に引きずってきたところで川畑がタップアウト。
試合後、マイクを持った赤井は「あんたがどういう気持ちでDDTに上がってきたのか知らへんかったし、ワタシ全女イズムって言われても全然知らなくて分からへんかった。けど、堀田さんのもとで学んでいるあんたとリングで触れ合うことが出来て、その全女イズムの端っこ、ちょっとだけでも分かった気がするわ。でもうちもこのDDTで生まれて育ってん。DDTイズムってものを背負ってんねん。だからお互い違うイズムを背負って、お互い頑張りましょう」と言って握手を求めるが、川畑はその手を払おうとする。その瞬間、手を引っ込めた赤井。
【試合後のコメント】
赤井 (川畑は)ダンスしたりきらびやかで今風の子なのかな、って思ったけど泥臭くて、ど根性!って感じで、粘りが強くて、負けずに諦めずに突っかかってくる。これが『全女イズム』なのかなって。言葉では言い表せないですけど『全女イズム』の端っこに触れられたように思えます。今風の子がイズムを背負って新しい世代に行くのがちょっと『こういうことなのかな』って分かりました。私も途中でカッなってしまったけど楽しかったので。またあの子が納得できるまで何回でも付き合ってもいいよ、って感じです。私もDDTイズムを背負っているので楽しいことができればな、って思います。
川畑 ……悔しいですね。負けたことももちろんそうですけど、女子プロレスをもっとリングで体現する、って言ってて……自分の負けたことも、不甲斐なさにも頭が回らないです。堀田さんの全女イズムってものはまだまだ出せていないので今後、次の機会を頂けるのであればそこでもっとしっかり全女イズムを出していきたいです。
――改めてDDTを選んだ理由は?
川畑 男子の団体と女子の団体、試合の組み立て方、間も違ってくるので自分はもっともっと自分のプロレスの幅を広めていきたいと思っていますし、全女イズムは女子プロであれば馴染みがあると思いますが知らない人たちに広めたい、という思いでDDTさんに参戦表明しました。
前説
小嶋斗偉が11・3大田区大会で復帰! 来年1・3後楽園は全席3000円興行、1月〜12月には新宿FACEで12ヵ月連続0円興行を開催! ベビーフェイスの佐々木がオープニングコール!
まず今林久弥GMから欠場中の小嶋斗偉が、11・3大田区大会で復帰することが発表されると、リングに上がった小嶋は「この5ヵ月間休んで、休んだ分をしっかり取り戻してレベルアップしますのでよろしくお願いします」と独特なしゃべり方で挨拶。続いて自宅で転倒して欠場となった高木大社長が本部席から来年25周年を迎えるDDTのプロジェクト第二弾として、2022年1月3日の後楽園ホール大会を全席3000円で開催することを発表。さらに2022年1月〜12月の新宿FACE大会を12ヵ月連続0円興行で開催することを発表。最後に既報通り、3・20両国大会を旗揚げ25周年記念大会とすることをアピールした。ここでUNIVERSALのタイトルマッチを行う佐々木を呼び込むと、佐々木は「後楽園ホールにお越しの皆さん、こんばんは。ベビーフェイス佐々木大輔です。本日藤田選手は欠場となってしましたが、イサミ選手が名乗りをあげてくれてUNIVERSAL選手権が出来ます。熱い試合をしますので、声は出せないですが熱い応援をよろしくお願いします」と、そんな佐々木のベビーフェイスっぷりに感激している今林GMと一緒にオープニングコール。
オープニングマッチ 30分一本勝負
これがデビュー戦の石田だが、名門・日大相撲部出身ということもあって髷を結い、白いトランクスとショート丈の白いリングシューズ姿。握手を求める石田だが、樋口は断って試合開始。ゴングと同時にロックアップしていった石田だが、動じない樋口。ヘッドロックに捉えた石田をロープに振った樋口にショルダータックルでぶつかっていく石田だが、倒れない樋口は逆にショルダータックルで石田をなぎ倒す。エルボーで向かっていった石田だが、樋口は軽々とボディスラムで叩き付けると、ジャンピング・ボディプレス。なおもエルボーで向かっていく石田だが、樋口は首を合掌捻りでひん曲げていく。必死にロープに逃れた石田はボディスラムを狙うが、樋口は上がらない。ならばと立ち合いからのタックルで樋口をグラつかせた石田は、ボディスラムでついに投げることに成功。さらに突っ張り電車道で樋口をコーナーに押し込むと、コーナースプラッシュ2連発。だが、樋口は逆水平チョップからジャンピング・ボディプレス。かわした石田はジャンピングショルダーからスパインバスターで叩き付ける。カウント2で返した樋口に対し、石田は立ち合いでぶつかっていく。しかし受け止めた樋口はショートレンジラリアットでなぎ倒すと、オクラホマスタンピート。カウント2で返した石田だが、樋口はのど輪落としで豪快に叩き付けて3カウント。試合後、樋口は石田と握手をしてデビューを祝福した。すっかり髷が解けた頭を四方に下げた石田には、たくさんの拍手が送られた。
【試合後のコメント】
――デビュー戦を振り返っていかがですか?
石田 リングに立つと普段の練習と違って、憧れの、夢の舞台で緊張したんですけど、樋口さん相手に自分の力を精いっぱい出せてよかったと思います。それでも樋口さんには勝ちたいと思うんで。これからもっともっと練習して、精進して、樋口さんを追い越すように、そういうレスラーになっていきたいと思います。
――相撲の色が強いファイトスタイルでしたが、それは今後も?
石田 僕は相撲を15年間やって来て、相撲っていうのは大事な武器になっていくと思うので。これからもっと磨いて、プロレスで使えるようにしていきたいと思います。
――目標とする選手は?
石田 佐々木健介選手や、エル・リンダマン選手のような速い選手、小さくても動ける選手が僕の目標で。目標の選手になるというより、唯一無二の選手になりたいなって思います。
第二試合 60分一本勝負
KO-D8人タッグ選手権試合
※第5代王者組が初防衛に成功。
チーム・(ジュニア)オリンピアンに敗れたらユニット解散をするという準烈。チーム・オリンピアンはレスリングでは必須アイテムである白いハンカチをアピール。秋山と谷津を中心に両チームが握手を交わすと、何とその秋山と谷津の先発で試合開始。ロックアップからロープに押し込んだ秋山だが、まずはクリーンブレイク。バックを取った谷津だが、秋山は腕を取っていく。ロープに逃れた谷津だが、足をすくって倒した秋山はレッグスプリット。チンロックで切り返した谷津は、立ち上がってロープに走ってみせるが、秋山はヘッドロックに捉える。義足を秋山の顔面に押し付けて脱出した谷津は大和にタッチ。岡谷とバックの取り合いから大和がフライング・クロスチョップ。大和から中村にタッチすると、中村はドロップキック。控えの準烈メンバーに襲いかかった中村だが、秋山がヘッドバットで迎撃すると、岡谷と岡田がストンピング。準烈なクイックタッチで代わる代わるボディスラム。岡田がショルダースルーでブン投げるが、中村もくし刺し攻撃を蹴りで止めるとスワンダイブ式ミサイルキックを返してタッチ。谷津はボディスラムからワンダースープレックスで投げると、アイアンニー(ヤツゴェ)から監獄固め。秋山がカットに入ると、谷津は大和にタッチ。岡田の腰にエルボーを見舞った大和は河津落とし。スライディングXをかわした岡田はドロップキックを返すと、フィッシャーマンズ・スープレックス。しかし大和はゼロ戦キック。岡田もジャーマンで投げるが、大和は返す刀でラリアット。そして彰人が渡瀬にエルボーを叩き込むが、渡瀬もランニングエルボーからミサイルキック。彰人は渡瀬のヒザを攻めていくが、低空ドロップキックをジャンプでかわした渡瀬はそのままフットスタンプ。しかし延髄斬りをキャッチした彰人は再び足殺し。足横須賀から変形足4の字に捉えるが、これは秋山がカット。秋山はそのまま彰人をエクスプロイダーで投げると、準烈はトレイン攻撃。さらに秋山のランニングニー、岡田のダイビング・ヘッドバット、渡瀬の低空ドロップキックからバックドロップを狙う。ここで彰人が飛行機投げ固めで丸め込んで3カウント。
チーム・オリンピアンの8人タッグ王座に、平田&アントン&大鷲&ヨシヒコが11・3大田区大会で挑戦! 10・31路上プロレスin東京ドームにThe 37KAMIINAとクリス&ゴージャスバラモンの参戦が決定! 12・18名古屋国際大会に大仁田が参戦し、電流爆破マッチ開催!
チーム・オリンピアンが勝ち誇っていると、平田がヨシヒコ、大鷲、アントンと共に登場。平田が「防衛おめでとうございます! そしてお客さん、平田vsヨシヒコ、どうでしたか?(拍手)今日でヨシヒコがバイバイするの悲しくないですか? もっと見たくないですか?」と言うと、そのための方法としてベルトを獲ることだと言う。ゼロの表情で一点を見つめているように見えたアントンと大鷲も、平田曰くベルトに飢えたギラギラした目をしているということで、オリンピアンが持つ8人タッグ王座に挑戦表明。谷津がその場で承諾したため、11・3大田区大会でチーム・オリンピアンvs平田&アントン&大鷲&ヨシヒコの8人タッグ選手権が決定した。
試合後、今林GMから10月31日に放送される路上プロレスin東京ドームが、500万争奪DDT TOKYO DOME CUPとして開催されることと、まずは同大会にThe 37KAMIINA(竹下&勝俣&上野&MAO)とクリス・ブルックス&バラモンシュウ&バラモンケイ&ゴージャス松野の2チームが参加することが発表された。さらに12・18名古屋国際会議場イベントホール大会に大仁田厚が参戦し、電流爆破デスマッチの開催も決定。
【試合後のコメント】
秋山 あんなチームに負けてダメだろ! あ? 本当に。
大石 名古屋で言いました。解散を懸ける覚悟でいけと。8人タッグのベルトを取れと。負けました。解散です。今日で解散ということです。渡瀬!!!!……解散だ。色々僕も思うことがあって。もういいかな、って思います。
秋山 俺は別にな、本家準烈の皆さん、そしてファンのみなさんにも応援してもらったから、そんなに簡単に解散って言いたくなかったけど、仕方ないな。
大石 このまま解散も寂しいですね。もう一試合だけしてもいいですか? ケジメとして。お願いします。
秋山 よしっ! それはリーダー決めとけ!
岡田 マジで納得いかないから……その一試合(解散試合)、気合い入れようや! なぁなぁでやりすぎやろ。マジで。ホンマに。その一試合だけ。その一試合だけ勝ったらもう一度準烈、いきましょうよ。
大石 OK。わかった。ちょうど、富士大会で準烈vsThe37KAMIINAの6人タッグマッチ組まれてるから会社に言って8人タッグマッチにしてもらう。いいね? 俺もそのときリングアナやってるから準烈、5人揃い踏み。富士大会で解散試合。とりあえずね。気合いれていきましょう。
岡田 腹くくろうや! 俺はやるからな!
岡谷 お願いします!
大石 お願いします。
渡瀬 ……
彰人 谷津さん! 無事防衛できましたね!
谷津 みんなのおかげだよ!
彰人 僕はずっと谷津さんにDDTに出て義足でもしっかりプロレスができる。レスリングドリームを見せて欲しいから、いつまでも防衛し続けますよ。
谷津 これからドラマが起きると思いますよ。
彰人 これからです! これから谷津さんのドラマが始まりますよ!
谷津 みんな(彰人、大和、中村)、期待はずれに思うかもしれませんがついてきてください!
一同 いやいやいや!
――次期挑戦者も決まりましたが?
彰人 僕は平田くんがヨシヒコを連れてきて『やば!』と思ってビックリしちゃったんですけど、僕は谷津さんにリング上で『ヨシヒコとできますか?』って聞いたら『できるよ!』って、軽く一言で返してくれて。それが凄く心強くて。谷津vsヨシヒコ、みんな期待していると思いますよ。
谷津 DDTさんに上がって色々なキャラのプロレスラーがいらっしゃるから、ヨシヒコと当たるとは思わなかったですよ。
彰人 僕ら、対戦する身ですけど楽しみですよ。
谷津 そういう意味では自分の気持ちをワイドにできていない。柔軟性が必要。自分のような義足のレスラーを受け入れてくれる団体だから、ある意味エンターテイナー。また、頑張りますよ! ヨシヒコくんの得意技は?
彰人 あとで教えますよ! よろしくお願いします!
平田 っしゃーおらー! リングで言った通りですわ! 見てみこの! ギラギラした熱い僕たちの目を! ベルト取ってな! しっかりヨシヒコの……うるさいなぁもう! 決まったんですよ僕ら! 腹括ってください! いいですか! KO-D8人タッグ取って、まだまだDDTでヨシヒコ、革命を起こしますからね! 楽しみに待っててくださいよ!
アントン ヨシヒコのことばかり言って私たちのことなんてひとつも……触れてたか? もうちょっと言ってほしいよね?
大鷲 もっと良いこと言ってくれないとやる気出ないよ…
平田 ……
アントン (笑)
平田 勢いできちゃったからどうしよなんか……
アントン 8人タッグなんだから君とヨシヒコのタッグじゃないんだよ。
平田 ……そうですね。
アントン もっと構って。
平田 本多さんのキツネとヨシヒコの輪廻と僕のダンスと大鷲さんのおーい! で
大鷲 やってないけどね最近(笑)
アントン やったとしても入場時でしょ?
平田 入場時気合い入るって感じですわ! バラバラなようでひとつにまとまっているのでチームワークで勝ちに行きたいと思います! はっ!
アントン なんだよ『はっ』て……和田アキ子かよ!
平田 ということで大田区ですか? ビッグマッチでベルト取るんでみててください! っさい! っさい!
アントン また新しいの出してきた……
第三試合 60分一本勝負
DDT EXTREME選手権試合
※レフェリー暴行。第52代王者が3度目の防衛に成功。
再試合 60分一本勝負
DDT EXTREME選手権試合~堀田のみノーDQマッチ
※第52代王者が4度目の防衛に成功。
今回のEXTREME戦は通常のプロレスルールで行われることに。いきなり飛び付き腕十字を決めた青木だが、ロープに逃れた堀田は場外にエスケープ。すると堀田は「降りてこい! ビビっているのか?」と挑発。青木が場外に降りていくと、堀田はチェーンで殴ってから、イスで殴打。さらに止めに入る木曽レフェリーを鉄柱や鉄柵に叩き付けてしまったため、堀田の反則負けを告げるゴングが鳴らされる。しかしマイクを持った堀田が「オイ、ルールはプロレスじゃねえのかよ! ワタシのプロレスはこれなんだよ! プロレスは何でもアリなんだよ! もう1回やらせろ! そしてワタシのルール、これが全女イズム! ワタシも腹括って来てるんだよ! 青木もこのリングに上がっているんだったらワタシのルールでやる、それぐらいの気持ちがあるのかよ?」と要求。青木も“堀田のみ反則OKルール”を承諾したため再試合。額から流血した青木にセコンドの川畑も手を出すと、堀田はチェーンを青木の首に巻き付けて絞首刑にしていく。チェーンを自らの右腕に巻き付けた堀田は、その腕でラリアット。ピラミッドドライバーを狙った堀田だが、これを青木がワキ固めで切り返すと、堀田はタップアウト。しかしセコンドの川畑が雪崩れ込んできて青木に襲いかかったため、止めに入るセコンド陣も交えて大混乱。堀田はギブアップしていないとばかりに松井レフェリーに張り手を見舞うと、セコンドに止められている青木を睨み付ける。しかし勝ったのは青木。怒りが収まらない青木はマイクを持つと「オイ、ババア! ふざけんじゃねぇぞ! ババア、出てこい! ちょっとカワイイからって調子に乗るな! 色ボケが過ぎるんだよ、このババア! オマエこのままで終わると思うなよ! いつでもかかってこい!」と吐き捨てた。
【試合後のコメント】
青木 あのババアふざけやがって。アイツちょっとかわいいからって調子に乗ってたな。色っぽかった。いかれましたよ、思いっきり。でもよかった。なんとかして、なんとかして。
――やりたい放題やられた?
青木 やられっぱなしですよ。何か人生いいことばっかじゃないですけど、やられっぱなしですよ。
――次の防衛戦は?
青木 こんな試合やりたくないよ。全部相手のペースで全部持ってかれた。あの野郎。もう一回やってやりますよ。
――全女イズムは感じましたか?
青木 めちゃくちゃだよ。全部全女イズムって言やいいと思ってんだよ。2人揃って何やってんだって。
――ちょっとかわいいというのはどの辺ですか?
青木 見りゃわかるだろ。わかんないの? ここからですよ、人生ここからですよ(笑)
堀田 ……負けたとは言わない。クソッ、悔しい。クソッ。……知らずに(マットを)叩いてたんですよね。……認めたくはないけど。流血した後のすげぇ怖い青木が出たなって。今までのプロレスでは見たことのないような。この前当たった時に正直舐めてんだろプロレス。プロレスのリングでは魂こもってないんじゃないのって気持ちがあったけど、血がブワーッてなってあの顔はやるなって思った。逆に火付けちゃった感じかな。でも何かああやって本当に勝つ気持ちが強い人なんだなって。それが格闘技でもプロレスでもそういう闘いってものが、イズムを持ってるなっていうのは感じましたね。でも悔しい! 悔しいね。プロレスは本当何でもありだと思うし。あれが私のプロレス、反則負け? 何がだよ。そんなの、反則負けってプロレスにあるんですか? 無いから面白いんじゃんって。だからあそこで青木がやってやるっていうあの顔、凄い顔、自分のホームでやる総合の顔だったなっていうので。ちょっとビビりましたね。だけど、ここからは何かしらで青木と絡んでいきたいし、もっともっとプロレスを熱くするというか。有名な人だから面白く盛り上げていけたらと思います。
――試合後のマイクで青木選手から「ちょっとかわいいから調子に乗ってる」という言葉がありましたが?
堀田 何それ? バカにすんなよって。
――凄く色っぽかったという感想もありましたが……?
堀田 ふざけんなよ! っていうか私めっちゃ褒めてやったのにさ、もう帳消し! 無し! あいつ潰してやる。関係ないじゃん。そんなの。やってやる。今度は私がルールを決めて、お前受けろよと。私が提案したルールで闘おうって言っといてください。
第四試合 30分一本勝負
高木の欠場によりフェロモンズ相手に2vs1のハンデ戦を行うことになった大鷲&高尾だが、高木も自らの助骨を折ったケトルベルを持参してセコンドにつく。セクシーに挑発していくフェロモンズに対し、大鷲が「高尾君に手を出すんじゃねえよ! 高尾君をヤルなるなら俺をヤレ!」と言い放つが、潮が引くように引いていったフェロモンズは呆然とする大鷲を無視して高尾に襲いかかる。飯野が高尾に逆水平チョップを叩き込むと、ディーノがバックから腰を振る。さらに低空ブレーンバスターからナイトメア。ここで大鷲が入ってきて張り手を見舞うが、結果的にディーノが顔面騎乗。ここで高木がタライを投げ込むが、ディーノがあっさり奪い取り、高木の頭上にタライを投下。これで高木は退場。その間に飯野が高尾にスリーパーを決めると、今成がカメラで接写。しかし蹴り飛ばした高尾は奪い取ったカメラで今成や飯野の股間をどアップにしていく。さらにドロップキックで二人まとめて吹っ飛ばすと、大鷲がビッグブーツからヘッドシザースで投げていく。大鷲の逆水平チョップを食らった飯野は、発情しながらコスチュームを脱いでいく。しかし大鷲も飯野の乳首を捻り上げる。するとボディスラムで叩き付けた飯野はセクシーエルボーを投下。カバーしたその上から高尾がフットスタンプを投下してカット。ディーノと今成をまとめてで叩き付けた高尾は、飯野にはドロップキック。ここで大鷲が嫌がる高尾に張り手を見舞って連係攻撃をやろうとするが、逆にいいのがダブルラリアットで二人を吹っ飛ばす。飯野は大鷲に掟破りの逆WARスペシャルに捉える。するとディーノがシーソーホイップで高尾の顔面を飯野の股間に押し付ける。アース・キスは高尾はかわしたが大鷲にはヒット。するとディーノは飯野と同じコーナーに登ってダブルの地獄門。今成は高尾をそこに投げつけると、UNIVERSEのカメラを奪い取る。地獄門をアップにする今成に激怒した今林GMが無効試合を告げるゴングを鳴らす。
フェロモンズの暴走を止めるべく、高木が“元警官”の岡田&青木と組んで、11・3大田区大会で逮捕へ!
今林GMは「オマエらふざけんなよ! 会社潰す気か? ア●ル見えてんだよ!」と激怒しながらリングに雪崩れ込んでくるが、フェロモンズはそんな今林GMを捕まえて飯野の尻に押し付けようとする。しかし、ここで高木の曲がヒット。岡田と共に手錠を手に登場した高木が「テメーらふざけ過ぎだろ。生中継だぞ! なにがファンタスティックだ! おめーがやってることは犯罪なんだよ。犯罪ってことは逮捕するしかねえだろ。11月3日、俺と岡田選手とあと一人……元警官といえばこの男だ!」と言うと、そこに青木真也が登場。青木は「オマエらちょっと推されてるからって調子に乗ってんじゃねぇか?」と言い放つが、今成は飯野に青木の相手をさせると返答。その場で11・3大田区大会でフェロモンスvs高木&岡田&青木が決定すると、高木は「オマエらブタ箱にブチ込んでやるからな」と捨てゼリフ。しかしディーノは「我々プロは犯罪スレスレのものをいかにエンターテインメントに昇華させるか! いいだろう。高木は遠くを見ているな。だが、我々フェロモンズが一番大事にしているのはここ(リング上)だ! オマエらを見たことがない世界に誘ってやろう」と言い放った。
【試合後のコメント】
高木 フェロモンズがやってることは犯罪行為だよ! 元警察官の青木真也選手、岡田佑介選手、あいつらを必ずブタ箱に送ってやる。
岡田 大田区、俺、青木さん、高木大社長でおまえら三人しっかり確保してやるからな! 覚悟しておけボケ!
青木 現行犯じゃないとダメなんですよね?
高木 現行犯です。おとり操作を仕掛けましょう。現行犯であいつらを逮捕だ。準備しておけよ!
ディーノ 今日も素晴らしいものが観れただろう? なんで直前で止めるんだろうな? ここに来ねーと観られないものがあるってのはプロレスの良いところなんじゃねーのかよ? その良いとこを社長自ら捨ててどうするつもりだ? 逮捕だと? 犯罪だと? そんのもんリングの上に持ち込んでくるんじゃねーよ。 普段! みんなが! 非日常を観にきてるんだよ! 非日常をフェロモンズが観せてやってるんだよ!
今成 表現の規制は何も生まれない! WRESTLE UNIVERSEの未来も生まれない! WRESTLE UNIVERSEの未来を作るのは我々フェロモンズだ! 空からフェロモンが降ってくるぞ!
――相手に青木選手が加わったが?
ディーノ 元警官。現役の総合格闘家。世界トップ。いいだろう。だがな、ここはDDTのリングだ。DDTでしか起こらないことがここにあるんだよ。だがな、そんなもん、ノーコメントだ(フェロモンズポーズ)! 他に質問あるか?
記者 ……
ディーノ 勝機だと? そんなもの聞くんじゃねぇ! ノーコメントだ(フェロモンズポーズ)! 作戦だと? そんなもんノーコメントだ(フェロモンズポーズ)! これがフェロモンズ! 覚えてろ!
第五試合 30分一本勝負
Road to D王GPスペシャル6人タッグマッチ
※ブレーンクロー・スラム
MAOが「D王GP、みんなで優勝だ! ね、ね、熱波WER!」と、上野と一緒に手をあげると、火野も一応手を上げる。その火野と遠藤の元DAMNATION対決で試合開始。ロープに押し込んだ火野だが、まずはクリーンブレイク。遠藤は低空ドロップキックからスライディングキックを狙ったが、かわした火野はチョップを振り下ろす。遠藤もかわすと、火野は握手を求めるが、遠藤は握手せずにクリスにタッチ。やや落ち込み気味の火野もMAOにタッチ。スピーディーなロープワークからMAOがアームドラッグで投げていくが、クリスもMAOの背中にダイビング・セントーンを落とす。続いて樋口がチョップからボディスラム。遠藤がアトミコが投下してからチンロック。完全にMAOを捕まえた遠藤組。クリスがダブルニーを投下してから執拗にカバー。さらにジャンピングニーを叩き込むが、MAOもバック宙ダブルニーを返してようやく上野にタッチ。遠藤のその場飛びムーンサルトをかわした上野だが、遠藤はマンハッタンドロップからその場飛びシューティングスター。一気にトーチャーラックで持ち上げるが、スリーパーで切り返した上野は、突進してきた遠藤にドロップキック。さらにハーフネルソンスープレックスで投げると、BME(ベスト・ムーンサルト・エバー)。かわした遠藤はエルボー。上野もエルボーで応戦するが、遠藤はソバットからバックエルボー。だが、上野もカウンターのドロップキックを返して火野にタッチ。逆水平チョップを叩き込んでいく火野だが、遠藤もハンドスプリング・レッグラリアット。だが、キャッチした火野はそのまま後方に投げ捨てる。ならばと鼻っ柱にヘッドバットを見舞った遠藤はトーチャーラックを狙う。だが、上がらない火野は逆にアルゼンチン・バックブリーカー。火野のくし刺し攻撃をかわした遠藤はスワンダイブ式エルボーアタックを見舞って樋口にタッチ。くし刺しラリアット2連発からドロップキックを見舞った樋口は、パワーボムの体勢に。だが、リバースで切り返した火野は逆水平チョップ。樋口も真っ向から逆水平チョップで応戦すると、火野はタンクトップを脱いで受けて立つ。手を後ろに組んで受け止める火野に対し、樋口はヘッドバット。しかし火野もカウンターでヒノスープレックスで投げてMAOにタッチ。ナックルからビヨーンで吹っ飛ばすと、上野を呼び込んでサンドイッチのシャイニング・ウィザード。だが、クリスがフットスタンプでカット。上野がドロップキックでクリスを場外に出すが、遠藤が飛ばせない。しかし火野が遠藤を投げて逆水平チョップ。これを遠藤がかわして上野に誤爆させるが、MAOが遠藤に大阪臨海アッパー。樋口がアトミックドロップの体勢からそのままシットダウンしてMAOを顔面からマットに叩き付けると、ロープに飛び乗ったMAOをキャッチしてバックドロップ。上野がカットに入るが、クリスが場外に出してトペ。その間にMAOが樋口にウラカン。カウント2で返した樋口は逆水平チョップ。MAOの竜巻旋風脚と樋口のラリアットが相打ちになると、MAOはカウンターの大阪臨海アッパー。だが、顔面にもらいながらもキャッチした樋口は、ショートレンジラリアット。さらに立ち合いでMAOを吹っ飛ばした樋口は捻りを加えたブレーンクロースラムで叩き付けて3カウントを奪った。
試合後、樋口がマイクを持って「D王GPに向けて……」と言ったところで遠藤がマイクを奪い取って「D王GPで優勝するのは俺! そしてまたDDTのテッペンに立つ! そして火野、11月3日、必ずオマエをトーチャーラックボムで投げてやる!」と言うと、火野は「11月3日やるのか? DAMNATIONは解散したんやな? じゃあてっちゃんはもう敵や! トーチャーラックボムはよく分からんけど、ワシはオマエをFuckin'BOMBしてやるからな!」と返答。クリスが「D王GPガンバリマース!」と言えば、上野は「新57世代ですよ、そろそろ! D王GP、優勝したいと思います!」と言って、大の字に倒れていたMAOにマイクを向ける。MAOは「今日はたまたまたギリギリ惜しくも完全敗北しただけで、D王本戦ではたまたまギリギリ惜しくも完全勝利してみんなで優勝したいと思います! 勇希、最後にアレだけ一緒にやってくれ。ね、ね、熱波WER!」と言ってバッタリとまた倒れた。最後に一人残された樋口は「どいつもこいつも勝手だろ! 俺がしゃべりたいんだよ! D王GP、今年こそ自分が行かないとダメだと思っているので……樋口和貞がD王GPを獲る!」と優勝宣言。
【試合後のコメント】
樋口 今回のD王……
遠藤 (樋口の言葉を遮るように)リング上でも言った通り、D王GP、俺が優勝する! そしてDDTのトップに俺が返り咲くぞ。火野! 11月3日、勝つのはこの俺だ!(と言って退室)
樋口 まぁね……
クリス (樋口の言葉を遮るように)やったー! 嬉しかった! やったぜ、勝った、嬉しい。でも大変。よかった。(英語で)今日は凄い楽しかった、エンドーも凄くよかった。エンドーも最近ユニットが無くなって、僕もユニットが無くて寂しいのでもしかしたらエンドーと組めるかもしれないからちょっと相談しに行きたい。ちょっとビールにでも誘おうかなと。(日本語で)私、Bブロックね。頑張りまーす! エンドー選手、Aブロック頑張ってくださーい!(と言って退室)
樋口 ……まぁね、D王始まるけどもね、リングで言った通り、今年こそ獲らなきゃいけない。自分が前に行かなきゃいけない、優勝しなきゃいけない、それはよくわかってます。本当に強敵揃い、自分勝手なやつらですよ、全員。ただ、D王、今回は俺が獲る。
上野 DDT最強を決めるD王、リーグ戦、今日見ててももの凄いですよ。僕もMAOさんもあんなわけわからないこと言える人もいないですよ。MAOさんも僕も凄い人が揃ってますけど、そろそろ僕もチャンピオン(ベルト)落として、そろそろ僕もモンスターにならないといけないですから。そのためにこのD王GPは優勝目指して頑張りたいと思います。その先は何が起こるかわからないですけど、頑張りたいと思います!
MAO 今日はたまたま惜しくもギリギリ、完全敗北しただけだから! 惜しくも完全敗北!
上野 そうですね。
MAO ちょっと間違えたら完全勝利!
上野 本当!?
MAO Bブロック間違いなく一番MAOが弱いと思うので。まぐれで勝ち進んでいくしかないんですけど、何回か重なったらそれはまぐれとは言えない。
上野 人生のまぐれをギュッとさせたら!
MAO そうそうそう! まぐれを沢山起こせば勝てると思うんで。他力本願じゃないけど、神様本願で。
上野 ラッキー本願で。
MAO ラッキー本願で優勝するぞ! 惜しくも完全勝利してやるぞ、全員! 覚えとけ!
上野 適当なことに芯があるタイプですから!
MAO 理由は後から付いてくる。
上野 そういうことです、全部そう。
MAO 見よ、ピヨの首に空いた穴を。(ピヨ)1号は死んだ! そして今日までの実力で闘っていたMAOも死んだ! 明日からたまたま勝つMAOになるんだ!(と言って退室)
――秋山選手との公式戦については?
上野 秋山さんとの試合、11・3大田区、大田区っていう大きな会場で秋山さんですよ。いきなり天王山というか、うん。僕はMAOさんみたいにラッキー本願ではいかないと思いますから。もう自分の持ってきたもの、培ったものっていうのは絶対無駄じゃないと思うし。去年は負けてますけど。それでも僕がやってきたことは確実にありますから。秋山さんには申し訳ないですけど、この若造にもですね、負ける悔しさを。悔しく思ってもらえるかわかんないですけど、せっかくなんで秋山さんにも悔しさをプレゼントしたいと思っております!
火野 何かあれやね、D王GP? 始まるんやね。そんな感じのテンションになって来てたね、みんな。ちょっとまだD王GPが何なのかわかってなくて。テンションついて行けてなかったけど、最後ああやって元同じチームである、DAMNATION、遠藤のてっちゃんにああ言われてちょっとこっちも熱くなったんちゃうんかなと思っとる。彼が……なんちゃらボム? なんちゃらボンバー?(笑)何かでぶん投げてやるって言われたけど、出来るもんならやってみろって。こっちにはFuckin'BOMBがある。
セミファイナル 60分一本勝負
DDT UNIVERSAL選手権試合
※第5代王者が初防衛に成功。
当初は7・26『DAMNATION不法集会リターンズvol.4』で敗れた藤田ミノルとの防衛戦が決まっていた佐々木だが、藤田の欠場によりプロレスリングBASARAの木髙イサミが代打に名乗りを挙げた。そのイサミは藤田プロレス☆スクールのシャツを着て入場。さらに他団体用コスチュームにもかかわらず、戦闘民族のときに藤田がつけている尻尾をつけてきた。ベビーフェイスらしく頭を下げながら握手した佐々木。イサミはゴングと同時に稲妻脚。かわした佐々木にサムソンクラッチを仕掛けたイサミだが、うまく逃れた佐々木もいきなり佐々木式ウラカン・ラナ。イサミがキックアウトすると、握手を交わす。イサミはヘッドロックに捉えるが、佐々木はうまく逃れてコーナーへ。だが、背後からエルボーを見舞ったイサミは佐々木の足をロープに巻き付けてから逆さ吊り状態にしていく。松井レフェリーに起こしてもらい、足を外した佐々木だが、イサミはドラゴンスクリューからSTFへ。ロープに逃れた佐々木にイサミはなおもドラゴンスクリューを狙ったが、佐々木はヘッドシザースでイサミを場外に投げ落とす。イサミがリングに戻った瞬間をフェースロックに捉えた佐々木だが、イサミの足はロープに。ならばと佐々木はヨーロピアンサイドヘッドロックからショルダーネックブリーカー。佐々木がエルボーを打っていくと、イサミも応戦。ロープに飛んだイサミは蹴りで迎撃しようとした佐々木の足をつかんでドラゴンスクリュー。ダイビング・クロスボディーからアキレス腱固めに捉えたイサミは変形足4の字固めにスイッチ。どうにかロープに逃れた佐々木は、イサミのバズソーキックをかわすとチンクラッシャーからネックスクリュー。そしてクロスフェースに捉えるが、イサミはロープに足を伸ばす。「よっしゃ、いくぞ!」と拳を握った佐々木はペディグリーを狙ったが、イサミはリバース切り返して佐々木をエプロンに出す。ローキックで倒したイサミは自らもエプロンに出るとブレーンバスター。そのままリングに戻り、佐々木をコーナーの上に乗せると、雪崩式ブレーンバスターを狙う。だが、佐々木はエルボーで抵抗。回転エビ固めの要領で着地し、パワーボムで投げ捨てるとミスティカ式クロスフェースを狙って飛び付く。だが、回転を止めたイサミは藤田ばりのツームストンパイルドライバーで叩き付けると、ダイビング・ダブルニードロップを投下。後頭部へのカカト落としから勇脚を狙ったイサミだが、佐々木はかわして抱え上げると掟破りのSAYONARAを狙う。どうにか丸め込みで切り返したイサミだが、佐々木はスピアをブチ込むとダイビング・エルボードロップを投下。イサミがキックアウトした瞬間、クロスフェースで捕まえた佐々木。反転してカバーすることで脱出したイサミは、カサドーラで丸め込むがカウントは2。ならばと勇脚からバズソーキック。さらに絶槍をブチ込むがカウントは2。肩口に抱えたイサミだが、佐々木はペディグリーで切り返すとトラースキック。しかしイサミもカウンターのラリアット。垂直落下式ブレーンバスターで投げたイサミは、勇脚・斬を狙ったが、ドロップキックで迎撃した佐々木はミスティカ式クロスフェース。そこからクロスオーバー・フェイスロックにスイッチすると、イサミはギブアップ。
佐々木があっさりベビーフェイスを終了! 高尾とは決別し、新たな相棒MJポーと“DAMNATION T.A”結成!
敗れたイサミは倒れたまま佐々木と抱き合って勝利を称える。「勝ちましたー! イサミさん、あなたはやっぱり強い。何度諦めようと思ったか。イサミさん、今日はこのベルトに挑戦してきてくれて本当にありがとうございます! いつでもBASARAに出る気でいますので、呼んでください!」と言うと、イサミと握手。イサミが引き上げたあと、「改めてまして勝ちました! ここにいる皆さんの応援のお陰です。ありがとうございます」と完全にベビーフェイスになったかと思われた佐々木だが、「ハァ! ハァ! ハァ! ハァ! ……やめた! やめた、やめた! こういうの無理だ! ベビーフェイスってなんだ! 頭がおかしい奴がやることだろ。俺には無理だ」と一転して本性剥き出しに。「DAMNATIONは破壊されたんだ。何もなしでベビーフェイスだ? やるわけねぇだろ! DAMNATIONを破壊した奴、DAMNATIONファンの心を破壊した奴、絶対に許さねぇ!」と言った佐々木は、新たな軍団“DAMNATION T.A” を作ると宣言。「まずはこの二人を呼ぼうじゃねぇかよ!」と言って遠藤と高尾を呼び込む。だが、高尾がリングインした瞬間にトラースキックをブチ込んだ佐々木は「テメーらなんかに用はねぇんだ! ただ呼んだけだ。テメーらを入れるとクソポップになっちまうからよ! だからDAMNATIONが消滅したんだ」と決別宣言。高尾もボディへのエルボーで応戦するが、そこにコスチュームとペイントが新しくなったポーリーが飛び込んできて高尾にラリアット。さらに止めに入った松井レフェリーにもラリアットを見舞うと、佐々木が「俺の新しい相棒、練馬の森の奥で見付けてきた……残虐非道な殺戮マシン、MJポー! これから俺たち二人がDDTのリングをめちゃくちゃに破壊してよ! ここに破壊と混沌をもたらしてやる」と宣言した。
【試合後のコメント】
――いつ頃からヒールターンを考えていた?
佐々木 これはな! 9月5日から! 実に一ヶ月にも渡る計画だ!
――真面目な姿勢は演技だった?
佐々木 どう考えても演技だろ! 騙される奴いるのか? MJポー、マーダージャンキーだ! 練馬のな、森の奥で何かの腕を喰っているところを俺がスカウトしてきた。おまえらも喰われないように気をつけろよ? なぁ? これからは『DAMNATION T.A』新しいユニットだ! 覚えておけ! 分かったか!
高尾 おい! ぶち壊すぞ! 佐々木! 殺すぞ! あれポーリーだろ! あの二人ぶち殺してやるからな!
木髙 (佐々木は)芯が強い選手なんだな、って思いましたね。良い、悪い、善人、悪人は知ったこっちゃないんで。こうやってたまに出る俺からしたらヒール、ベビーは関係ないので。握手するんだったらするし。関係ないです。でも今日は、俺よりも佐々木大輔の方が強かった。それだけですね。今日は藤田ミノルの代打って感じで出ましたけど、ベルト、取るつもりでいたし、取ってやりたいこともあったけど、それはまた次の話ということで。また、チャンスがあれば自分から飛び込もうと思いますし、何かあったら呼んでもらってもいいですし。僕はただ、悔しいよ。めちゃくちゃ悔しいけどあんだけやって完敗だったので。この悔しさを糧にまた強くなろうと思うだけです。
――試合後に佐々木がBASARA参戦しても良いと
木髙 それこそ本音かどうか分からないし。試合終わって佐々木大輔呼ぶのも危ないのかなと思ったけど。でも面白い選手であることは間違いないのでまたやりたいと思います。ありがとうございました。くそっ!痛てぇ!
メインイベント 60分一本勝負
KO-Dタッグ選手権試合
※投げっ放しパワーボム。竹下&勝俣組が3度目の防衛に失敗、HARASHIMA&吉村が第71代王者組となる。
竹下とHARASHIMAの先発で試合開始。ヘッドロックに捉えた竹下だが、ヘッドシザースで切り返したHARASHIMA。落ち着いて首を抜いた竹下は勝俣にタッチ。HARASHIMAも吉村にタッチすると、ロックアップに来た勝俣をうっちゃる吉村。勝俣のショルダータックルを余裕で受け止めた吉村は、逆にショルダータックルで吹っ飛ばす。しかしトップロープを下げて場外に出した勝俣は飛ぼうとするが、エプロンにHARASHIMAが立ちはだかる。竹下がフロントキックで飛び込んできてHARASHIMAも場外に出すと、The 37KAMIINAはノータッチトペコンを同時発射。吉村をリングに戻した勝俣は、足を引いてロープにぶつけると、竹下がエプロンから低空ドロップキック。連係攻撃で吉村を追い込むThe 37KAMIINAだが、吉村はショルダースルーで勝俣を投げ飛ばす。竹下がエルボーで向かっていくと、吉村も応戦。さらに竹下もショルダースルーで投げていくが、勝俣が相手コーナーに回り込んでタッチを阻止。すかさず竹下が吉村にゼロ戦キックからブレーンバスターの体勢に。だが、踏ん張った吉村。ならばと竹下はジャンピングラリアットからブレーンバスターを狙うが、これは吉村が逆に投げていき、ようやくHARASHIMAにタッチ。勝俣を蹴っていったHARASHIMAは串刺しフロントキックから、雪崩式ブレーンバスター。サイレントタッチしたThe 37KAMIINAは、勝俣を攻撃しようとしたHARASHIMAに竹下がラリアットからブルーサンダーボム。さらに勝俣がととのえスプラッシュを投下。だが、HARASHIMAも竹下にエルボーの打ち合いを挑んでいく。そこからハイキックを叩き込んだHARASHIMAはリバースフランケンを狙うが、回転を止めた竹下は肩車。勝俣がダブルインパクトを狙うが、HARASHIMAはうまくかわす。そこに吉村が入ってきて竹下にラリアット。山折りから蒼魔刀を狙ったHARASHIMAだが、かわした竹下はジャーマン。しかしHARASHIMAも返す刀でジャンピングハイ。タッチを受けた吉村はベアハッグから後方にブン投げると、ショートレンジラリアットを狙ったが、かわした竹下はバックを取る。だが、投げさせない吉村はチョークスラムで叩き付けると、パワーボムの体勢に。勝俣が入ってくるが、ラリアットで排除した吉村は竹下にカウンターの払い腰を狙う。しかし投げさせない竹下は逆にバックドロップで投げてタッチ。吉村の背後から勝俣がミサイルキック。さらにアウフグースを決めるがカウントは2。The 37KAMIINAはコーナー上からファンタスティックフリップ。だが、カウント2でHARASHIMAがカット。吉村に勝俣のトラースキックから竹下がザーヒー。しかしサンドイッチ攻撃は吉村がかわして誤爆。竹下をラルアットで場外に追いやった吉村は、勝俣に風車式サイドバスター。さらにHARASHIMAとDISASTER連携を決めると、パワーボムを狙うが、勝俣はカサドーラを狙う。これを弾き飛ばした吉村はカウンターの払い腰で叩き付ける。竹下がカットしたが、HARASHIMAが入ってきて勝俣にトレイン攻撃。だが、竹下が飛び込んできてHARASHIMAの蒼魔刀をキャッチして吉村にパワーボムでぶつけると、吉村にザーヒー。さらにMADMAXを決めたが、カウントは2。ならばと勝俣がファイアーバードスプラッシュを投下するが、これもカウント2でHARASHIMAがカット。HARASHIMAは一人でサウナの二人を蹴っていく。さらにHARASHIMAは勝俣にハイキック。吉村は竹下のザーヒーをキャッチしてショートレンジラリアット。DISASTERの二人がサウナの二人のバックを取るが、サウナの二人はお互いの手を握って投げられるのを防ぐ。しかしその手をHARASHIMAが蹴り上げると、そのまま勝俣にリバースフランケン。吉村は竹下をバックドロップで投げる。続けてHARASHIMAが蒼魔刀を発射し、竹下を完全に排除。そして吉村は勝俣にラリアットからパワーボムで投げ捨てて3カウント。HARASHIMA&吉村がタッグ王座を奪取した。
エンディング
吉村が竹下に「オマエの持っている無差別のベルトまで俺が行くから待っておけ」と宣戦布告! HARASHIMAには「D王では決勝で会いましょう!」
勝った吉村は肉声で「勝ちましたー!」と叫ぶと、マイクで「やっとHARASHIMAさんとベルトを巻くことが出来ました! ありがとうございます」と言ってからHARASHIMAにマイクを託して大の字に倒れる。HARASHIMAは「みんなの心の応援のお陰、拍手のお陰、そして何よりも吉村の大活躍のお陰で僕たち勝ちましたー! ありがとうございます。やっぱりタッグのベルトを獲るってことはユニットとしてのひとつの強さの証だし、僕たちDISASTER、あってないようなユニットってもう二度と言わせないように、これからバンバン・ガチガチやっていくので、皆さん見ていてくださいよ! あとね、すぐD王もあるし! 竹下、同じブロックだね! ガッチリやりましょう!」と言うと、竹下は「HARASHIMAさん、今日の借りはD王GPで返させてもらいます」と言って引き上げようとする。そんな竹下に向かって吉村も「おい竹下、ブロックは違うけど、オマエの持っている無差別のベルトまで俺が行くから待っておけ」と宣戦布告。そして「とはいったもののHARASHIMAさん、ブロック別ですね。決勝で会いましょう!」と言うと、DISASTERの平田と大鷲もリングに上がる。最後は吉村が「やっぱりHARASHIMAさんのいつものやつ聞きたいですよね?」と言うが、HARASHIMAは「よーしって思ったけど、ここは吉村の最高にカッコイイ締めを見たいなぁ。吉村君、よろしくお願いします!」と返す。吉村は戸惑いながらも「言われちゃったけど、言われたように今日のメインイベントで勝ったのは吉村直巳やからな! D王では俺もHARASHIMAさんもシングルで上を目指すけど、俺たちDISASTER BOX、もっともっとDDTで上を目指していくんでこれからも応援よろしくお願いします! ありがとうございました!」と言って締めると、スクリーンでは11・3大田区大会の全対戦カードが発表された。
【試合後のコメント】
吉村 勝ったー! やっと勝った!
HARASHIMA 勝ったねー! タイトルマッチするまでも僕たちユニットとしても悔しい思いいっぱいしてきたので……ここで吉村と一緒に取れて、ユニットもアピールできたこと、めっちゃ嬉しいです! 今日大活躍だったね。本当に。
吉村 いやいや! 今日はそうかもしれないです(笑)
HARASHIMA(笑)
吉村 今日だけは調子乗らせてください(笑)自分でもよかったな、って思いますし、HARASHIMAさんとやっとこうやって結果が出たっていうのが凄く嬉しいし、DISASTER BOXとして取れたベルトとしても嬉しいので。リングで言った通りDISASTER BOXを上げていく。シングルでも結果出してどんどん上に行きましょう!
――竹下勝俣というチームはいかがでしたか?
吉村 凄かったよ。凄いよ。あんな。ずっと分かってたよ。でも、凄いから弱気になるとかじゃないじゃないですか。だからこそ燃えるものもあったし。それよりもDISASTER BOXで結果を出したいというのが強かったので。今日は俺の方が、俺たちの方が上だった。それだけです。
HARASHIMA そういうこと!
――勝敗を分けた部分は?
HARASHIMA お互い連携を防がれたりしたけど、最後うまく切り返して自分たちの技に繋げられたことじゃないかな。強いて言うなら、チーム力じゃないかな、と思います。
吉村 とりあえずDISASTER BOXのファンの皆さん、俺たちはまだまだ大丈夫なので。これからも応援、よろしくお願いします。あと、ファンじゃない人も、WRESTLE UNIVERSEで観てくれた人も全員俺たちに『おめでとう!』って言いにこい!(笑)
HARASHIMA(笑)
吉村 嬉しい! ありがとうございました!
HARASHIMA ありがとうございました!
竹下 負けてもうたな……また勝てばいいから。勝俣には自分の背中を見せてきたつもりで。僕は無差別のベルト落としてもまた巻いて。また落としてもまたDDTの頂点に立つべくしてベルトを巻いて……って姿を勝俣にはセコンドで見てきてもらっていたつもりなので。だから今日分かってると思うけど、今日負けてベルト落としたけどまた勝てばいいから。もっと強くなって、もっと進化して、もっと絆深めて、勝てばいいから。ありがとう。
勝俣 ありがとう。いま言った通りですね。負けは負け。
竹下 悔しいけどね。
勝俣 まだまだタケちゃんとThe37KAMIINAと見たい景色もあるし。ベルトを持ってやりたいこともたくさんあるから。今日、勝俣瞬馬はベルトを落としましたけど、なんだかスッキリしてます。でもこれは僕たちがオールアウトから今日までやってきたことすべてを出して、集大成ですよ。
竹下 負けてるけど。
勝俣 でも、これもプロレスです。僕たち、プロレスしてるんです。また、リベンジをすればいい。
竹下 俺もすぐには切り替えられないけどD王も始まるから。瞬馬、セコンド頼むわ。
勝俣 俺はね、強いタケちゃんがみたいからね。俺は、この土砂降りの雨の夜に決意したリベンジをいつか果たしますよ。
竹下 リベンジはここからや!
勝俣 俺らもっともっと上行くからな! The37KAMIINAから目を離すんじゃねーぞ! いくぞ!
二人 ねっ、ねっ、熱波WER!!