赤井沙希、最初で最後のKO-D無差別級王座挑戦も無念の惜敗! 11・12両国で王者クリス・ブルックスに上野勇希がチャレンジ
9月24日、東京・後楽園ホールで「Who's Gonna TOP? 2023」が開催。11月12日の東京・両国国技館で引退する赤井沙希がKO-D無差別級王者のクリス・ブルックスに挑むも惜しくも敗退。V2を果たしたクリスには、11・12両国で上野勇希が挑戦することが決まった。
赤井とクリスは2021年5月4日、後楽園でのDDT EXTREME&アイアンマンヘビーメタル級両王座戦で対戦し、クリスが勝利。9月9日の東京・大田区総合体育館で入江茂弘を倒して初防衛を成し遂げたクリスが次期挑戦者に赤井を指名した。赤井はキャリア11年目にして、無差別級王座初挑戦。勝てば、第66代王者の里村明衣子以来、女子では史上2人目の戴冠になる。
いきなりビッグブーツを叩き込んだ赤井はミドルキック連打。場外でもキックで果敢に攻め込む。クリスは場外でデスバレーボムを繰り出すと、客席の鉄製の扉に頭を叩きつけるエグい攻め。赤井は場外めがけたクロスボディ、飛びつき式コルバタ、リーマン銀河、タカタニックと猛攻。さらに雪崩式ケツァル・コアトルを決め、三角締めで絞り上げるも、クリスは強引に持ち上げて、赤井をマットに叩きつける。赤井はミドルキック、張り手の連打、グーパンチ、ケツァル・コアトルにいくもカウントは2。蹴りの相打ちから、クリスはパイルドライバー、ダイビング・ダブルニー、プレイングマンティスボムも赤井が返す。ならばと、クリスが変形オクトパスストレッチで絞め上げると、危険とみなしたレフェリーが試合を止めた。
マイクを持ったクリスは「アカイ、まだ(9・30)京都でKO-D6人タッグある。4年、DDTで一緒でありがとうございました。引退まで頑張ってください。人生は1度きり」と言うと、赤井と握手を交わした。続けて、「まだクリス・ブルックス、KO-D無差別級王者です。次は11月12日、両国国技館。ここが次のタイトルマッチ。誰かな?」と話すと、上野がリングインし、「次は俺に挑戦させてください」とアピール。元々、上野との防衛戦を頭に描いていたクリスは「同じユニットじゃないけど、一番仲いいでしょ。11月12日、両国。一番大きいステージ。一番いい挑戦者。ウエノ・ユウキ。よろしくお願いします」と受諾し、ビッグマッチでの王座戦が決まった。
バックステージでクリスは「アカイさん、強かった。勝ってよかった。引退前にもう1回シングルできてよかった。次はウエノ。DDTで一番未来のイメージの人じゃない? 両国も頑張りましょう」と話した。
赤井は「タイトルマッチの日だけがタイトルマッチじゃなくて、戦いは決まったときから。リング上だけじゃなくて、プレッシャー、責任とかみんなの思いとか。そういうものを全部背負って、リングに立ってる挑戦者って、なんてすごいものを背負って上がってるんだって思いました。改めてKO-D無差別級のベルトとの距離を感じました。でも、勝てそうと希望が湧いたところはあって。あと一歩足りないところって何なんだろう?って。11・12両国までこのモヤモヤを晴らすために、闘っていきたいと思います」とコメント。そして、「クリスとは30日、京都KBSホールで6人タッグのタイトルマッチがあるので。クリスとの戦いは終わってないので、地元で最後の凱旋で、クリスから直接獲って、今日の悔しさや思いや、残念に思わせてしまったお客さんの気持ちを晴らしたい」とクリスへの雪辱を期した。
TAKESHITA** **が奮戦のMAOを退け、11・12両国でクリス・ジェリコと一騎打ちへ!「DDTのリングでジェリコに勝つのがドラマチック・ドリームだ」
米AEWから、わずか2週間でDDTマットに舞い戻ってきたKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)がThe37KAMIINAのMAOとの一騎打ちを制した。TAKESHITAは11月12日の東京・両国国技館で、WWEで世界の頂点を極めたクリス・ジェリコとシングルマッチに臨むことが決定した。
TAKESHITAは9月9日の東京・大田区総合体育館で共闘する佐々木大輔(DAMNATION T.A)と組み、上野勇希&MAOと対戦。試合は上野が佐々木を破ったが、MAOがTAKESHITAとの一騎打ちを熱望し、TAKESHITAが受諾して、この一戦が組まれた。
MAOはドロップキックで奇襲をかけ、ラ・ケブラーダを発射するなど先制攻撃。TAKESHITAがジャーマンを繰り出せば、MAOは雪崩式フランケンシュタイナーを敢行。TAKESHITAは雪崩式人でなしドライバーを繰り出し、ワガママ(ザーヒー改め)を狙うもMAOがキャッチ。MAOが掌底、TAKESHITAがエルボーを見舞うと、TAKESHITAがワガママ。スタンドでのヒザ蹴りを叩き込むもカウントは2。ならばとTAKESHITAはもう1度ワガママを叩き込んで3カウントを奪った。
試合途中には、TAKESHITAが属するドン・キャリス・ファミリーのボスであるドン・キャリスが現れたが、TAKESHITAは「俺たち、ドン・キャリス・ファミリーはまだ始まったばかり。次は11月12日、両国に帰ってきます。そのときまでに、また皆さんに夢を見させたいと思います」とキッパリ。
ここで場内が暗転し、ビジョンにジェリコが登場。ジェリコはTAKESHITAの写真を破ると、「今のオマエは世界でも指折りのレスラーだ。だが、このクリス・ジェリコはプロレス界の歴史のなかで最高の一人だ。AEWでオマエはイスを持ち、2度も俺に襲い掛かった。貴様に復しゅうしてやる。俺は日本でも30年以上のキャリアがある。オーニタ、テンリュー、イノキさん、チョーノ、オカダ、ナイトー。全員に聞いてみろ! 今まで来た外国人で誰が最高だったか? この俺、クリス・ジェリコだ。11・12両国でオマエに挑戦してやる。シングルマッチだ。挑戦を受けろ!」とシングル戦を要求。
これを見たTAKESHITAは「クリス・ジェリコがDDTに来るのが大きな夢か? そうじゃないだろ。DDTのリングでジェリコに勝つ。それがドラマチック・ドリームだろ」と豪語。バックステージでは「クリス・ジェリコがなんや! クリス・ジェリコとシングルマッチして、竹下、頑張れ!そんな時代はとっくに終わってる。クリス・ジェリコが俺にチャレンジする。ドラマチック・ドリームはまだまだ続く」と自信たっぷり。
敗れたMAOは「TAKESHITAはすごすぎる。試合のことが何も思い出せない。頭のなかがグチャグチャにされちまった。あの高いハードルを俺は決して超えない。くぐる。そして、ある意味、神になる」と独特の表現で、TAKESHITAとの次戦を見据えた。
マット・カルドナが伊藤麻希に疑惑の勝利を挙げ、UNIVERSAL王座初V! 11・12両国で元王者MAOが挑戦へ
DDT UNIVERSAL王者の元WWEマット・カルドナが伊藤麻希に疑惑の勝利を挙げ、初防衛に成功。元王者のMAOが11月12日の東京・両国国技館で挑むことが決まった。
7月23日の両国国技館でカルドナは女性マネジャーのステフ・デ・ランダーを巧妙に介入させ、遠藤哲哉からベルトを強奪。試合後、米国でカルドナ、ステフと抗争を繰り広げる伊藤がライブ映像で挑戦を表明した。
体格差をものともせず、伊藤はDDT、ヘッドバットで攻め込む。カルドナもネックブリーカー、ラリアットで反撃。カルドナが伊藤の股間を蹴り上げるも、女子の伊藤には効果なし。伊藤は逆襲の急所蹴りからスイングDDTもステフが阻止。カルドナがレディオサイレンスを繰り出すもカウントは2。ここでカルドナのラリアットがレフェリーに当たってしまい、レフェリーが不在に。ステフがリングインしてベルトで殴打するもカルドナに誤爆し大流血。伊藤はステフを台車に乗せて、養生テープでグルグル巻きにすると場外の入場ゲート奥に持って行き排除。チャンスと見た伊藤はピザカッターでカルドナの額を切り刻むと、飛びつきDDT。ところが養生テープを自らほどいたステフがイス攻撃。さらにステフはイスの上に伊藤をフェースバスターで叩きつける。ステフはダウンしていたレフェリーを無理やり起こすと、疑惑の3カウントが入った。
この後の第6試合でTAKESHITAに善戦健闘したMAOに対し、TAKESHITAが「MAOのプロレス、絶対世界に通用すると思う。10代で入った俺たちも、もう20代後半。時間は過ぎていくから、自分の道は自分で進め。MAO自身が、その、道を信じて進めばいいよ」と激励。すると、MAOはバックステージでカルドナに11・12両国での挑戦を表明。受諾したカルドナは握手を交わすも、後ろからベルトでMAOを殴った。それでもMAOは「両国でカルドナを倒して、UNIVERSALを巻いて、プロレス界のある意味、神になる。次は残念だったな。MAOだよ、ジョーカー引きましたね」と意気軒高。
初Vに成功したカルドナは「俺たちは上がった団体すべてを席巻してきた。俺たちは止まらない。このベルトがすごさの象徴だと認められるまでな。俺たちはすでに、この国のレジェンドだ」、ステフは「マキ・イトー、何度やったって同じだよ。次にDDTに戻ってくるときは、私の試合を組みなさい」と言いたい放題。
王座奪取ならなかった伊藤は「ステフをもうちょっとグルグル巻きにしておけばよかった。テープをあと100回くらい巻いておけば、勝てたかもしれなかったのに。あと一歩だったのに。でも、伊藤はあきらめない。米国でまたカルドナとステフに会うから、地獄の底まで追いかけて、いつか一人でも勝てるように頑張りたい」と雪辱を期した。
上野勇希&小嶋斗偉が全日本・青柳亮生&田村男児との対抗戦を制す!
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The37KAMIINAの上野勇希、小嶋斗偉組が青柳亮生、田村男児組を破り、全日本プロレスとの対抗戦を制した。
全日軍はサウナハットを被って入場。小嶋と亮生が先発し、公開調印式でコケにされた小嶋はエルボー連打でバチバチにやり合う。亮生は小嶋にムーサルトアタック。上野が田村にフロッグスプラッシュを見舞えば、小嶋は亮生にトペコンヒーロを発射。田村が上野にラリアット連発も決められず。上野が田村の顔にドロップキック、さらにBMEとたたみかけて3カウントを奪取。
上野は「楽しかった。亮生がいいですね。明るく激しく楽しい全日本プロレスで。The37KAMIINAの熱く楽しくハッピーに、なんだか近いものがあるかもしれない。亮生、またかかってこい」と余裕の表情。敵軍のサウナハットを奪って引き揚げた小嶋は「このサウナハット、俺のほうが似合ってるんだよ。返してほしいか? 俺はどこでも行くぞ。戦ったときは、これを返しても俺が勝つぞ!」と意気上がった。
一方、亮生は「熱いね。上野勇希。薪担当の小嶋斗偉、覚えたぞ。まだやるぞ。The37KAMIINA。10月5日は全日本で、MAOさん登場だ。The37KAMIINA、全部味わって、全部倒すまで、やり続けます」、田村は「熱さにやられた。またいつかやれたらいい」と対抗戦続行を口にした。
☆全試合の詳細はWRESTLE UNIVERSEをご覧ください!
https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/iTsG1L5B81UmAVvj2xzstG